阪神
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スポーツ 2020年05月30日 11時00分
阪神・藤浪だけじゃない! もっと重い罰則が課されたケースも、遅刻で身を滅ぼしたプロ野球選手たち
新型コロナウイルスへの感染というアクシデントを乗り越え、開幕ローテ入りを目指していた阪神・藤浪晋太郎。29日、その藤浪がチームの練習への遅刻を理由に二軍降格となったことを複数メディアが報じた。 報道によると、28日の一軍練習に遅刻した藤浪は矢野燿大監督から直接二軍降格を告げられたといい、開幕ローテも絶望的とのこと。24日にはシート打撃で4者連続三振を奪うなど好調だった中での降格に、ネット上には「せっかくいい感じできてたのに何やってんだよ」といった反応が多数寄せられている。 今回の一件に対しては、「コロナ感染でチームに迷惑をかけた点も踏まえて処分を重くしたのでは?」と勘繰る声も少なからず見受けられる。ただ、藤浪と同じように一度の遅刻で二軍行きを告げられたケースは近年でも複数存在する。 ソフトバンク(2008-2015)、中日(2016)でプレーした元プロ野球選手の大場翔太は、ソフトバンク時代の2013年2月9日に春季キャンプの一軍練習に寝坊で遅刻。当時の秋山幸二監督は「責任と自覚を持て」と激怒し、大場に翌日からの二軍行きを命令した。 大場はその後シーズン開幕後の4月28日になるまで一軍昇格を果たせず、シーズン成績も「2勝4敗・防御率5.26」に終わった。なお、引退後の大場は一時競輪選手を目指した後、現在はユーチューバーとして活動している。 巨人(2008-2018)、DeNA(2019-)でプレーする現役選手のDeNA・中井大介は、巨人時代の2013年6月12日にチームの全体練習に寝坊で遅刻。当時の指揮官である原辰徳監督は「緊張感がない」と呆れ、中井に即座の二軍降格と罰金10万円の処分を科した。 1番打者を任されるなど期待の若手として信頼を得つつあったが、この遅刻で一気に首脳陣からの評価を落とす形になった中井。処分から2週間後に一軍復帰を果たすものの、その後8月の試合中に左ひざ靭帯を損傷するなど踏んだり蹴ったりのシーズンとなってしまった。 プロ入りからロッテ(2013-)でプレーする現役の田村龍弘は、プロ6年目の2018年2月17日に春季キャンプの一軍練習に遅刻。現在も指揮を執る井口資仁監督から「頭を冷やした方がいい」と即二軍行きを告げられ、同日は二軍の練習にも参加させてもらえなかった。 それまで2年連続で130試合に出場するなど、正捕手の地位を確立しつつあった中で失態を犯してしまった田村。ただ、処分から1週間後に一軍に復帰した後は首脳陣の信頼を取り戻し、シーズンでは球団の捕手としては1969年の醍醐猛夫以来49年ぶりとなる全試合出場を果たしている。 一度の遅刻で即二軍落ちとなってしまった3名だが、球界の“土壌”を考えるとある意味では当然といえる。球界に身を置く選手や指導者のほとんどは、時間厳守を含め厳しいルールが課せられる高校・大学を経てプロ野球の世界に入っている。そのため、プロ入り後もその多くが「時間厳守は当たり前」という意識を持ち続けていることは想像に難くない。 実際、どの球団でも決められた時間より5分、10分早い行動は当たり前で、巨人に関しては集合時間の30分前に行動する“ジャイアンツタイム”と呼ばれる独自の慣習も存在する。そのような中で遅刻した選手が、「自覚がない」として立場を失うのは不思議な話ではないだろう。 藤浪の二軍降格を伝える報道の中では、矢野監督の「これが初めてじゃない」というコメントも伝えられている。前述の3名以上に厳しい立場になっているといえる藤浪だが、果たしてここから首脳陣の信頼をどのように取り戻していくのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月29日 11時40分
阪神、8月の甲子園使用を“辞退”へ 高校野球界に配慮の英断か、藤浪ら若手選手への影響のためか
この決断が、ペナントレースの勝敗にも影響してきそうだ。 プロ野球12球団が6月2日から実施する練習試合の日程を発表した(5月27日)。移動に伴うリスクを抑えるため、特定地域に集中しているが、同19日開幕のペナントレースの日程に関しては、いまだ“調整”が続いている(同時点)。開幕カードを組み直す件については、12球団が合意しているが、「移動を頻繁にしない」ということは、長期間の滞在にもつながっていく。移動が頻繁にならず、長期間にならない“適度な遠征”、そこに球場を確保する難しさも重なり、NPBの担当チームを悩ませているそうだ。 そんなペナントレースの日程に関する“怪情報”が飛び込んできた。矢野阪神が「8月の甲子園球場」の使用を“辞退”する方向でいた。 「阪神は東京ドームでの巨人3連戦で開幕戦を迎えることになりそう(同時点)。本拠地・甲子園での主催ゲームを開催するのは7月に入ってから」(球界関係者) 「移動」の一件で、本拠地でのお披露目はかなり遅れそうだが、それが甲子園球場の使用を辞退する理由にはならない。 夏の甲子園大会の中止はすでに決定している。毎年、高校球児に明け渡していた8月の甲子園球場のスケジュールは「白紙」となっており、阪神が利用しても問題はないはず。また、「もう大きな影響はないはず」とも言われているが、高校球児に甲子園を明け渡していた間の長期遠征が阪神ナインに負担となってきたのも事実だ。それでも、辞退は阪神球団内の決定と見て間違いないという。 「都道府県の高野連は、独自の大会を開催する方向で調整を始めました。都道府県の優勝校が甲子園球場に来る機会、地元兵庫県の大会にも提供するようです。8月中、阪神が甲子園球場を利用するのは数える程度になると思われます」(前出・同) 京セラドームもあるから、スケジュール的にも影響がないと判断したのだろう。阪神の大英断と言っていい。 「今の阪神選手、特に若い選手は甲子園球場の雰囲気に呑み込まれています。エラーをした時の野次、チャンスで打てなかった時のため息など…。今季は、無観客試合を含めて、阪神にとってプラスに転じる要素が多いのでは」(在阪記者) その一例が、藤浪晋太郎のノーコン病だ。ボールカウントが先行した時点で球場全体がざわつき、その雰囲気に呑み込まれ、投球フォームもバラバラになっていく。他選手も同様だ。誰かがエラーをすると、連鎖的にエラーが連続する。こうした状況を考えると、甲子園の使用辞退は、「阪神ナインのため」でもあるようだ。 今回の阪神の英断によって、夏の甲子園大会の中止が決定した際、高校球児たちにエールを送ったプロ野球関係者の言葉が“本心”であることも証明された。高野連サイドも、阪神の厚意を球児たちに反映させてほしいものだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月28日 19時30分
元阪神・濱中氏、金本前監督の「俺は認めない」に奮起? 自身唯一の“規定3割”を後押しした言葉を明かす
元阪神で野球解説者の濱中治氏が、27日放送の『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神の前監督で野球解説者の金本知憲氏について言及した。 この日、番組では現役時代の金本氏が試合中に死球で左手首を骨折するも、翌日に右手一本でヒットを放った2004年7月29、30日の試合を当時のラジオ実況と共に紹介。その話の流れで、濱中氏は2006年にあった金本氏とのエピソードを明かした。 2006年シーズンで最終的に規定打席到達を果たした濱中氏。到達時点では打率も3割に乗せていたが、残り10試合となったあたりで結果次第では3割を割り込む可能性が出てきたという。 既に規定打席に到達している打者が3割を割り込む可能性がある場合、本人の意向や首脳陣の配慮で残り試合を欠場して3割を維持するというケースは珍しくない。実際に濱中氏もコーチから「どうする?」と意向を聞かれていたという。 しかし、当時阪神で同僚だった金本氏は、濱中氏に「ハマ(濱中氏の愛称)、お前はそういうふうに(休む選手に)絶対なるなよ」、「俺はそういう打者は3割打者として認めない。最後まで出続けて3割を打てよ」と言葉をかけてきたとのこと。これを受けた濱中氏は、休まずに試合に出続けることを決意したという。 最終的に打率「.302」と、3割以上を維持したままシーズンを終えた濱中氏。「最後まで出続けて(3割を)やったというのは自分にとってプラスになった。(金本氏には)言っていただいて感謝しています」と語っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「連続フルイニング出場の世界記録を持つ金本が言うと説得力が凄いな」、「金本の言葉通りに休まず出て3割維持した濱中も凄いよ」、「何で金本は休むなって言ったんだろうか、濱中がそれまで休みがちだったっていうのも関係してるのか?」、「楽な方に逃げずに苦しさを乗り越えろっていう根性論的な意味合いもありそう」といった反応があった。 現役時代に阪神(1997-2007)、オリックス(2008-2010)、ヤクルト(2011)で活躍した41歳の濱中氏と、広島(1992-2002)、阪神(2003-2012)でプレーした52歳の金本氏。両者は2003年から2007年にかけて共に阪神でプレーしている。 「現役時代の金本氏は多少の怪我でも休まずに試合に出続けた選手として知られ、NPB歴代3位の1766試合連続出場、MLBを合わせても歴代トップの1492試合連続フルイニング出場といった記録を樹立しています。一方、濱中氏はたび重なる故障で同年まで満足なシーズンを送れていませんでしたが、もしかしたら金本氏には“ここまで離脱せずにきたシーズンを最後まで戦い抜いて自信をつけてほしい”という親心のようなものもあったのかもしれません」(野球ライター) 翌年以降は再び故障や打撃不振に見舞われた濱中氏。それだけに、同年の最終盤に金本氏からかけられた言葉は今も強く印象に残っているようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月26日 17時00分
元阪神・桧山氏、今季の阪神Vに期待「あるんじゃないか」 キャンプ視察で見えた現状、他球団には無い好材料とは
元阪神で野球解説者の桧山進次郎氏が、25日放送の『ガチ虎!』(ABCラジオ)に電話で生出演。開幕へ向けた阪神選手の調整について言及した。 同日、長らく延期が続いていた今シーズンの開幕が6月19日に決定。阪神を含めた各球団の選手たちは、開幕に先立ち6月2~14日に予定されるオープン戦・練習試合(4カード12試合程度)で急ピッチの調整を行い開幕へ臨むことになる。 阪神野手陣の調整について、桧山氏は「野手は何打席か立てば『自分が思っていたものとこんなに感覚が違うんだな』というのはすぐに分かるので、球のスピード、キレに対応するのは早いと思う」と野手は問題ないのではと分析した。 ただ、ボーアやサンズといった新助っ人野手については「初めて対戦する投手が多いので、その研究材料をオープン戦で集めないといけなかった。でも、それが閉ざされてた部分があったので」と懸念。2月16日から3月15日まで行われた今季のオープン戦では、無観客試合の影響でスコアラーの活動が制限された試合もあったとされるが、この点で生じる情報不足に来日1年目の新助っ人は特に苦しむのではと考えているようだ。 また、投手陣については「試合を通じて投げる球数(の不足)があるので、(実戦の)最初の方は完投ではなく少しずつイニングを伸ばしていく形になるかもしれない」と先発投手の不安材料を指摘。先発は野手と違い登板間隔を考慮する必要があり、オープン戦・練習試合では2試合程度しか登板できないとみられるため、「シーズンが始まっても、そんなに急にはイニングを投げられないのでは」と推測した。 以上の理由から、中継ぎが豊富なチームはシーズンを有利に戦えるのではないかとした桧山氏。「先発陣に(中継ぎ)経験者も多いので、阪神は(好成績が)あるんじゃないか」と期待していた。 今回の放送を受け、ネット上には「毎日試合出れる野手と違って投手は登板数が限られるから調整キツイだろうな」、「情報不足は他球団の新助っ人も同じことだからあまり気にしなくてもいいのでは?」、「最初の方は中継ぎ多めに登録して、先発の状態が整うまで継投で乗り切るのがいいのかも」、「中継ぎ勝負なら確かに阪神に分がある、去年は両リーグトップの数字だったし」、「投手はどの球団も登板過多になるだろうから、疲れたところを打線が狙い打てれば優勝争いいけそう」といった反応が多数寄せられている。 昨シーズンの阪神は中継ぎ陣のチーム防御率が「2.70」と12球団で唯一となる2点台となっており、島本浩也(63試合/防御率1.67)、岩崎優(48試合/防御率1.01)、藤川球児(56試合/防御率1.77)といった選手たちが活躍。また、ガルシア、スアレス、中田賢一など中継ぎ経験を持つ先発も複数名抱えている。 開幕がずれ込んだ影響で、通常の143試合ではなく120試合程度になるとされる今シーズン。日程が詰まっているため例年以上に連戦も多くなることが予想されるが、豊富な中継ぎ陣を持つ阪神は戦いを有利に進めることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月25日 11時45分
阪神・藤浪に「いよいよ復活」の声も、矢野監督は助っ人に期待? 今シーズンは投手より野手がカギか
試合数が減る以上、開幕ダッシュに成功したチームが優位になる。先発投手よりもセットアッパー、投手よりも野手。そんな異例のペナントレースになりそうだ。 去る5月24日、甲子園球場で阪神タイガースの全体練習が行われ、藤浪晋太郎がシート打撃に登板した。打者5人に対し、4奪三振。ようやく、復活か? 矢野燿大監督は「躍動感があった」と称賛していたが、懐疑的な声も聞かれた。 「ストレート中心。変化球でストライク・カウントが取れていたら、先発ローテーション入りも見えてくるんですが」(球界関係者) 矢野監督を“藤浪の好投”以上に喜ばせたのは、左肩の故障などで出遅れていたオネルキ・ガルシア投手が復活の兆しを見せたことだった。 「強めのキャッチボールをしていました。そのガルシアは『中継ぎをやってもいい』と球団を介してコメントしていました」(在阪記者) この「中継ぎ」発言は、意味が深い。矢野監督の構想はすでに固まっている。わずかの望みに賭け、先発ローテーション入りを狙うよりも「チームに貢献する方法」を口にしたわけだが、 「6月19日の開幕戦決定は、正式発表を待つばかりです(同時点)。遠征を極力無くす、そのため同一カードが続くなど、ペナントレース開催に向け、ウイルスの感染防止策も確認されています。どうも、そういう条件を聞きながら、各球団とも『試合日程表』を作っています。阪神は関東地区で序盤戦を戦いますが、2週間で12試合強を消化することになりそう。8月も9連戦が2回続くかも」(前出・関係者) なんて情報も聞かれた。 ガルシアはこうしたハードな日程を聞かされていたのだろう。連戦となれば、カギを握るのは先発投手よりも中継ぎ陣だ。 「阪神の日程だけが連戦になるわけではありません。NPBでは一軍登録の選手数を増やす案も出ていますが、投手を大量に登録することはできません。タフな中継ぎがいるチームが有利です」(前出・同) 一軍登録は29人(ベンチ入りは25人)。うち投手は11~12人だ。仮に今年は1人増えて30人となっても、中継ぎタイプの投手を1人足すだけで、あまり効果はない。一軍登録される投手の11~12人のうち、6人は先発投手なので、登板しない5人は使えない。1人の先発投手と5~6人の中継ぎ投手で試合を回していかなければならない。だから、中継ぎ投手の存在が重要であり、ガルシアは連投も可能なタイプだ。 「野手がカギを握ると見る監督もいました。投手はどの球団も登板過多になるので、打ち合いを制したチームが勝つ、と」(前出・同) 藤浪の直球は重量感もある。先発したら、打者2巡目あたりから四球を連発して崩れていく。試合数の少ない今季は中継ぎをやってくれたら、活躍してくれるのではないだろうか。そういう意見もチーム内にあるそうだ。ガルシアのように「試合に出られるのならどこでもいい」という、柔軟な発想も必要だ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月22日 11時35分
本日、開幕日程発表か? コロナ完治の阪神・藤浪の起用法は…メンタルだけでない心配も、チャンスが巡ってくる可能性
「12球団代表者会議後(5月22日)、発表できるかもしれない」(球界関係者) この話は、5月18日月曜日の夕方から囁かれていた。何が発表できるかと言えば、プロ野球開幕戦の日程である。同22日、Jリーグと連携する第8回連絡会議(オンライン形式)を開き、その内容を受けて12球団代表者会議で改めて審議し、感染防止策やリスク管理などをガイドラインとしてまとめ、ペナントレース開催に向けて動き出すという。 「連絡会議で前向きな意見が出れば、22日の発表が無理でも、5月中にはペナントレースの日程を発表できると思う」(前出・同) しかし、プロ野球各選手の反応はイマイチ…。20日に日本高野連が夏の甲子園大会の中止を発表しており、引け目のようなものも感じているのだろう。 「甲子園球場を本拠地とする阪神選手は特に複雑でしょう」(プロ野球解説者) その夏の甲子園大会の中止が発表された前日の19日、藤浪晋太郎投手が投手陣の練習に合流した。新型コロナウイルスに感染した過ちは繰り返し伝えるべきではないが、彼のスケジュールを確認したところ、3月25日以来、55日ぶりだった。 「久々の甲子園で練習したことについてはコメントを出してくれました。夏の甲子園大会のことは触れていません」(在阪記者) 同日、矢野燿大監督も、投手陣と、午後の野手組練習の双方を見守っていた。先月24日から鳴尾浜での練習も再開しており、藤浪も6月19日が濃厚な開幕戦に間に合いそうだが、先発ローテーションの中に「その名前はない」という声が多い。 「藤浪の登板は様子を見てからになると思われます。色々な意味で信頼を取り戻さないと」(前出・同) 自己管理に対してはもちろんだが、藤浪は四球を出すと止まらなくなる。オープン戦でもそうだったが、ボールカウントが先行した時点で球場がざわつき始め、その雰囲気に呑み込まれてしまう。復活を目指して、オフも厳しいトレーニングを続けていたことは阪神ナインも知っている。しかし、四球絡みでの失点はいまだに解消されていない。 「岩崎が藤浪に声を掛けていました。周囲も気を遣っているような印象を受けました」(前出・同) 球場のざわつきに呑み込まれてしまうメンタルを思うと、チームメートとの今の距離感は懸念材料だ。 6月19日の開幕戦が正式発表された場合、6月2日から約2週間程度の対外試合が行われるという。ペナントレース突入後は「移動・遠征」による感染を最小限に封じ込めるため、特定球団と集中的にぶつかるケースもあるという。 「東西に12球団を分けます。例えば、東京地区だったら、巨人、ヤクルト、DeNA、中日で1カード3連戦ずつを行い、その間、西側で阪神、広島が連続して対戦するような感じになりそう」(前出・関係者) セ・リーグでドーム球場を本拠地としているのは、巨人と中日だけ。雨期になればパ・リーグよりも試合数を確実に消化できないリスクがあり、終盤戦の連戦に次ぐ連戦も避けられないだろう。投手は何人いても足らない状況になるので、藤浪にも絶対にチャンスが来る。その藤浪は「ユニフォームを着て野球をする喜び」を19日に語っていた。今日の彼があるのは、甲子園大会のおかげだ。センバツ、夏の大会を奪われた後輩たちにどんなピッチングを見せてくれるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月15日 17時40分
「デブは治せるけどハゲは治せねえんだよ!」 元楽天監督・大久保氏が激怒、原監督がそそのかした? 阪神ファンとの舌戦に賛否
フリーの田中大貴アナ(元フジテレビ)が15日に自身の公式ユーチューブチャンネルに投稿した動画に、元楽天監督・大久保博元(デーブ大久保)氏がゲスト出演。現役時代にあった阪神ファンとのエピソードを明かした。 動画では、大久保氏と田中アナが今シーズンのセ・リーグ順位を予想。その中で阪神の順位を最下位と予想したが、話の流れで大久保氏は現役時代に阪神ファンとの間にあったエピソードを語った。 出身地・出身校はどちらも茨城で、プロ入り後も西武(1985-1992)、巨人(1992-1995)と関東のチームでプレーした53歳の大久保氏。阪神の保護地域である関西とゆかりはないが、巨人移籍後初めて甲子園で試合をした際、阪神ファンが集うライトスタンドから声援が。この光景を見た原辰徳(現巨人監督)から「手ぐらい挙げてやれよ」と言われライトスタンドへ手を挙げると、「こら豚!調子に乗るな!」と自身の体形をやゆするヤジを飛ばされたという。 また、ある時原に大阪・北新地のクラブに連れて行ってもらった際、大久保氏は面識のない阪神ファンの男性から「久しぶりやな!」と言われたとのこと。不審に思いながら「お久しぶりです」と返すと、「初めてやのに久しぶりって言ったでこのデブ!」とここでも体形を絡めてヤジられたという。 こうしたヤジをしばしば浴びる中、ある甲子園での試合前練習でも阪神ファンから「こら豚~!暑苦しいんだよ!」と言われた大久保氏。相手にしないように努めていたところ、原から「デーブ、今日は言って(言い返して)いいぞ。あれを見て何か感じるだろ?」と言われたという。 原の言葉を受け言い返すことを決意した大久保氏は、ヤジを飛ばしたファンの頭髪が薄かったことから「おいこらハゲ!デブは治せるけどハゲは治せねえんだよこの野郎!」と怒鳴った。すると、客席からはそれ以上言い返されず逆に歓声が起こったため、「あっ、意外にウケるんだ」と思ったと笑顔で語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には、「選手を豚呼ばわりするような無礼な奴には言い返して当然」、「ほっとくとつけあがる奴もいるから釘を刺すのは大事」、「ツッコまれて喜ぶのは阪神ファンというか、関西人の性格が表れてて面白いな」といった反応が多数寄せられている。 一方、「イラつく気持ちは分かるけど、選手がファンの容姿をネタにするのはどうなの?」、「悪口言ったデーブだけじゃなく、差し向けた原もなかなか悪いよな」といった否定的なコメントも散見された。 「現役時代の大久保氏は、180センチ・108キロの巨体を誇った捕手。ニックネームである“デーブ”も、西武時代のコーチから“デブ”という単語をもじって命名されたと過去に自身のブログで明かしています。また、西武入団当時の監督である広岡達朗監督は、正捕手に伊東勤(現中日一軍ヘッドコーチ)がいたことに加え、体形に不満を持っていたことから大久保氏を率先して起用しなかったとも言われています」(野球ライター) 当時の大久保氏が体形絡みのヤジにいら立ちを募らせていたことは想像に難くないが、自身も同じように容姿をやゆして言い返した点に疑問を抱いたファンもいたようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について田中大貴アナの公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UC95Lxy4H7OA0w-bVzIvFyzg
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スポーツ 2020年05月10日 11時00分
ヤクルト・バレンティンが突然のタイム!甲子園の上空から謎の落下物? 試合が一時中断した前代未聞の珍事とは
新型コロナウイルスの影響により、依然として開幕延期が続いている今シーズンのプロ野球。GWが明けた現在でも正式な開幕日は決まっておらず、7月までずれ込むのではないかという見方も強い。 例年通りならば、GW期間から続く連戦が週末にかけて引き続き行われているはずだったこの時期。そのGW明けの連戦中に、過去に例のないハプニングが起こっている。 舞台となったのは、2016年5月8日に甲子園で行われたヤクルト対阪神の一戦。6回裏2死、阪神打者・ゴメスが1ボール1ストライクとなったところで、左翼を守っていたヤクルト・バレンティンが突然タイムを要求。特に体に異変が起こったような仕草は見せていなかったため、この時点では何が起きたのかは分からなかった。 二塁塁審がバレンティンに近づくと、バレンティンは自身の後方を指さして何かをアピール。すると、指さした先には白色で細長い謎の物体が。確認した塁審はひとまずボールボーイに回収を指示したが、物体の正体については判別がついていない様子。同戦はテレビ中継されていたため中断中はカメラで拡大されたが、映像でも白く細長い物体というところまでしか分からなかった。 塁審の後に続きヤクルトの選手も何名か物体を確認しに近づいたが、全員顔を見合わせたり空を見上げたりするだけ。その後ボールボーイがほうきとちりとりで物体を回収したが、当時のネット上は「あれは一体何なんだ、観客が投げ入れるにしては距離が遠すぎるし」、「わざわざ試合止めたぐらいだから危険物だったんじゃないのか?」と騒然となっていた。 物体の正体については、試合後の報道で正体が判明する。報道によると、白い物体の正体は長さ30センチほどの魚の死骸で、甲子園上空を飛んでいた鳥が吐き出したものと推測。強烈な異臭を放っていたといい、バレンティンも「突然空から落ちてきた。すごい臭いだった」と困惑していたという。なお、バレンティンが魚を苦手としていたのか、それとも実は臆病な性格だったのかは不明だが、二塁塁審にアピールした際はかなり怯えた様子だったという。 再開後の同戦はその後何も起こらず、ヤクルトが「5-1」で勝利。ただ、バレンティンは思わぬアクシデントで心を乱されたのか、「3打数無安打・2三振」をからっきしだった。ちなみに、このアクシデントを受けたヤクルトは同月13日から14日にかけ、異臭を放つ魚と鼻をつまむバレンティンの様子をデザインした『バレンティンvs FISH』Tシャツを受注販売している。 甲子園をはじめとした屋外球場では、動物や虫がグラウンド上に乱入し試合が中断することはまれにある。ただ、魚が乱入したケースはこれまでになかったため、前代未聞の珍事としてファンの記憶に強く残る結果となった。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年05月07日 11時00分
暗黒時代のエースが逝く!タテジマを愛したキーオ氏
トラの暗黒時代を支えてくれた右腕、マット・キーオ氏が亡くなった。享年64歳。メジャーリーグ公式サイトも悼惜の言葉を伝えていたが(日本時間/5月3日)、彼を知る阪神OB、球界スタッフは「何かの間違いでは?」と現地関係者に確認の電話を入れていたという。 「信じたくないという思いもあったんでしょう。阪神在籍の4年間、本当にチームに溶け込んでいましたからね」(在阪メディア) 第一報が入ってきた時、当時巨人の選手だった中畑清氏(元DeNA監督)が現役時代の対戦を打ち明けている。投球が顔に向かってきたと思いきや、大きな弧を描いてキャッチャーミットへ――。軌道の大きいカーブでNPB通算45勝44敗(4年/107試合)を挙げた。 しかし、この「軌道の大きなカーブ」の話には“続き”があった。 1989年8月31日の対巨人戦、キーオは、井上真二外野手(53=現巨人三軍監督)の左頭部にぶつけてしまった。当時の井上と言えば、同年5月にスタメン出場のチャンスを掴むと同時に、「2か月弱で11本塁打」と爆発。将来のクリーンアップ候補と期待されていた。頭部への死球は大事には至らなかったが、その後は伸び悩んでしまった。 キーオの死球による後遺症、内角を攻められるとその時の残像が…。心ないメディアがそう伝えていたが、当時を知る関係者がこう反論する。「避けられるボールだったんです。だけど、避けられなかったんです」 どういう意味かと言うと、キーオのカーブは中畑氏の言葉にもあったように、頭部付近から大きく曲がっていく。井上はギリギリまで、「カーブか否か」を見極めようとし、投げ損じと分かった時はもう手遅れだったのだ。 「キーオは井上を個別に訪ねて謝罪していました。その真摯な態度に巨人選手も敬服していました」(前出・関係者) キーオは阪神退団後も現役を続けようとしたが、叶わなかった。その後は、キャリアをスタートさせたオークランド・アスレチックスのフロントに入り、05年にはゼネラルマネージャー補佐にまで上り詰めた。阪神時代の同僚である藪恵壱氏のアスレチックス入りにも関わっている話は有名だが、その後は野球界から退いている。 「阪神で一緒にプレーしたセシル・フィルダーが米球界復帰後、メジャーのトップ選手に成長しました。キーオはフィルダーの成功を喜び、日本球界の緻密なプレーや指導の巧さを代弁してくれました。甲子園球場のきめ細やかなグラウンド整備の話もしてくれました」(前出・同) 父のマーティ・キーオ氏も南海ホークスでキャリアを終えた。その縁で幼少期にも日本に滞在している。親日家なのはそのためだろう。メジャーリーグでは、「チームメイト=ファミリー」の意識も強い。日本では、監督、コーチとは上司・部下、チームメイトは同僚と、“会社組織的な雰囲気”がある。どちらが良いという話ではないが、キーオは藪氏の米球界挑戦をサポートしたように、退団後も“日本のファミリー”を大切にしてくれた。僅か4年の在籍でも、虎ファンが「弱い暗黒時代を支えてくれた」と故人の功績を讃えているのは、“家族のために勝つ”の思いがマウンドからも伝わってきたからだろう。合掌。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年05月01日 17時00分
元阪神・片岡氏、コロナ感染で公開された“衝撃の姿”は回復傾向時だった 感染経路についてや、アビガンの副作用も明かす
元プロ野球選手の片岡篤史氏が、4月30日に自身の公式ユーチューブチャンネルに動画を投稿。新型コロナウイルスの感染について言及した。 同月14日の動画で感染・入院、同月24日の動画で退院したことをそれぞれ報告している片岡氏。本動画では冒頭で「コロナで入院しまして大変ご心配をおかけしましたけど、無事退院することができました」と報告。その後、テレビ電話でゲスト出演した元プロ野球選手の高木豊氏と共に、感染判明の経緯や入院生活について語った。 片岡氏は38度台の発熱や咳といった体調の異変を受け、4月7日夜に病院に行ったとのこと。そこで血液検査やCT検査を受けたところ、肺炎が判明したためそのまま入院。高木氏は肺炎の判明直後に片岡氏から連絡をもらったというが、片岡氏は発熱の影響からか連絡をとったことをあまり覚えていないという。 翌8日にPCR検査を受け感染が判明した片岡氏だが、感染経路については思い当たるふしがないとのこと。また、自身の症状は「ベッドから起き上がれない」、「座ると咳が出て息苦しくなるから座れない。(ベッドの)横にあるものも取れない、しんどくて動きたくないって状態だった」という。 9日からは“コロナに効くかどうかはまだはっきりしていない”、“尿酸値が少し上がる副作用がある”と医師から説明を受けた上で、新型インフルエンザ治療薬『アビガン』を10日間投与された片岡氏。最初の3日間は朝8錠、夜8錠ずつ服用したというが、4日目の12日ごろから熱が下がったという。 片岡氏は熱が下がったことを受け、感染を公表する動画を撮影し14日に自身のチャンネルにアップ。鼻に酸素供給用のチューブをつけ病床に横たわり、かすれた声で感染を報告する片岡氏の姿は衝撃を呼んだが、片岡氏は「あれが苦しさのマックスだと思う方もいるけど、あれは熱が落ちてだいぶ楽になってきた時」と明かした。 入院生活で体重が8キロ減少するも、24日に無事退院した片岡氏。ただ、医師からは“免疫・抗体ができるかは証明されていない”と注意を促されたといい、「(今後も)気を付けて生活しなければいけないとつくづく感じる」と語っていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「実際の感染者が経緯や体験談を発信してくれるのはありがたいこと」、「楽になってあの状態なのか…やっぱりかかっちゃいけない病気だな」、「話しぶりは元気そうだけど、表情は体重減もあってかなりやつれてるように見える」、「心当たりないって言ってるけど、ずっと家にこもっててかかるとは考えにくいから直前の行動をもっと詳しく話してほしい」、「病院たらい回しにされてる人も多いのに、感染判明から入院、治療までスムーズ過ぎない?たまたま運が良かっただけなのか?」といった反応が多数寄せられている。 4月7日から同月24日まで、約2週間の入院生活を送った片岡氏。動画の最後では視聴者に向けて「ゴールデンウィークに入りますけど、人と接しないことが一番だと思います。皆さんも家にいてストレスがたまっているかもしれないですけど、とにかく今は我慢の時だと思います」と呼び掛けている。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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