6日のドラゴンズ戦でも3打数2安打とマルチヒットをマークしたことで、7月は4試合ながら16打数9安打、打率.563と大暴れ。シーズン通算打率も.325までアップし、現在首位打者をしっかりとキープしている。
今シーズンも開幕から不動のサード、そしてクリーンアップの一角として機能。6年の大型契約の初年度ながら、オープン戦から打率.424と絶好調でシーズンインし、打率も.350超えの好成績を残していた。しかし4月23日に左足ハムストリングの炎症で登録抹消されると、宮崎離脱時の4月23日から5月14日までの期間は5勝10敗とチームも下降線をたどるなど、宮崎の存在の大きさが浮き彫りにもなった。
炎症も癒えた5月15日から戦線に復帰すると、ここまで毎試合スタメンを張り続け攻守でチームに貢献。6日のゲームでも初回に2点を先取し、なお一死二塁で「みんながつないで先制できたので、自分も後ろにつなぐ意識で打席に入りました。自分のスイングができ、最高の結果となり良かったです」と振り返る一打は左中間を破るツーベースヒットとなり、決して足の速くない佐野恵太を悠々ホームに迎え入れた。3点先取となったことで、3回にドラゴンズに作られたチャンスにも内野が前進守備を引くリスクを取らずに済むなど、相手にボディブローのようなダメージを与えるタイムリーだった。三浦大輔監督もこの一打に「先制点を取って満足せずに、もっともっと、もう1点もう1点と良い攻撃ができた」と高評価を与えていた。
交流戦では打率.265と宮崎にしては苦しんだが、リーグ戦に絞ると打率は.355まで跳ね上がっていることからも、2017年以来のリーディングヒッターに向け視界良好な“ハマのプーさん”。「まずは3割」と毎年目標を掲げているが、その先の「もう一度、首位打者を」も現実味を帯びてきた。
写真・取材・文 / 萩原孝弘