広島
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スポーツ 2021年12月02日 11時00分
広島・鈴木のメジャー移籍、オファー殺到も交渉は難航? 夫人の意向も移籍先を左右か
契約が遅れるという、単純な話ではないようだ。広島・鈴木誠也外野手のメジャーリーグ各球団との交渉が暗礁に乗り上げてしまった。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 米TV局NESNはMLB機構と選手会の新・労使協定の話し合いが決裂すれば、「鈴木は大きな影響を被る。大リーグ挑戦を遅らせるだけでは済まないかも」(11月30日/現地時間)とも報じていた。 「MLB機構と選手会が新・労使協定を結ぶため、話し合いを続けています。主な議案は、年俸調停、FA権取得年数、チーム総年俸に対する課徴金制度(贅沢税)の見直し、最低年俸の引き上げなどですが、ここまで対面しての話し合いは2度。2度とも30分で決裂しました」(米国人ライター) 鈴木はポスティング・システムを使って、米球界挑戦に向けて動き始めた。代理人を務めるジョエル・ウルフ氏によれば、「15球団が交渉を申し出た」とのこと。就職・転職活動に例えるなら、“売り手市場”だが、新・労使協定の話し合いが日本時間12月2日にまとまらなければ、MLB30球団は全ての業務を停止し、練習施設なども閉鎖するロックアウト状態に突入する。 「ロックアウトに突入すれば、鈴木との交渉もいったん停止となります。その停止された日数は、ポスティング・システムが定める30日間の交渉日数にはカウントしないとの申し合わせもされていましたが」(スポーツ紙記者) 交渉が遅れるだけではなく、“ロックアウトに突入の後遺症”も被ってしまいそうだ。 USAトゥデー、地元紙ジ・アスレチックなどによると、日本人を含む外国籍の選手は、就労ビザの取得も遅延する可能性も伝えていた。ロックアウトとなり、その後、新・労使協定が結ばれたとしても、鈴木はチーム合流が遅れてしまうだろう。 広島球団の関係者によれば、「鈴木はロックアウト突入も覚悟していた」という。駆け込みで交渉をまとめることはなさそうだが、米球団選出のポイントは意外なところにあった。「優勝争いのできるチームを希望している」との情報も交錯しているが、 「メジャー各球団はピーアール映像やプレゼン資料などを作成しています。すでに複数球団とオンラインで質疑応答もされたそうです。でも、主に質問しているのは夫人の畠山愛理さんの方です」(関係者) と“女性優位”で進められているそうだ。 もっとも、夫人が質問しているのは、住宅のことや物価、治安などの生活環境、球団内の家族サークルのことで、野球のことには口を挟んでいないそうだが…。 「球団業務は止まりますが、見方を変えれば、各球団とも『考え直す時間』ができるわけです。オンラインによる質疑で鈴木側が求めているものが分かったので、提示する条件、年俸額を上乗せしてくるかもしれません」(前出・米国人ライター) 鈴木はさらに悩み、決められなくなりそうだ。しかし、好条件で迎えられれば、その分、ファンの眼も厳しくなる。新生活のことは夫人に任せ、チーム合流と練習施設の確保を一番に考えるべきだろう。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月19日 15時30分
広島・大瀬良のFA残留は床田のおかげ? 球団広報が明かした裏話に驚きの声、2年前にも主力の流出阻止に貢献
広島・松本高明球団広報が18日に自身の公式ブログに投稿。同日に発表された広島のプロ8年目・30歳の大瀬良大地のFA残留にまつわる裏話を明かしネット上で話題となっている。 >>広島の助っ人大量解雇に「もったいなさすぎる」批判も? ワンポイント助っ人のクビが物議、他球団が動く可能性もあるか<< 松本広報はこの日のブログに、「『シーズン途中で床田から"FA取ったんですね 来年もよろしくお願いします笑笑"と言われたので残りました!笑 これからもよろしくお願いします笑笑』と、大地が語ってくれました」と投稿。同僚でプロ5年目・26歳の床田寛樹の熱意が残留の決め手になったと大瀬良から聞かされたことを明かした。 大瀬良は今季までに通算67勝を挙げているチームのエースで、今オフにFA宣言するかどうかが注目されていたが18日に残留を発表。報道では新契約が3年総額8億円(推定)規模とみられることや、15日に食事の席を設け直接慰留した佐々岡真司監督が「こんなにうれしいことはない」と喜びのコメントを出したことなどが伝えられている。 松本広報の投稿を受け、ネット上には「シーズン中にそんな裏話があったとは知らなかった」、「オフに入る前に床田が暗躍してたのはビックリ」、「じゃあ大瀬良は佐々岡監督と食事する前までにある程度考えは固まってたのかな」と驚きの声が寄せられている。 同時に、「床田って確か野村の流出阻止にも一役買ってたよな」、「これで床田は野村に続いて大瀬良も残留させたわけか」、「野村、大瀬良と慰留に成功させた床田有能過ぎない?」と、同僚でプロ10年目・32歳の野村祐輔を絡めたコメントも数多く挙がった。 野村はそれまで通算71勝を挙げていた2019年シーズンにFA権を取得し去就が注目されたが、同年10月26日に2年総額3億円(推定)でチームに残留することを発表。その後、翌11月に出演した広島ローカル局のネット配信番組の中で『ストレートに(残留してと)言ってきたのは床田ぐらいです。「残ってください」じゃなくて「残るっしょ?」みたいな』と、床田から熱心な引き留めを受けたことを残留決断の一因に挙げている。 2年前は野村、今回は大瀬良と主力先発2名の残留を後押しした床田。来オフ以降もチームのFA事情を左右する重要な存在になるのかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について松本高明球団広報の公式ブログよりhttp://pict-dd.cocolog-nifty.com/carp/
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スポーツ 2021年11月18日 11時05分
広島・鈴木、米球界がMVP級打者と高評価? グラウンド内外でルール変更も新天地探しには問題ナシか
広島・鈴木誠也外野手が、いよいよ米球界に挑戦する。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 今オフのポスティングシステムに関する特例事項が、NPB各球団に報告された。同制度を活用した選手がメジャーリーグ各球団と交渉できるのは、通知された翌日から30日間だけ。しかし、今オフのMLBは選手会との労使協定の話し合いが控えている。仮にその話し合いが決裂した場合、米球団は全ての業務をストップさせるかもしれない。 そうなった場合に備えて、「球団業務がストップしたら、その間の日数はカウントしないことにしよう」との申し出がMLBからあり、NPBもそれを了承したというわけだ。 「労使協定を気にせず、時間をかけてしっかり交渉できるので、鈴木にとっては本当に良かったと思います」 セ・リーグ某球団スタッフがそう言う。 「鈴木の米球界挑戦を応援している」、そんな印象も受けた。 「鈴木をマイク・トラウトに重ねて見る声も出始めました。高く評価されていることは間違いありません」(米国人ライター) マイク・トラウトとはエンゼルス・大谷翔平の同僚で、MVPに3度も選ばれた超一流のスラッガーだ。 鈴木をそこまで成長させたのは、個人、全体ともに練習量の多い広島球団の環境も大きい。しかし、鈴木の「個人練習」はちょっと独特なものがある。 夜間も、個人で素振りをする。ここまでなら、他のプロ野球選手と同じだが、鈴木は照明をつけないのだ。その方が集中できるからだという。 こうした鈴木を巡る特例措置の一報に合わせるかのように、中日・立浪和義監督が興味深い話をしていた。 立浪監督は取材記者団との雑談の中で、選手たちのオフの過ごし方について持論を述べた。 「巧くなる選手、レギュラーを獲る選手は自分の課題と向き合える」 「一人で何でもできますから。素振りも、トレーニングも、ランニングも。キャッチボールだって相手さえ見つければ」 一人になる時間をどう過ごすかが、重要だというわけだ。 「鈴木は真っ暗な中で素振りをしながら、バットが空を切る音で自身の好不調を測り、試合でイメージ通りのバッティングができなかった時の理由を考えたりしているようです。対戦した投手の変化球を思い出しながら、素振りをしたり」(関係者) 鈴木が米球界からも高く評価されるようになったのは、「一人の時間」を有効に使ってきたからだとも言えなくはない。 前出の米国人ライターが今オフの米FA市場について、こう予想していた。 「労使協定の話し合いですが、ナ・リーグも来季からDH制を採用することも決まりそうです。そうなると、鈴木のように走攻守の3拍子揃った選手よりも、『打つだけ』の選手が先に交渉をまとめていく可能性もあります」 焦らず、じっくりと相手球団の出した条件を熟考する必要がありそうだ。 代理人任せにし、後に生活環境で苦労した選手も過去にいた。昨年の巨人・菅野のように考えすぎて決断できなかったケースもある。一人の時間を有効に使える鈴木は、何を基準に移籍先を決めるのだろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年11月17日 20時30分
広島の助っ人大量解雇に「もったいなさすぎる」批判も? ワンポイント助っ人のクビが物議、他球団が動く可能性もあるか
セ・リーグ4位に終わった今季からの巻き返しに向け、8日から本拠地・マツダスタジアムで秋季練習を行っている広島。17日、助っ人5名の一斉退団を発表した。 >>広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは<< 球団公式サイトはこの日、来日1年目・28歳のバード、同1年目・28歳のネバラスカス、同2年目・29歳のスコットの3投手、同1年目・28歳のクロン、同6年目・28歳のメヒアの2野手に来季契約を結ばないことを伝えたことを発表。この5名を戦力外とした理由などは掲載されておらず、報道でも詳しい内容は伝えられていない。 今季の広島は上記5名を含め助っ人7名体制でシーズンを迎えたが、ネバラスカス(1登板・0勝1敗・防御率10.13)、スコット(一軍登板なし)、クロン(42試合・.231・6本・16打点)、メヒア(18試合・.216・0本・0打点)の4名はほとんど一軍戦力として機能せず。唯一、一軍に定着し左のワンポイントとして主に起用されたバード(33登板・0勝0敗11ホールド・防御率4.57)も防御率は今ひとつだったため、球団は結果を残せなかったと判断して5名を戦力外にしたものと思われる。 助っ人5名の戦力外発表を受け、ネット上には「全員とても数字を残したとは言えないからこれは当然」、「クロンもメヒアも全然打ててなかったクビ切られるのは仕方ない」、「ネバラスカスとスコットに関しては何しに来たのってレベルだったな」とネバラスカス、スコット、クロン、メヒアの4名については退団やむなしと納得の声が挙がっている。 一方、バードについては「他の選手は分かるけどバードは切らなくてもよかったのでは」、「数試合除いてほとんど打たれて無いのにもったいなさすぎるだろ」、「使い方次第じゃ上がり目ありそうだし、もう1年様子見てもよかった気もする」とクビを疑問視する声が多数挙がった。 「今季のバードはシーズン防御率は4点台中盤と振るいませんでしたが、複数失点を喫した7月3日・阪神戦(0.2回3失点)、9月22日・巨人戦(0.1回6失点)の2試合を除くと、防御率『0.87』とほとんど点を取られていません。それでも球団が戦力外にした理由としては左のリリーフは高橋樹也(今季27登板)、塹江敦哉(同51登板)、森浦大輔(同54登板)らがおり不足はしていないこと、ワンポイント投手に助っ人枠を1つ割くことを嫌ったことなどが考えられます。ただ、他4名に比べれば十分上がり目はあるとしてクビを惜しんでいるファンも少なからずいるようです」(野球ライター) 球団別の成績を見ると巨人(16.20)、阪神(7.36)には打ち込まれた一方、DeNA(1.93)、ヤクルト(1.59)、中日(0.00)と他のセ3球団には防御率1点以下の数字を残したバード。起用法を工夫すれば戦力になるとして、今後獲得に動く球団があってもおかしくはないかもしれない。文 / 柴田雅人記事内の引用について広島東洋カープの公式サイトよりhttps://www.carp.co.jp/
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スポーツ 2021年11月16日 19時30分
広島・鈴木のメジャー流出に「悲観することではない」の声も FA交渉の行方も左右か、ファンが期待する最後の“置き土産”とは
2013年のプロ入りから広島でプレーし、今季は「.317・38本・88打点」とセ・リーグ首位打者に輝いたプロ9年目・27歳の鈴木誠也。16日、球団がポスティングシステムを利用したメジャー挑戦を容認したと複数メディアが報じた。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望! 緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 報道によると、鈴木はこの日本拠地・マツダスタジアムで鈴木清明球団本部長と会談し、今オフのポスティング利用を希望。これを受けた鈴木本部長は「2016年からしっかりやってもらって、貢献してもらったので、夢をかなえてあげたい」として鈴木の希望を了承し、来週中にも正式にポスティング申請を行うという。 鈴木は一軍に定着した2016年から今季まで6年連続で打率3割・25本塁打をクリアしているチームの絶対的4番。一方、2019年オフの契約更改でメジャー挑戦希望を球団側に訴えるなど、近年はメジャー移籍の可能性も取りざたされていた。 球団のポスティング容認を受け、ネット上には「遂にメジャーに行く時が来たか…来年からカープは後釜探しに苦労しそうだ」、「本人が行きたい以上応援はするけど、今年のチーム三冠王が抜けるのは戦力的に痛すぎる」、「今季は誠也がいても4位だったから、いなくなった来季は最下位もあり得そうで怖い」と、来季への影響を不安視する声が寄せられている。 一方、「他選手の残留にカネ使えるから悲観するようなことではない」、「ポスティングなら相応のお金が球団に入るからまだ救いはあると思う」、「どれだけの金額になるかは分からないけど、億単位の金額が得られれば戦力整備もはかどるのでは」と、流出のメリットを強調する声も多数挙がった。 「報道ではシアトル・マリナーズやテキサス・レンジャーズなど複数のメジャー球団が獲得調査を行っていると伝えられている鈴木ですが、契約金次第では広島への譲渡金が10億円以上になると予想されています。また、移籍が決まれば鈴木の今季年俸3億1000万円(推定)も浮くことを考えると、広島は譲渡金額が予想通りにいけば鈴木と引き換えに13億円ほどの金額を得る計算となります。そのため、仮に鈴木が流出しても浮いたカネで戦力整備を行うことは十分可能ではないかと前向きに捉えているファンも少なくないようです。なお、広島は大瀬良大地、九里亜蓮の主力先発2名が今季国内FA権を取得しており、今オフは慰留に向けて相応の資金を用意する必要がありますが、鈴木が移籍するならその分、慰留用の資金を手厚くすることが可能となります。また、既に投手2名、野手1名を獲得してはいるものの、資金があれば今オフや来季の助っ人補強も計画を立てやすくなるでしょう」(野球ライター) 佐々岡真司監督が近日中に両名の直接慰留に乗り出す予定と伝えられている広島。佐々岡監督の熱意はもちろん、球団がどれだけの条件を提示できるかも慰留の可否を左右する重要なポイントだが、鈴木の“置き土産”が追い風となる可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月31日 11時00分
広島・堂林、今オフのFA宣言は無い? 出番増へメリット大も動かなそうなワケ、致命的リスクの影響指摘も
2010年のプロ入りから広島でプレーし、昨季までに「668試合・.245・45本・195打点・439安打」といった通算成績を残しているプロ12年目・30歳の堂林翔太。28日、国内FA権を取得したと複数メディアが報じた。 報道によると、堂林は28日に一軍出場選手登録日数が国内FA権の資格取得条件である8年(1160日)に到達。本人は同日のDeNA戦後に「3年目に我慢して使っていただいた野村(謙二郎氏/元広島監督)さんをはじめ、使っていただいた監督、首脳陣の方に感謝しています」と語ったことが伝えられたが、今オフの権利行使の有無については不明となっている。 今季の堂林は開幕直後は一塁、もしくは三塁でのスタメン起用が主だったものの、打率が2割台を切るなど不振にあえぎ、6月下旬に登録抹消されたまま前半戦が終了。後半戦スタート直後に一軍に復帰して以降は一塁に23歳・坂倉将吾、三塁に20歳・林晃汰と若手が台頭した影響で代打・守備固めの起用が中心となっており、成績も27日終了時点で「.194・0本・5打点」と打率1割台から抜け出せていない。 >>広島・堂林は“右打ち”にこだわり過ぎ? 掛布氏が不振の原因を指摘、同じ悩みの選手は指導者時代にも<< 堂林のFA権取得報道を受け、ネット上には「控えが続いてる中で取得か、これはFA宣言されても文句は言えないな」、「去年は活躍したし人的補償もいらないし、復活を見込んで手を挙げる球団はそれなりにありそう」、「来年ポジション奪い返せる保証も無いし、それなら自分を求めてくれる球団を探しに動くのでは」と今オフの権利行使を危惧する声が寄せられている。 一方、それ以上に「今の数字じゃどこも手を挙げない可能性あるのにわざわざ宣言するのか?」、「成績が成績だし、本人も権利行使にはなかなか踏み切れないんじゃないか」、「最悪木村みたいな展開になるリスクもあるから無難に残留だろ」と、権利行使には至らないのではと推測するコメントも複数挙がった。 「堂林は今季は打撃不振にあえいでいますが、昨季は『.279・14本・58打点』と一定の数字を残している選手。また、年俸は球団では上位11位以下の3600万円(推定)のため、FA移籍の際に人的補償が不要なCランク選手でもあります。そのため、若手に役割を奪われつつある環境から抜け出す意味も込めて権利行使に踏み切るのではとみているファンは少なからずいるようです。ただ、FAではいざふたを開けるとどの球団からも声がかからないという展開もなくはない上、元球団が宣言残留を認めなければ行き場がなくなる可能性もあります。広島では2015年オフにFA宣言した木村昇吾がどの球団からも話が来ず、球団も宣言残留を認めない方針だったため一時“セルフ戦力外”状態に陥ったケースが知られています(その後翌年2月に西武にテスト入団)が、こうしたリスクを覚悟してまで堂林が権利を行使することはないのではとみる声は多数挙がっています」(野球ライター) 打撃不振に加え年齢も中堅であることから、今オフに権利行使しても移籍先は見つからないのではという見方が強まっている堂林。FA権は行使しなければそのまま保持しておくことも可能だが、果たして本人はどのような決断を下すのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月29日 15時30分
広島・大瀬良の投球に怒りの声「失望した」 “長嶋超え”かかる牧への四球に批判、大差リードでも勝負を避けたワケは
28日に行われた広島対DeNAの一戦。「7-0」で広島が勝利したこの試合で、広島のプロ8年目・30歳の大瀬良大地が見せた投球がネット上で物議を醸している。 >>広島・鈴木のポスティング報道に「気が変わったのか」驚きの声 『ジャンク』での過去発言が話題に、ファンは巨人入りを覚悟していた?<< 問題となっているのは、「7-0」と広島7点リードの9回表の大瀬良の投球。完封をかけて最終回のマウンドに上がった大瀬良は、森敬斗を一ゴロ、佐野恵太を左飛に打ち取り2死を奪ったところで牧秀悟を迎える。ここまで2安打を放っていた牧はこの打席もヒットなら今季15回目の1試合3安打以上、いわゆる猛打賞達成となり、長嶋茂雄氏(巨人終身名誉監督/1958年)が保持するシーズン猛打賞新人歴代最多記録(14回)の更新が実現していた状況だった。 ところが、大瀬良は長嶋氏超えがかかる牧に対し一つもストライクを投じずに四球を与える。敬遠気味の投球を受けた牧は、一塁に歩く際に眉間にしわを寄せ悔しそうな表情を浮かべていた。 大瀬良の投球を受け、ネット上には「あからさまに牧の記録更新を阻止してて失望した」、「この日唯一の楽しみだった牧の長嶋超えがこんな形で潰されてムカつく」、「7点リード、しかも2死の状況で敬遠くさい四球なんて本当に白ける」と非難の声が寄せられている。 一方、「同僚の状況考えたら歩かせるのはおかしなことではない」、「栗林の新人王かかってるんだから逃げ気味になるのは仕方ないことじゃないか?」、「下手に勝負いって牧に記録作られたら記者投票に影響する可能性もあるだろ」と非難への反論も複数挙がった。 「今季のセ・リーグは牧と広島守護神・栗林良吏が新人王争いを展開していますが、28日に全日程を終えた牧は『137試合・.314・22本・71打点』で史上4人目の新人3割20本、残り2試合の栗林は『51登板・0勝1敗35セーブ・防御率0.72』で史上3人目の新人30セーブをそれぞれクリア。双方ともに素晴らしい結果を残しているため、オフの記者投票で受賞者に選ばれるのがどちらになるかは全く分からない状況です。今回大瀬良が牧に四球を与えた詳しい意図は不明ですが、一部ファンの間では新人王争いの状況を踏まえて、牧に得票につながるような好材料を与えたくなかったのではという見方もされています。なお、球界では同僚とタイトルを争う打者を相手にした投手が、自らやベンチの意向で四球を与え勝負を避けることは珍しいことではありません」(野球ライター) 新人王は「海外のプロ野球リーグに参加した経験がない」、「支配下選手に初めて登録されてから5年以内」、「打者として前年までの一軍打席数が60打席以内」、「投手として前年までの一軍登板イニング数が30イニング以内」という条件を満たす選手のみが有資格者となり、一度逃すと二度と受賞できなくなるタイトル。今年は牧と栗林が競っているタイトル争いに、大瀬良の四球はどこまで影響を及ぼすのだろうか。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月22日 19時30分
広島・鈴木のポスティング報道に「気が変わったのか」驚きの声 『ジャンク』での過去発言が話題に、ファンは巨人入りを覚悟していた?
2013年のプロ入りから広島一筋でプレーし、昨季までに「770試合・.314・144本・474打点・799安打」といった通算成績を残しているプロ9年目・27歳の鈴木誠也。21日、今オフにMLBにポスティング移籍することが決定的と複数メディアが報じた。 >>「野球人生が終わった」広島・鈴木が絶望! 緒方監督も悲痛、フェンス激突が招いたキャリア最悪の負傷劇<< 報道によると、鈴木は時期は不明だが球団側からポスティングの了承を取り付け、既に代理人の選定も済ませているという。また、シアトル・マリナーズやタンパベイ・レイズなど複数のMLB球団が鈴木の獲得に興味を示していることも伝えられている。 今季の鈴木は5月中旬に新型コロナウイルスに感染し一時戦線を離脱したものの、10月21日終了時点で「.322(リーグ1位)・38本(同3位)・87打点(同4位)」と打撃3部門で好成績をマーク。レギュラーシーズン最終月となる10月も「.340・6本・13打点」と好調をキープするなど、絶対的4番として広島打線を牽引している。 鈴木のポスティング報道を受け、ネット上には「今オフポスティングでマジかよ、いつの間にそんな動きしてたのか」、「このままポス成立まで行けば6年前のマエケン(前田健太/現ミネソタ・ツインズ)以来か」、「誠也がメジャーでどれだけやれるかは見てみたいけど、それ以上に抜けた穴どうするんだって不安の方が大きい」と驚きや心配の声が寄せられている。 同時に、「数年前は巨人入り匂わすようなこと言ってたのに気が変わったのか」、「数年前に昔から巨人に憧れてる的なこと口にしてたけど、それとこれとは話が別だったってことか」、「ジャンクでFAまでの期間すぐに答えたのはたまたまだったのか?」と鈴木の過去の発言にも注目が集まっている。 鈴木は2019年1月6日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、自身が巨人ファンの父の影響で野球を始めたことが話題に上がる中で『小さい時から野球といえば東京ドームに行っていたので、(巨人は)伝統のあるユニフォームだしかっこいいなと思う』と幼少期から巨人に憧れを抱いていることを告白している。また、同じくゲスト出演していたココリコ・遠藤章造がこの話を聞き『ちなみにFAってあと何年後なんですか?』と質問すると、『多分3年』と国内FA権取得が2022年シーズン予定であることを即答してもいた。 これらの発言は当時のファンの間で『将来的に巨人にFA移籍するつもりなのでは』と物議を醸したが、番組放送からは約2年半が経過する中、今回MLBへポスティング移籍する可能性が報じられた鈴木。MLB志望に至った詳しい理由は不明だが、同じ1994年生まれの大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)の活躍などを受け、番組当時から考えを改めた可能性もあるのかもしれない。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2021年10月13日 11時20分
広島が猛ブーストで逆転CS進出へ? 上位球団も戦々恐々、佐々岡監督の“開き直り”が実現を左右か
可能性は十分にある。佐々岡カープが“逆転CS進出”となれば、首位・ヤクルト、2位・阪神の終盤戦にも影響してきそうだ。 >>広島・佐々岡監督の試合後コメントに疑問「データを把握してない」の声 前提から間違っていた? 反撃機を潰した代打策に批判<< 広島がDeNAに完封勝ちした(10月12日)。3位・巨人は阪神に敗れたため、4位・広島とのゲーム差は「5.0」。残り試合は広島が11、巨人は8。残り試合数の少なさから「巨人がギリギリで逃げ切る」との見方もされているが、 「分からないよ。今の広島なら一気にゲーム差を縮めてくるかもしれない」 と“警戒する声”も多く聞かれた。 「クライマックスシリーズでぶつかりたくないのは、広島の方」 そんな声もヤクルト、阪神双方から聞かれた。 12日の勝利で、広島は今季2度目の6連勝。上位チームが警戒を強める理由は、その“試合内容”にある。 まず、12日は九里亜蓮投手がハーラートップタイ12勝目を挙げた。9月の月間MVP投手の床田寛樹投手もいて、クローザーの栗林良吏投手につなぐというスタイルが確立されている。「佐々岡真司監督がラストスパートをかけ、九里の登板間隔を中4日にすれば、3試合に登板できます」(プロ野球解説者) 打線も主砲・鈴木誠也外野手が好調さを持続しており、5年目の板倉将吾捕手が大きく成長した。首位打者のタイトルをこの2人で争っているわけだから、得点効率も高い。 そのせいだろう。前日11日のドラフト会議で広島は1位入札の抽選クジを2度も外してしまったが、佐々岡監督の表情は明るかった。グラウンド外ではメガネをかけているせいか、記者団に囲まれても、質問者を見ているのか分からないような雰囲気だった。しかし、3度目の入札となった関学大・黒原拓未投手の特徴を語るなど、饒舌な一面も見せていた。 広島のチーム関係者がこう続ける。 「最初の1位入札は、西日本工大・隅田知一郎投手(西武交渉権獲得)でした。隅田クンの抽選に外れたら、高校生の指名に切り換える案も出ていたんですが、ドラフト会議当日の最終会議で佐々岡監督が『即戦力、それも左腕が欲しい』と強く主張してきました」 佐々岡監督が強く意見を言うのは珍しいことだ。性格がマジメだからだが、常に悩んでいて、一つの結論を出してから「本当にそれで良かったのか?」と考え直していた。 「東京五輪を戦った代表チームに4人も選手を送り出しているんですよ。この順位にいる方がおかしい。選手に任せて、監督はデンと構えていれば勝てるんです」(前出・プロ野球解説者) 頭では分かっていても、できない。1つのプレーに一喜一憂してしまうのが監督業だ。一時は最下位にも転落し、佐々岡監督は良い意味で開き直ることができたのかもしれない。 「大瀬良、九里の両投手が国内FA権を取得しています。大瀬良の移籍は考えにくいが、『九里は動く』と見る声も聞かれました」(球界関係者) 近年、広島は主力選手のFA慰留が続いている。逆転でCS進出が叶えば、選手もチームへの愛着を強めるはず。ヤクルト、阪神が「ぶつかりたくない」と見ているのは、広島だ。最も勢いがあると言っていい。日本シリーズを含め、大波乱となるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2021年09月13日 20時30分
広島・佐々岡監督の試合後コメントに疑問「データを把握してない」の声 前提から間違っていた? 反撃機を潰した代打策に批判
12日に行われた広島対巨人の一戦。「1-2」で広島が敗れた試合の明暗を分けたのが、広島のプロ9年目・31歳の上本崇司のバント失敗だった。 痛恨のミスが飛び出たのは、「1-2」と広島1点ビハインドで迎えた8回裏。この回広島は先頭・野間峻祥が巨人2番手・中川皓太から左安を放ち無死一塁に。ここで広島は小園海斗に打順が回るが、ベンチは小園に代え上本を代打起用し送りバントを指示。しかし、上本は初球から2球連続でバントを失敗してしまった。 カウント「0-2」となったところからヒッティングに切り替えた上本だったが、7球目を左飛にしてしまい走者を進められず。チームはその後西川龍馬が死球を受け1死一、二塁としたが、鈴木誠也が一邪飛、坂倉将吾が中飛にそれぞれ倒れ同点・逆転のチャンスを逃した。 >>広島・小園の痛恨ミスで佐々岡監督に批判「理解に苦しむ」 逆転機を潰したバント指示が物議、成功でも結果は変わらず?<< 反撃ムードをしぼませた代打バント策について、試合後に佐々岡真司監督は「小園がちょっと調子を落としている中で、どんどん仕掛けていくということ(を意識した)。(相手が)左の中川だったので、いろんな攻撃を考えた中で代えました」とコメント。小園の調子や中川が左投げということなどを総合的に判断した上での采配だったと説明した。 佐々岡監督のコメントを受け、ネット上には「結果的には失敗だったけど、作戦の意図はまあ理解はできる」、「中川は横から角度つけて投げてくる投手だから、左の小園より右の上本の方がバントしやすいって考えたのかな」、「小園が調子いいなら強攻でも良かったけど(2打数)ノーヒットだったしな」と理解を示す声が寄せられている。 一方、「佐々岡監督が小園や中川のデータを把握してないことがよく分かる」、「どう考えたら小園より上本の方が中川に強いって結論になるのか、そもそもの前提がおかしいんじゃないのか」、「バント策自体もよく分からない、左に強い小園にそのまま打たせるべきだったのでは」といった否定的なコメントも複数挙がった。 「今回の場面でマウンドに上がっていた中川は、サイド気味のスリークォーターから最速151キロのストレートや大きく曲がるスライダーを投じてくる左腕。左打者からすると体側から入ってきたボールが外に逃げていく形になりますので、佐々岡監督は左打ちの小園ではバントは難しいと考え右打ちの上本を代打起用したものと思われます。ただ、小園はこの日3回裏1死一塁の第2打席でバントを決めていたことから、代打を送らずにそのままバントをさせてもよかったのではと考えているファンは少なくありません。また、今季の小園の対左打率が12日試合前時点で『.299』、中川の対左被打率が同『.293』とどちらも3割に近い数字だったことから、特別な采配はせず普通に打たせるべきだったのではという意見も見られます」(野球ライター) 1点を追う状況で、堅実に走者を進めることを狙った佐々岡監督。代打バント策の是非はファンの間でも意見が分かれているようだ。文 / 柴田雅人
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