新日本
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スポーツ 2009年08月03日 15時00分
MAキック 棚橋が虎“食った”
梶原一騎23回忌追悼記念興行が2日、東京・後楽園ホールで行われ、初代タイガーマスクが新日本プロレス・IWGPヘビー級王者の棚橋弘至に屈辱のギブアップ負け。初代タイガーは即刻ヘビー級への転向を示唆。リアルジャパンのマットでリベンジすることを誓った。 MAキックの興行の中で特別提供試合として行われたこの一戦。初代タイガーは新日プロの永田裕志&吉橋伸雄と初タッグを結成し、棚橋&IWGPジュニアヘビー級王者の4代目タイガーマスク&岡田かずちかと対戦した。 棚橋と初遭遇した初代タイガーはロー、ミドル、ローリングソバットなどジュニアとは思えぬ重い蹴りで悶絶させた。さらにフロント・ネックチャンスリー2連発からパイルドライバーで一気に勝負に出る。 ところがエビ固めで切り返されると、左足にドロップキック連発、ドラゴンスクリューの集中砲火を浴び一転ピンチに。最後は、テキサス・クローバー・ホールドで足を極められてそのままタップするしかなかった。 試合後、初代タイガーは「オーラがすごいですね。(技の)一発一発がひとつもふたつも上のところでやっているというイメージ」と“100年にひとりの逸材”棚橋の才能を絶賛した。 だが、もちろんこのまま黙っているわけにはいかない。「屈辱ですね。増量してIWGPヘビー級王座に挑戦します」と棚橋にいきなり宣戦布告をぶっ放した。 さらに、初代タイガーよりも怒り心頭だったのはリアルジャパン代表の平井丈雅氏だ。平井氏は怒りを抑えるように肩を震わせながら「リアルジャパンとしましてはこのまま終わるわけにはいきません。先生が信頼するパートナーを連れて絶対にリベンジします」とキッパリ。 リアルジャパンは9月11日に後楽園ホールで次回大会を予定しており、その日は新日本の興行は予定されていない。報復を誓ったレジェンド、初代タイガー。棚橋との天才対決の行方は、いかに。◎三沢光晴さん追悼セレモニーも この日の追悼興行では、故・梶原一騎さんの原作の漫画「タイガーマスク」の2代目として活躍した故・三沢光晴さんの追悼セレモニーも行われ、ノアの前相談役百田光雄氏が来場した。 梶原さんの実弟でもある真樹日佐夫氏に招待された百田氏は、三沢さんがタイガーマスク時代に使用していたというマスクを持ってリングに上がった。百田氏は「本来ならば、2代目タイガーマスク、三沢選手がこの場にいるはずですが、亡くなりました。彼が現役時代に被っていたマスクです」とあいさつ。 真樹氏、梶原氏の未亡人、高森篤子さんもリングに上がり、追悼の10カウントゴングが鳴らされ、故人を偲(しの)んだ。 なお、大麻取締法(所持)違反の疑いで5月に現行犯逮捕されたキックボクサーの我龍真吾も来場。 場内からば声や怒号が飛び交う中、我龍はファンに土下座した。「この度は本当に申し訳ございません。自分の心の弱い部分が出てしまいました。ボクには謝ることしか出来ません」とひたすらファンに謝罪。「これからの試合なり、生活態度をみてくださればわかると思います」とキックボクサーとして再起を誓っていた。
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スポーツ 2009年08月01日 15時00分
ノア 丸藤 三沢追悼興行 裏の大仕掛け
プロレスリング・ノアの丸藤正道副社長が今秋予定している三沢光晴さん追悼興行(9・27日本武道館、10・3大阪府立体育会館)の“黒子役”に名乗りをあげた。現在ケガで欠場中のため、試合に出場することは難しいが、他団体選手の招へいなどのバックアップに尽力するという。 追悼大会はこれまでの三沢さんの偉大な功績を称え東京と大阪で開催されるが、田上明社長は、追悼興行の参戦選手について「昔から馴染(なじみ)のある選手には声をかけている。(川田利明選手?)視野に入っている」と旧全日本勢などにラブコールを送っていることを明かした。 さらに「マッチメークに関しても一生懸命考えている。成功させたい」と2カ月後に迫った興行に向けて突き進むことを誓った。 そんな田上社長に援軍が現れた。副社長の丸藤だ。丸藤は現在、右ひざ前十字じん帯断裂からの戦線復帰を目指している。本来であれば自身が試合をして貢献したいところだが、それまでに復帰することは難しいという。 丸藤は「マッチメークであったり、誰が参戦するとか。他団体の選手にも協力してもらいたいからオファーを出している」と裏方として援護射撃することを決意。早速、追悼興行に向けて独自の案を打ち出した。 「東京に出る人間、大阪に出る人間と2大会で出る選手を分けた方がいいと思う。もちろん両方に出る選手もいる」。今回は東西の興行で選手を入れ替えるというのだ。 1人でも多くのファンに三沢さんが作り上げてきたものを見て欲しい。その思いから「三沢さんはノアの象徴でもあり、プロレス界全体の象徴でもあった。1つの大会では収まり切らない。2大会とも見て欲しいぐらいの気持ちなんで。東京から大阪の最初から最後まで、三沢光晴追悼興行にしたい」(丸藤)と他団体も含め選手を分ける理由を明かした。 仮に、複数の団体から選手が参戦することになった場合、10・3大阪大会の日は新日本プロレス、全日本プロレスともに興行の予定はない。それだけに、メジャー3団体揃い踏みという可能性も十分考えられる。 三沢さんの後継者として、副社長として丸藤は全力でサポートする。
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スポーツ 2009年08月01日 15時00分
新日本プロレス 永田 G1奪取へおバカトレ敢行
ミスターIWGPが“おバカキャラ”と化している。新日本プロレスの永田裕志が7月31日、東京・新宿のスポーツ会館でフラフープを用いた奇怪な練習を公開。「G1クライマックス2009」に向け、柄にもない“キモ〜い”特訓を敢行した。 G1はレスラーとしての技量はおろか、真夏の連戦に耐えうる強靭なスタミナが必要とされるが、この日の永田の特訓は目を疑いたくなるもの。 41歳のオヤジが腰をクネクネさせてフラフープをまわす、実に異様な光景。決して罰ゲームでもなんでもない。実はコレ、フラフープの動きを応用したエクセサイズ「フープブーン」というもの。初体験の永田は「G1にはノアの杉浦君のように初めて闘う選手もいる。こういう日ごろやらない運動をやればカラダに刺激になるし、とっさのことに免疫がつく」と初対決への対策になるという。 思えば昨年のG1前もほかの選手とはちょっと毛色の違う「エアロビ特訓」を行い、真壁刀義や矢野通などヒール戦士から「エアロビやってるバカ」「気持ち悪い」などと批判の的になった。年頃の女性が好むような異色なトレーニングに果敢にチャレンジするのは、永田いわく「口の悪い連中にエサをまいているだけで、こういうことをすれば、まんまと彼らは食いついてきて、オレの手のひらで踊らされる」。 あえてツッコミどころ満載の珍妙なトレーニングを行い、おバカなキャラクターに徹しているというのだが、肝心なのは優勝できるか否か。この特訓で2002年以来の栄冠を手にすることができるのかは疑問が残るところだが、フラフープで鍛えた対応能力がG1本番で発揮される場面はあるのか、楽しみだ。 G1奪取への敵は身内以外にもTAJIRI、杉浦などの伏兵がいるだけに永田の新トレがどう生きるかみものだ。
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スポーツ 2009年07月31日 15時00分
ハッスル 最後の“演武”
看板役者の高田総統が姿を消し、過渡期を迎えているハッスルが30日、東京・後楽園ホール大会を開催。これまでハッスル軍とモンスター軍の“2大政党制”が敷かれてきたが、今大会を最後に両軍とも解散することになった。高田なきハッスル劇場はどっちらけの結末。オペラとしての方向性を見失い、スケールダウンしたハッスルはいよいよ混迷期に突入した。 創成期からのストーリー展開がついに事実上の終えんを迎えた。 26日のハッスル最大の祭典「ハッスル・エイド2009」東京・両国国技館大会で、“ハッスルの偉大なる支配者”でモンスター軍のトップ高田総統とハッスル軍のキャプテンだったボノくんが相次いで離脱。この日は、途中休憩をまたぎ、モンスター軍とハッスル軍がそれぞれ主催興行を行うも、終わってみれば両軍とも空中分解する結末となった。 前回大会で高田総統のモンスター軍解散宣言を受けた川田総統代行は「川田モンスター軍」結成をブチ上げるも、アン・ジョー司令長官と島田工作員らがそそくさと退散したことで、結局「オレも考える」と解散を決意。一方、高田総統の化身との闘いを制してハッスル軍のエースとなったマグナムTOKYOも「モンスター軍を倒すのがハッスル軍の存在意義だった。でもこのままやってても意味がない。一度ゼロにする」として同軍の解散を表明した。 これで従来のストーリーがエピローグを迎え、いったん幕を閉じた格好のハッスル劇場。ケツおやじとして定着した越中詩郎やブッチャーVSシンなど、オールドファン向けの試合には声援も飛ぶが、それ以外はさっぱり。特に新日本プロレス「G1クライマックス2009」に参戦するTAJIRIは、芸人HG相手に15分以上も淡々と“調整試合”をこなし「G1に優勝できるかわかりませんが、がんばってきます」とアピールしたが何か空しい。 いまのままではファイティング・オペラとして役者不足の観も否めず、迷走が続くハッスルはこの先どんな展開をみせるのだろうか。
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スポーツ 2009年07月31日 15時00分
新日本プロレス 棚橋 怪獣と大立ち回り
なにやら怪獣と闘う新日本プロレスIWGPヘビー級王者の棚橋弘至。新作映画の撮影でもなければ、決して怪獣と防衛戦を行っているワケでもない。実はコレ、30日に東京・池袋サンシャインシティで開催された「ウルトラマンフェスティバル2009」でのひとコマだ=写真。 ウルトラマンマニアで有名な“ジュニアのカリスマ”金本浩二とともにイベントに登場したが、その中で怪獣サドラにチョップで襲撃されてしまう失態。ここのところZERO1田中将斗やTAJIRIなどに奇襲され続けているが、結局この日も怪獣に襲われるハメとなった。 最後こそドラゴンスリーパーでサドラからタップを奪うも、散々だったチャンピオン。2年ぶり2度目の優勝がかかる「G1クライマックス2009」(8月7日、広島大会で開幕)へ向け、最近は周囲を見渡せば敵ばかり。 それでも棚橋は「G1ではボクがいるブロックに怪獣(狂獣ジャイアント・バーナードやキングコング真壁刀義)みたいな選手がいるけどもう大丈夫。G1では俺がウルトラマンのように怪獣たちに勝って優勝します」と誓っていた。 なお、棚橋の因縁の相手でG1に参戦することになったTAJIRIに対し、同社・菅林直樹社長から毒霧は反則になることが文書で勧告された。
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スポーツ 2009年07月30日 15時00分
凶獣VS小川、初対決決定 猪木に本紙独占インタビュー
IGFの総帥アントニオ猪木が“プロレス革命”に着手した。8月9日有明コロシアムで行われる『GENOME9』のカードがボブ・サップ、高山善廣組対小川直也、J・バーネット組に決まった。猪木は「みんなシングル戦が見たいだろうな」と変更もあり得ることを示唆しただけに8・9有明でとんでもない騒動が起こりそうな雲行きとなってきた。 −−IGF有明大会が間近に迫り、やっとメーンカードが発表されましたが。 猪木 ウーン。メンバー4人は確かに凄いし注目度は高いね。それぞれが相手に対して“イチモツ”を抱いているだけに展開は予想できないな。 −−異論をはさむようですが、やっぱり今のファンはシングル戦をのぞむと思いますよ。 猪木 ウン、確かに俺も小川対サップ、高山対バーネットのシングルが見たいよな。特にサップは小川とは初対決だけに興味は湧くよな。 −−ではカードの変更もあり得るということ? 猪木 みんなが、のぞめば考えなくもないよ。いい方に替わればいいことだしね。 −−いっそのこと、猪木さんがレフェリーをやったらどうですか。 猪木 オレはやりたくないよ(笑)。でもみんなが“やれ”というなら出っ張るしかないだろうな。IGFのリングは何でもアリだからね。サップと小川がやりたい放題で闘えば、いいことじゃねぇか。いざとなったらオレだって黙っちゃいねえよ。 −−何が起こるかわからないのが猪木レフェリーの面白いところなんで、是非とも。 猪木 オレは営業もひとりでやらないといけないんでね。まあ決まれば好きなようにやらせてもらうよ。 −−サップといえば、最近は“消えて”いるが甦らせる秘策は? 猪木 あの資質は相当なもんだよ。これまでいろんな雑音もあって悩んでいたようだが、いくらでも光を取り戻せるよ。要はひとつのキッカケさえあれば再び爆発するぞ。新しい味を出すには小川がいいかな。とんでもない試合をやればいいんだ。 −−とんでもない試合とは? 猪木 それは当日にならないとわからんよ。お客さんが想像できない闘い。これがIGFだからね。フフフッ。 −−ほかには初代タイガーマスクと藤原喜明も組まれていますが。 猪木 藤原にはカムバックまでのストーリーがあるんだろう。何試合かある中で感動を誘うようなものもあっていいだろう。オレはすべてを許すほうだからな。「プロレスとは?」と聞かれれば、「闘い」と答えるが、その中に秘められている感動、遺恨、憎悪などが新しく生まれてくるんだよ。その集大成にしたいのがIGFだからね。みんなが“IGFならできる”をテーマにして積極的に言ってきてくれるのもいいんじゃないの。 −−とにかくプロレス界を盛り上げるには猪木さんの力が絶対必要になってきます。いま新日本プロレス、全日本プロレス、プロレスリング・ノアの“メジャー連合”でリング上の事故を無くすためにも3団体で会談をもっていますが… 猪木 それはソレでいいんじゃないの。みんながそれぞれの立場でプロレスのために考えることはいいことだよ。 −−8・9IGF有明でどんなことが起こるか楽しみにしています。 猪木 元気があれば何でも出来る。オレの力に頼らなくても選手、フロントが考えてやれば必ず面白いものが出てくるよ。まあ期待してください。
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スポーツ 2009年07月30日 15時00分
新日本プロレス 後藤 空手に四苦八苦
新日本プロレス「G1クライマックス2009」(8月7日、広島大会で開幕)で連覇を目指す“荒武者”後藤洋央紀が29日、都内の日本空手協会で練習を公開した。空手特訓で磐石を期すはずだったが、初体験に悪戦苦闘。足を折られそうになるなど、連覇はおろか駄目武者はもうボロボロだ。 6・20大阪大会でノア杉浦貴に敗れてスランプに陥った後藤は、7・20札幌大会でレジェンド狩りに成功して復活の兆しをつかみつつあった。 この日はG1に向け「合気道はやっていますが、空手は初めて。いろんな武道を学び新しいものを取り入れたい」との意向から空手特訓を行い、必殺技のひとつやふたつ編み出すつもりだった。 しかし、突きをやっては同協会の椎名勝利師範から「弱い」「(パンチが)軽いからもっと強く」などと怒られ、サンドバックを蹴っても「遅い」「そんなんじゃ逆にやられるぞ」と説教される始末。終いにはスタミナ切れしかけたところに師範の一撃をくらって「ぶっちゃけ足が折れそうになった」と息絶え絶えだ。 前年度覇者の見る影もないが、それでも空手特訓を機に「G1までに新しい蹴り技でも完成させれたら」と決意は十分。 初戦となる8・7広島大会で激突する中邑真輔にも「蹴りでKOしちゃいましょうか。あと同じブロックの杉浦選手にもリベンジする」と息巻いてみせたが、連覇に向け磐石とはいえない。
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スポーツ 2009年07月30日 15時00分
キックボクシング 棚橋 『過去』にギョッ!!
新日本プロレスIWGPヘビー級王者の棚橋弘至がタイガーマスクを生んだ故・梶原一騎さんの二十三回忌追悼興行の特別提供試合に登場することになり、29日、都内の興義館で会見した。故・梶原さんの実弟で作家の真樹日佐夫氏から“真のチャンピオン”のお墨付きをもらい、会見後は放送禁止スレスレの「ナイフ談議」にも花を咲かせた。 今回棚橋は、8・2後楽園ホールでMAキックボクシング連盟が主催する故・梶原一騎さん二十三回忌追悼興行のプロレス提供試合。IWGPジュニアヘビー級王者4代目タイガーマスク&岡田かずちかと組み、初代タイガーマスク&永田裕志&吉橋伸雄と対戦する。 会見では「プロレスをジャンルを超えて広めたいのでキックボクシングの会場で魅力を伝えたい」と意気込み、真樹氏から「いまの彼は一番脂が乗っている」と太鼓判を押され「ほかの選手よりも頭ひとつ抜きん出てる。いつもの調子でよろしく頼む」と激励された。 “棚橋評”はすこぶる高い。なんと会見後には「女」と「ナイフ」についてキワドイ談笑。2002年に女性から背中をナイフで刺された事件について、真樹氏から「オレもアレ(ナイフ)で女に引っかかれたことがある。けど、背中は向けちゃダメだな。でも大丈夫だったんだろ? まあアレで男をあげたな」と絶賛され「そういう意味でオレの後継者だな。ハッハッハ」とまさかのお墨付きまでもらった。 確かに棚橋は襲われやすい。ここのところZERO1田中将斗に背後からスライディングDで強襲されたり、TAJIRIからは毒霧で襲撃されたばかりだが、今大会でもすでに“標的”とされている。 狙っているのは初対戦となる初代タイガーで「IWGP王者に興味はないですが、棚橋は面白い。襲いがいはありますよ…」と“IWGP王者襲撃”を目論んでいる。またも標的となった棚橋は、果たして無事に闘いを終えることができるのだろうか。
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スポーツ 2009年07月29日 15時00分
新日本プロレス 蝶野『新党』結成
新日本プロレスの蝶野正洋が28日、都内の同事務所で会見を開き、10・12両国国技館でデビュー25周年興行の開催を発表した。プロモーター兼レスラーとして改めてタイトル挑戦を目指す意向を示したが、実はその一方で黒い総帥が「新党結成」を企てていることが判明。なにやら超党派からなる新集団を立ち上げようとしている。 「ゴタゴタした政局同様このプロレス界にも新しい風が必要。プロレスという枠にとどまらない新しい集団をつくりたい」。黒い総帥がドス黒いビジョンを吐露した。 今秋に1万人規模の会場でデビュー25周年記念興行を行うことを表明していた蝶野はこの日、同大会の選手兼プロモーターとして10・12両国大会の開催を正式発表。会見前には自身がテレビCMに出演する缶チューハイを報道陣に配り、大会のPRをゴリ押し。 興行主として記者に酒というワイロを渡すことからしても、今大会への力の入れようがわかるが、実際に今年は夏男として最多V記録を保持する真夏の最強戦士決定戦「G1クライマックス」も休み、夏返上で大会準備に勤しむ方針。 選手としても「チャンピオンシップをやりたい」としており、その意向は「タイトル挑戦できるようにAKIRAにもトレーニングを手伝ってもらって準備していく」と揺るぎない。 自身のタイトル挑戦に加え、すでに同期同門の全日本プロレス武藤敬司の協力も取り付けており「お祭り的な興行にする」と意気揚々。ただ、今大会を単なる記念興行で終わらせるつもりはサラサラない。蝶野によれば「タイトルとかオレ個人の闘い以外にも新しい仕掛けをしたい。単純に同世代で集まったり、昔のチーム2000とかブラックニュージャパンを復活させるということだけじゃなく、ここからプロレスという枠を超えた何かをはじめようと思ってる」という。 新しい仕掛けとはいったい何なのか。蝶野が耳打ちする。「ここから頭脳派とイケメンが集まって何かが起きる。合言葉はC、A、M、P。CAMPだ。2000年あたりから眠っていたものもようやく2009年になって甦ってくるんじゃないか。それこそ今年プロレス界には構造改革が起きる」。 過去にT2000をはじめ、ブラックニュージャパン、レジェンドなど、多くのユニットを手掛けてきた黒い総帥。マット界の“新党発起人”が今秋またまたキナ臭いことを目論んでいる。
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スポーツ 2009年07月28日 15時00分
プロレス界 新・勢力図はこうだ!!
日本プロレス界に三大メジャー連合VS闘魂同盟という二極化の流れが生まれそうだ。プロレスリング・ノア前社長でマット界に大きな影響力を誇っていた三沢光晴さんが急逝したことで、業界の勢力図は大きく変動しようとしている。ライセンス問題などで協調路線にあった新日本プロレス、全日本プロレス、そしてノアのメジャー3団体がより緊密な関係を保持する可能性は大である。その一方で、IGFのアントニオ猪木代表を中心とする闘魂の流れを汲む団体の連携も目立ってきた。多団体時代を経て氷河期に突入したマット界は、生き残りをかけた二大勢力のぶつかり合いが生まれようとしている。 ノアの象徴、三沢光晴さんの訃報はマット界に大きな衝撃を与えた。その悲しみは計り知れないが、現実を見つめたとき、“悲しい”だけでは済まされない。ノアしかり、他団体しかり、レスラーはどんな悲報があろうとも前進しなければならないからだ。 「今回のマイナスを乗り切るために、メジャー3団体はより強固な連係が必要になってくるでしょうね」。こう話すのは、ある団体関係者だ。メジャー3団体とはいわずと知れた新日本、全日本、ノアのことで、今年に入ってから非常に密接な関係を築いている。 今回の事故でもクローズアップされたが、3団体統一のライセンス発行に向け、新日本・菅林直樹社長、全日本・内田雅之取締役、ノア・仲田龍相談役(当時は統括本部長)、最近ではプロレスOBの馳浩衆議院議員も加わって、何度となく会談を重ねている。過去に新日本と全日本、全日本とノアなどふたつの団体がそろうことはあっても、3大メジャーが同時となることはなかった。それだけに、今回の連合にかける本気度はかなり高いと見ていいだろう。 そして、三団体連合の大きな事案であるライセンス発行に関して、大きな役割を期待されるのが全日本の武藤敬司社長だ。当初、ライセンス発行に関して、中心になるのはノア・三沢社長だと目されていた。志なかばで天国に召されてしまった今、その思いを継ぐのは武藤しかいないというのが周囲の目だ。 武藤は三沢さんと同時代に生まれ、ともに天才と称された。現在の社長兼エースという立場も酷似している。武藤自身も三沢さん急逝に関して強い思いを抱いているだけに、亡き盟友の遺志を継ぐ可能性は十分に考えられるだろう。 ノアでは、相談役に退いた仲田氏が、これまで手がけていた懸案に関しては引き続き自身が行う構えを明らかにしている。さらに田上明新社長も三沢さんの遺志を継ぐことを明言し、これまで以上の融和政策をとると見られている。 かつて田上の付き人をしていた杉浦貴が、7・20新日本・札幌大会で棚橋弘至のIWGPヘビー級王座挑戦を果たしたのに続き、真夏の祭典「G1クライマックス」(8・7広島大会で開幕)にも出場することがそれを象徴している。 三沢さんの死をきっかけに、メジャー同士のつながりはより強固なものになっていくのではないだろうか。 そんなメジャー3団体に対するのが、アントニオ猪木率いるIGFを中心とした闘魂同盟だ。 一昨年6月に旗揚げされたIGFは、メジャー3団体の動向に左右されることなく、独自路線を貫いている。猪木という絶大なるネームバリューを誇る象徴が先頭に立ち、これぞストロングスタイルという試合を全国のファンに届けてきた。会場には常に超満員のファンが集結。2〜3カ月に一度と興行数こそ少ないが、他団体にはない熱気を生んできたイベントである。 そんなIGFも昨年末から変化の兆しを見せている。昨年11月の名古屋大会に初代タイガーマスク、藤波辰爾という昭和新日本の流れを汲む、ベテランふたりが参戦。まさかの初シングルを実現させ、ファンを熱狂させたのは記憶に新しいところだが、これを機に猪木と初代タイガーらが急接近した。 彼らは「プロレス復興」を合言葉に、IGFだけでなく、リアルジャパンやドラディションなどで、レジェンドにしか見せることができない戦いをファンに提供。独自の形でプロレス人気再燃への動きを見せている。 猪木・IGFとは直接的な連動こそ見せていないものの、革命戦士・長州力も藤波&タイガーに呼応。“龍虎革命”を実現させるべく、ユニットとしての活動を活発化させている。こうした動きも、猪木らが目指す「プロレス復権」に繋がっていくもの。 今後の日本マット界は三大メジャー連合、闘魂同盟の二大勢力がどのように動くかで大きく勢力図が変わってくるだろう。氷河期といわれる現状を打破するためにも、二大勢力による切磋琢磨は大歓迎。今年の夏から秋にかけて、日本プロレス界に新たな風が巻き起こる。◎猪木&藤波&長州つなぐ初代タイガー 闘魂同盟のキーマンは初代タイガーだ。“プロレス黄金期の復活”という目標こそ同じだが、猪木、藤波、長州の間には、いまだ少なからず確執に似た感情は残されている。これは幾度となく闘いを繰り広げてきた人間にとって、消すことのできないものではあるのだが、その中和役となるのがタイガーだ。 一番年下ながら独自の存在感を発揮し、藤波、長州のみならず、猪木に対しても物言うことができる数少ない人間。今回の同盟に関しても、タイガーが間に入っているからこそ成立すると見る向きもあるほど。三大メジャー連合に対抗する勢力になるためにも、タイガーの役割は大きくなるだろう。(イラスト・たけだつとむ)
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