球団編成のトップである三原一晃球団代表は「フェルナンド・ロメロ選手を獲得することができ、非常に嬉しく思います。26歳と若く、ストレート、変化球ともにトップレベルの評価で必ずやチームの力になってくれる」と大きな期待を口にし、「現時点では、先発としてローテーションの一角を担ってもらいたいと考えておりますが、先発、リリーフそれぞれ経験しており、これから春季キャンプ、オープン戦を通して、監督、コーチに適性を判断してもらいたいと思います」とコメント。
動画を見ると、踏み出した足が若干左に出るフォームで、シンカーとされる右バッターに食い込むツーシーム気味のボールは150キロ中盤をマークし、ストレートとほぼ同じ球速。チェンジアップも140キロ後半で落ち、外へ逃げるスライダーの切れも鋭い。イメージとしてはタイガースの西勇輝をグレードアップさせたような印象だ。
FAで抜けた井納翔一の先発、スペンサー・パットンの退団で空いたセットアッパーのポジションのどちらにでも対応できそうなピッチャーの獲得は、優れた編成能力の表れでもある。
昨年は同じくメジャーのプロスペクトだったタイラー・オースティンを獲得し、流石のパワーでNPBを驚かせた。奇しくも発表となった24日に26歳の誕生日を迎えたロメロ。若さ溢れる、脂の乗り切った時期でもあるだけに、日本野球界を席巻するようなメジャー級のインパクトを残してくれそうだ。
文 ・ 写真/萩原孝弘