新日本
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スポーツ 2018年02月08日 21時55分
【新日本】オカダV10なるか?2.10大阪でCHAOSとロスインゴがシングル5番勝負
新日本プロレスは2月10日にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)で、ビッグマッチ『THE NEW BEGINNING in OSAKA』を開催する。目玉はCHAOSとロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(ロスインゴ)による5対5のシングル5番勝負だ。▼スペシャルシングルマッチ外道 対 BUSHI▼スペシャルシングルマッチYOSHI-HASHI 対 内藤哲也▼IWGPジュニアヘビー級選手権試合<王者>ウィル・オスプレイ 対 高橋ヒロム<挑戦者>※初防衛戦▼NEVER無差別級選手権試合<王者>後藤洋央紀 対 EVIL<挑戦者>※初防衛戦▼IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 SANADA<挑戦者>※10度目の防衛戦 1.4東京ドーム大会では、メインイベントで、オカダと内藤の両ユニット大将対決がIWGPヘビー級選手権で実現。前哨戦や会場の雰囲気から、内藤優位の声が多く聞こえる中、オカダが大激戦を制し同王座9度目の防衛に成功した。 しかし、翌5日の後楽園ホール大会でオカダ&後藤&YOSHI-HASHI&オスプレイ&外道 対 内藤&SANADA&EVIL&ヒロム&BUSHIのCHAOS vs ロスインゴの10人タッグマッチが組まれ、試合は内藤がYOSHI-HASHIをデスティーノで仕留めるも、試合後にSANADAがオカダをSkull Endで絞め落とし挑戦表明。EVILは後藤に、ヒロムはオスプレイに挑戦表明し、内藤に敗れたYOSHI-HASHIはシングル戦を要求した。結局、この日の10人タッグに出場したメンバーによるシングル5番勝負が、大阪大会で実現する運びとなった。 前哨戦では一昨年から続いているロスインゴの勢いがCHAOSを優っているが、オカダがSANADAの挑戦を受ける条件として提示した後藤とのタッグでSANADA&EVILが保持するIWGPタッグ王座への挑戦が6日の後楽園大会で実現。IWGP2冠獲りを狙ったオカダだったが、オカダはSANADAに掟破りのレインメーカーを、後藤がEVILの必殺技EVILをそれぞれ喰らってしまい、王座奪還ならず。さらに、ロスインゴの勢いをつけさせてしまった。オカダはSANADAがあまりコメントを出さないことに対して不快感をあらわにしていたが、今シリーズは試合を重ねるにつれ、SANADAのコメントも増えて来ており、7日に行われた調印式でオカダも「SANADAさん、こんだけ喋るんだと。ビックリしましたね」と語っていた。SANADAは自身がIWGPヘビー級王座を奪還することで「ロスインゴを世界ナンバーワンのユニットにしたい」という野望を抱きながら、年齢では同級生にあたるオカダに挑戦する。 95年10月に東京ドームを大熱狂させた『新日本プロレス 対 UWFインターナショナル全面戦争』で高田延彦と対戦した武藤敬司ではないが、オカダもSANADAも「それまでの試合で自分のユニット(武藤は団体と話していた)が全部勝っても、メインで自分が勝たなければユニットが勝ったことにはならない」という強い責任を背負って闘うのは間違いない。 今シリーズは北海きたえーる2連戦で、棚橋弘至が鈴木みのるに敗れ、IWGPインターコンチネンタル王座を、ケニー・オメガがジェイ・ホワイトに敗れIWGP USヘビー級王座を明け渡す波乱が起こっている。王座移動の波は大阪にもやって来るのか?それともCHAOS勢が盤石な防衛劇を見せるのか?オカダが防衛すれば10度目の防衛となり、防衛回数の記録を持っている棚橋の11回に王手をかけることになるが、果たして? 寒さも吹き飛ぶようなCHAOSとロスインゴによる熱い大阪決戦から目が離せない。文・どら増田写真・萩原孝弘
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スポーツ 2018年02月05日 17時30分
【QUINTET】ももクロP佐々木敦規氏が映像演出!桜庭和志が新格闘イベントを旗揚げ
“IQレスラー”“グレイシー・ハンター”として総合格闘技のリングや、UWFインターナショナル、新日本プロレスなどで活躍したプロレスラー桜庭和志が、グラップリングイベント『QUINTET』を4月11日に両国国技館で旗揚げすると発表した。元プロレスラーの馳浩衆院議員が最高顧問に就任。映像演出はももいろクローバーZを手掛けている佐々木敦規氏がプロデュース。AbemaTVで完全生中継されることも決定している。 『QUINTET』は柔道のような5vs5の団体勝ち抜き方式で行われ、不透明決着や試合中の消極的な膠着を避けるため、ヒールホールドを禁止したり、勝ち抜き戦がドローの場合は代表選手による決着戦を行い完全決着制にするなど、ルールを整備していくことで分かりやすさを追求し、観客に伝わる闘いを見せていくという。 1日のリリース現在で出場予定選手として、HALEO Dream Teamの桜庭和志、所英男、中村大介、マルコス・ソウザ、ジョシュ・バーネット、JUDO Dream Teamの石井慧、ユン・ドンシク、チョン・プギョン、POLARIS Dream Teamのグレゴー・グレイシー、ダン・ストラウス、チャールズ・ネグロモンテ、グレイグ・ジョーンズ、SAMBO Dream Teamのテオドラス・オークストリス、マリウス・ザロムスキー、ミンダウガス・ベルツビカス、ミキータ・ミフノ、セルゲイ・グレチコの参戦を発表。日本でお馴染みのレジェンドから未知なる強豪までバラエティに富んだメンバーが、ジャンルやテーマ毎に作られた4チームに分かれて1DAYトーナメントで優勝を争う。未定の選手及び、正式なルールなどは後日発表予定。■桜庭和志のコメント 私が高校でアマチュアレスリングと出会い、格闘技の基礎を学び始めてから実に33年という月日が流れました。 その間、気の遠くなるような練習を重ね、身を削るような試合をくぐり抜け、人生のすべてを格闘技に捧げてきました。2018年はそんな私がプロデビューしてから四半世紀、25周年になります。その区切りの年に、私はこれまでの経験を活かした新たなスポーツイベントを立ち上げることを決意いたしました。 このほど、私を代表としたイベントを主催する新会社も設立いたしましたので、併せてご報告させていただきます。新イベントは、日本に留まらず世界展開を前提にしたグローバルコンテンツとして発展させていく所存ですので、皆様のご理解、ご協力を何卒お願い申し上げます。文・どら増田写真提供・(C)QUINTET
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スポーツ 2018年02月01日 21時45分
【WWE】中邑真輔&AJスタイルズが対戦前にドリームタッグを結成し快勝!
世界最大のプロレス団体WWEは、米国現地時間1月30日ペンシルバニア州フィラデルフィアで主要ブランド、スマックダウンを開催。『ロイヤルランブル』で初優勝し、世界一のプロレスイベント『レッスルマニア34』(米国現地時間4月8日ニューオーリンズのメルセデス・ベンツ・スーパードームで開催)でAJスタイルズが保持しているWWE王座への挑戦を表明した中邑真輔が、そのAJスタイルズとタッグを結成し、ケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン組と対戦した。 ファンの大声援の中、ロイヤルランブルを制覇した中邑真輔が登場すると、「レッスルマニアでは、AJスタイルズにヒザを叩き込んで新WWE王者になる」と王座奪取を宣言。すると、そこにケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン、そして、AJスタイルズが現れた。AJは「レッスルマニアの対戦相手は中邑だ。今日はドリームマッチをドリームチームにして、今日ここでお前たちと対戦してやる。」とタッグ戦を提案。オーエンズ&ゼインが対戦を拒否するも、ブライアンGMはこのタッグ戦を承諾。さらに、翌週のスマックダウンでは、次回のPPV(ビッグマッチ)『ファストレーン』でのWWE王座挑戦権を懸けてオーエンズ対ゼインのシングル戦を組むことを決定した。 タッグ戦では、お互いの直接対決が決まったオーエンズとゼインのチームワークが完全に乱れた。命令口調のオーエンズに対して不満を爆発させたゼインは、場外で言い合いに発展するとそのままステージまで退場。一旦は戻ってくるも再び交代をめぐって揉め退場してしまう。1対2の不利な状況となったオーエンズはたまらず場外に逃げるも、AJがリングに引き戻し、最後は中邑がキンシャサを叩き込んで勝利を収めた。 2年前に新日本プロレス1.4東京ドーム大会でファンを熱狂させた好カードが、『レッスルマニア』という世界最高峰の大会に舞台を移して行われることが“濃厚”だが、今回のスマックダウンで、オーエンズ対ゼインの次期挑戦者決定戦が発表されたことにより、次回PPV『ファストレーン』の結果次第では幻に終わる可能性も出てきた。ここはAJに全力で防衛してもらいたいところ。『ファストレーン』は日本時間3月12日にオハイオ州コロンバスのネイションワイド・アリーナで開催され全世界に生配信される。文・どら増田写真提供・(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年01月31日 22時00分
【WWE】WMでベルト獲り宣言!アスカが女子版ロイヤルランブル優勝インタビュー
世界最大のプロレス団体アメリカのWWEは米国現地時間1月29日、ペンシルバニア州フィラデルフィアで主要ブランドRAWを開催した。前日に開催されたPPV『ロイヤルランブル』の興奮が残る中、今大会も大いに盛り上がった。 『ロイヤルランブル』では、男子の中邑真輔とともに、史上初の女子ロイヤルランブル戦で優勝し、WWEの歴史に名を刻んだ日本人スーパースター、アスカ(日本時代のリングネームは華名)。この日のRAWオープニングに登場すると、「私がここに来たのはチャンピオンになるためや。誰も私と闘う準備ができてない」とレッスルマニアでの王座獲得を宣言。すると、そこに突然サーシャ・バンクスが現れ、「誰もアスカと闘う準備ができてない? 私は準備ができているわ」と喧嘩腰に詰め寄り、アスカ対サーシャの試合が組まれた。 RAWトップスーパースター2人の初シングル戦はハイレベルな激闘となった。「この野郎、なめんじゃねえ」と気合十分のアスカだったが、サーシャ得意のダブルニー、バンク・ステートメントでペースを掴まれて苦戦を強いられる。しかし、サーシャの繰り出したトペ・スイシーダをアスカがカウンターで蹴り落とすと、続けざまにランニング・ニー、ミサイルキック、飛びつき腕十字固めと波状攻撃を仕掛けた。その後も一歩も譲らない両者は、お互いの必殺技を繰り出すシーソー戦を展開。アスカがアスカロックを仕掛けると、これを回避したサーシャはこの日3度目のバンク・ステートメントで反撃。ロープが遠いアスカだったが、何とか自力で回避すると今度はサーシャをアスカロックに引きずり込み、タップを奪って勝利した。■『ロイヤルランブル』試合後のアスカ インタビューーー女子初のロイヤルランブルチャンピオンとなった感想は?初めての女子のロイヤルランブルで、しかもそこで勝てたということは本当に嬉しいです。ていうのも、NXTからWWEに入って、これまでにたくさんの記録を手にしたんですけれども、無敗記録、連勝記録、防衛記録など様々なWWEの記録を手にしてきました。またここで、しかも初めての女子ロイヤルランブルで勝てるということは本当に嬉しいことだし、レッスルマニアにつながるということでこれは絶対に勝たなければいけないと思ってました。ーーここからの目標は?NXTからメインロースターに来た訳ですけれども、来たからにはベルト、タイトルを獲ること、これが目標ですね。まだ2つのベルトがありますから、私にはまだまだやることがたくさんあります。ーーロンダ・ラウジー(元UFCバンタム級女子王者)の登場についてアメリカでも大スターで、このタイミングでこうやって接触できるのは私は本当に運がいいなと思ってます。また、シャーロット(現スマックダウン女子王者)だったり、アレクサ(現RAW女子王者)だったり、今、旬の選手をおいしくいただける時期に接触できるというのはこれからが楽しみで仕方がないです。 また、WWEは日本時間1月30日、ダッドリー・ボーイズの2018年度のWWE殿堂入りを発表した。2018年度の殿堂表彰者としてはゴールドバーグに続き、第2号となる。今回殿堂入りが発表されたダッドリー・ボーイズは1996年にECWで発足。ババ・レイとディーボンからなるユニットで、20年にも及びタグチームとして第一線で活躍した。ECWでは口が悪い悪役として名高く、観客の反感を買うことに長けていた。ECWの特色を生かしたテーブルマッチ形式を得意とし、得意技の3Dを炸裂し観客を熱狂させた。WWEでも、その悪づくスタイルを継続。タグチーム紛争の一翼を担い、ハーディ・ボーイズやエッジ&クリスチャンらとWWEでテーブル・ラダー・チェアマッチ(TLC)形式を定着させた。今日までに世界タッグ王座を8度、WWEタッグ王座およびWCWタッグ王座をそれぞれ1度獲得し、新日本プロレスでも第52代、54代のIWGPタッグ王座を獲得するなど、日本でも人気があるタッグチームだ。 なお、『WWE殿堂(WWEホール・オブ・フェーム)』はWWEを含め、スポーツエンターテイメント業界で顕著な活躍をした人物を表彰する制度。選手だけではなくマネージャーやプロモーターなどの関係者、さらに、WWEに登場したタレントや著名人なども表彰されている。第1号はアンドレ・ザ・ジャイアント(1993年)。日本人選手ではアントニオ猪木(2010年)、藤波辰爾(2015年)が受賞。著名人ではドナルド・トランプ大統領(2013年)などが受賞している。 ゴールドバーグが参加する殿堂入りセレモニー『WWEホール・オブ・フェーム2018』は、米国現地時間4月6日にルイジアナ州ニューオリンズのスムージー・キング・センターで行われる。文・どら増田写真提供・(C)2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年01月30日 12時50分
【WWE】中邑がロイヤルランブル日本人初優勝の大快挙!WMでAJに挑戦!
世界最大のプロレス団体アメリカのWWEは、米国現地時間1月28日ペンシルバニア州フィラデルフィアでPPV『ロイヤルランブル』を開催し、元・新日本プロレスの日本人スーパースター中邑真輔が参戦。日本人初優勝の快挙を達成し、中邑旋風が巻き起った。 14番目に登場した中邑は、フィン・ベイラー(元・新日本のプリンス・デヴィット)、ジョン・シナ、ロマン・レインズを含む最後の4人に残った。中邑とベイラーが攻防を展開すると、その隙を突いてシナがベイラーを放り落として脱落。今度は中邑がシナをエプロンに追いつめると、キンシャサを叩き込んでシナを脱落させた。これで中邑とレインズの2人が残ると、中邑は「カモーン」とレインズを挑発。レインズがスーパーマンパンチを決めれば、中邑がトップロープ越しの三角締めで両者の意地がぶつかり合う死闘を展開すると、最後は中邑がキンシャサ(新日本時代のボマイェ)を叩き込み、レインズを場外に放り投げて勝利した。 王座挑戦権を獲得した中邑は「どのベルトに挑戦したいか」との質問に不敵な笑みを浮かべながら、「AJスタイルズ」と答え、米国現地時間4月8日に行われる世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア34』で中邑真輔対AJスタイルズのWWE王座戦が決定した。両者は新日本離脱直前の2016年1月4日東京ドーム大会で、当時中邑が保持していたIWGPインターコンチネンタル王座をかけて対戦しており、大激戦の結果、中邑が勝利を収めている。世界で2番目の集客を誇るプロレスイベント新日本の『レッスルキングダム』でファンを熱狂させたカードが、『レッスルマニア』という世界一の舞台でどんな試合が見られるのか。ワクワク感が止まらない。■中邑真輔 インタビューーー今の率直な気持ちは?言葉が見つからない。レッスルマニアで自分もファンも望んだ試合ができることに興奮している。ーーAJスタイルズとの対戦に関しては?世界最高の舞台で世界最高の相手と闘うことを望んでWWEに来た目的の一つ。それが実現することに興奮している。ーー自身初のレッスルマニア出場には?会場がでかければでかいほど自分のパフォーマンスが上がるので、それを楽しみにしている。ーーファンに一言これはまだ始まりだけど、応援ありがとうございます。試合しながらファンが自分の後ろにいてくれるという感覚を感じたので力になった。文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved.
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スポーツ 2018年01月30日 08時16分
【新日本】ケニー・オメガまさかの王座陥落&BC追放も、飯伏幸太とタッグ再結成へ!
『THE NEW BEGINNING in SAPPORO』新日本プロレス 札幌・北海きたえーる28日 観衆 5,140人雪の札幌2連戦の初日だった27日のメインイベントでは、棚橋弘至が鈴木みのるのゴッチ式パイルドライバーからヒザ十字固めを決められ、動けなくなった棚橋を見たレフェリーが試合をストップ。みのるがIWGPインターコンチネンタル王座の奪還に成功。棚橋は28日の札幌大会から欠場が発表されてしまった。会場内に少し重たい空気が残る中、2日目のメインでは、1.4東京ドーム大会でWWEのスーパースターでもあるクリス・ジェリコを相手に大激戦を行い、しっかりと勝利を収めたIWGP USヘビー級王者ケニー・オメガとジェイ・ホワイトが対戦。 ジェイは1.4ドーム大会で、棚橋のIWGPインターコンチ王座に挑戦するもほろ苦い凱旋マッチになったが、1.5後楽園ホール大会で、ケニーからバレットクラブに勧誘されるも“断りの”襲撃をしたことで、今戦の挑戦権を獲得。ユニットはオカダ・カズチカから誘いを受けたCHAOSに入り、ケニーのベルトと、ドームのリベンジを果たすべくコンディションを整えていた。 一方のケニーは1.5後楽園大会で、Codyとの分裂が決定的となり、バレットクラブのリーダーとしてユニット内の内紛を抱えながら臨んだ今回の一戦。ジェイがケニーから勝つチャンスがあるとすれば、その辺の隙だったが、ケニーの厳しい攻めになかなか活路を見出せない。しかし、終盤になって盛り返すと、ケニーの片翼の天使を、必殺ブレードランナーに切り返し、ジェイが大逆転勝利。これには札幌のファンからも大きなどよめきが起こる。 試合終了後、バレットクラブのメンバーが登場し、ニック・ジャクソンがケニーを介抱。そこへハングマン・ペイジが登場し、リングへ入る。ベルトを掲げて喜びを爆発させるジェイから、ペイジがベルトを奪い、両者が睨み合うが、ケニーがペイジからベルトを奪い、ジェイに手渡す。これでケニーとペイジが言い争いになると、今度はCodyが登場。さらに、マット・ジャクソン、マーティー・スカルも加わり、全員で大揉め状態に。 そこでエキサイトしたケニーが、マットを突き飛ばし、さらに、不穏なムードが漂う。反省したケニーは和解を求めるが、バレットクラブの中でも盟友だったマット&ニックはそれを無視して退場。続いて、スカルとペイジがリングを降り、Codyとケニーが拳を合わせる。そして、Codyがロープを開けてケニーを導くが、豹変して背後から襲撃。クロスローズでKOしてしまった。 場内が騒然とする中、ペイジとスカルがリングへ戻り、スカルがCodyを激しく責める。だが、Codyは構わずにケニーの頭を蹴りまくり、パイプイスを持ち出す。すると、ペイジがケニーを押さえつけ、Codyがイスを振りかざす。ところが、そこに飯伏幸太がダッシュで登場。素早くリングへ飛び込むと、Codyたちは退散した。 場内が期待感がある悲鳴が起こる中、飯伏はケニーに握手の手を差し出す。ケニーは長時間に渡って悩み続けていたが、飯伏が強引に振り向かせ、その瞬間に2人が抱擁! 2人は抱き合いながら言葉をかわし、肩を組んで特設花道を引き揚げた。飯伏とケニーの“ゴールデン☆ラヴァーズ”が最後にタッグを結成したのは、ケニーのDDTラストマッチが行われた2014年10月26日後楽園ホール大会(男色ディーノ&竹下幸之介戦)。当時2人はまだジュニアヘビー級の選手だっただけに、3年を超える月日を経てヘビー級に進化したゴールデン☆ラヴァーズの再結成に期待したい。 1.4ドーム大会で行われた会見で飯伏は「今年は新日本のマットで何かが起こります。新日本の試合が増えます」と意味深な予告をしていただけに、それが今回の出来事なのかも気になるところだ。 なお、ケニーを追放した形になるバレットクラブは、Codyが新リーダーに名乗り上げたが、オリジナルメンバーであるバッドラック・ファレやトンガ兄弟といったサモア勢は態度を明らかにしていない。これが軍団再編の流れに繋がるのか、今後注目していく必要がある。また、新王者のジェイはペイジを次期挑戦者に指名した。取材・文 / どら増田カメラ / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年01月27日 22時45分
【WWE】ロイヤルランブル直前、中邑真輔がオートンにRKO葬の恥辱!
世界最大のプロレス団体WWEは、米国現地時間1月23日ワシントンD.C.で、RAWに並ぶ主力ブランド(TV番組)スマックダウンにて、元・新日本プロレスの中邑真輔、AJスタイルズが、軽量級スーパースターブランド205 Liveでは、元・プロレスリング・ノアのKENTA改めヒデオ・イタミと、日本でお馴染みのスーパースターが登場した。 今週末に行われるロイヤルランブル戦を控え、優勝を狙う中邑真輔とバロン・コービンのシングル戦はお互いの意地が激突する好勝負を展開。中邑がキンシャサを狙えば、コービンがカウンターのディープシックス、コービンがエンド・オブ・デイズを狙えば、中邑が反動を利用して腕十字固めを決めた。一歩も引かない両者だったが、中邑がスピンキックでコービンを捕らえるとチャンス到来。キンシャサを繰り出す中邑だったが、いきなりランディ・オートンがリングに乱入し、中邑をRKO葬。試合はノーコンテストとなってしまう。さらに、オートンはコービンにもRKOを決めると、昨年に続いてロイヤルランブル連覇を宣言するかのようにコーナーポストに上って勝ち誇った。今年で30年目を迎えるロイヤルランブル戦には中邑、オートン、コービンをはじめ、ジョン・シナ、フィン・ベイラー、ブレイ・ワイアットなども参戦し、スーパースター30人によって競われる。 同じく今週末のPPV『ロイヤルランブル2018』でWWE王者AJスタイルズと1対2のハイディキャップ王座戦が決定しているケビン・オーエンズ&サミ・ゼイン。2人がリングで「俺たちは次期共同WWE王者だ」と王座戦勝利宣言をしていると、そこへAJスタイルズが現れた。「お前たちが闘うのはこの俺だぞ。」とハンディキャップをものともしないスタイルズにオーエンズは「今夜、俺とゼイン、それぞれとシングル戦をやろうじゃないか」とスタイルズに1日2試合の不利な対戦を承諾させた。しかし、この試合決定に不満の残るシェイン・コミッショナーはオーエンズ&ゼインにセコンドに付くことを禁止し、破った場合は即刻解雇の条件を付きつけた。1試合目のオーエンズ対スタイルズ戦では、序盤にキャノンボールを繰り出したオーエンズがコーナーに誤爆して左足を負傷。このチャンスを逃さないスタイルズはその左足をカーフ・クラッシャーで捕まえて、オーエンズからタップを奪って勝利した。続くゼインとの試合では、ダメージの残ったスタイルズが序盤劣勢に陥るも、牛殺し、ペレキックと徐々にペースを取り戻してゼインを追いつめる展開に。勢いに乗るスタイルズだったが、リングサイドで担架に乗せられるオーエンズに気づくと担架を倒してオーエンズを攻撃。しかし、この攻撃が仇となり、ゼインに時間を与えてしまったスタイルズはリングに戻った隙に、ヘルヴァキック、続けてブルーサンダーボムを食らってしまい敗戦。タイトルマッチに暗雲が立ち込めた。 205 Liveではヒデオ・イタミが、仲間の復讐として執拗にヒデオを付け狙うギャラハーと対戦。「俺はギャラハーをリスペクトしない」と宣言して試合に挑んだヒデオは、いきなりビックブートで先制すると、ヒザ、サッカーボールキックと序盤から試合を優勢に進めた。しかし、ギャラハーがリング下に潜り込み、ヒデオの背後から不意打ち攻撃をすると状況は逆転。ギャラハーは怪我の影響が残るヒデオの左腕を巧みな関節技で絞り上げた。苦戦を強いられたヒデオだったが、右腕のパンチ連打で打開するとダイビング式クローズライン、串刺しドロップキックと本来の勢いを取り戻し、最後はドラゴンスリーパーの体勢からヒザをギャラハーの顔面に炸裂させて勝利。ビデオは205 Liveに登場後、好調をキープしているようだ。 WWE今年初のPPV(ビッグマッチ)であり、年間4大大会のひとつでもある『ロイヤルランブル2018』は日本時間1月29日の午前中より、ペンシルベニア州フィラデルフィアのウェルズ・ファーゴ・センターから全世界に生配信される。RAWとスマックダウンのスーパースターが集結する豪華大会に期待が高まる。文・どら増田写真・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved
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スポーツ 2018年01月24日 22時40分
【WWE】トランプ大統領に“丸坊主にされた男”が記念大会で大の字に!
世界最大のプロレス団体、アメリカのWWEは米国現地時間1月22日、ニューヨーク市ブルックリン区で主力ブランド(TV番組)RAWの25周年を記念してバークレイズ・センターと、最初のRAW収録場所であるマンハッタン・センターの2会場で、WWE初となる2会場中継を行った。 RAWの25周年記念番組の名に相応しいメンバーの登場が発表されていたが、オープニングではステファニーとシェインのマクマホン兄妹が登場した。 一番感謝している特別な人としてWWEチェアマンであり、実父のビンス・マクマホンを呼び込んだ。感謝の印として用意した25周年プレートにビンスは「25年頑張ってこの安っぽいプレートか? お前たちはみんなに感謝しているが、俺が感謝するのは俺自身だけだ」と自画自賛。 すると、そこにビンスと因縁深い突然スティーブ・オースチンが現れると、オースチンの攻撃を恐れるビンスは「もう私は退職者で高齢だ。シェインはまだ現役だぞ。」とシェインに話を向けると、オースチンはスタナーでシェインを沈めてしまう。ビンスはビール缶2本を持ち出してオースチンを落ち着かせようとしたが、2人が乾杯してハグするとオースチンはビンスにもスタナーを炸裂。 RAWは大統領就任以前のドナルド・トランプ大統領と、ビンスの抗争が始まった番組であり、2007年の春に行われた『レッスルマニア23』ではお互いがレスラーのマネージャーとなり、マネージャーに付いた選手が負けたら髪を切るというバトル・オブ・ザ・ビリオネアーズ(億万長者対決)が行われ、レフェリーを務めたオースチンの加担もあり、ビンスが丸坊主にされている。このシーンはトランプ大統領就任時から今でも世界のメディアで報じられ、ビンスはトランプに丸坊主にされた“プロレス団体の社長”としてWWEとともに世界的に知名度を大きく上げた。ちなみにその試合は今回のビンスのように、最後はトランプもオースチンのスタナーを喰らいKOされている。 せっかくの記念大会のリング上で大の字になるビンスを尻目にオースチンは、RAW25周年を祝杯するビールのがぶ飲み。RAW25周年のハイライトをいきなり見せられた会場は大興奮し、大会の幕が開けた。 大会の節々にはアンダーテイカーやD-ジェネレーションXがRAWの聖地マンハッタン・センターに登場。 2017年4月のレッスルマニア33以来姿を見せなかったアンダーテイカーがRAW最初の収録場所、マンハッタン・センターのリングに登場した。アンダーテイカーは熱烈な“アンダーテイカー”コールで迎えられると「25年間、ダークサイドに足を踏み入れる奴はすべて葬ってやった。スティーブ・オースチン、ミック・フォーリー、ケイン、この聖地で闘いを挑み、敗れ去ったものに贈る。Rest in peace(安らかに眠れ)」と告げてリングを後にした。 また、元新日本プロレスのルーク・ギャローズ&カール・アンダーソンと、リバイバルの試合前にはWWEレジェンドのD-ジェネレーションXが集結。トリプルH&ショーン・マイケルズが登場すると「25年前ここからすべてが始まった。マンハッタン・センターがRAWのホームだ」と会場を盛り上げ、ニュー・エイジ・アウトローズ、Xパック、レイザー・ラモン、さらに現役のベイラー・クラブが登場。試合ではギャローズ&アンダーソンがマジックキラーでリバイバルに快勝する。突っ掛かってきたリバイバルのドーソンにレイザー・ラモンが爪楊枝を投げつけ、XパックがXファクター、ロード・ドックがシェイク・ラトル&ロール、ビリー・ガンがフェイマサーと連続攻撃で沈めると、続けて現れたリバイバルのワイルダーにマイケルズがスィート・チン・ミュージック、トリプルHがペディグリー、ベイラーがクー・デ・グラを叩き込むと、最後はメンバー全員で「Too Sweet」ポーズで勝利をアピールした。新旧の人気ユニットが夢の合体を果たした瞬間だった。 この大会には新日本プロレスの1.4東京ドーム大会でケニー・オメガと対戦し、翌5日の後楽園ホール大会で内藤哲也を襲撃したクリス・ジェリコも新日本で着用しているアルファクラブTシャツを着てバックステージ映像に登場。アライアスのギターを奪いアライアスをバカにする歌を披露した。現在のジェリコの契約はフリーだが、WWEのスーパースターのまま新日本に登場したことを証明したシーンと言ってもいいだろう。 WWEの次回のPPVは日本時間1月29日に行われる『ロイヤルランブル』。WWEでは史上初の女子版に出場する日本人スーパースター、アスカの活躍に期待したい。文・どら増田写真提供・©2018 WWE, Inc. All Rights Reserved
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スポーツ 2018年01月22日 12時50分
【新日本】再び“真ん中”へ!満身創痍の棚橋、みのるの“シーン現象”を覆せるか?
2016年は5月に左肩剥離骨折と左腕二頭筋断裂、昨年も5月に右上腕二頭筋腱遠位断裂、12月に右ヒザ負傷により、2年間で3度のシリーズを欠場している新日本プロレスのIWGPインターコンチネンタル王者、棚橋弘至。1.4東京ドーム大会でジェイ・ホワイトを相手に王座を防衛した棚橋は、足を引きずりながらインタビュールームに現れた。 試合を見ていても、オカダ・カズチカとIWGPヘビー級王座を争っていた数年前に比べると程遠いコンディション。低迷期の新日本を支え続けてきた代償がここに来て肉体的に影響が出ているのは間違いないだろう。しかし、そんな満身創痍でボロボロになっても、棚橋は新日本の“真ん中”に戻ることを諦めていない。1.4ドーム大会では試合順が後ろから3つ目に“降格”したが、これが悔しくて仕方なかったようだ。 「試合順っていうのは、レスラーにとってものすごく大切なものなので、一つでも上の試合で組まれるように、これからやっていきます」 「“真ん中に戻る”というのは、再びメインに戻るということ。話題の中心になりたい。ぶっちゃけ言うと、チヤホヤされたい」 「悔しーい! 悔しい! 俺がメインの時にはこれだけ呼べなかったんでね。『悔しい』しか言葉がないです。俺も4万人集めたいです」 こうして素直な気持ちを口に出すのも棚橋の魅力なのだが、今でも根強い棚橋ファンの気持ちをさらに超える悔しさを本人が持っているのは、ファンにとってまだ救いだと思う。 「原因は分かってますから。俺自身にありますから」 そう語ると、「ケニー(オメガ)対(クリス)ジェリコが気になるんで」と記念撮影もそこそこに、足を引きずりながらインタビュールームを後にした。 そして、翌5日の後楽園ホール大会。“難敵”鈴木みのるの次なる標的として、目をつけられてしまった。1.4ドーム大会では後藤洋央紀に敗れ、NEVER無差別級王座を明け渡したことだけではなく、敗者髪切りルールに則り自ら頭にバリカンを入れて丸坊主になったみのるは、既に次の標的を棚橋と定めていたのかもしれない。1.5後楽園大会では8人タッグマッチにもかかわらず、棚橋一本に狙いを定め、ただでさえダメージが深い右ヒザを得意の関節技と椅子攻撃で徹底破壊。 「タナハシー! 次の標的はお前だ!」とせせら笑うみのるに対して、棚橋は「次は俺か…。気付くのが遅れたよ」と声を振り絞るのが精いっぱいだった。これを受けて1.27北海きたえーる大会でのシングル対決が決定。新日本の王座総取りを掲げているみのるの思惑通り、インターコンチ王座も懸けられた。 昨年も2.5きたえーる大会のメインに出場し、オカダのIWGPヘビー級王座に挑戦したみのるだが、敗れはしたものの、あまりにも冷徹な関節攻撃に札幌のファンが凍りつき、かつてのパンクラスの会場を思い出すような“シーン現象”を現在の新日本の会場で生み出した。当時のオカダと今の棚橋ではコンディションの差に開きがかなりあるので、今年も“シーン現象”が起こるようなことがあれば、棚橋の意志とは関係なく、レフェリーやドクターが試合を止めてしまう可能性もないとは言えない。みのるが右ヒザを中心に棚橋の負傷箇所を攻めて来るのは想定内だが、棚橋には最後まで会場のファンが希望を持てるような試合をすることで、“シーン現象”を覆してもらいたい。 札幌は棚橋にとって、2006年7月に初めてIWGPヘビー級王座を獲得(会場は月寒グリーンドーム)した思い出の地。ここで負けるわけにはいかないのだ。取材・文 / どら増田カメラ / 萩原孝弘
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スポーツ 2018年01月21日 15時00分
プロレスラー世界遺産 伝説のチャンピオンから未知なる強豪まで── 「坂口征二」表と裏からプロレス界を支えた“世界の荒鷲”
日本プロレス界の発展に、選手としてだけではなく裏方としても尽力した坂口征二。 筋骨隆々でいて均整のとれた肉体美。大型外国人と対峙してもその体躯はまったく見劣りすることがなく、アンドレ・ザ・ジャイアントらと真正面から組み合う姿を鮮明に記憶するファンも多いことだろう。 その一方で、坂口の“名勝負”となるとどうか。 アントニオ猪木には華麗さで引けを取り、巨漢といってもジャイアント馬場のような怪物性はない。常にどこか冷静なため、力道山のような苛烈さもない。 そのリング上のたたずまいや持ち前のパワーファイトから、「きっと強いんだろう」「実力では猪木を上回るんじゃないか」と思いはしても、それと試合が面白いかは別の話である。 決してチャンスに恵まれなかったわけではない。新日本プロレスの初期にはパット・パターソンや大木金太郎との因縁マッチ、あるいはUWF軍との抗争においても坂口が主役に躍り出る瞬間はあったが、結局は長くは続かなかった。 「柔道家に限らず、何かスポーツ競技で実績を残した選手は、本質的にプロレスに合わないところがある。勝った負けたですべてが決まる感覚が染みついているから、たとえ自分が負けても“相手を光らせて試合を盛り上げる”というような、観客を意識した試合運びができないんですね。理屈では分かっているのでしょうが、どこかぎこちなくなってしまう」(専門誌記者) 元レスリング五輪代表の長州力にしても、その人気は観客を意識して得たものではない。ハイスパートレスリングや“下剋上”というテーマが、そのときの時流に合ったという部分が大きかったのではないか。「坂口の技は無駄に痛いんだ」と某ベテラン選手が語ったように、格闘家とエンターテイナーの使い分けがうまくできない部分は、少なからずあっただろう。 「サカさんの場合、根っこが真面目なせいなのか、アングルにもどこか乗れないところがあった。明治大学の大先輩であるサカさんに、小川直也が噛み付くという仕掛けで胸倉をつかんだんだけど、その後にサカさんが『おい! こんなことやるなんて聞いてないぞ!』なんて記者のいる前で怒鳴り散らしたことがあり、そんな言葉は記事にできないから困っちゃったよ」(ベテラン記者) だがそんな、ある意味でプロレスラーらしくない人柄があったからこそ、会社として新日が存続できたという面は少なからずあった。 「昔、巡業のときはサカさんが日々の経費を仕切っていて、宿屋でオイチョカブをやって負けた連中が『サカさん、ハガミ(前借り)、お願いします』なんてよくやってたよ。猪木には周りの世話をすることなんてできないし、事務方の人間はレスラーの気持ちがどこか分かっていない。サカさんがいたからこそ、何かにつけてうまく回っていた部分はあっただろうね」(同) 坂口が柔道日本一になった後、日本プロレスの人間と会食した際に分厚いステーキを食べるのを見て、プロレスラーになればこんないいものが食べられるのか、と感激してプロレス転向を決意したという有名なエピソードがある。 つまり、坂口にとってのプロレスとはあくまでも飯を食うための仕事であって、自分自身がスターになって喝采を浴びることなど、きっと二の次だったのだろう。 猪木をトップスターとして盛り上げていくことが、新日にとってベターな選択であるならば、自分自身はあえて二番手の補佐役に徹することもいとわない。 「会社の中で猪木に対して唯一、ものを言える人間だった」(同) との評価もあるように、坂口の常識人的なかじ取りがあったからこそ、新日の運営がスムーズに進んだと言える。 1990年4月、新日のドーム大会に全日本プロレスの選手たちが参戦するという“歴史的事件”も、常識人である坂口を馬場が信頼したからこそ実現したものだった。 仮に、坂口が新日入りしていなかったならば、恐らく旗揚げして早々に、猪木はアントン・ハイセルのような金銭トラブルを起こして、あっけなく団体は崩壊していたのではないか。 猪木自身もそのことが分かっていたからこそ、長らく坂口をフロントとしても尊重していた。逆に、猪木が坂口を“煙たい存在”として遠ざけて藤波辰爾を社長に据えると、すぐに“プロレス冬の時代”が到来することにもなった。 つまり猪木の格闘技世界一決定戦も80年代の新日黄金時代も、あるいは現在のオカダカズチカや内藤哲也の活躍も、坂口なくしてはあり得なかったかもしれないのだ。 日本プロレス史の陰の立役者としても、坂口は記憶されるべき存在なのである。坂口征二1942年2月17日生まれ、福岡県久留米市出身。身長196㎝、体重125㎏。得意技/アトミック・ドロップ、逆エビ固め文・脇本深八(元スポーツ紙記者)
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