DeNA
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スポーツ 2023年06月29日 17時50分
DeNA、“勝負のカギを握る男"牧が導く頂への道「本当に一戦一戦、戦っていけたら」
交流戦でチーム史上初の優勝を決めた三浦ベイスターズ。3戦3勝と圧巻のピッチングを披露したトレバー・バウアーとともに、全試合4番で出場し、交流戦打率3位の.380、打点13、OPS1.014と見事な成績を収めた牧秀悟の存在は非常に大きかった。 中でも優勝に向けて最大の壁となっていた18日のマリーンズ戦、“令和の怪物"佐々木朗希から3安打2打点と大活躍。「チーム全体で、負けたら優勝はないという試合で勝てた」と自らのバットで勝利に導いたゲームは、実は全国から厳選された17人の牧のそっくりさんを集めたイベントデーでもあった。WBCで一緒に戦った佐々木からも「本当に本物ですか?」といじられたことからも分かるように、否が応でも注目が集まる試合で結果を残すところはまさにスターといったところだ。 23日から再開されたリーグ戦の最初のカードでは首位の阪神と激突。牧が「大事な3連戦。勝つか負けるかで今後の状況が変わってくる」と位置づけたゲームでは、初戦に決勝の先制タイムリーヒット。2戦目は息詰まる投手戦のなかタイムリーツーベースヒットで貴重な中押し点をマークし、3連戦最後の試合でも序盤に3点目の犠牲フライを記録するなど全3試合で打点を挙げ、タイガース相手にスイープを成功させる原動力となった。 逆に27日に行われた敵地・広島でのカープ戦では5打席中4回、ランナーのいる場面で登場したが、残念ながらノーヒットで打線のブレーキ役に。28日のゲームでは4回に12号ソロホームランを放ったものの、初回のワンアウト二、三塁のチャンスで空振り三振を喫すなど、ホームラン以外の打席はすべて三振の結果に終わってしまった。 初戦はカープを上回る10安打、2戦目はカープと同じ8安打とヒットを放ちながらも、チームも悔しい連敗となってしまった。4番であり当然だが、牧の出来が勝利に直結することが明らかになった連戦だった。 「本当に一戦一戦、戦っていけたら」とリーグ戦に向けて決意していた牧秀悟。4番のバットがベイスターズの命運を握っていると言っても過言ではないだろう。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月28日 11時00分
首位陥落のDeNA、広島に天敵投手が出現? 三浦監督の待ち球作戦も不発か
「ガマン比べ」。広島との接戦を落とし、横浜DeNAベイスターズが僅か1試合で首位を明け渡した(6月27日)。「また明日頑張ります」と、三浦大輔監督は笑顔で球場を去ったが、内心は悔しかったはずだ。 「まだまだ先は長い」 2位後退となったことを聞かれ、そう返していた。首位に返り咲いた阪神・岡田彰布監督も同じようなコメントを残していたそうだが、DeNAの作戦が興味深い。 >>DeNA・三浦監督、山崎の投球狂わせた? 元監督が継投策を問題視「目一杯投げられなかった」、本人も試合後に反省か<< 首位奪取となった25日と2位後退となった27日の両日の試合前、選手たちに指示していた「ゲームビジョン」は、ほぼ同じだったのだ。 「広島の先発は、防御率リーグ1位の床田寛樹。ロースコアの展開が予想され、自軍先発の大貫晋一には『辛抱強く、ガマンして…』と伝えていました」(関係者) 先にマウンドを下りたのは大貫の方だったが、広島打線に許したヒットは5本、見応えのある投手戦だった。 しかし、大貫に指示した「ガマン強く」は、25日の試合前にも出ていたフレーズなのだ。 「25日は阪神3連戦の最終日。阪神先発の才木(浩人)攻略の一環として使われました」(前出・同) 野手陣が「ガマン強く」と指示されたようだ。 才木はフォークボールを得意としている。特徴的なのは「2ストライク後のウィニングショット」よりも、その前で使うことも多い。 しかし、フォークボールは見送ると、「ボールカウント」になることも多い。 「フォークボールは直球と同じ腕の振りから投じられます。力強い腕の振りなのにスピードが出ていないので、つい釣られてバットが出てしまいます。それをガマンして、バットを止めることができれば、カウントが不利になっていき、才木が投げる球種は直球、スライダーだけになります」(前出・同) 相手投手の攻略法では功を奏したようだが、広島戦では先発・大貫を援護してやることができなかった。 三浦監督の「まだまだ先は長い」発言だが、作戦が上手く行く日もあれば、そうでない日もある、その繰り返しだと言っていたのかもしれない。 また、「(点を)取った次の回に取られて。ちょっと勢いに乗れなかった」とも語っていたが、この日のDeNA打線は走者こそ溜めるが、「あと一本」が出なかった。スコアは2対3。9回最後の攻撃も走者を2人出している。一打同点、一発が出れば逆転という場面だっただけに惜しまれる一敗となった。 「11残塁は多すぎ。三浦監督は選手を信じて自由に打たせていた印象も受けました」(ベテラン記者) DeNAのチーム打率2割6分1厘は、リーグトップだ(同終了時点)。リーグトップの打線と防御率1位の投手との対戦ともなった。好投手から点を取る難しさだが、こんな指摘も聞かれた。「床田は交流戦前の5月16日もDeNA戦に先発し、勝利しています。苦手意識を持つ選手も出始めました」(前出・同) 三浦監督の言う通り、ペナントレースはまだ先が長い。「ガマン強く」は、「あと一本」が出ないイライラを抱える三浦監督にも当てはまりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月26日 17時50分
DeNA、“ヤスアキマイク“が初のヒーローインタビュー中に突撃!「わざとなんですか?」辛辣な攻めにバウアーもタジタジ?
25日に行われたタイガース戦で勝利を飾ったベイスターズ。交流戦優勝後のリーグ戦再開のゲームでスイープを達成し、一気にセ・リーグトップに立っただけに、スタンドのベイスターズファンのテンションも最高潮のなか、恒例のヒーローインタビューが行われた。お立ち台に上ったトレバー・バウアー、伊藤光、佐野恵太がそれぞれファンの声援に感謝を述べた後、この日セーブを挙げた山崎康晃がベンチから登場し“突撃!ヤスアキマイク特別編”が始まった。 “突撃!ヤスアキマイク“は、2019年のオールスターゲームやベイスターズファンフェスティバル2019、さらにはコロナ禍の緊急事態宣言時にリモートで選手やオーナーを直撃する「みんなお家でなにしてんの?」など不定期に行われている。ベイスターズファンにはすっかり定着している人気コンテンツだ。 この日も勝利投手のバウアーに「試合の中でですね、バントを成功させてその後内側をちょっと走って、わざと走ってんたんじゃないかなというところについて赤裸々に話していきたいんですけど、あれはどうなんですか?わざとなんですか?」と、インターフェア(守備妨害)でアウトになった場面を強烈にツッコミ。バウアーは「自分としてはベースに向かって真っすぐに走っていたつもりでした」と苦笑い。「ただそうではなかったみたいなので、次の打席ではしっかりと遠回りをしました」とアクションを交え説明した。 キャプテンの佐野には「先日のオフですね、実は口コミが入っていてディズニーランドに遊びに行かれたということをちょっと聞いたんですけれども、一番楽しかった乗り物は何ですか?」とプライベートにまで踏み込むと、佐野は「プーさんのハニーハントでーす」と素直に告白。その瞬間ビジョンに"ハマのプーさん”こと宮崎敏郎がビジョンに抜かれると、スタンドは大爆笑に包まれた。 プレーだけでなく、マイクでも大活躍の小さな大魔神。笑顔の裏に隠れた小悪魔の一面を、ファンは楽しみに待っている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月26日 11時10分
阪神・岡田監督、糸原・渡邉を佐藤の代役に? 先発ローテもメンバー入れ替えか
首位陥落だ。6月25日の試合を落とし、阪神が「首位の座」をDeNAに明け渡した。岡田彰布監督はゲームセットと同時に控え室へ。その足早に消えていく様子から怒り心頭なのは伝わってきた。 「DeNAとの3連戦は、本当にカリカリしていたと思います。23日の初戦では審判批判、24日にはホームゲーム側のファンサービスの時間が長いとボヤいたり」(スポーツ紙記者) 25日の試合後は無言…。言いたいことはヤマほどあったが、ガマンしたのだろう。 しかし、ガマンできなかったこともあった。同日の午前中に発表された佐藤輝明の二軍落ちだ。 佐藤は横浜から二軍戦の行われる名古屋に直行し、ファーム戦に出場している。6月の佐藤の成績だが、打率1割7分9厘、本塁打1、打点8(16試合)。この“らしくない”数字を見せられれば、当然だろう。 >>阪神・佐藤、長びく不振でメンタルボロボロ? 凡退時に全力疾走せず、球団OBも現状を問題視か<< チーム関係者によれば、佐藤の代わりに「内野手の熊谷敬宥か、投手を2人上げる」という。とは言え、その熊谷は同日のファーム戦に出場していたのだ。 佐藤の名古屋直行と熊谷のファーム戦出場を指して、こうも解釈できる。 「二軍から選手を引き上げる場合、いったん一軍に帯同させたりします。一軍の雰囲気に慣れさせ、サインなどを覚えさせる時間が必要だからです。佐藤と熊谷が一緒に二軍戦に出ていたということは、佐藤の降格は唐突に決まったんでしょう、熊谷も準備ができていなかったんです」(球界関係者) その影響だろう。25日の阪神は佐藤が抜け、前日よりも1人少ない25人の出場登録選手数で試合に臨んでいる。 また、岡田監督は3連戦初戦の23日に先発したビーズリーを24日に抹消している。これも、ジミに痛手だ。 「30日金曜日の先発投手がいなくなっちゃいました。リリーフから先発に再び配置換えとなった西純矢かなあ?」(前出・同) 関西圏で活躍するプロ野球解説者がこう続ける。 「佐藤の代役が熊谷? 佐藤は三塁手です。熊谷はファーム戦では二塁手として試合に出続けていました。佐藤の抜けた25日のDeNA戦でスタメン三塁を任されたのは糸原健斗。当面は左打ちの糸原と右打ちの渡邉諒を対戦投手によって使い分けていくのでしょう」 調べてみたが、二軍も「三塁手」に泣かされていた。直近5試合を遡っただけでも、スタメン三塁手は北條史也、山本泰寛、小野寺暖、遠藤成と“日替わり”状態だった。岡田監督は「一塁・大山(悠輔)、三塁・佐藤は動かさない」と言ってきたので、正規三塁手は育てて来なかったのだろう。 「佐藤の二軍落ちはルーキーイヤーの2021年シーズン以来です」(前出・在阪メディア) 岡田監督は佐藤の不甲斐なさにガマンができず、二軍行きを決めた。佐藤の降格はチームの雰囲気を暗くさせた。 チームは5連敗、横浜スタジアムでは13連敗。首位・DeNAとのゲーム差は0.5であり、悲観する数字ではない。しかし、佐藤が元気にならない限り、チームの雰囲気は元に戻らないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年06月22日 18時30分
DeNA、“休日出勤”のトレバー・バウアーに感じる本気度! 実戦でのテスト登板果たし虎退治へ
ベイスターズの超大物右腕、トレバー・バウアーが20日、平塚で行われたイースタン・リーグのスワローズ戦に先発。4イニングを60球、被安打2、無失点と思い通りの調整登板を終えた。 初回はストレートが130キロ中盤を記録し、平日にもかかわらず平塚に集まったベイスターズファンをざわつかせたが、2回からは150キロ超えのいつもの球速をマーク。時折軟らかいマウンドを気にするそぶりを見せながらも、若いツバメ打線を貫禄で押さえつけた。 この日はスプリットチェンジの割合が普段よりも多く、上げた左足を若干揺らし気味にして間合いを取るフォームも散見されるなど、テーマを持ってピッチングしていたことも明確。“投げる科学者”らしい取り組みも見せた。 >>DeNA・牧の好調、大谷翔平も貢献?「何か盗もうと真剣に…」WBC同僚・近藤が意外な光景明かす<< そもそもこの日は19日に交流戦の最終戦を戦った翌日のため、1軍は久々の休日となっていた。しかしバウアーは、リーグ戦再開を見据え、実戦登板を志願。「10年間やって慣れ親しんでいる」と公言していた中4日で完投勝利を上げてから、中5日でのマウンドで実戦感覚を体に染み込ませた。順調な仕上がりを確認したことで、次回登板は中4日、25日での横浜スタジアムでのタイガース戦がほぼ決定となった。 バウアーは5月にジャイアンツとカープ相手に大炎上を喫し、本人も「リーグ最悪のピッチャー」と自身をやゆするなど落ち込んでいた。しかし27日のドラゴンズ戦から調子は上向いていき、交流戦になるとエンジン全開。3登板で全勝し、防御率は1.50で、すべての試合で7回を自責点2以下に抑えるハイクオリティスタートを達成。 また投げ合った相手も、6月3日にはライオンズの高橋光成、9日にはバファローズの山下舜平大、14日にはファイターズの加藤貴之と、各球団のエースクラスに投げ勝ち、チームを勢いづけた。 交流戦優勝を引っ提げ、23日からは首位タイガースとの戦いが待ち受けている三浦ベイスターズ。ここまで2勝6敗と分が悪いが、初見のバウアーがいきなり虎狩りに成功すれば、この先のリーグ制覇へ一気に加速していきそうだ。 取材・文・写真/ 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月20日 15時30分
DeNA・三浦監督、山崎の投球狂わせた? 元監督が継投策を問題視「目一杯投げられなかった」、本人も試合後に反省か
野球解説者・大矢明彦氏(元横浜監督)が、19日放送の『プロ野球ニュース 2023』に生出演。DeNAのプロ9年目・30歳の山崎康晃にまつわる発言が話題となっている。 番組で大矢氏は同日DeNAが「3-4」で敗れた日本ハム戦を、複数選手の名を挙げながら解説。その中で、三浦大輔監督の采配が山崎の投球に悪影響を及ぼしたのではと指摘した。 山崎は「3-3」と両チーム同点で迎えた延長10回表に8番手として登板。しかし、1死から万波中正に勝ち越しの13号ソロを被弾。この1点が決勝点となりチームは敗れ、勝利、もしくは引き分けなら決定していた交流戦優勝はお預けとなった。 >>西武・金子への“働けコール”に批判、「きっかけはDeNA戦」と推測も? 巨人戦中盤の一場面に本人も複雑か<< 痛恨の一発を浴びた山崎について、大矢氏は「腕の振りが今日は若干甘かったような気がする」と投球に力強さが感じられなかったと主張。続けて、「(延長は)一応12回まであるでしょ?(なのに)後の投手はほぼいない状態だった」と指摘した。 同戦の三浦監督はブルペンデーとして、先発・上茶谷大河から山崎まで8名の投手を起用するという積極的な継投策を仕掛けている。その結果、延長10回表に山崎が登板した時点でブルペンには坂本裕哉1人しか残っていない状況となっていた。 大矢氏はこの事情を踏まえ「『自分で長いイニング(投げなきゃ)』というのが少しよぎったかもしれないので、変化球がすごく多かった(全14球10球)」、「1イニング目いっぱい、というふうな考え方では投げられなかったかもしれない」とコメント。山崎は残り3イニングを自身含め2名でつながないといけない状況から、力をセーブして投げることをしいられていたのではと見解を示した。 大矢氏の発言を受け、ネット上には「確かに力押しの投球には感じなかった」、「万波に打たれたのも浮いたスプリットだったしなあ」、「せめてもう1枚投手残しとけば違ったかも」、「結果的には三浦監督の采配ミスってことか」といった同調の声が寄せられた。 三浦監督は試合後に応じた取材の中で、山崎について「ずっとクローザーとしてやってくれているので、打たれるのは仕方ない」と何も責めずにかばったことが伝えられている。監督自身も山崎に苦しい投球をしいた責任を感じていたようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月19日 17時50分
DeNA・森原、キラリと光るベテランの味! 移籍2年目の右腕が支えるブルペン陣の一角
「めちゃくちゃ景色いいです!」18日のマリーンズ戦の試合後、横浜スタジアムで初めてお立ち台に立った森原康平は、ややはにかみながら青く染まったスタンドに向かって声を張った。 負ければ球団初の交流戦優勝が遠のく落とせない一戦。スコアは1-1の同点、相手は“令和の怪物”佐々木朗希としびれるシチュエーションの6回に登板した森原は、マリーンズの2番から始まるシビアな打順と対峙。しかし臆することなく最速150キロのストレートと、低めのフォークのコンビネーションで、打者3人とも力ないフライに切って取るナイスピッチングを披露した。 その裏に味方打線が佐々木を陥落させ、森原に今シーズン2勝目が転がり込んできた。 昨年期間ギリギリの7月28日にトレードで移籍後、疲弊気味のリリーフ陣を助ける役割を期待されベイスターズにやってきたが、順風満帆にはいかなかった。猛暑の8月下旬に新型コロナウイルスに感染。9月中旬には実戦復帰し結果は残したが、本人が納得しない内容で昨シーズンの幕は閉じた。 今シーズンは開幕から一軍キップを手にすると、リリーフとして安定したピッチングを続けていたが、5月31日の仙台での試合前、ストレッチ中に防御ネットが森原の背中を直撃。思わぬアクシデントで一旦登録抹消の憂き目に遭ったが、17日に復帰すると1イニングをピシャリと締め周囲を安心させた。 そんな経緯もあり「ちょっとアクシデントもあったんで、一旦チームを離れた時間もあったんですけど、トレーナーさんとかにすごいよくしてもらったんで、何とかここからまた戦力になれるようにという思いで必死に準備をしておりました」とヒーローインタビューの言葉につながった。 2019年には64試合登板で防御率1.97と活躍し、通算196試合登板の実績十分の右腕は今年で7年目。今季は5月14日を除く12試合で無失点と抜群の数字を見せている。「ピッチャー陣も一人一人、一球一球、魂込めてやれてると思います」と言葉に力を込めた31歳の存在が、チームにとって日に日に大きくなっている。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月19日 16時45分
佐々木朗希、宮崎からの被弾に呆然? マウンド上で首振り苦笑、打者も試合後に手ごたえナシと本音漏らす
18日に行われ、ロッテが「1-6」で敗れたDeNA戦。先発を務めたプロ4年目・21歳の佐々木朗希が見せた表情が話題となっている。 注目が集まったのは、「1-1」と両チームの6回裏でのこと。この回佐々木は先頭・関根大気のヒットから無死二塁のピンチを招くと、2死後に牧秀悟に左中間を破るタイムリー三塁打を打たれ勝ち越しを許す。さらに、続く宮崎敏郎には外角高めに投じた159キロのストレートを払うようにスイングされ、右翼ポール際最前列に飛び込む13号2ランにされた。 中継では宮崎の打球がスタンドに飛び込んだ直後に佐々木の表情がアップで映ったが、佐々木は苦笑いを浮かべながら「いやいや」と言わんばかりに首を左右に振る。また、宮崎がホームに帰ってきた後に再度映った際にも、口を少し開けて呆然としたような表情を浮かべていた。 >>ロッテ・佐々木朗希、WBCで激変?「これだけ頼れる投手いない」首脳陣も感心、“投手4冠”の裏でメンタルが進化か<< 佐々木の表情を受け、ネット上には「佐々木が明らかに納得いってない顔してる」、「あれが入るとは思わなくてドン引きしてる感じに見えるな」、「ちょこんと合わせたような打球がスタンドイン、これで失点はさすがにキツいわ」といった同情の声が上がった。 「18日の試合が行われた横浜スタジアムは、両翼の広さが94メートル。これは全12球団の本拠地球場の中で最も狭い数字となっています。宮崎の本塁打は94メートルをギリギリ超えたあたりの地点に着弾していますが、他球場ではフェンス直撃、あるいは右飛でもおかしくないような当たりだっただけに佐々木も面食らった部分は大きかったのでは」(野球ライター) 被弾に納得いかない様子だった佐々木だが、打った側の宮崎も試合後のヒーローインタビューの中で手ごたえはなかったと口にしている。インタビュアーから今季被本塁打ゼロだった佐々木から2ランを放った感想を聞かれた宮崎は、「いや、完全に風です」、「風なので…まぐれです」と風が打球を押してくれたおかげと苦笑交じりに振り返っている。 宮崎の2ランを含め6回に3点を失った佐々木はこの回限りで降板。「6回4失点・被安打6・四球1」と今季ワーストの失点で2敗目を喫し、チームもパ・リーグ首位から陥落している。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年06月15日 17時50分
DeNA、4年目外野手・蝦名にチャンス到来!“身体能力オバケ”が一軍定着狙う
6月14日のセ・リーグの公示で、桑原将志の登録抹消が発表された。ここまで3割を超える打率と、球界屈指の守備力でベイスターズを支え、13日にもお立ち台に上がった“ガッツマン”は、その試合後に左ふくらはぎに強い張りを訴え、チームドクターの診断により肉離れと診断された。三浦大輔監督もまだ6月中旬とのこともあり「俺も我慢するから、お前も我慢しろ」と諭し、完治を優先させる方向性を示したと明かした。 そこで白羽の矢が立ったのが、4年目の外野手・蝦名達夫だった。いきなり2番センターでスタメン起用されると、2回には右中間に上がった鋭い打球に対し、フェンスに直撃しながらもキャッチ。まだエンジンのかかっていなかった先発のトレバー・バウアーから「あの右中間の打球、あれが抜けていたら得点になっていたと思いますし、本当に試合のターニングポイントになったプレーだったと思います。ほんとに素晴らしかったです」と最敬礼されるビッグプレーを披露し、その後の完投勝利に大きく貢献した。 蝦名はファームでイーグルスとの戦いの真っ最中だったが「急きょけさ仙台から戻ってきてくれた」と指揮官は裏事情を説明。「今季初出場でしっかりとやってくれました。守備で大きなプレーもありましたし、得点にはつながらなかったですけれども、送りバントも決めた。いい働きをしてくれました」と期待に応えたプレーの数々に目を細めた。 昨年は5月6日に佐野のけがにより一軍に呼ばれると、5月は打率.308と好成績を残すことに成功。交流戦に入った5月31日に代打でヒットと盗塁でアピールすると、2日からの4試合はスタメンに抜擢。6月はホームラン1本を含む打率5割ジャストと好調をキープし、通算でも打率.364と急上昇。結果的には61試合出場で打率.247、ホームラン3本とキャリアハイの成績を残したが、今シーズンは相次ぐけがもありやっと一軍から声がかかった。 チームにとって日本人の同型の大田泰示は、現在打率.136とバットは湿った状況が続き、リーグ戦ではDHも使えないため、ネフタリ・ソトとタイラー・オースティンの右の大砲コンビをともに起用することは難しい。そこに加えレギュラーの桑原の離脱は大きな痛手だが、蝦名にとってはチャンスが到来した形となった。身体能力の高さはチームでもトップクラスのロマン砲。まずは一軍定着で、首脳陣の信頼を積み重ねていきたいところだ。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年06月15日 15時30分
西武・金子への“働けコール”に批判、「きっかけはDeNA戦」と推測も? 巨人戦中盤の一場面に本人も複雑か
14日に行われ西武対巨人戦。「1-7」で西武が敗れたが、試合結果以上に話題となったのがプロ11年目・33歳の金子侑司への“働けコール”だった。 問題となっているのは、「1-4」と西武3点ビハインドの4回表でのこと。先頭・平沼翔太が遊ゴロに倒れた後、この日「7番・左翼」で先発していた金子が打席に入る。すると、カウントが「1-1」と、西武ファンが陣取る左翼席から「働け働け金子!働け働け金子!」というコールが起こった。 今季の金子は14日試合前時点で「27試合・.160・0本・1打点」と深刻な打撃不振に苦しんでおり、同戦も2回表1死の第1打席は右飛に倒れていた。この現状にフラストレーションをためているファンも多かったようだが、働けコールを受けた金子は空振り三振に終わった。 >>阪神戦の塁審、終盤に大誤審? リプレーには“決定的証拠”映る、柘植アウト判定に批判相次ぐ<< 金子への働けコールを受け、ネット上には「選手に対する侮辱行為だ」などと批判が上がった。また、中には「これきっかけはDeNA戦のコールでは」、「何でもいいから塁に出ろ、あれがウケたからファンも助長したんだろうか」、「横浜戦で特に問題にならなかったからエスカレートした説もない?」といった推測のコメントも見られた。 「金子は6月4日・DeNA戦9回表1死で代打起用されていますが、この時左翼席のファンからは『何でもいいから塁に出ろ!何でもいいから塁に出ろ!』というコールが上がっています。このコールは1点ビハインドの場面で走者を出したい状況であることは確かだったこと、個人名を出していないことなどからそれほど問題視はされず、他の客席からは笑いも起こっていたといいますが、これが働けコールのきっかけになったのではという見方もあるようです。球界ではかつては『働け』、『気合いを入れろ』など不振選手に喝を入れるコールは珍しくありませんでしたが、時代の流れと共にファンの考え方、姿勢も変わってきているようです」(野球ライター) 働けコールを受けた金子は打席中、特にコールへの反応は見せなかったが、空振り三振を喫しベンチに下がる途中に左翼席方向に一度視線を向けている。試合後の報道ではコールについてコメントしたとは特に伝えられていないが、物議を醸したコールを内心どう受け止めたのだろうか。文 / 柴田雅人
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