新日本
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スポーツ 2018年03月07日 18時00分
「トリプルスレットで勝負したい」シナが、レッスルマニアのAJ対中邑に割り込み宣言!【WWE】
世界最大のプロレス団体WWEは米国現地時間3月5日、主力ブランドであるロウをウィスコンシン州ミルウォーキーで開催した。 先週行われたもうひとつの主力ブランド、スマックダウンで、WWE王者AJスタイルズに勝利し、日本時間3月12日にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催される次回PPV『ファストレーン』で開催する『6パックチャレンジWWE王座戦』(6選手参加によるタイトルマッチ)の出場を獲得したジョン・シナがリングに登場した。 シナは「ファストレーンで勝利して17度目のWWE王座戴冠を果たす。そしてAJスタイルズはリマッチ権を行使して、レッスルマニア34のWWE王座戦は中邑真輔、ジョン・シナ、AJスタイルズでのトリプルスレットで勝負したい」と6パックチャレンジ戦の勝利、さらにはプロレス界世界最大のビッグマッチ『レッスルマニア』(日本時間4月9日ニューオリンズ メルセデス・ベンツ・スーパードーム)での対戦カードを予告した。 そこに、突然ゴールダスト(新日本プロレスに参戦中のCodyの実兄)が現れると、そのまま試合が始まり、この試合でもアティテュード・アジャストメントを決めて快勝。『ファストレーン』での王座奪取、そして『レッスルマニア』で、AJ対中邑へ割り込むというシナのプラン達成に向けて弾みをつけたが、日本のファンはもちろん、世界のファンだけではなく、中邑自身も世界最高の舞台でAJ対中邑のシングル実現を期待しているだけに、このシナの空気を読まない行動は迷惑な話である。 またWWEは、ヒルビリー・ジムの2018年度のWWE殿堂入りを発表した。2018年度の殿堂者としてはゴールドバーグ、ダッドリー・ボーイズ、アイボリー、ジェフ・ジェレットに続きこれで5人目。 今回殿堂入りが発表されたヒルビリー・ジムは1984年にWWEデビュー。ジーンズの繋ぎ姿に笑顔のひげ顔。大きなカントリーボーイとして、多くのWWEユニバース(ファン)に愛された。日本のリングへの参戦はなかったが、1980年代、新日本プロレスマットにおけるアントニオ猪木との闘いから世界のスーパースターにまで上り詰めたハルク・ホーガンに見いだされ、トレーニング受けると持ち前の怪力に技術が加わり、類稀な才能を開花させた。1990年にリングを去るまで多くの名試合を残したヒルビリー・ジムだが、中でも93,173名もの来場者を誇った『レッスルマニア3』で行われたキングコング・バンディとのシックス・パーソン・タッグ・チーム・マッチが記憶に残る。その後もWWEで仕事を続け、2014年にはWWEネットワークのリアリティ番組「レジェンド・ハウス」でまた新たな一面を見せ、多くのユニバースを笑顔にした。殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、日本時間4月7日にルイジアナ州ニューオリンズのスムージー・キング・センターで行われる。文 / どら増田写真提供 / ©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年03月06日 14時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「中邑真輔」今や全世界で一番有名な日本人
今年4月8日(現地時間)、アメリカ・ニューオリンズでWWE主催の『レッスルマニア34』が開催される。この世界最大のプロレスイベントにおいて、新日本プロレス出身の中邑真輔がWWE王座に挑戦することになった。 まだ、すべてのカードが決定しておらず、ユニバーサル王者のブロック・レスナーや近々の引退を示唆するジ・アンダーテイカーらの試合が組まれる予定だが、団体トップのタイトルに挑む中邑も、それらと同じく主役級の扱いになることは間違いない。 「世界100カ国以上で放送され、100万件以上のPPV購入が見込まれるこの大会で主役を張るということは、映画のハリウッド大作でメーンキャストに抜擢されるようなもの。そこに日本人の中邑が選ばれたことは、日本のプロレス史に刻まれる快挙と言えるでしょう」(プロレスライター) 2月現在の王者は、新日本にも常連参戦していたAJスタイルズ。3月に行われる大会で王座移動しない限りは、この両者の対戦となる。 「中邑がWWEに入団した当初からこのカードは噂されており、ファンからの期待もあるだけに、恐らくはこのまま実現の運びとなるでしょう」(同) 1月29日(現地時間)、WWEにおける4大PPV大会の一つである『ロイヤルランブル』が開催され、これに優勝したことで中邑の王座挑戦が決まった。 ロイヤルランブルとは、30人の選手が時間差で登場して闘うバトルロイヤル。14番目にリングインした中邑は最後の3人にまで勝ち残り、満場の観客から大声援を受けてジョン・シナ、ロマン・レインズのトップスター2人を立て続けにリング外へ追いやった。 「シナやレインズは普段からファンのブーイングの的にされがちな選手ではありますが、だからといって、それだけで中邑コールは起こらない。もはや完全にWWEファンのハートをつかんでいます」(同) シンスケ・ナカムラというリングネームや試合スタイルは、基本的に日本仕様のままである(フィニッシュ・ホールドの膝蹴り『ボマイェ』は『キンシャサ・ニー・ストライク』に名称変更されたが、これは商標登録の関係)。 冠されたニックネームも“キング・オブ・ストロングスタイル”で、これはWWEが新日本の中邑をそのまま輸入した格好であり、それが現在進行形でアメリカのファンに受け入れられているのだ。 来る『レッスルマニア34』で予定されるAJとの一戦にしても、2016年の1・4東京ドーム大会『レッスルキングダム10』で行われた同カードの再現を狙ったものと推察される(この時は中邑がボマイェからのフォール勝ち)。 リング外のストーリーラインや選手の戯画的なキャラクターが重視され、それが人気の要因ともされるWWEだが、だからといって試合内容を軽んじているわけではない。 2000年代以降でもクリス・ジェリコ(ライオン・ハート)やクリス・ベノア(ワイルド・ペガサス)、エディ・ゲレロ(2代目ブラック・タイガー)、フィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)ら、日本で経験を積んだ選手がトップスターとして活躍している。 中邑もまた、入場場面から試合中にかけてのパフォーマンスが目立つのと同時に、試合内容への評判も高い。 近年はアメリカのファンもネット動画で日本の試合を見ており、その影響もあるだろう。 「例えるならば、K-1に極真空手のフランシスコ・フィリォが登場したときの感覚に似ているのかもしれません。ストロングスタイルを標榜する新日本から、未知の強豪がやってきたことへの期待感が、今の中邑の人気につながっている」(スポーツ紙記者) 一部ファンには、日本人である中邑を強力にプッシュすることへの反感もあるようだが、現状では「レッスルマニアのベストバウトになる」と中邑vsAJへの期待の声がそれを上回っている。 ちなみに、中邑がクネクネと身をよじりながら、「イヤァオ!」と叫ぶ現在のパフォーマンスを始めたのは、新日本時代の'09年に、ヒールターン(悪役への路線変更)をして以降のことだ。 新日本への入団当初から、総合格闘技戦での勝利を託されたり、アントニオ猪木の後継者となるよう期待されたり、背負わされ続けてきた重荷を振り払い、自分なりの表現を突き詰めた結果のことだった。 新日本創成期を知る昭和のファンからすると、クネクネした中邑を見て「どこがストロングスタイルなのか?」と違和感を持つ向きもあるだろう。 しかし、そんな中邑だからこそアメリカで受け入れられたわけで、同じく今のWWEでトップを走る女子のアスカ(日本では華名)ともども、応援していきたいものである。中邑真輔1941年1月11日生まれ、カナダ出身。身長186㎝、体重150㎏。得意技/地獄突き、エルボードロップ文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年03月04日 20時04分
真壁刀義が久々の大舞台で一発勝負!3.6大田区旗揚げ記念日【新日本】
新日本プロレスは3月6日、旗揚げの地である大田区総合体育館(旗揚げ時は旧・大田区体育館)で、46周年目の『旗揚げ記念日』を開催する。 『旗揚げ記念日』では棚橋弘至と中邑真輔が一夜限りのタッグを結成したり、棚橋がプリンス・デヴィット(WWEのフィン・ベイラー)と、オカダ・カズチカが飯伏幸太と、当時のIWGPヘビー級とジュニアヘビー級の王者対決をそれぞれ行うなど夢のカードを実現させてきた。当時、デヴィットは棚橋との試合からバレットクラブ設立へと加速していくことになった。昨年はオカダがタイガーマスクWとのドリームマッチを提案し、札止めの観客が集まった。 「久しぶりにIWGPヘビー級王者とIWGPジュニアヘビー級王者のチャンピオン対決がしたいな」 2.10大阪大会でSANADAの挑戦を退けたオカダは、所属するCHAOSの同門であるIWGPジュニアヘビー級王者、ウィル・オスプレイとの対戦をアピールした。オスプレイはイギリスで試合を観たオカダが惚れ込んでスカウトしたという経緯もあり、1994年2月の橋本真也対獣神サンダー・ライガーから始まった、ヘビー級とジュニアヘビー級のチャンピオン対決はここまで試合内容が期待外れに終わったことはない。オカダをキリキリ舞いさせるオスプレイの速い動きに、オカダがどのような対応を見せるのか期待したい。 また今大会では棚橋弘至とともに地上波への露出度が高い真壁刀義が、先シリーズで勃発した鈴木みのるとの因縁を決着させるため、IWGPインターコンチネンタル王座に挑戦する。 「“鈴木みのらず”の野郎(を)、コテンパンにやるのがこの俺の夢だ。あの野郎から(ベルトを)獲るから意味があんだ。それだけだ」 真壁はこれまでIWGPヘビー級王座、NEVER無差別級王座とは縁があったが、インターコンチ王座に関しては不思議と縁がなかった。タッグパートナーの本間朋晃が長期欠場中とあって、最近はシングルでもタッグでも王座戦線からは離れていただけに、このタイミングで真壁という世間的に知名度がある選手を狙い撃ちしてくる、みのるの嗅覚も大したものだ。 「お前がテレビの向こう側の人気者になってる間、俺がどこにいたか知らないだろ? 今食う物もない、明日生き残ってるかどうかもわからない、そんなところで毎日毎日、メインイベントのタイトルマッチのリングに毎日上がってたんだ。テメェが頑張ってタレント気取りでテレビに出てる間だ。それが俺とお前の圧倒的な違いだ」 と、みのるは真壁の存在をバッサリ否定していたが、おいしくない獲物は狙わないのが、鈴木みのるというプロレスラー。そこには何らかの理由が必ず隠されているはずである。 一方の真壁は今回挑戦が決定したことで、優勝すれば3大タイトルのいずれかに挑戦できる『ニュージャパンカップ2018』にエントリーされなかった。このタイトルマッチは一発勝負で勝ち取らなくてはならない。現在の真壁は、永田裕志ら第3世代と、棚橋世代の間というポジション。みのるのようにチャンスをしっかりとモノにしなければ、今後の立場にも影響しかねないだけに、ここはベルトを獲りたいところ。 東京ドームなど大会場で観るとわかるのだが、真壁やみのるの“わかりやすい”プロレスは、初見の観客の心をつかみやすい。今大会はそんな2人によるタイトルマッチに注目したい。取材・文 / どら増田カメラマン / 広瀬ゼンイチ
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スポーツ 2018年03月04日 18時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「ビッグバン・ベイダー」あらゆる団体を制圧した“皇帝戦士”
日米のプロレス団体を渡り歩き、いずれもトップを張ってきたビッグバン・ベイダー。日本プロレス史上においては飛龍革命や全日本プロレスの分裂など、節目となる時期に重要なポジションを担ってきた。まさしく歴史遺産にふさわしい存在である。 新日本プロレスのトップの証しであるIWGPヘビー級王座と、全日本の歴史が刻み込まれた三冠ヘビー級王座。ベイダーはこの両タイトルを獲得した、唯一の外国人レスラーだ。 「日本の複数団体で看板王座を獲得したということでは、新日でNWF、全日で三冠王座に就いたスタン・ハンセンもそうですが、本来はアメリカの団体であるNWFベルトを新日の象徴とするのは微妙なところ。国際プロレスでIWA、全日でUNとPWF王座を獲得したビル・ロビンソンも、2団体の看板を背負ったという意味では同じですが、記録として見たときにはやはりベイダーが一枚上となるでしょう」(プロレスライター) なおIWGPと三冠を獲得した日本人レスラーとなると、プロレスリング・ノアのGHCヘビー級も含めて3団体制覇を成し遂げた高山善廣と佐々木健介のほか、武藤敬司(グレート・ムタの名義でも両方を獲得)、天龍源一郎、橋本真也、小島聡がいる。が、いずれも三冠を獲得したのは、全日本がノアと別れて以降のことである。 一方でベイダーの戴冠は、四天王がそろい踏みしていた当時のこと。ちなみにベイダーが両王座を最初に獲得したのは、いずれも前王者(藤波辰爾と川田利明)が負傷によりタイトルを返上し、それを受けた王座決定戦によるものだった。 「あとで日本勢が取り戻すため、いったん外敵であるベイダーにベルトを預けたとみることもでき、実際にいずれも最初の防衛戦で敗れています。しかし、ベイダーはその1回だけの戴冠に終わらず、のちに王座に返り咲いており、そのときにはタイトル防衛にも成功しています」(同) こうしたベイダーの王座遍歴は、いずれの団体からも主軸として扱われてきた証拠だといえる。 前腕部で相手をぶん殴るベイダー・ハンマーや自分の全体重を相手にぶつけるベイダー・アタックなど、基本的にラフファイトが持ち味だが、実はプロデビュー前にはブラッド・レイガンスの道場で、プロレスの基礎をみっちり叩き込まれている。 米国中のスポーツエリートが集まるアメリカン・フットボールにおいては、学生時代にオールスターに選ばれたほどの卓越した運動神経の持ち主で、身長190センチを超える巨漢でありながら、ドロップキックやムーンサルトプレスなど空中技も軽々とこなす。それでいて他競技からの転向組に見られる妙なプライドの高さがない。 「甲冑をかぶってスモークを吹き出したり、派手なパフォーマンスも嫌がらずにこなす。そこが各団体から重宝された一番のポイントでしょう」(専門誌記者) そもそも初参戦時に観客の暴動が起きた団体に(それも自分の責任ではなく、たけしプロレス軍団というつたないアングルが原因)、再度出場しようとは思わないだろう。しかし、ベイダーは団体側の期待に応え続けた。 藤波が猪木に代わってのベイダー戦を直訴し、自らの髪をハサミで切ることから始まった、いわゆる飛龍革命も、ベイダーがスーパーヘビー級の壁として存在したから成立したのだ。 全日本参戦時の2000年、ベイダーはチャンピオンカーニバル公式戦で、三沢光晴の裏十字固めで“腕を骨折”し、途中欠場を余儀なくされた。しかし、これについても「実際は折れておらず、三沢が同年の独立後に引き抜くことを念頭に、全日とベイダーの距離を置くための共謀だった」とする説がある。 「総じて外国人選手は自己主張が強く、例えば、ブルーザー・ブロディのように、いつヘソを曲げるか分からない選手は、どうしても長期のアングルには組み込み難い。その意味でベイダーは、信頼できるレスラーだったわけです。ただ、あまりに団体側の要求に応えすぎると、ベイダーと同時期に新日のリングで活躍したクラッシャー・バンバン・ビガロのように、ファンから“プロレスのうまさ”ばかりが評価されるようになり、ヒールとしての怖さが減じてしまう。しかし、ベイダーがそうならなかったのは、持ち前の実力と肉体の存在感が圧倒的だったためでしょう」(同) UWFインターナショナルに参戦した1993年、神宮球場での高田延彦との対戦前に「ベイダーが急に負けアングルを拒んだ」とは高田自身の証言だが、実際、この頃にはアメリカでもトップに立っていたため、簡単に負けられないという部分もあったのだろう。 しかし、本格的にもめたのであれば、翌年もUインターにベイダーが参戦していることへの説明がつかず、高田の2勝1敗となった通算の対戦成績から見ても、やはりベイダーが基本的にはアングルに忠実であったことが読み取れる。ビッグバン・ベイダー1955年5月14日、アメリカ・カリフォルニア州出身。身長193㎝、体重207㎏。得意技/ベイダー・アタック、ベイダー・ボム、ムーンサルトプレス。文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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スポーツ 2018年03月04日 07時13分
メインはジョー対宮原の三冠戦!全日本プロレスがたまアリ初進出!諏訪魔対藤田が再戦【全日本】
秋山準社長率いる全日本プロレスが、3月25日にさいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)に初進出を果たす。『2018ドリームパワーシリーズ』の最終戦として開催される初のたまアリ大会だが、当日はDDTプロレスも両国国技館でビッグマッチを行うことが決まっている(開始時間はともに15時)ため、興行戦争となる。しかし、日本国内では“ひとり勝ち”が続いている新日本プロレスに、DDT、ドラゴンゲート、大日本プロレスのインディー団体が奮闘している状況下の中、この1年間で一気に復調し台頭してきたのが、新日本プロレスに続く老舗団体、全日本プロレスだ。 全日本はアントニオ猪木が新日本を旗揚げした7か月後、1972年10月に故・ジャイアント馬場が旗揚げ。馬場が1999年1月に死去すると、故・三沢光晴が社長に就任するも、プロレスリング・ノア設立のため退社。その後、馬場元子氏を経て、新日本から電撃移籍した武藤敬司が社長に就任するが、2012年に白石伸生が買収すると、団体が混迷。武藤一派の離脱などもあり、2014年に秋山準が新会社を立ち上げる形で老舗団体を継承した。秋山全日本は石川修司をはじめインディーの選手にも積極的に門戸を広げ、健介オフィスから移籍した宮原健斗を次代のエースに据えて、本来の全日本の持ち味である期待を裏切らない試合内容を提供し続けたこと、マニア心を節々にくすぐる選手を参戦させたり、マッチメイクを行うことが評判を呼び、一時は閑古鳥が鳴いていた後楽園ホールを定期的に満員にできる力をつけている。 今大会は、メインイベントで外国人エース、ジョー・ドーリングに宮原健斗が挑戦する三冠統一ヘビー級選手権試合が決定。昨年10月に諏訪魔に敗れて同王座から陥落した宮原が、その諏訪魔に勝って第59代王者になったジョーの壁を越えることができるのか注目される。セミファイナルは世界タッグ選手権試合、第81代王者のゼウス&ボディガーが、崔領二&ディラン・ジェイムスの元ゼロワン勢の挑戦を受ける。 スペシャル6人タッグマッチでは諏訪魔が、佐藤光留、岡田佑介とのトリオで、因縁深い藤田和之、ケンドー・カシン、NOSAWA論外と6人タッグで対戦。諏訪魔と藤田は、2015年11月に天龍源一郎引退興行でタッグマッチが組まれたが、お互いに空回りしてしまい、観客からはブーイングと罵声が飛び交う試合になっている。今回は諏訪魔のホームリングである全日本マットで対戦するだけに、2年4か月ぶりの再戦は、今度こそシングル実現への布石を打つような凄い試合になるのか?まずは試合を成立させてもらいたい。 その他の注目は、2.3横浜文化体育館大会で、野村直矢&崔領二からアジアタッグ王座を奪取した第104代王者、秋山準&永田裕志(新日本)が、大森隆男&中西学(新日本)の挑戦を受ける。欠場中だった大森はこれが復帰戦となり、中西との久々のタッグにも期待が膨らむ。また、第47代世界ジュニア王者、青木篤志は最強の挑戦者、近藤修司(WRESTLE-1)と対戦。こちらも激戦は必至だ。 他にもKAI、ヨシタツ、火野裕士、渕正信、TAJIRI、西村修、ウルティモ・ドラゴン、鈴木鼓太郎、丸山敦、吉江豊から佐野直まで役者がズラリと揃っている全日本さいたまスーパーアリーナ(コミュニティアリーナ)大会。この大会が終わると、馬場全日本時代から続いている『チャンピオンカーニバル』が4月7日仙台サンプラザホールで開幕するとあって、単なるビッグマッチでは終わらない大会になるだろう。文・どら増田カメラマン・舩橋諄
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スポーツ 2018年02月27日 21時45分
【ドラディション】藤波辰爾とボブ・バックランドがタッグ結成&対決!ザ・コブラ参戦
“炎の飛龍”藤波辰爾の団体ドラディションが、『DRADITION 2018 BACK TO THE NEW YORK TOUR』(4.20後楽園ホール、4.21大阪南港ATCホール)の対戦カードを発表した。 今回の目玉である“ニューヨークの帝王”ボブ・バックランドは、久々に日本マット参戦を果たす。4.20後楽園大会では藤波&長州力と夢のトリオを結成し、ニューヨーク(現WWE)に参戦してしたTAJIRI&新崎人生&KENSO組というドリームトリオと対戦。4.21大阪大会では藤波&長州&船木誠勝の3人が初トリオを結成し、バックランド&藤原喜明&ヒロ斎藤の"日米職人トリオ"と対戦することが決定した。 そして、今ツアーもう一つのサプライズとして、“謎のアストロノーツ”ザ・コブラの復活が発表された。1980年代、新日本プロレスのジュニアヘビー級を牽引しWWF・NWAのジュニアヘビー級王座を獲得したザ・コブラが、後楽園、大阪の両大会に参戦し、後楽園大会ではライバルとして抗争を繰り広げていたヒロ斎藤とタッグを結成し、ブラックタイガー&藤原ライオンと対戦。大阪大会では初代IWGPジュニアヘビー級王座を争った越中詩郎とタッグを結成し、長井満也&AKIRAと対戦する。 また、今回藤波自身が見たい対戦として『藤原喜明VS越中詩郎』のレジェンドシングルマッチ(4.20後楽園)が決定!プロレスリング・ノアから潮崎豪、HAYATAも参戦も決まり、見どころが多い大会になりそうだ。■藤波辰爾 インタビュー —今ツアーについて 今回は、BACK TO THE NEW YORK TOURというテーマを付けて大会を開催します。久しぶりにバックランド選手が来日してくれます。先日、電話でバックランド選手と話しました。健康状態もとても良く、今なお練習を欠かすことなくコンディションをキープしているようです。そして、私に「東京・大阪で練習をできる場所はあるか?」と聞いてきました!バックランド選手らしいなと感じました。 —各大会の対戦カードについて 東京大会では、私と長州選手とバックランド選手がトリオを結成することにしました!今回のツアー名でもある通りニューヨークで活躍したTAJIRI選手・新崎人生選手・KENSO選手が相手となります。 そして、今回みなさんもカードを見てピンと来たと思いますが、ザ・コブラ選手が復帰することになりました。東京ではヒロ斎藤、大阪では越中詩郎という同時期に活躍した選手とタッグを組みます! また、セミファイナルで組まれた藤原喜明VS越中詩郎は僕自身が見たい対戦です。選手は当日対戦カードを見ていろいろな感情を抱きます。僕も、アンドレ・ザ・ジャイアントとの対戦の日は内心「無事に帰れるかな」と身震いしました。でも試合となればそれをひた隠してファイトしました。選手が頭を抱えれば抱えるほどファンの人は興味を抱く。そんなカードを組みました。 大阪では、僕と長州選手、船木選手が組み、バックランド選手・藤原選手・斎藤選手と対戦します。船木選手もバックランド選手と過去に対戦したことがあると聞きました。なので大阪ではこのような対戦カードにしました。 ノアからは潮崎選手、HYATA選手も参戦してくれます。田中選手や金本選手など多くの選手がこのツアーを盛り上げてくれます。ぜひ、ご期待ください。 —ニューヨークについて 雪の降るマジソンでの試合でアメリカンドリームをつかみました。僕にとってニューヨークはとても思い出深い場所です! —ショートアームシザースは狙うか? 長すぎたショートアームシザースね!もちろん狙いますよ! 藤波とバックランドはともにWWE殿堂入りを果たしている。藤波のWWE遠征時代は階級が違ったこともあり、どちらかといえば新日本マットでの絡みが多かった。「長すぎたショートアームシザース」「長すぎたキーロック」は藤波とバックランドがシングルマッチを行った際に、古舘伊知郎アナウンサー(当時)が連呼したことで、“プロレス用語”になったフレーズである。2001年には東京ドームで初タッグを結成し、ドリー&テリーのザ・ファンクスとドリームマッチを行い往年のファンを喜ばせた。 あれから17年。再びバックランドが、日本に80年代のニューヨークの風を吹き荒らす。取材・文 / どら増田写真提供 / (C)ドラディション
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スポーツ 2018年02月27日 17時45分
【新日本】飯伏&ケニー対ヤングバックス!ライガー対ミステリオ!3.25アメリカ大会で実現
新日本プロレスは3月25日にアメリカ・カリフォルニア州ロングビーチ・WALTER PYRAMIDで行われる、新日本プロレスのロサンゼルス大会『STRONG STYLE EVOLVED』の主要カードを発表した。◎決定カード▼スペシャルタッグマッチ(30分1本勝負)<ゴールデン☆ラヴァーズ>ケニー・オメガ&飯伏幸太 対 マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン▼IWGP USヘビー級選手権試合(60分1本勝負)<王者>ジェイ・ホワイト 対 ハングマン・ペイジ<挑戦者>▼スペシャルシングルマッチ獣神サンダー・ライガー 対 レイ・ミステリオJr.※全7〜9試合予定。 まず、24日の後楽園ホール大会で3年半ぶりに再結成を果たし、後楽園を札止めにする人気だったゴールデン☆ラヴァーズと、試合後に対戦表明をしたヤングバックスによるタッグ“世界最高”の座を賭けたドリームマッチが、アメリカで実現する。これまでは、アメリカをはじめ世界のファンが羨むカードを提供し続けて来た新日本だが、今回は日本のファンが羨むカードをアメリカで提供することになった。試合結果によっては、バレットクラブ内紛問題の行方も左右する可能性もある。アメリカ大会直前のシリーズ『ニュージャパンカップ2018』にケニーは出場しないが、飯伏は高橋裕二郎、チェーズ・オーエンズらバレットクラブ勢と組むタッグ戦に出場し、超党派の立場ながらもバレットクラブの“ケニー派”としての動きを加速させるかもしれない。そんな流れを差し引いても、ゴールデン☆ラヴァーズとヤングバックスによる世界最高峰の闘いは、アメリカのファンの心を掴むには十分なカードである。 ケニーからIWGP USヘビー級王座を奪取した時から、次期挑戦者にペイジを指名していたジェイだが、6人タッグマッチで対戦した24日の後楽園大会では、ライト・オブ・パッセージでペイジがジェイにフォール勝ち。試合後にはヤングバックスの制止に一旦は従ったものの、その後、イスの上にライト・オブ・パッセージを見舞いジェイをKO。US王座のベルトを掲げて挑戦をアピール。アメリカ大会でのタイトル戦が決定した。ジェイは初防衛戦になる。 2.10大阪大会の試合中に突然、ビジョンに登場し、ライガーとの対戦をアピールしたレイ・ミステリオJr.。クリス・ジェリコに続くWWEスーパースターの参戦にファンの間では期待が高まっていた。ミステリオは中邑真輔が優勝したWWEのPPV『ロイヤルランブル2018』に参戦した(スポット参戦)ばかりだが、新日本のアメリカ大会でライガーとのレジェンド対決が決定した。ライガーとミステリオは1996年12月にWCWマットで一度だけシングル対決を行っており、この時はライガーが勝利をしているが、ミステリオはWWEに移籍後、ヘビー級選手と階級を超えた試合に勝ち続けることでスーパースターの階段を駆け上がり、世界ヘビー級王座やWWE王座も獲得している。ジェリコ同様、新日本マットでの“ネクスト”にも期待したい。 今大会のチケットは発売と同時に完売しており、あとは新日本のハイクオリティな闘いを見せれば、昨年に引き続きアメリカに新日本プロレスの爪痕を残すことができる。現地に道場を建設することも決まっているだけに、世界ナンバー2のプロレスカンパニーとして、さらに躍進してもらいたい。 なお、今大会は新日本プロレスワールドで、全世界に生配信される予定だ。取材・文・カメラマン / どら増田
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スポーツ 2018年02月26日 22時50分
【KNOCK OUT】「KO勝ちの次に評価が高いのはKO負け」木谷オーナー持論爆発!
キックボクシングイベント『KNOCK OUT』は23日、東京・秋葉原で戦略発表会を開催した。発表会には花澤勇佑代表取締役、小野寺力大会プロデューサーとともに、同イベントを運営する株式会社キックスロードの親会社、ブシロード取締役の木谷高明オーナーも出席した。 発表会ではまず、2017年の総来場者数が17,300人となり、2018年最初の大田区総合体育館大会を4,000人(超満員札止め)で終えたこと、4月からサンテレビと北陸放送でのレギュラー放送が開始すること、ブシモのゲーム『しろくろジョーカー』の実写CMに選手を起用し制作することが報告された。また、「プロレスラーのように話し上手になってもらいたい」(木谷オーナー)という狙いもあり、4月から選手がパーソナリティを務めるKNOCK OUT公式ラジオ(響ラジオステーション)の開始されることと、ぴあとのコラボでファンクラブの開設も決定した。 続いてKNOCK OUTの2018年、年間スケジュールを発表。4月14日 カルッツ川崎5月3日 エディオンアリーナ大阪・第2競技場6月8日 後楽園ホール8月19日 大田区総合体育館9月8日 エディオンアリーナ大阪・第2競技場<NEW>10月上旬 都内12月上旬 都内大規模会場 全大会で、2.12大田区大会で好評だったPeriscope(ツイッターのタイムライン上でのライブ配信)にて無料ライブ配信が行われる。2月大会ではタレントの有吉弘行など、芸能人や著名人もPeriscopeで観戦してツイートしており、KNOCK OUTの公式アカウントのフォロワーが1日で4,000人も増えたというから驚きだ。 大阪大会が増えたことについて、花澤代表は「サンテレビさんの放送が決まったことや、2020年の会場問題なども考えて、大阪はやるべきだと判断した。当然、名古屋など他の地域での開催も考えている」とコメント。地方大会もKNOCK OUT本編として開催するとし、昨年好評だった『ROAD TO KNOCK OUT』シリーズも行うとのことから、さらに日程は増える可能性が高い。木谷オーナーも「今は毎月1回でも忘れられてしまう時代。場所や内容を変えて月2回開催できるようになりたい」と大会数増加に意欲を示した。 そして、2月大会で石井一成が提唱していた、初代フライ級王座決定トーナメントの開催が6.8後楽園大会から開幕することが決定。ライト級の白いベルト、スーパーライト級の赤いベルトに続いて、黒いベルトもお披露目された。小野寺プロデューサーは「最軽量階級であるフライ級は、石井、タネ(ヨシホ)、能登(龍也)といい選手がたくさんいる。参加選手は6人が決定。残る2選手と交渉中」と明言。さらに、10月からライト級アジアトーナメントの開催が発表され、スクリーンに日本、タイ、韓国、中国の4か国の国旗が映し出されたが、木谷オーナーは「小野寺さん!もっとアジアには国があるでしょう。アジアトーナメントと名乗るなら7、8か国出さないと。僕は弱い国の選手が出てもいいと思う」と注文。小野寺プロデューサーは「交渉します」と即答した。 ここで、4月大会で現ムエタイ世界王者・ヨードレックペット・オー・ピティサックとの対戦が決定した、初代ライト級王者・森井洋介が登場。森井は「この試合に早速タイトルをかけてベルトの価値を高めたい」と発言。小野寺プロデューサーは困惑の表情を浮かべたが、木谷オーナーが「チャンピオンが言ってるんだから、交渉してください」と森井の気持ちを後押し。タイトル戦実現に向けて前向きに交渉することになった。森井は「僕はポイント取りのゲームは苦手なんで、勝つとしたら倒してだと思うんで、世界王者を倒す瞬間を見に来てください」と力強く語った。また、木谷オーナーはタイ人の名前の長さについても言及。「ヨードレック…ペット…。ヨードレックの方がいいですよね。ミルコ・クロコップだってリングネームで変えたわけで、そこは覚えやすい名前を考えてもいいと思う」こちらも今後交渉していくことになった。 最後に行われた質疑応答でも、木谷オーナーの持論は止まらず。 KNOCK OUTにとってライバルになる団体について、「RIZINさんでもK-1さんでもなくONE Fighting Championship(シンガポールの総合格闘技団体)ですね。あそこの代表のビクターは凄いですよ。今度立ち技をやるという話もあって、脅威だと思ってます」とコメント。新日本プロレス買収時に国別対抗戦であるワールドリーグ戦の復活を提唱していた木谷オーナーだが、アジアトーナメントから国別対抗戦に発展する可能性について質問が飛ぶと、「まさにその通りで。日本対他国というのがどのジャンルでもいちばんわかりやすい。いろんな国の国旗が掲げられることが重要。プロレスでは実現が難しかったけど、キックならできると思います」と語った。 最後に今後の課題については、「KO率が下がってきたのが気になりますね」とした上で、 「段々勝ちに走って来ちゃったかなと。でも、森井選手の『ポイント取りは苦手なんで』という発言。これはいいですよね。僕の中ではKO勝ちがいちばん評価が高いです。次はKO負けですよ。その次が判定勝ち、判定負けの順番です。だってKO負けするというのは、前に出てってるからされるんだと。もちろん判定でも本当に満足できる面白い試合もありますよ。昨年12月の両国でも小笠原瑛作選手の試合は引き分けでも、彼のKOしようという気負いが見られて面白かった。お互いに攻めて、結果引き分けになるのはいいんですよ。でも、ポイントを取って後は流してるなと見えた瞬間、冷めると思うんですよね。一般の人はやっぱり倒す倒されるなんですよ。格闘技見たことない人は判定のポイントがどこかなんて、わからないでしょう。ポイントにこだわったり、ルール変更の多い競技ほどダメなんです。倒したら勝ち、倒れたら負けってわかりやすいじゃないでしょ。初見の人でもスゲェなとなるわけで。だからイベント名もKNOCK OUTなんですよ。ここはKOを目指す団体なんだって誰が見てもわかる。団体名に説明が必要じゃダメなんです。だから正直言って、判定が続く選手はあまり出てほしくないですね」 と最近の大会への苦言を混じえながら、改めてわかりやすさの追求と、KO至上主義を推進していくことを断言。これには会場に集まったファンからも拍手が送られた。 KNOCK OUTは、格闘技業界では異例といえる、選手が“手売り”をせず、試合毎にギャランティが支払われるシステム。これは木谷オーナーの「手売りをしているうちはプロとは言えない」という方針のもと、旗揚げ時から徹底されている。「ハッキリ言って赤字です」と木谷オーナーは現状を明らかにしていたが、キックに可能性を感じているが故の投資なのは、言うまでもない。森井や那須川天心のように、木谷オーナーの期待に応えられる選手が増えていけば、KNOCK OUTのみならず、キック界の未来も明るくなるだろう。取材・文・カメラマン / どら増田
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スポーツ 2018年02月26日 19時44分
【新日本】“完全復活”棚橋弘至が狙うのはみのるへのリベンジか?オカダのV11阻止か?
新日本プロレスは26日、都内の事務所で3.9の後楽園ホール大会から開幕する春の最強決定戦『ニュージャパンカップ2018』(NJC)に関する記者会見を行った。優勝者には4.1両国国技館大会において、IWGPヘビー級王座(王者はオカダ・カズチカ)、IWGPインターコンチネンタル王座(王者は鈴木みのる)、NEVER無差別級王座(王者は後藤洋央紀)のいずれかに挑戦ができる。昨年は柴田勝頼が優勝し、IWGPヘビー級王座に挑戦した。今年は3タイトルの王者と、3.6大田区総合体育館大会でIWGPインターコンチ王座に挑戦する真壁刀義はエントリーしない。 会見では、1.27札幌大会で鈴木みのるに敗れ、IWGPインターコンチ王座を奪われた挙げ句、ここ数年悩まされていた膝がついにパンク、右膝変形性関節症により欠場に追い込まれた棚橋弘至が、このシリーズから復帰を果たすことも発表され、棚橋が登壇し復帰会見を行った。 「この復帰は見切り発車ではなく、自分でイケるという手ごたえを感じての復帰になる」 第一声で棚橋はこのように力強い口調で復活宣言したが、「膝変形性関節症をググったら、あまりいいことが出てこなかった」と欠場当初は不安が襲ったことも告白。その後、体重を3〜4kg絞り、トレーナーとともに膝に負荷をかけて「攻めのリハビリをした」という。2月1日からは毎日下半身のトレーニングを行い、足の筋肉が鍛えられ、太ももはスーツ越しにもわかるほど、以前より太くなっていた。 「優勝できると確信したから復帰を決めたので、優勝して優勝したあとに、鈴木みのるにリベンジするか、オカダのV11(棚橋が持っているIWGPヘビー級王座防衛記録)を止めにいくか、そこで決めます」 棚橋は優勝後に挑戦するタイトルについても言及し、IWGPインターコンチ王座またはIWGPヘビー級王座のどちらかに挑戦したい意向を明らかにした。また、今回欠場したことにより、トレーニングに対する気持ちも「過去にできたことより、今できることをやろう」と変化させることで、「昔の棚橋ではなく、新しい棚橋を見せたい」とコメント。1回戦の対戦相手となるタイチは3.6大田区大会での内藤戦からヘビー級に転向するが、「俺は内藤ほど優しくないんで、けっこうバッサリ行くかもしれない。付き合うつもりはない」と断言。ファンが心配している肩や腕など膝以外のコンディションに関しては、「ファンの方からは完全に治してから帰ってきてくださいという温かいコメントが多かった。腕は両方とも(靭帯が)切れちゃってるんで、手術しないと100%治ることはないんですけど、非常にバランスがいい(苦笑)。今は気力が充実してます。こんなに凄い1か月を入門してから過ごして来たかなって。他の選手がシリーズで頑張っているんだと思ったら、休んでいるのが悔しくて。キャリア19年目にして凄い1か月を過ごしたんで、NJCに優勝したら、2018年の2月は奇跡の2月と呼びます」と気力でカバーできることを強調した。 また、膝に負担がかからない新技の開発については、「それも考えました。ハイフライフローは自分へのダメージもあるので。それは試合の中で見せていければ」と新たな技の披露について含みを持たせた。最後のフォトセッションでは「太ももを見てもらいたい」と膝を曲げてポーズを取るなど、満身創痍だった頃には信じられないぐらい、“明るいタナ”が帰って来た印象を受ける会見だった。『ニュージャパンカップ2018』▼1回戦◎3.9後楽園ホールA. マイケル・エルガン 対 石井智宏B. ジュース・ロビンソン 対 高橋裕二郎◎3.10愛知県体育館C. 棚橋弘至 対 タイチD. バッドラック・ファレ 対 ランス・アーチャー◎3.11兵庫・ベイコム総合体育館E. YOSHI-HASHI 対 飯伏幸太F. 内藤哲也 対 ザック・セイバーJr.◎3.12高松市総合体育館G. 矢野通 対 デイビーボーイ・スミスJr.H. チャッキーT 対 SANADA▼2回戦◎3.14静岡・ふじさんめっせI. Aの勝者 対 Bの勝者J. Cの勝者 対 Dの勝者◎3.15後楽園ホールK. Eの勝者 対 Fの勝者L. Gの勝者 対 Hの勝者▼準決勝◎3.16後楽園ホールM. Iの勝者 対 Jの勝者◎3.18アクトシティ浜松N. Kの勝者 対 Lの勝者▼優勝決定戦◎3.21新潟・アオーレ長岡Mの勝者 対 Nの勝者※全試合時間無制限1本勝負で行われる。関係者の話によると、まだカードが発表されていないにもかかわらず、先日発売された4.1両国大会のチケットは前売り完売の勢いで売れているという。両国大会を占う上でかなり重要な大会となる今年のNJCは、棚橋以外にも強豪選手がそれぞれの野心を抱きながら出場するだけに、どの試合も見逃せない。取材・文・カメラマン / どら増田
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スポーツ 2018年02月26日 17時45分
【新日本】飯伏幸太&ケニー・オメガ、ヤングバックスと“世界最高”タッグを決める!
『HONOR RISING:JAPAN 2018』新日本プロレス▽24日 後楽園ホール 観衆 1,714人(札止め)◎スペシャルタッグマッチ(30分1本勝負)ケニー・オメガ&○飯伏幸太(20分15秒 片エビ固め)Cody&マーティー・スカル●※ゴールデン☆トリガー 新日本プロレスとアメリカROHの合同興行2日目。後楽園ホールは当日券があっという間に完売し、札止めとなった。注目すべき点は、オカダ・カズチカ、棚橋弘至、内藤哲也の新日本スリートップが出場していないこと、さらに、後藤洋央紀(23日には出場)、鈴木みのる率いる鈴木軍もマッチメイクには入っていなかった。 ファンのお目当ては、3年半ぶりに再結成する飯伏幸太&ケニー・オメガのゴールデン☆ラヴァーズであることは言うまでもない。極端な話、この2人だけで後楽園を札止めにしてしまったと言ってもいいだろう。前日に6人タッグ戦で“試運転”したとはいえ、大会オープニングのカード発表の際に起こった歓声は凄まじいものがあった。“あの頃”と違うのは、飯伏&ケニーという表記が、ケニー&飯伏になっていること。これはケニーが新日本所属、飯伏がフリーということもあるが、新日本マットでの実績はケニーの方が上回っている。しかし、飯伏もフリーになってから様々な試合を行っており、大きくなった2人が再結成するにはベストなタイミングだったのかもしれない。 一方で、バレットクラブの内紛劇に飯伏が巻き込まれる形での再結成とあって、飯伏以外はバレットクラブのメンバーというカードが組まれたことで、ケニーの裏切りを心配する声があったのも事実。大きな期待と少しの不安を持ちながら迎えたメインイベント。ゴールデン☆ラヴァーズはオリジナルの新テーマ曲に乗って、“あの頃”と同じように笑顔で現れ、2人で二方向に分かれ、リングサイドのファンとハイタッチしながら入場。コール時にケニーのキャッチコピーが“ザ・クリーナー”から“ベストバウトマシン”に変更されたことで、ほとんどのファンの不安は一掃したのではないだろうか。ケニーのタイツは昨年のG1クライマックス決勝戦で飯伏を意識して作られたもの。場内はゴールデン☆ラヴァーズの大チャント。 試合はスカルの粘りに手を焼く場面や多少のミスは見られたものの、3年半ぶりの再結成とは思えない、クロスラッシュなどかつてのムーブメントや、新しい連携技も披露し、最後はカミゴェとVトリガーを合体させて開発した新技ゴールデン☆トリガーをスカルに決めて再結成を勝利で飾った。 試合後、ケニーがマイクを掴み日本語を解禁!「もうバックステージで言ったんですけども、会場で言いたいことがある。ゴールデン☆ラヴァーズの復活ができました!」。その後、ROHのファンに向けて英語でゴールデン☆ラヴァーズへの思いを語ると「俺たちこそが、世界最高のタッグチームだ!」と言ったところで、マット&ニックのヤングバックスが登場。場内はヤングバックスの大チャントに包まれる。そして、マットがケニーからマイクを奪い、マイクアピールを敢行。 これを聞いたケニーは日本語で、「ヤングバックスが、ヘビー級のタッグチームになりたいって。だから、なんか『待った』みたいなことを言いました。それは、挑戦か? 挑発か? どうかわからないんですけど、いつかはゴールデン☆ラヴァーズと闘うはずじゃないですかね?それはドリームマッチじゃないですか? みんなの見たい試合ですか? だから、飯伏さん。もし、いつかヤングバックスとやったらどう思いますか?」と飯伏にマイクを振る。すると飯伏は、「ケニー。絶対にいい試合になるから。組んで下さい。お願いします」と即答。ケニーは「しかも、ベストバウトを取る可能性が高いから。久しぶりに飯伏さんとベストバウト取りましょう!」と宣言した。 ゴールデン☆ラヴァーズは2010年にプロレス大賞の最優秀試合賞(10.11両国 対田口隆祐&プリンス・デヴィット)を受賞している。また、ヤングバックスとの試合は、ケニーがDDTから新日本に移籍した際にもファンから「見たい」という声が多かった。しかし、ケニーがバレットクラブ入りし、ヤングバックスと合体したことで、こちらも“寝かされていた”黄金カードとなっていた。実現すれば、配信などを通じて世界中が熱狂するのは間違いない。 バックステージで飯伏は「ヤングバックスとやることで、ゴールデン☆ラヴァーズが世界最高ということを証明したい。最終的にはIWGPヘビーのタッグのベルトが獲りたい。それまでにも、各自なにか獲るモノがあると思うので、それを達成しつつ、タッグのベルトも獲りたい」と語れば、ケニーは「正直、私にはベルトとか関係なく、ホント“世界のベスト”を証明して見せたいです。それはベルトを持つか、持たないか、ホント私には関係ないです。We can change the world」とコメントした。 バレットクラブの内紛劇に決着はついていないが、ケニーは試合後も「バレットクラブを乱しているのはCodyだ」とバレットクラブのリーダーとしての発言をしており、ヤングバックスもゴールデン☆ラヴァーズの再結成を容認した上での対戦表明だっただけに、当面の間、飯伏はケニーとユニットの枠を超えた“超党派タッグ”としてゴールデン☆ラヴァーズの活動を続けていくものと思われる。 ゴールデン☆ラヴァーズが新日本タッグ戦線を世界一に押し上げていく。取材・文・カメラマン / どら増田
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