宮﨑敏郎
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スポーツ 2023年05月08日 17時40分
DeNA・宮崎、開幕からの勢い止まらず!「後ろにつなごうという意識」で三冠王も射程圏内?
ベイスターズの天才バットマン・宮崎敏郎が開幕から絶好調をキープ。打率はセ、パを含めて唯一の4割超え.429と異次元の数字を記録。ホームランはジャイアンツ・中田翔と並ぶ7本、打点はチームメイトの牧秀悟と去年の三冠王・村上宗隆の18に1差と迫る17で、個人記録レース総ナメまであと一息というところまできている。 それだけではなく1を超えれば優秀とされるOPSはセ・リーグで唯一、1を超える1.326。長打率.805と得点圏打率.533もリーグトップ。今シーズン、チームがキャンプからテーマとして掲げている出塁率も.521と、もちろんリーグトップ。どれを取っても文句のない成績を残している。 さらに周囲を驚かせているのが三振の少なさ。元来三振の少ないバッターではあるが、今シーズンは開幕してから4試合で4つの三振を喫し、見る者を困惑させていた。しかしそこから5月6日までわずか2つしか三振せず、トータル数は6。この数字は規定打席到達者の中ではリーグ最少で、似たような三振数の他のバッターはピッチャーだらけという現状を見ても、いかにすごいかが理解できるだろう。 好調の理由については「後ろにつなぐだけです」と語る。三浦大輔監督も常日頃から口にする「みんなが自分で決めようとせず、後ろのバッターにつなぐ意識」を徹底。また「いいものがあればその日、それを実行するというイメージです。日によって身体も違いますし。自分の体と相談しながらその日に合ったものを練習で試していくという感じです」と自らのコンディションを真摯に向き合いながら、長年培った経験を元にバッターボックスに入っていることが好成績を生んでいると自己分析していた。 実際4日のカープ戦ではサヨナラホームラン、6日のスワローズ戦では2ホームランとツーベースを含む4打数3安打3打点と大暴れと、5月に入っても勢いはそのまま。 チーム状況にも「みんなが一つになって打線になり、チームもすごくまとまっている」と手応えも口にした“ハマのプーさん”。死角の見当たらない今シーズン、最後にはとんでもない数字が残っているかもしれない。取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年07月07日 17時30分
DeNA・宮崎、再び首位打者戴冠へ! 稀代のヒットメーカーのバットが止まらない
ベイスターズが誇るヒットメーカー・宮崎敏郎の打率が急上昇している。 6日のドラゴンズ戦でも3打数2安打とマルチヒットをマークしたことで、7月は4試合ながら16打数9安打、打率.563と大暴れ。シーズン通算打率も.325までアップし、現在首位打者をしっかりとキープしている。 今シーズンも開幕から不動のサード、そしてクリーンアップの一角として機能。6年の大型契約の初年度ながら、オープン戦から打率.424と絶好調でシーズンインし、打率も.350超えの好成績を残していた。しかし4月23日に左足ハムストリングの炎症で登録抹消されると、宮崎離脱時の4月23日から5月14日までの期間は5勝10敗とチームも下降線をたどるなど、宮崎の存在の大きさが浮き彫りにもなった。 炎症も癒えた5月15日から戦線に復帰すると、ここまで毎試合スタメンを張り続け攻守でチームに貢献。6日のゲームでも初回に2点を先取し、なお一死二塁で「みんながつないで先制できたので、自分も後ろにつなぐ意識で打席に入りました。自分のスイングができ、最高の結果となり良かったです」と振り返る一打は左中間を破るツーベースヒットとなり、決して足の速くない佐野恵太を悠々ホームに迎え入れた。3点先取となったことで、3回にドラゴンズに作られたチャンスにも内野が前進守備を引くリスクを取らずに済むなど、相手にボディブローのようなダメージを与えるタイムリーだった。三浦大輔監督もこの一打に「先制点を取って満足せずに、もっともっと、もう1点もう1点と良い攻撃ができた」と高評価を与えていた。 交流戦では打率.265と宮崎にしては苦しんだが、リーグ戦に絞ると打率は.355まで跳ね上がっていることからも、2017年以来のリーディングヒッターに向け視界良好な“ハマのプーさん”。「まずは3割」と毎年目標を掲げているが、その先の「もう一度、首位打者を」も現実味を帯びてきた。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年05月30日 18時30分
DeNA・宮崎、3番でも好調キープ! 稀代のヒットメーカーがチーム浮沈のカギを握る
ベイスターズの誇るヒットメーカー・宮崎敏郎が好調キープ。交流戦に入っても期待通りの活躍を見せている。 昨年オフに三浦大輔現監督に並ぶ球団史上最長の6年契約を結び、今シーズンも開幕から不動のサード、そしてクリーンアップの一角として機能。オープン戦から打率.424と絶好調でシーズンインし、4月23日に左足ハムストリングの炎症で登録抹消されるまでは、打率.351と規定打席に達していればリーグ2位の数字。ホームラン3、打点9、フォアボールも10を数え、出塁率は.449と高く、OPSは1.063とチームに多大な貢献を続けていただけに、チームにとっては大きな痛手となった。 実際、宮崎離脱中の4月23日から5月14日までの期間は5勝10敗と大きく負け越してしまい、改めて存在の大きさを知らしめる結果となった。 しかし5月15日から5番サードの定位置で戦線に復帰すると、そこからも毎日コツコツヒットを重ねる活躍を続け、交流戦前までに打率.350まで上昇させた。5月24日に交流戦の幕が開くと、「牧(秀悟)と(ネフタリ)・ソトの前にランナーをためる」との三浦監督の戦略から、1番に佐野恵太が入り、宮崎も5番から3番へと打順変更。するとその日にいきなりマルチヒットをマークし、翌日も2打席目にヒットと好調をキープしていたが、またしても左ももの張りで試合途中に交代。またもや抹消かと心配させたが、翌日もスタメン出場しマルチヒットと周囲を安堵させた。 29日のライオンズ戦では相手サードの好プレーもあり、久々にノーヒットとなってしまったが、それまでは11試合連続安打とさすがのバットコントロールを見せつけた。ここまでで打率.340、OPS.910とさすがの数字を残している。打順も関係なくチームの期待に応える天才・宮崎敏郎のバットが、昨年と同じく交流戦でベイスターズを上昇気流に乗せていくカギを握っている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2022年05月02日 18時30分
DeNA、宮崎離脱で“5番・サード”問題が勃発 穴埋めが期待されるバックアップメンバーは
横浜スタジアムで行われた4月19日のタイガース戦、8回にこの日4安打目を放った絶好調の宮崎敏郎。2アウト後、嶺井博希の打席でキャッチャーがピッチャー石井大智の投球を弾き、積極的にセカンドを狙った宮崎は見事にセーフを奪ってみせた。しかしその際に左足太ももに違和感を覚え、そのままベンチへ下がり心配されたが、翌日もスタメンは外れたがベンチ入り。20日にはチャンスの場面でネクストバッターズサークルで素振りをするなど、この時点では軽症かと思われた。次の広島遠征にも同行したが、23日に登録抹消となり少なくとも10日間は一軍を離れることが決定してしまった。 開幕から不動のサード、クリーンアップの一角として機能していた宮崎は開幕から絶好勝で、打率.351と規定打席に達していればリーグ2位の数字。ホームラン3、打点9、フォアボールも10を数え、出塁率は.449と高く、OPSは1.063とチームに多大な貢献を続けていた。 そんな主軸打者を欠いてからは、9試合で3勝6敗、登録抹消されてからはわずか1勝と苦しい戦いを強いられている。 その間は4人のサブメンバーがスタメンでサードを任されているが、ブレイクダウンして見ていくと、倉本寿彦12打数1安打、田中俊太4打数1安打、田部隼人3打数ヒットなし、柴田竜拓11打数ヒットなしの上に、全員トータルで打点は0。出塁も柴田の1フォアボールを加算しても4回だけで、出塁率は.129とかなり厳しい数字が並んでしまっている。 しかし倉本も柴田もコロナ感染で離脱しており、体調や試合勘が戻っていない状況とも考えられそうで、今後上向きとなる可能性はもちろんある。ファームで奮闘中の伊藤裕季也や知野直人、成長著しい小深田大地らにチャンスを与える手もあるだろう。 2019年に宮崎が離脱した際は、それまでレフトが定位置だった筒香嘉智がサードに回り急場をしのいだが、今回のこのピンチはどう回避するのか。チームの底力が試されている。 写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年11月01日 18時35分
DeNA"永遠ハマのプーさん”に横浜歓喜、宮崎敏郎の大型契約に感じたDeNAの「横浜一心」への本気度
今シーズン途中の6月にFA権を取得した宮崎敏郎が、シーズンを終えたばかりの10月29日に会見を開き、ベイスターズ残留を発表。今オフ最大の懸念が早々に解決した。 九州・佐賀県出身で、ソフトバンクの松田宣浩と自主トレするのが恒例行事。昨年はセ・リーグの右打者では最高の打率.301をマークしながらも、昨年の契約更改は単年契約にとどまっていた。さらに金額面でも前年の1億6000万円(推定)から「同じくらいです」と微増程度が予想されていた。 DeNAの「マネーゲームはしない」との方針もあり、2016年のオフに山口俊が、昨年は梶谷隆幸と井納翔一が相次いでジャイアンツに移籍。TBS時代から内川聖一、村田修一らの主力がベイスターズを去っていくことを経験しているファンは、希少な強打の右打者・宮崎が権利を行使すれば好条件での争奪戦が予想されていただけに、半ば移籍も覚悟していた節さえあった。 >>DeNA・武藤「感謝してもしきれない」 引退会見でファンへの思いを吐露、思い出に強く残る試合も語る<< しかし球団も権利を取得した6月には残留に向けた交渉をスタート。宮崎も「あったりなかったり」と正直に迷いもあったと明かしたが「心が決まったのはホーム最終戦の後。最後にグラウンドを1周したとき」にファンの気持ちを再確認。28日には「このチームで、横浜DeNAベイスターズで優勝したいです」と球団に伝え、6年の大型契約で“永遠ハマのプーさん”が確定した。 2017年は打率.323で首位打者とゴールデングラブを獲得。3割超えは今年で2年連続4回目で、2ケタホームランは6年連続をマーク。サードの守備も安定しており、昨年の左打ちの外野手の梶谷、先発の井納と比べると“代えのきかない”存在だけに、球団も引き留めに最大限の誠意を見せた。 ファンも「横浜DeNAベイスターズが好きですし、熱狂的な熱いファンの皆さまの前でプレーできるのはすごいうれしい。やっぱりファンの皆さまと一緒に、勝って喜びを分かち合いたいのが一番です」とストレートな言葉に悶絶。三浦大輔現監督もFA行使をするか迷っていた際、ファン感謝デーでファンの三浦コールに感化されて残留を決めた経緯と重なり、SNSではその男気に感激する声であふれた。 横浜を愛する監督と選手がいてくれてこそ、ファンもいっそう応援に力が入るもの。三浦監督の掲げる“横浜一心”のスローガンが、より輝いてきた。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2021年09月30日 17時30分
DeNA、首位撃破で連敗ストップ! 100号弾も放った宮崎にファン「いつまでもハマのプーさんで」
”ハマのプーさん”のニックネームで親しまれている宮崎敏郎が、29日のスワローズ戦でメモリアル100&101号弾の連発と大爆発。絶好調で首位をひた走り、この日まで4勝しか挙げていない苦手のスワローズ相手に勝利するとともに、7連敗と泥沼にはまっていたチームを救う活躍を見せた。 2回には先週抑えられていたスワローズ先発・小川泰弘の5球目、143キロのフォーシームが真ん中に入ったところをセンターバックスクリーン右寄りにたたき込む14号ソロホームラン。本人も「ストレートをしっかり捉えることができました。イニングの先頭だったので塁に出ようと思い打席に向かいました。いい結果になり良かったです」と振り返る一打は通算100号のメモリアル弾となった。 さらには3回、ワンアウト二、三塁のチャンスの場面で、追い込まれながらもインコース低めの難しいシュートを体の軸回転で巧みにさばき、レフトスタンドに突き刺す3ランホームラン。「シュートを完璧に捉えることができました。後ろにつなぐ気持ちで打席に向かいました。追い込まれても自分のスイングができいい結果になりうれしいです」と、納得のホームラン。宮崎ならではの高度なバッティングスキルを見せつけた101号となった。 ゲームは後半、スワローズの驚異の追い上げがあっただけに、前半の宮崎の4打点は本当に効果的だった。 ヒーローインタビューでは2本とも完璧な当たりながら「風のおかげです」と最近の定番コメントでスタンドを笑わせ、100号には「僕だけの力で達成できるものではない。裏方さんや監督、コーチに助けてもらった」と謙虚な宮崎らしく周囲に感謝した。 天才的なバットコントロールでフィールド全体にヒットを放つ稀代の安打製造機は、2017年の首位打者。以降3割を切ったのは1年だけで、今シーズンも打率.299、ホームラン15本、OPS.814とチームにとっては計算のできる、代えのきかない不動のサードとして君臨。昨年FAで梶谷隆幸がジャイアンツに移籍したことで、32歳ながら生え抜きではチーム最年長となっている。 FA権を獲得し、オフには去就が注目されるが、若いチームにとってベテランの存在は貴重。毎年ソフトバンクの松田宣浩と自主トレを行い、自らも九州・佐賀出身であることからも、ファンの間では宣言すれば地元に行ってしまうのではと心配する声が多数聞かれている。もちろん宣言すれば強打の右打ちのサードは稀有な存在だけに、他球団も放ってはいないだろう。しかしDeNA黎明期から徐々に強くなっていったベイスターズの象徴的な選手で、かつファンフェスではプーさんの着ぐるみでファンを楽しませる人気者であり特別な存在。FAは選手の権利だけに、移籍は自由に考えるべきではあるが、ファンはいつまでも「ハマのプーさん」でいてほしいとの願いを持っている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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スポーツ 2020年09月28日 17時30分
“広島大好き”DeNA・宮崎、打率爆上げで2度目の首位打者も視野に!
“ハマのプーさん”のニックネームで親しまれている宮崎敏郎が、得意の広島で大爆発している。 25日から始まったカープとの週末3連戦で、13打数9安打と打ち出の小槌状態となっており、26日の第一打席で上手く腕をたたんだ“らしい”ホームランでチームを流れに乗せ、この日はあわやサイクルヒットかと思わせる4安打の固め打ち。27日も最終打席には打ち損じの打球が内野安打になるなど、運も味方につけ猛打賞をマークし、打率も.324と急上昇。 マツダスタジアムでは特に相性が良く、今年は打率.449、OPS1.176と打ちまくり、対カープ戦トータルでも.398と高打率。早くもカード勝ち越しを決める立役者となっている。 レギュラーポジションを手にしてからは、スランプらしいスランプは経験して来なかったが、昨年は開幕してからバットは湿りがちで、3月は.083、4月は.176とまさかの低打率に喘いだ。その後は本来の姿を取り戻したものの、打率は.284と3割に届かず不本意なシーズンとなったが、今年は開幕から安定したバッティングが復活し、様々な打順でもしっかりと役割を果たすなど、代えの利かない存在としてホットコーナーの座に君臨し続けている。 ヒヤリとさせられたのは8月12日のタイガース戦、ガンケルの投じた148キロのツーシームを右手首に受けると、その場にうずくまり退場した場面。横浜スタジアムは静まり返り、最悪骨折かと思われたが、次カードのスワローズ戦にはスタメンで出場。折しもリードオフマンの梶谷隆幸が自打球で踵を負傷、ホームランアーチストのネフタリ・ソトも腎盂腎炎のため戦列を離脱していただけに、宮崎の頑強さとガッツはチームを救った。 9月は打率.368と絶好調で現在のリーディングヒッター、チームメイトの佐野恵太からは若干離されているが、2位のヤクルトの若き4番・村上宗隆に6厘差に迫っている。 天才的なバットコントロールでフィールド全体にボールをヒットゾーンへ運ぶ稀代の安打製造機は、2017年以来の首位打者のタイトルも虎視眈々と狙っている。写真・取材・文 / 萩原孝弘
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