阪神
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スポーツ 2020年04月29日 17時30分
阪神、2ケタ勝利は確実も大野獲得に賛否のワケ 囁かれる今オフのFA、懸念はライバル球団の動向以外にも?
虎のエースは外様か、生え抜きか…。阪神の開幕投手はフリーエージェント移籍2年目の西勇輝で決定している。昨季、2ケタ勝利を挙げたのはもちろんだが、Aクラス入りの懸かった9月で4戦4勝と大きくチームに貢献した。捕手・梅野は「ピンチでも動じない」とメンタル面での強さを讃えていた。 FAは選手個人の権利であり、「FA権の行使=移籍」の解釈も定着しており、外様選手、生え抜きで線引きをするのは適当ではないのかもしれないが、今季、期待されている左腕が順調に勝ち星を挙げられなかった場合、阪神も今オフ、去就が注目されている投手の獲得に動くようだ。中日・大野雄大だ。 「新型ウイルス禍でFA取得に必要な日数をどう数えるか、今季に限っては特別ルールが用いられそうです。でも、選手にFA権を取得させないルールにはならないでしょうし、大野がFA権を今季取得すれば、間違いなく、今オフの主役です」(ベテラン記者) 昨年オフの契約更改で大野は複数年の提示を蹴って、単年契約を交わした。それを受けて、加藤宏幸代表が「それだけ自信があるということ。1年勝負してから考えたいという彼の思いを」と地元メディアにコメントし、慰留・説得に失敗したことを匂わせていた。 防御率1位(19年)、ノーヒットノーランも達成した左腕が動くとなれば、全球団が動くだろう。しかし、阪神の見方は少し違う。 「阪神は大野に対し、完全な苦手意識を持っているはず」(在阪記者) 昨季の阪神打線は大野に対し、3勝0敗(6試合)。防御率1・35、9月14日にはノーヒットノーランも食らっている。この難敵を味方に変えれば、それだけで大きなプラスとなる。他球団も大野を評価しており、大争奪戦となるのは必至だが、阪神内には3年目の左腕・高橋遥人を育てるべきとの意見もあるそうだ。 「矢野燿大監督も高橋を大きく育てようとしています」(前出・同) 高橋はキャンプでの評判も良かった。昨季の成績は3勝9敗。急成長したというわけではない。走者を背負った場面で打たれたこともあったが、打線の援護に恵まれない日も多かった。阪神キャンプでこの高橋を見たプロ野球解説者がこう言う。 「オトナになったね。投球練習を見ていると、力任せに投げ込むことはなくなったし、投球と投球の間の『間』の取り方が上手になった。考えながら投げていました」 大野、高橋ともに左の先発投手だ。大野を獲得すれば、高橋の役回りが減る。高橋を大きく育てるためにも「慎重になるべき」という意見もあれば、「お手本になる先輩として絶対に獲るべき」の意見の両方があるそうだ。 「大野を獲得すれば、自動的に2ケタの勝ち星が計算できます。FA宣言するとなれば、マネーゲームになるのも必至」(前出・在阪記者) 2019年、ナゴヤドームは阪神にとって鬼門だった。同球場でのチーム打率は1割8分9厘。本塁打5、得点29は他球場での成績と比べても、もっとも悪い。繰り返しになるが、特に大野に苦しめられていたが、投手陣は違う。ナゴヤドームでのチーム防御率は2・69。セ主要球場の中でトップの好成績である。対中日戦のトータル成績は10勝14敗1分け。14敗のうち3敗が大野に付けられたものである。その大野が「ライバル・巨人に行く」なんてことになったら…。阪神は高橋の一本立ちと同時に、巨人のFA市場に対する動向も見極めなければならないだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月29日 11時00分
阪神選手が血の泡を吹き失神、ルール改正にも発展した“川崎球場の悲劇” 「死んだ」と思った観客も?
新型コロナウイルスの影響により、開幕延期が続いているプロ野球。本来なら本日29日からは、ゴールデンウィーク(GW)期間の戦いに突入しているはずだった。 休日が続くということもあり、毎年多くの観客が球場に詰めかけ歓声を送るGW期間。そのGWの時期に、過去のシーズンでは球場が静まり返る大事故が起きている。 1977年4月29日、川崎球場で行われた阪神対大洋の一戦。「7-6」と阪神1点リードの9回裏。1死一塁と同点のランナーを出した阪神は、大洋・清水透が放った打球に対し左翼・佐野仙好がダイビングキャッチを敢行。見事に打球をキャッチしたが、この勢いでフェンスに頭から激突しその場にうずくまった。 佐野の異変を察知した中堅・池辺巌がそばに向かうと、そこには白目で血の泡を吹く佐野の姿が。この時、大洋の一塁ランナーがタッチアップで一気に本塁を陥れようとしていたが、池辺はプレー続行中であることも構わず手招きで救助を要請。その後佐野はグラウンド内まで乗り入れた救急車で病院に搬送された。 現在のプロ野球各球場はフェンス激突による選手の怪我を防ぐため、全ての球場に緩衝材をカバーゴムで覆ったラバーフェンスを設置している。しかし、当時の川崎球場はコンクリートがむき出しのフェンスだったため激突の衝撃は大きく、佐野は頭蓋骨陥没骨折の大怪我を負うこととなった。 佐野の搬送後、大洋の一塁ランナー生還に対し阪神・吉田義男監督は命に関わる事態として猛抗議。リーグへの提訴を条件に試合は再開され、結果7-7で両軍引き分けに終わった。 阪神側の提訴は5月12日にセ・リーグ考査委員会によって却下されたが、同日に開かれたセ・パ両リーグの実行委員会で、全本拠地球場のフェンスにラバーのクッションを張ることが提案され全球場も了承。佐野の事故をきっかけに、各球場にラバーフェンスが設置されるようになった。 また、8月1日の野球規則委員会では、「プレーヤーの人命に関わるような事態など、プレーを中断すべき事態であると審判員が判断したときには、プレーの進行中であっても、審判員はタイムを宣告することができる」という項目が野球規則に追加されるなどルール改正にもつながっている。 なお、佐野は大怪我を負ったにもかかわらず、同年7月3日ヤクルト戦で復帰し初打席でいきなりホームランを記録。その後も後遺症などに襲われることはなく、阪神一筋(1974-1989)の現役生活で「1549試合・.273・144本・564打点・1316安打」をマークした。引退後は阪神でコーチやスカウトを歴任し、68歳の現在は球団本部スカウト顧問を務めている。 激突直後は「死んだ」と思った観客も少なくなかったという佐野の事故。ただ、怪我を恐れずにフェンスに突っ込んだことが、現代を含む後世の選手たちの安全につながっている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月28日 18時40分
阪神・大山の不振理由を元球団コーチが指摘 「吹っ切れました」復調のきっかけ掴むも不安と期待?
元阪神・濱中治氏が27日、ラジオ番組『ガチ虎!』(ABCラジオ)に生出演。阪神・大山悠輔について言及した。 2015~2019年にかけて、阪神で一軍、二軍打撃コーチを歴任した濱中氏。2020年からはABCテレビ・ABCラジオの野球解説者として活動しているが、ゲストとして出演した今放送で大山の打撃について語った。 コーチ時代に大山を熱心に指導し、退任後も頻繁に連絡を取り合っているという濱中氏。番組内では今シーズンイチオシの選手として大山の名を挙げたが、2月1~26日に行われた春季キャンプの時点では「打撃(フォーム)に試行錯誤しすぎて、(打つ際に)足を上げなかったりとか迷ってる感じがあった」と不安を感じていたという。 濱中氏は大山が足を上げなかった理由について「率を求めたい、結果が欲しいのかなと(感じた)。自分も経験があるが、『結果を早く出さないといけない』と思うとだんだん(打撃フォームが)小さくなっていく」と指摘した。 春季キャンプ後半の2月16日から3月15日まで開催されたオープン戦でも、序盤までは大山の打撃に不安を抱いていたという濱中氏。大山は昨シーズン終盤からの不振を引きずっていたのか、OP戦でも最初の3試合で打率.167とサッパリだった。 ただ、4試合目となった2月29日の試合で大山が本塁打を放ったことを受け「ようやく調子が戻ってきたんじゃないか?」と連絡したところ、「あの1本で吹っ切れました。これでもう大丈夫です」と言われ安心したという。 この一発を機に復調した大山は、OP戦で首位打者(.378)、本塁打数も全体3位タイ(3本)の数字を残すなど活躍。ただ、濱中氏は「矢野(燿大)監督は『開幕4番はボーアでいく』と明言してるけど、どこまで打てるかは未知数。ボーアが(4番を)外れた時に、『僕いきますよ!』と言えるくらい結果を残さないとダメ」とシーズンでの活躍も求めていた。 「(大山には)4番へのこだわりを持ってほしい。自分も(現役時代に)怪我から復帰した時は『絶対にもう一度4番を打つ』という気持ちでやってた」という濱中氏。「右(打者)の生え抜き4番というのはファンの人もかなり応援してくれる。そういう期待も込めて、(大山には)頑張ってほしい」とエールを送った。 今回の放送を受け、ネット上には「大山は今年スイング時に猫背になるクセを矯正したって記事で見たけど、それがハマるまで時間がかかったのかな」、「一発打ったら相当気持ちが変わるんだな、結果的にOP戦は首位打者だったし」、「4番大山の前後を助っ人が打つ形のクリーンアップが一番機能すると思うから頑張ってほしい」、「濱中は大山と同じ生え抜きの4番だったからなんとか大成してほしいんだろうな」、「無理やり4番に置いて潰れたら元も子もないから、実力つくまで下位で気楽に打たせた方がよくないか?」といった反応が多数寄せられている。 阪神(1997-2007)、オリックス(2008-2010)、ヤクルト(2011)で現役生活を送った後、阪神(2015-2019)で5年間コーチを務めた濱中氏と、プロ入りから阪神(2017-)でプレーする大山。両者は2017~2019年に共に阪神に所属し、生え抜き打者として阪神の4番を務めたという共通点がある。 新型コロナウイルスの影響により開幕延期が続く今シーズンだが、果たして大山は来たるシーズンで濱中氏の期待に応えることができるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月24日 18時20分
コロナ謝罪の藤浪を阪神OBが擁護?「暖かい目で見て」にファンから批判の声「詳細話さずに逃げ切る気か」
元プロ野球選手の今成亮太氏が23日、ラジオ番組『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・藤浪晋太郎について言及した。 藤浪を含む阪神の7選手は、3月14日に知人5人と共に知人宅で行われた食事会に参加。その後、同月27日に藤浪、伊藤隼太、長坂拳弥の参加3選手が検査の結果、新型コロナの陽性反応が出たことを球団が発表した。なお残り4名については現在(24日午後4時)まで、球団は詳細を公表していない。 3名は同日から治療のため入院していたが、伊藤が今月5日、藤浪が7日、長坂が8日にそれぞれ退院。その後23日に3名はそれぞれ球団事務所で会見を行い謝罪したが、ネット上のファンからは「これからはプレー面で信頼を取り返してほしい」、「どれだけ迷惑かけたか本当に理解してるのか?」といった賛否の声が噴出している。 14日から2週間の期間限定で、『ラジオで虎バン』にレギュラー出演している今成氏。藤浪らの会見を受けて「藤浪とは友達みたいな間柄で本当に心配してたので、まず『良かったな』というのが第一声です」と同番組内でコメントした。 今成氏は、2013年から2018年まで藤浪と共に阪神でプレーした元同僚。「色々な方に迷惑をかけたことは、藤浪自身が一番分かってることだと思う」と、本人の心情を推測した。その上で、「今後は温かい目で藤浪を見てもらって(ほしい)。藤浪はキャンプで状態が良くて僕も期待してるので、みんなで応援してあげましょう」とファンに呼びかけた。 今回の放送を受け、ネット上には「延々と叩いても仕方ないから、結果で恩返ししてくれることを期待して応援したい」、「これからは練習や試合にとにかく真面目に取り組んでほしい、そしたら周囲の見方も変わるよ」といった賛同の声が多数寄せられている。 一方、「食事会の詳細話さずに逃げ切る気か、それなら今後も応援はできない」、「コロナ禍の中遊びに行く時点で自覚がないんだから今後も期待できない」、「そもそもダンマリなままの球団が一番おかしい、選手が矢面に立ったんだから球団も説明責任を果たせ」といった批判も複数見受けられた。 「藤浪ら3選手の感染判明から現在まで、球団は食事会の詳細や参加した残り4選手の名前を明かしておらず、3選手も会見の中で言及してはいません。今回の会見で感染の件には一応の区切りがついたため、球団や3選手が食事会についての詳細を明かすことは今後もないと思われますが、ファンの不信感は未だ根強いためこれからも事あるごとに批判を浴びる可能性は少なくありません」(野球ライター) 藤浪ら3選手は24日から、自主練習に参加すると伝えられている。ただ、当人たちや球団への批判はもうしばらくくすぶり続けるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月24日 11時35分
阪神、藤浪ら3選手の謝罪会見は逆効果に? 長坂が明かした衝撃の決断、他選手も甲子園球場の洗礼に耐えられるか
謝罪と責任。責任感の強い人間ほど自らの過ちに対し、罪悪感も深いようだ。 新型コロナウイルスに感染し、暫く入院もしていた阪神の藤浪晋太郎投手、伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手が23日、謝罪会見を行った。芸能人、著名人が何かの過ちを犯した場合、会見で頭を下げれば“終了”となることが多い。謝罪の言葉が稚拙すぎて逆効果になるケースもあれば、その後の奉仕活動を約束させられることもある。いずれにせよ、公の場での謝罪が節目となることに代わりはないのだが、今回の藤浪たちの会見は終止符を打つことができなかった。 「藤浪たちの誠意は伝わってきました。外出を避けなければならない時期に友人たちと集まって騒いでしまったのは、軽率です。防げる感染だっただけに残念ですが、事件を起こしたわけではない。本人たちも反省しているので…」(球界関係者) 彼らは「今後」について聞かれた。長坂の言葉が衝撃的だった。近く、退寮するという。 「長坂は選手寮で生活していました。彼らの感染が明らかになった後、寮にも専門家がやってきて大掛かりな消毒作業をやっていました。会食、球団、球界全体、そして、同僚たちに迷惑を掛け、そんな自分を許せなかったんでしょう」(在阪記者) 藤浪、伊藤、長坂のことを悪く言う阪神選手、関係者は一人もいなかったが…。 「退院後、3人は『自宅待機』となっていました。寮生活だった長坂、実はホテルにこもっていました」(前出・関係者) 病気の影響、体力的な理由から3人は別メニューでの調整となりそうだ。 長坂の退寮は、影響が大きいのではないだろうか。というのも、長坂はリーダー的な存在だったという。改めて、長坂が指名された2016年当時の取材メモを見返してみたが、彼は東北福祉大学時代に主将も務めている。健大高崎高校時代もキャプテンだった。伊藤も同様だ。慶應義塾大学時代は主将を務めていた。 責任感の強い人間たちである。必要以上に自分を責めてしまったのではないだろうか。 「キャプテンシーを持った選手は、チームを構成する上で重要になってきます。たとえレギュラーでなくても、です。監督、コーチが代わるとチームの方針も変わります。そういう時、馴染めない選手や不満分子が出るですが、まとめるのは学生時代に主将を務めた選手です。チームが連敗したとき、士気を高めるために声を出したり、走者を進める右方向への打撃をし、いろいろとやってくれるのが『元主将』なんです」 コーチ経験を持つプロ野球解説者の言葉だ。 「会見を設けたことは間違っていません。でも、他選手も動揺しているのでは」(前出・同) 伊藤、長坂の今後が心配だ。藤浪にしても、長期スランプに陥って久しい。技術的な原因もあるだろうが、藤浪はアマチュア時代から“エース”で野球をやってきた。だから、構想外という立場になった時、自分をどう再構築すればいいのか分かっていないという指摘もある。 「謝罪会見で藤浪たちの気持ちは伝わってきました。でも、今回の会見が『心の傷』として残らないかどうか…」(前出・在阪記者) 今さらだが、甲子園球場の野次はキツイ。故・野村克也氏が阪神指揮官を務めていたころ、二軍選手やコーチにまでタニマチがいる“人気の高さ”を懸念していた。これはあくまでも当時の話だが、感染とその後の喧騒で、阪神ナインは精神的ダメージを負った。矢野燿大監督がそれをどう払拭させるのか、また阪神はマイナス材料を抱えてしまった。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2020年04月20日 21時30分
元阪神・片岡氏、星野監督の采配に激怒? 「野球人生の中で一番の屈辱」と語った移籍初年度のエピソードを明かす
元阪神・片岡篤史氏が19日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。現役時代に激怒したエピソードを明かした。 新型コロナウイルス感染を公表した14日の動画で、今後出る動画は事前にストックしていたものと視聴者に説明している片岡氏。そのストックの1つである本動画で、片岡氏は「野球人生を振り返ってムカついたエピソード」ベスト3を発表。その中で、阪神移籍1年目の2002年にあったエピソードを1位に挙げた。 具体的な日時は明かしていないが、舞台となったのは2002年シーズンの中日戦。8回裏、相手投手は左腕・岩瀬仁紀という場面で、「(打席に入ろうとしたら)そばに気配を感じた。『何かな、ボールボーイかな』と思ったら、カツノリ(野村克則/現楽天一軍作戦コーチ)が自分の代打で出てきた」という。 阪神以前に所属した日本ハム時代は、代打を出されることがほとんど無かったという片岡氏。コーチも驚いた様子で指示してきたというこの交代は「あそこまで(打席に入る直前まで)いって、ベンチに引っ込められるのははしごを外された感じ」といい、「俺の野球人生の中で一番の屈辱、1番思い出に残る悔しい出来事」だったという。 ただ、当時指揮を執っていた星野仙一監督(故人)は「いい奴は使う、悪い奴は使わない」との方針だったといい、ミーティングでも常々、「俺は情を持ってるけど非情もある」と言っていたとのこと。そのため、暴れたいほどの怒りを抑えながらしぶしぶベンチに下がったといい、カツノリも申し訳なさそうな様子で打席に向かっていたという。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「打率2割いくかいかないかのカツノリを代打に出されたらそりゃ怒るわ」、「岩瀬が左投げだから、同じ左打ちの片岡より右打ちのカツノリって星野監督は判断したのか?」、「でも片岡も阪神初年度は『何しに来たの?』って状態だったよな」といった反応が多数寄せられている。 現役時代日本ハム(1992-2001)、阪神(2002-2006)でプレーし、「1569試合・.270・164本・717打点・1425安打」をマークした現在50歳の片岡氏。ただ、2002年は「120試合・.228・11本・46打点・97安打」と不振に喘いでいた。 ヤクルト(1996-1999)、阪神(2000-2003)、巨人(2004)、楽天(2005-2006)の4球団で現役生活を送ったカツノリは、通算で「222試合・.185・4本・17打点・66安打」を記録。2002年は「11試合・.188・0本・0打点・3安打」とほとんど結果を残せなかった。 動画内では「自分より状態が良い選手だったら『仕方ない』と納得してた」とも語っている片岡氏。カツノリを代打に送った星野監督の采配は到底納得できなかったようだ。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA
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スポーツ 2020年04月19日 17時00分
阪神・大山、シーズンでは深刻な打撃不振に? OP戦で首位打者となった選手、過去3年全員が軒並み大苦戦
2月16日~3月15日の日程で行われたオープン戦で、「11試合・.378・3本・6打点・14安打」をマークした阪神・大山悠輔。2位のロッテ・福田秀平(.375)を僅差でかわし、オープン戦の首位打者を獲得した。 オープン戦の好調がシーズンでも続けば、新加入のボーア、サンズの両助っ人を含めた強力なクリーンナップが実現するのではとの期待も大きい大山。ただ、その期待とは裏腹に、過去3年のオープン戦首位打者は軒並みシーズンで苦戦を強いられている。 2017年のオープン戦で首位打者に輝いたDeNA・シリアコは、「17試合・打率.375・1本塁打・6打点・21安打」をマーク。入団1年目でいきなり快音を連発したため、「大当たり助っ人になるのでは」と期待するファンも多かった。 しかし、開幕一軍入りして迎えた2017年シーズンでは「12試合・.074・0本塁打・0打点」と全く振るわず、同年12月に自由契約に。退団後はアメリカの独立リーグでプレーしていると伝えられている。 2018年のオープン戦で首位打者となった楽天・内田靖人は、「16試合・.386・4本・12打点・17安打」を記録。本塁打は1位タイ、打点も2位と打率以外の部分でも好成績を収めていた。 ただ、2018年シーズンは「58試合・.198・12本・25打点・35安打」と2ケタ本塁打はクリアしたものの、打率については結果を残したとは言いがたい数字に。さらに、翌2019年シーズンは怪我もあり「2試合・.000・0本・0打点・0安打」と安打すら放てなかった。 2019年のオープン戦で首位打者を獲得したDeNA・楠本泰史は、「17試合・.388・2本・7打点・19安打」をマーク。同年の開幕戦では「2番・ライト」でスタメン起用され、2安打を放つなど期待に応えた。 だが、開幕戦以降は打撃不振が続き、同年の最終成績は「39試合・打率.208・1本・6打点・15安打」と振るわず。なお、シーズンオフにはレギュラー奪取を期して、打撃フォームの改造に取り組んでいる。 オープン戦首位打者の選手たちの成績を見ると、オープン戦での調子・勢いをシーズンまで持っていくのは非常に難しいことが浮き彫りとなっている。さらに、今シーズンは新型コロナウイルスの影響で開幕が延期されているため、大山は以上の3名よりも厳しい状況に置かれているといえるかもしれない。 ただ、以上の3名はいずれも新加入、並びに一軍経験の浅い選手だが、大山は2018年(117試合出場)、2019年(全143試合出場)とレギュラー格としてシーズンを戦っている。過去の3名はレギュラー奪取のアピールのために調子のピークを早く合わせすぎ、その結果シーズンに入って調子を落としたといえるが、既に立ち位置を確立している大山ならこうした調整ミスを回避する可能性もあるのではないだろうか。 リーグ優勝は2005年、日本一は1985年を最後に遠ざかっている阪神。大山が機能すればこれらの目標がぐっと実現に近づくことは間違いないが、来たるシーズンで期待に応えることはできるだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月17日 17時00分
野村克也さんに「ブタ、タヌキ」と暴言を吐いた真相は? 新庄剛志氏、日本ハム時代の驚きの秘話を明かす
元プロ野球選手の新庄剛志氏が、16日放送の『直撃!シンソウ坂上』(フジテレビ系)にVTR出演。今年2月11日に84歳でこの世を去った野村克也さんとの秘話を明かした。 現役時代に日本では阪神(1990-2000)、その後3年間のメジャー生活を経て日本ハム(2004-2006)でプレーした新庄氏と、監督として南海(1970-1977/選手兼任監督)、ヤクルト(1990-1998)、阪神(1999-2001)、楽天(2006-2009)の4球団で指揮を執った野村さん。両者は1999年から2000年にかけ共に阪神に所属し、2006年は日本ハムと楽天に分かれて対戦した間柄だ。 放送では番組MC・坂上忍が、新庄氏が生活するインドネシア・バリ島を訪ねて密着、インタビューを実施。その中で新庄氏は2006年にあったエピソードを語った。 当時、パ・リーグを盛り上げたいという思いを強く抱いていたという新庄氏。同年から楽天の監督に就任した野村さんに連絡し、「野村監督と新庄の悪口の言い合いからスタートしてパ・リーグを盛り上げましょう」と提案したという。 「僕のことをめちゃくちゃに言ってください。自分も『ブタ、タヌキ』って(野村さんの)悪口を言いますから。それでいいですか?」と野村さんに迫ったところ、「それで盛り上がるならいいよ」と受け入れてくれたという。そこからパ・リーグが盛り上がり始めたと振り返った。 今回の放送を受け、ネット上には「水面下でそんなやりとりがあったのは知らなかった」、「新庄から挑発されたノムさんが『ただの目立ちたがり屋』って反撃してたのは覚えてる」、「当時はお互いギスギスしてるなって印象だったけど、全て計算の内だったとは」、「恩師をブタ呼ばわりする新庄は凄いが、それを快諾するノムさんも懐が深いな」といった反応が多数寄せられている。 この他にも新庄氏は、阪神時代に自身が飛躍するきっかけとなった野村さんのアドバイスや、メジャー挑戦を報告した際に野村さんから予想外の言葉をかけられたことなどを番組内で語っている。 パ・リーグは2005年の入場者数が「825万2042人」だったが、2006年は「852万9281人」と前年より約28万人増加。翌年以降も増加の一途をたどり、昨シーズンは「1166万9891人」を記録している。新庄氏と野村さんの“計算”がなければ、ここまで数字が増えることもなかったのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月15日 18時15分
阪神・糸井が「スライダーの投げ方分からへん」? 試合中にまさかの発言、元同僚今成氏が困惑した投手時代の裏話を暴露
元プロ野球選手の今成亮太氏が14日、ラジオ番組『ラジオで虎バン』(ABCラジオ)に生出演。阪神・糸井嘉男との裏話を明かした。 現役時代に日本ハム(2006-2012)、阪神(2012-2018)の2球団で活躍した32歳の今成氏と、これまで日本ハム(2004-2012)、オリックス(2013-2016)、阪神(2017-)の3球団でプレーしている38歳の糸井。両者は2006年から2012年にかけて日本ハム、2017年から2018年にかけては阪神で共にプレーした間柄だが、今回の放送で今成氏は日本ハム時代の裏話を語った。 2006年に捕手として日本ハムに入団した今成氏は、「僕が(プロで)初めて受けた投手が糸井さん」だったとのこと。当時は野手ではなく投手だった糸井の球をブルペンで受けていたところ、投球していた糸井から突然「おい、ちょっと来いや」と言われたという。 「何で怒ってるのこの人?」とおびながら糸井の元に向かった今成氏。糸井は特に怒ってはいなかったというが、いきなり肩を組まれ「ここ(ブルペン)の俺と、マウンドの俺はちゃうからな」と言われたという。 その後、チームの紅白戦で糸井とバッテリーを組む機会があった今成氏。糸井が真っすぐばかり投げるため「(打者に)狙われる」と考え、持ち球の一つであるスライダーのサインを出したが、糸井は首を横に振って応じず。不審に思った今成氏が糸井の元に向かうと、ど忘れしたのか糸井の口から「スライダーの投げ方分からへん…」というまさかの発言が飛び出したという。 「えっ?どういうこと?」と思いつつ一度は聞き入れるも、その後「さすがにもうそろそろ変化球いこう」と思いスライダーのサインを出し続けた今成氏。すると、根負けした糸井がサインに応じるも、分からないなりに投げようと意識しすぎたのか「腕がめちゃくちゃ緩んだ」と投球フォームが乱れたという。 糸井の投球フォームは「投げる前からスライダーって(バレバレ)」だったという今成氏。「最後ベンチに帰ってくる時に、糸井さんから『あそこ(ブルペン)とここ(マウンド)の俺、ちゃうやろ?』って言われた」と改めて同じことを言われたと笑っていた。 今回の放送を受け、ネット上には「今の糸井は打者だけど、投手時代にこんな面白い話があったのか」、「当時の今成がめちゃくちゃ困惑したことが伝わってくる」、「持ち球なのにスライダーの投げ方分からんってどういうこと(笑)」といった反応が多数寄せられている。 2006年4月末に投手から野手へ転向し、その後昨シーズンまでに「1502試合・.302・163本・697打点・1624安打」をマークしている糸井。現在も阪神打線をけん引する打者として活躍している。ファンから「宇宙人」と呼ばれるほどの“天然ボケ”な性格も有名で、過去には“球を打った瞬間に一塁ではなく三塁に走り出した”、“「何の球種を待っていたんですか?」という記者の質問に「ストライクです」と答えた”などの逸話が知られている。 その糸井の“天然発言”に今成が困惑したという今回のエピソードはファンに好評だったようだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2020年04月15日 13時55分
動画共演の下柳氏は「濃厚接触者にはなってません」 元阪神・片岡氏がコロナ感染公表、球界OBからもエール相次ぐ
元日本ハム・阪神の片岡篤史氏が14日、自身のユーチューブチャンネルに動画を投稿。自身が新型コロナウイルスに感染したことを公表した。 『コロナウィルスに感染しました』というタイトルの本動画で、片岡氏は鼻に酸素供給用のチューブを着け病床に横たわった状態で、「コロナウイルスに感染してしまい、4月8日から入院しています」と報告。表情に力はなく、かなり息苦しそうな様子で、声もかすれて途切れ途切れだった。 片岡氏は直近では、12日まで自身のユーチューブチャンネルに動画をアップしていたが、これらは事前にストックしていたものといい、「動画が更新されなくなったら、ストックしている動画が無くなったと思ってください」とファンに説明。また、「今、コロナで世の中大変なことになっていますので、皆様も今まで以上に十分予防していただいて、感染されないようにしてください」とも呼び掛けていた。 今回の動画を受け、動画のコメント欄やネット上には「日々動画を楽しんでただけに今の姿はショックです、元気に戻ってくるのを待ってます」、「息も絶え絶えですごく苦しそう…コロナにかかったらこんな状態になるのか」、「ウィルスは怖いということを再認識させられました。苦しい中のメッセージありがとうございます」といった反応が多数寄せられている。 片岡氏のコロナ感染を受けて、複数の球界OBもコメントを寄せている。今年の1月20日に白血病を公表し、現在も闘病中の元広島・北別府学氏は、14日に自身のブログで「重たい病気を乗り越える事ができたら 共に世の中が、少しでも明るくなれるように発信していこう!」と激励。 片岡氏が今月5日から11日にかけて自身のユーチューブチャンネルにアップした4本の動画に出演した、元チームメイトの下柳剛氏は、14日に自身のインスタグラムに「皆さんも片岡篤史のために祈って下さい!篤っちゃんは直ぐに治すと言ってました!」と投稿。同時に、「収録は3月9日で下柳は大丈夫です!!濃厚接触者にはなってません!!」と報告した。 日本ハム時代の片岡氏とプレー経験のある元日本ハムの森本稀哲氏は、15日に自身のツイッターに投稿。二軍の練習で片岡氏とキャッチボールを行った際、送球を片岡氏の膝にぶつけてしまったというエピソードを交え、「片岡さん!なんて笑い話を必ずまたしましょう!」と回復を願った。 今回の動画内で、片岡氏は感染経路については言及しておらず、各メディアの報道でも、現在(15日正午現在)までに詳細は明らかになっていない。現在は関西を拠点に野球解説者として活躍、とメディアで伝えられており、居住地、病院は共に関西圏だと思われる。 今月1日に感染が判明し現在も集中治療室での治療が続いている、近鉄などで監督を務めた梨田昌孝氏に次ぎ、球界OBでは2人目の感染者となってしまった50歳の片岡氏。多くのファンや球界OBが早期の回復を祈っている。文 / 柴田雅人記事内の引用について片岡篤史氏の公式ユーチューブチャンネルよりhttps://www.youtube.com/channel/UCSFE1o0ihc5mfODf2FybeuA北別府学氏の公式ブログよりhttps://ameblo.jp/manabu-kitabeppu/下柳剛氏の公式インスタグラムよりhttps://www.instagram.com/shimoyanagi_tsuyoshi/森本稀哲氏の公式ツイッターよりhttps://twitter.com/onifukkusencho
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