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巨人を悩ます「魔の8回」、最終手段は大勢の回またぎ? 頼みの助っ人にも深刻問題発覚か

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原辰徳監督

 魔の8回。「選手も気にし始めているから、メディアも騒ぐのを…」。試合後、巨人サイドからそんな“悲鳴”も聞かれた。

 去る5月7日、原巨人が敵地・バンテリンドームで3タテを食らった。これで10試合連続で先発投手に勝ち星がつかず、首位・DeNAとのゲーム差は今季最大の「7.5」に広がった。

 喫緊の課題は8回だ。8回に失点したのは、これで「6試合」連続、しかも、中日3連戦は全て8回に勝ち越されたのだ。

 >>巨人・山崎、マウンドに来た原監督を拒否? ボール渡さず真顔で首振り、降板直前の一場面に驚きの声<<

 「首脳陣は誰でもいいから8イニング目をゼロに抑えてくれの心境でしょう」(プロ野球解説者)

 9日のDeNA戦からロペスを再昇格させるとの情報も聞かれた。元々は「8回・ロペス」の構想でスタートしたので、彼の不振が中日3連戦での不甲斐なさに繋がったとも解釈できる。

 ただ、ファームで再調整しているところも見たが、右足に「医療用のギプス」をしていた。関係者によれば、「ヒザを曲げすぎないため。投球過程で右足を曲げすぎる悪癖があり、それを修正させるため」と話していた。

 「獲得を決める前、映像チェックした時から(右ヒザの曲げすぎが)気になっていた」(前出・同)

 来日してすぐに修正してやれば良かったのに? また、5月下旬には左腕リリーバー・中川皓太も一軍昇格してくるという。

 「ロペスと中川が帰ってくれば、『魔の8回』は完全に解消されます」(球界関係者)
 そんな風に楽観視する声も聞かれた。

 だが、中日に3タテを食らった際の原辰徳監督を見る限り、そんな余裕は感じられなかったが…。

 「若い投手たちだけれどもね。今は糧として栄養に変えないと。その中で我々も彼らを育てていく」

 試合後、「将来のために敗戦を受け入れた」と言わんばかりだったが、その8回のマウンドに送り込まれた直江大輔が「ボールカウント」を連発させるたびに、原監督は下を向き、近くにいた阿波野秀幸・投手チーフコーチに話し掛けていた。

 直江が2者連続四球を出したところで、原監督がマウンドに向かう。途中、「投手交代」を告げたが、球審から新しいボールをもらう際、ちょっと強めに取ったように見えた。

 その後、直江の後頭部に手をやり、抱き寄せるようにして何かを伝えた。顔は笑っていたが、取材エリアから窺う限りでは「怒っていた」ように見えた。

 「5日の初戦は田中千晴、6日は三上朋也、7日は(直江、大江竜聖の後を受けた)菊地大稀が『8回』に失点しました。試合前、クローザーの大勢を8回から投入する案も話し合われたそうです。その席に原監督がいたかどうかは確認できませんでしたが」(ベテラン記者)

 「8回の失点」を深刻に受け止めているため、そんな話も出たのだろう。

 9日のDeNAの先発だが、20年サイ・ヤング賞投手のバウアーが予定されている。巨人リード、もしくは同点で「8回・ロペス-9回・大勢」と繋ぐ試合展開は予想しにくい。しかし、ロペスが“ギプス投球”の成果を発揮できなかった場合、ヤバイ状況になるのは間違いないようだ。(スポーツライター・飯山満)

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