DeNA
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スポーツ 2023年02月27日 20時30分
巨人戦、球審の三振コールに「ふざけてるのか」と批判 投手はズッコケ打者も呆然、物議醸すジェスチャーは昨季にも
26日に行われ、巨人が「4-1」で勝利したオープン戦・DeNA戦。球審を務めた岩下健吾審判の判定が物議を醸している。 問題となっているのは、「1-0」と巨人1点リードの3回裏1死のこと。打席の巨人・門脇誠は、DeNA先発・上茶谷大河がカウント「2-2」から投じた内角ストレートを見送る。この球は門脇から見て高さは右膝付近、コースもベース板の右端付近とかなり際どかったが、岩下球審は捕手の捕球から2秒ほど間を置いた後、右方向を向きながら左手握りこぶしをアッパーのように突き上げるジェスチャーで見逃し三振をコールした。 ただマウンド上の上茶谷は2秒、間が空いたことからボールだと思っていたのか、三振コールの直後に右膝をつきながら右手を地面につくなど判定にズッコケたような仕草を見せる。また、打者の門脇も「えっ?」というように岩下審判の方を振り向いていた。 >>巨人・坂本、審判の判定に不満爆発? 吉川も両手で頭抱え呆然、見逃し三振直後の態度に批判も<< 岩下審判の三振コールを受け、ネット上には「何だ今の審判、三振判定出すまで遅すぎるだろ」、「テンポの悪さに投手も打者も困惑してるじゃないか」、「その後のジェスチャーもふざけてるのかってくらい大げさだった」、「選手をバカにしてるって言われても文句言えないだろこれ」といった批判が寄せられた。 ファンからひんしゅくを買っている岩下審判だが、昨季9月11日・ヤクルト対DeNA戦ではコールの遅さでファンのみならずヤクルト・村上宗隆をイラつかせている。村上は同戦1回表2死二塁の打席で高さはベルト付近、コースはベース板の右端付近と際どい球を見送ったが、岩下審判は今回とほぼ同じ流れで三振をコール。これに、村上は岩下審判の方を振り向き数秒ほど凝視した後、三塁側の自軍ベンチ方向を見ながら険しい表情を浮かべるなどかなり不服そうな様子を見せた。 昨季、今回のケースはどちらもボールが際どいコースだったため、岩下審判はストライク、ボールを正確に判断するために一瞬、間をとった可能性はある。ただ、選手を刺激しかねない振る舞いだと不満を抱いたファンも多くいたようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月27日 18時30分
DeNA、プロ4年目・蝦名が攻守にアピール中! 貴重な右の大砲が狙う飛躍
2月25、26日と、ベイスターズは沖縄でオープン戦に突入した。結果は1勝1敗と五分の星取りとなったが、2試合ともスタメン出場した蝦名達夫のアピールが光った。 25日は7番センターで出場し、3回にレフト前ヒットで出塁するとその後の得点につなげることに成功。5回にもレフトへ運び、マルチヒットをマーク。センターの守備でも果敢なダイビングキャッチを見せ“エビ反り成功”とネットを沸かせていた。 26日は3番ライトで出塁すると、4回にはセンター前ヒットを放ち、6回にもエラーで出塁。守備でもレーザービームでバックホームし、ランナーを見事に刺すなど連日攻守にわたってアピールを続けた。 プロ入り直後当時にアレックス・ラミレス監督から「下位の指名だがいいポテンシャルを持っているしパワーもある。佐野(恵太)と同じような“におい”を感じる」と高評価を与えられ、ルーキーイヤーから一軍キャンプに抜擢。しかし21年には代打で見逃し三振を連発するなど、足踏みしている印象が拭えなかった。 しかし昨年は5月6日に佐野のけがにより一軍に呼ばれると、5月は打率.308と好成績を残すことに成功。交流戦に入った5月31日に代打でヒットと盗塁でアピールすると、2日からの4試合はスタメンに抜擢。6月はホームラン1本を含む打率5割ジャストと好調をキープし、通算でも打率.364と急上昇した。結果的には61試合出場で打率.247、ホームラン3本とキャリアハイの成績を残した。フェニックスリーグではサードにも挑戦し、オフには藤田一也と自主トレを共にするなど自分を高め続け、しっかりとステップアップにつなげている。 昨年オフの現役ドラフトでは、同じ右の大砲・細川成也がドラゴンズに移籍。チームにとって日本人で似た選手は大田泰示しか見当たらない状況で、今年はチャンスも増えるとみる。 185センチと大型プレーヤーにもかかわらずバントは確実に決め、フォアボールもしっかりと選ぶなど器用な面も兼ね備える蝦名。「とにかく優しい」とチームメイトからも愛される好漢は、4年目の飛躍に向け地道にレギュラーを狙う。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月27日 11時00分
巨人・オコエ、外野レギュラー抜擢ある? 打率4割超と絶好調、原監督も高評価か
原巨人がオープン戦の初戦から3連勝。2月26日のDeNA戦の勝因は「新戦力」だ。 1点リードで迎えた4回、ブリンソンが左中間二塁打で出塁するなどし、満塁の好機を作った。それを打撃のオコエ瑠偉がクリーンヒットで1点を追加。5回にも松田宣浩が左中間三塁打を放って試合を決定づけた。躊躇なく三塁まで走った脚力は、年齢を感じさせなかった。 >>巨人・岡田、球団OBを食堂スタッフと間違える? 高木氏もドン引き、大久保コーチが暴露した“天然”エピソードが物議<< しかし、ネット裏にはすでに複数球団のスコアラーたちが陣取っていた。 「いや、松田は年齢に合わせた打撃に変えています。去年よりもバットを短く持つようになったし、スイングもコンパクトになりました」 そう言われてみれば、DeNAの外野陣は「やや前進」の守備態勢だった。外野手は本塁返球を意識しなければならない場面でもあったが、おそらく、キャンプ、紅白戦を見た先乗りの偵察隊から情報が届いていたのだろう。今年の松田は無理に遠くへ飛ばそうとしていない、と。 ネット裏に陣取っていたスコアラーの一人がこう続ける。 「松田はソフトバンク時代の実績もあるので、過去のデータも集めやすいんです。分からないのは、オコエの方です」 この日のオコエは「1番ライト」で出場した。ヒットは前述の適時打だけだったが、紅白戦を含めた計7試合で17打数8安打、打率4割7分1厘と絶好調である。 「現役ドラフトで楽天から移籍して来たわけだけど、ほとんど試合に出ていなかったからね。走塁センスの高さはみんな知っているけど…」(前出・同) 楽天在籍7年、通算で645打席にしか立っていない。昨季に至っては、出場試合数は僅か6試合。セ・リーグの対戦チームが「データ不足」で“脅威”と感じるのも当然だろう。 「早朝7時からバットを振るアーリーワークが、今年の巨人キャンプの代名詞になっています。6時40分頃には宿舎ホテル前に移動バスが止まっていて、みんな眠そうな顔をしています。オコエは5時前には起床し、ストレッチや準備運動をしています」(関係者) 楽天時代は練習熱心な方ではなかった。現役ドラフトがヤル気にさせたのなら、同制度の導入に動いた選手会などの関係者も喜んでいるはずだが、こんな指摘も聞かれた。 「今日(26日)は坂本勇人や丸佳浩、中田翔などの主力組が試合に出ていません。今後、彼らに実戦で調整する機会を与えてやらなければなりません。オコエの出番は減っていくと思う」(ベテラン記者) こうした悲観的な意見もある一方で、「オコエは2試合続けて1番で起用された。期待されている証拠」(前出・関係者)と前向きな声も聞かれた。 今後、一軍クラスの投手が試合に出て来る。また、調整途中にあった投手も仕上げて来るだろう。そこで結果を出せば、オコエが“激戦区”とされた外野の一角を獲るかもしれない。 前カードの25日広島戦後だが、原辰徳監督は「1番オコエ」について、「ランナーとしても、打席での迫力においても、非常にいいものを出してくれている」と称賛していた。松田もそうだが、新戦力は使わなければ意味がない。オコエの起用法に注目だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年02月20日 20時30分
侍ジャパン・今永、WBC球の問題明かし驚きの声「大きさもバラバラなのか」 今後のキャリアにも関わる重要課題か
19日放送の『サンデースポーツ』(NHK総合)に、DeNAのプロ8年目・29歳の今永昇太がVTR出演。3月のWBCを前に直面している問題を明かし話題となっている。 番組では侍ジャパンに選出されている今永が、NPB公式球とWBC公式球の違いなどを語るVTRを放送。その中で、今永はWBC公式球の扱いに手を焼いていることを明かした。 >>侍ジャパン・栗山監督、吉田選考の裏話明かし驚きの声「辞退あり得たのか」 異例のWBCメンバー入り実現のワケは<< WBCはMLB、MLB選手会が主催ということもあり、試合ではメジャーで使用されている球が公式球に採用されている。そのため、今永をはじめとした侍ジャパン投手陣は所属チームでの春季キャンプからWBC球を使用し適応に努めている。 今永によると、WBC球はNPB球に比べ糸が深く縫い込まれているため指先にかかりづらいとのこと。「自分が思っているよりも指先から離れるのが早い感覚があって。なので、それを押さえ込もうとするメカニズムが必要」と、普段以上に指先を意識して投げないと球に力が伝わらないという。 今永は続けて、「キャンプに向けて送られてくるボールの中にもいろいろ個体差があって、(今日は)ちょっと大きく感じたんですよ。なので、カーブの握りで投げようとしたときにめちゃくちゃ、今もですけど違和感があって」と説明。WBC球は球の大小、縫い目の高低などにばらつきがあり、ものによっては変化球の感覚が乱れるほどだという。 「正直今日のブルペンでは全て解決できなかったですけど、こういう(大き目の)ボールが来た時は今までにないような力感で握ったり、緩く握って投げるとある程度コントロールできそうだと分かった」と手探りで対策を探っている段階という今永。「誰かの感覚、握りとかそういったものを参考にしながら、投手陣の中で本当にいいものを全員で作り出すのがいいかなと思います」と、他投手とも意見を交わし対策を確立したいと語った。 今永の発言を受け、ネット上には「日本の球とそんなに違うのは知らなかった」、「素人目には分からないけどそれほど縫い目低いのか」、「縫い目はともかく大きさがバラバラはヤバいだろ」、「球を押さえつけようと力みすぎたら故障にもつながりかねないし難しいな」、「そこまで違うとなると、大会終わってNPB球に戻った時の影響も怖いわ」といった驚きの声が寄せられた。 WBC球への対応に苦慮している今永だが、一部からは「場合によってはメジャー挑戦にも影響するのでは」といった指摘も上がっている。今永は2021、2022年オフの契約更改交渉でそれぞれ将来的なメジャー挑戦について球団側と話し合ったことを明かしており、今オフにポスティングで移籍する可能性もあることが伝えられている。メジャーでは現在手を焼いているWBC球が使用されているため、WBC球への適応次第で今後のキャリアにも関わってくるのではという意見も多い。 17日から侍ジャパン強化合宿に合流している今永。3月8日のWBC開幕までに対策にめどをつけることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年02月20日 18時30分
DeNA・楠本、対外試合絶好調! 6年目の本格ブレイクへ待ったなし
大卒5年目の昨シーズン、自己最多の94試合出場で打率.252、ホームラン6、打点26と結果を残すことに成功した楠本泰史。 昨年の秋季トレーニングでも三浦大輔監督から「ただ一人フェニックスリーグにも行かず、帰ってきてもフルで練習をやった楠本が一番内容的にも濃かったのかなと思います」と評価され、球団からも「オースティンがいなくても大丈夫と思われるくらい、来年頑張ってくれと言っていただきました」と期待。本人も「レギュラーを取るしかない」と意気込んで入ったキャンプもここまで順調に、充実の調整期間を過ごしている。 19日の宜野湾で行われた広島との練習試合でも9回に代打で登場し、ライトにヒットを放ち好調をアピール。初球、2球目のボール球には一切手を出さず、ヒッティングカウントになったことで、ストレートを狙いすまして打ち損じなく引っ張る姿は、一皮むけた印象を残した。チームはこの試合ここまで3安打と完全に抑え込まれていただけに、余計インパクトも大きかった。 これで沖縄での対外試合は8打数6安打と打ちまくり、チーム内でもダントツの数字をマーク。昨年オフの手術から復帰をめざすオースティンは、14日にチームに合流したばかりで、その穴を埋める期待をされていたアンバギーも足の違和感を訴えるなど不安もあり、楠本の存在感は爆上がり中。昨年の実績からも、センター・桑原将志とレフト・佐野恵太は開幕スタメンに向けアドバンテージを持っており、残り一枠のライトのポジションを大田泰示、関根大気、蝦名達夫、神里和毅らと争う構図だが、現状楠本の活躍は抜きん出ている。 2年目のオープン戦でも打率.388と打ちまくり首位打者を獲得。しかしその後は殻を破りきれぬ状況が続いたが、昨年7月下旬にタイミングを早めに取る取り組みが功を奏し、8月は打率.274、9月は打率.345と成績は上向いた。もともとバットコントロールは巧みで、なにかきっかけさえつかめればブレイク必須と言われていた天才バッター。6年目の2023年、ついに花を咲かせるときが来た。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月16日 17時30分
DeNA・藤田「横浜で優勝したい」 チーム最年長の大ベテランが奄美で若手にもたらすもの
鹿児島の奄美大島で行われているB班(二軍)の春季キャンプ。15日からは早くも第4クールに突入し、各選手は着々と開幕に向け調整を進めている。 その中でも若手に交じり、軽やかな動きを見せているのが大ベテランの藤田一也だ。 藤田は昨年、一軍キャンプスタートしながらも序盤にけがを発症。本人も「痛かった」と後悔するほど、10年ぶりの古巣復帰の出だしから歯車が狂ってしまった。しかし今年はコンディションに問題はなさそうで、全てのメニューを黙々とこなしている。 グラウンドでノックを受けるとさすがのグラブさばきでボールを操り、バント練習でもミスなく見事に打球を殺し続ける。室内のティーバッティングでも徐々に強度を上げていきながら右左中央と自在に打ち分け、バットコントロールの巧みさも光っていた。第4クールからは特打もメニューに入り、実戦に向けての練習にステップアップしていく予定だ。 また昨年はコロナの影響で選手間のコミュニケーションにも規制が設けられていたが、今年はだいぶ緩和されてきたこともあり、経験豊富なベテランのB班スタートは若手にとって何かをつかむチャンスとなりそう。実際に同じく奄美スタートの大和と宮崎敏郎と3人でキャッチボールを見ていた若手からは「全てが違う。全部胸に来るし、捕り方も柔らかい」との声も漏れており、たたずまいだけでも学びがある。 楽天時代から「聞かれたら教える。なにか一つでもその選手にプラスになれば」の姿勢はベイスターズに入っても不変。自主トレでも蝦名達夫が志願して同行し、昨年も数名の若手が教えを請うた。ファームでアドバイスを受けた宮本秀明が一気に成績を向上させるなど、日本一、レギュラー、控え、代打など全てを経験した生ける教科書の教えは的確だと証明した。今年41歳となるチーム最年長の存在感は、プレーだけではない。「横浜で優勝したい」。2005年から思い続けていながら、未だ達成されていない夢に向かって、プレーのみならずアドバイス面でも愛するベイスターズのために全てを注ぐ。文・取材・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月13日 18時30分
DeNA、開幕ローテ争い激化! 6枚のキップを巡り現有勢力が熾烈なアピール合戦を展開
昨年の2位からテッペンを狙うベイスターズは春季キャンプも第2クールに入り、紅白戦や対外試合に突入。その中でも開幕ローテーションを争う投手陣が、いきなりアピール合戦を繰り広げている。 11日に行われた紅白戦では2021年ドラフト1位・小園健太が先発し1イニング無失点。次には昨年開幕ローテーションをつかみながらも結果的にはシーズン未勝利に終わった坂本裕哉が、さらに一回り大きくなった体躯から力強いストレートを軸に3回を無失点。初回にホープ・森敬斗に頭部デッドボールを与え、動揺してもおかしくない場面がありながらも、その後落ち着いてピッチングでき、着実な成長の跡を見せた。 また上茶谷大河も3回を無失点と好投。去年よりダイナミックになったフォームからキレのあるストレートを投げ込む姿は、背番号27のレジェンド・平松政次氏をほうふつとさせるほどの迫力も感じさせた。 後を受けた平良拳太郎も2回1失点ながらも内容は上々。今シーズンはトミー・ジョン手術からの完全復活を期待しても良さそうだ。 12日の今シーズン初の対外試合でも、大型右腕・阪口皓亮が3回を1失点と粘りのピッチングを披露。昨年未勝利の悔しいシーズンからのリベンジを果たすべく、アピールを続けている。 昨年のベイスターズのローテーションは、エース今永昇太と安定度抜群の大貫晋一、濱口遥大と石田健大の左腕コンビ、後半は新外国人のロバート・ガゼルマンが中心となっていた。しかし今シーズンはWBCの招集で今永は開幕ローテーションが微妙な状況で、ガゼルマンはまさかのパスポート盗難で未だ来日できていない。 最大3枚空いている開幕ローテーションの座を狙うサバイバルレース。昨年だけではなく、長年ブルペン陣の活躍がチームを支えているポイントを鑑みても、先発陣のレベルアップは必須。首脳陣が嬉しい悩みを抱えるほどのチーム内競争が繰り広げられれば、おのずと優勝も見えてくる。 文・取材・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月12日 11時00分
プロ野球、DeNA選手の“わがまま”に首脳陣激怒! キャリア終了を招いた大騒動、日本ハム・清宮も他人事じゃない?
9日に行われた練習試合・日本ハム対サムスン戦。日本ハムのプロ6年目・23歳の清宮幸太郎がサイン無視を犯したことが話題となった。 清宮は両チーム無得点で迎えた2回裏無死二塁で内角球を捉え、右翼スタンドにライナーで飛び込む先制2ランを放つ。これが決勝点となりチームは「3-0」で勝利したが、新庄剛志監督は試合後に「清宮くんに関しては、あれは進塁打のサイン」と、2回裏の打席では進塁打を指示していたことを明かしたことが伝えられた。 >>日本ハム・宇佐見、バックネット裏見上げ呆然? キャンプ打撃練習、球団OBの“大声乱入”が物議<< 同監督は「結果的にはああなったけど、まあまあプラスに考えてね。結果的に進塁はさせたから」と清宮をおとがめなしとしたが、首脳陣の指示を無視してのプレーは本来なら信頼を大きく落としかねない重大な行為。過去には指示無視を犯した選手が首脳陣から干され、その後のキャリアも閉ざされてしまったケースもある。 問題が起こったのは、2014年5月6日のDeNA対巨人戦8回表でのこと。「2-1」と1点リードのDeNAはこの回先頭の梶谷隆幸(現巨人)が出塁。続く中村紀洋(現中日二軍打撃コーチ)の打席ではスタートの構えを何度か見せ相手バッテリーを揺さぶったが、中村は3球目を引っ掛け併殺打となった。 この直後、中継画面では一塁を走り抜けた中村に対し、一塁コーチャーが一塁ベース方向を指差しながら何かを伝える様子が映る。また、その後にはベンチ内のDeNA・中畑清監督(当時/現野球解説者)が腕を組み険しい表情を浮かべている様子もアップで映ったが、この時点では何があったのかは分からなかった。 同戦はそのままDeNAが逃げ切り勝利したが、中村は試合翌日の7日に突然登録を抹消される。中畑監督は同日の巨人戦前に応じた取材で「チーム方針に従わない言動がある。懲罰的な部分がある」と、詳細は伏せつつも首脳陣の意に反する行為があったためと説明した。 一方、中村は同日に自身の公式Facebookに「打席に入っているとき 走者を場面によっては動かさず、打撃に集中させてほしいとコーチに相談させてもらいました。そうしたところ、今朝になり連絡があり登録抹消だということでした。この時点で監督には直接、お話したわけではありません。コーチに相談することが監督批判になってしまった形です」などと投稿。首脳陣から自己判断での盗塁を許可する、いわゆる“グリーンライト”を指示されていた梶谷の動きが打撃の妨げになると主張したところ、これが首脳陣への造反行為と捉えられたと弁明した。 ただ、中畑監督が伏せた内幕を自ら暴露したことでさらに首脳陣の怒りを買ったのか、中村は降格後一度も一軍に呼ばれないまま2014年オフに自由契約に。その後は新天地が見つからないまま指導者・野球解説者に転身しており、本人は正式に引退を表明していないものの、事実上の引退状態となっている。 中村は2012年にも自身の打席中に二盗を決めた選手をベンチで叱責し、中畑監督から二軍送りにされるという問題行動を起こしている。“前科”があったことも2014年のトラブルが許されなかった一要因とされているが、昨季「打て」のサインを無視して新庄監督に怒られた過去がある清宮も、今一度気を引き締め直す必要がありそうだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について中村紀洋の公式Facebookよりhttps://www.facebook.com/nakamura.norihiro99/
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スポーツ 2023年02月09日 18時30分
DeNAドラ1・松尾が一軍キャンプで好スタート! 球団では平成以降5人目の「高卒開幕一軍」をつかめるか
チーム高卒ルーキーで唯一A班(一軍)スタートしているドラフト1位・松尾汐恩が攻守に奮闘。公言していた「開幕一軍」に向け連日、首脳陣にアピールを続けている。 そもそも球界でも高卒ルーキーの開幕一軍はまれなケース。ベイスターズでも昨年は三浦大輔監督が長年背負い、“横浜ナンバー”として神格化されていた18番を譲り受けた小園健太が一軍キャンプに抜擢されたが、結局はファームスタートとなり1年間通して一軍に昇格することはなかった。 ベイスターズ、ホエールズを含む平成での開幕一軍キップを手に入れたのはわずか4名。直近では2001年、内川聖一がその座をつかみ、ルーキーイヤーは3試合でノーヒットに終わったが、その後は首位打者を獲得するなど躍動。FA移籍した際の言動は物議を醸したが、昨年引退するまで長く活躍した。 その前年も田中一徳が一軍抜てき。PL学園高時代は甲子園で松坂大輔から打ちまくり、ドラフト1位で入団した俊足外野手だったが、5年間でプロの世界を去った。 横浜大洋ホエールズ時代の1989年には、ドラフト1位キャッチャー・谷繁元信と、ドラフト外からはい上がった石井忠徳(琢朗)の2名が一軍入り。谷繁は89試合ものゲームに出場し、その後は言わずと知れた大キャッチャーとして球界に君臨。ドラゴンズではプレイングマネージャーとして活躍した。石井は1年目に17試合登板を果たし初勝利もマークしたが、その後は名前も琢朗に変更し打者転向を断行。すると三拍子そろった内野手として気の長い選手生活を送り、現在はバッティングコーチとしてベイ戦士に熱血指導を行っている。 また谷繁、石井、内川の3人は2000本安打をクリアし、名球会にも名を連ねるレジェンドにまで上り詰めた。 「開幕一軍に向けてキャンプでしっかりアピールしていきたいなと思います」と意気込んで挑んだ春季キャンプも第2クールまで進んだ。守備面ではエース級のボールを受け、バッティングでもフォロースルーの大きな豪快なスイングで快音を残している。高卒、なおかつ捕手の開幕一軍は至難の業だが、公言通り目標を達成し、ゆくゆくは大先輩たちに肩を並べる活躍を見せられるのか。1年目から注目度大だ。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年02月06日 18時30分
DeNA、2位躍進の陰に“ラスト正捕手”相川亮二あり! 兄貴分・三浦監督の右腕としてかかる期待
昨年14年ぶりに古巣・横浜にバッテリーコーチとして復帰した相川亮二コーチが、今シーズンからは「チーフ作戦コーチ」も兼務する。 相川は2001年に谷繁元信氏のドラゴンズ移籍後徐々に頭角を現し、2004年に102試合出場と正捕手の座をゲット。翌年にはチームをAクラスに導く原動力となり、2006年、第1回ワールド・ベースボール・クラシックでは日の丸を背負うまでに成長。選手会長も務め、2007年オフには1億円プレーヤーの仲間入りも果たした。2008年には海外FA権を獲得し、メジャー移籍をめざすも夢かなわず。獲得に名乗りを上げていたスワローズに移籍が決定し、外様ながらキャプテンを務めるなど厚い信頼を得ていた。15年からはジャイアンツにFA移籍し3年間プレーし引退。19年からはジャイアンツでバッテリーコーチを務めた実績を持つ。 昨シーズン中はピッチャー、斎藤隆ピッチングコーチらの取材の際「相川コーチと一緒に。アドバイスをもとに」など要所要所で名前が挙がるなどキーマンとして活躍。課題だった防御率も前年の4.15から3.48と大幅良化を達成。この数字は1998年の3.49をも上回り、1973年の3.30以降、約30年の中で一番いい数字をたたき出した。無論バッテリーコーチひとりで作り上げたものではないが、一昨年までは見られなかったスローカーブを効果的に使い、ときには高めを突く大胆な配球も散見されたことは事実。経験豊かな相川コーチの頭脳が良化の要因の中でも、なかなかのウエートを占めていると推測する。 作戦コーチとの名目ながら、18年から昨シーズンまでヘッドコーチを務めた青山道雄コーチが巡回コーチに回ることからも、事実上のヘッドコーチとしての働きが期待されているとみる。デビューは99年で、98年の優勝時はファームで研鑽を積んでいた相川亮二。復帰の際は「寮の時代から世話になっている兄貴分」と公言した三浦大輔監督を男にするため、内に秘める魂を、今年こそグラウンドに解き放つ。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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