14番目に登場した中邑は、フィン・ベイラー(元・新日本のプリンス・デヴィット)、ジョン・シナ、ロマン・レインズを含む最後の4人に残った。中邑とベイラーが攻防を展開すると、その隙を突いてシナがベイラーを放り落として脱落。今度は中邑がシナをエプロンに追いつめると、キンシャサを叩き込んでシナを脱落させた。これで中邑とレインズの2人が残ると、中邑は「カモーン」とレインズを挑発。レインズがスーパーマンパンチを決めれば、中邑がトップロープ越しの三角締めで両者の意地がぶつかり合う死闘を展開すると、最後は中邑がキンシャサ(新日本時代のボマイェ)を叩き込み、レインズを場外に放り投げて勝利した。
王座挑戦権を獲得した中邑は「どのベルトに挑戦したいか」との質問に不敵な笑みを浮かべながら、「AJスタイルズ」と答え、米国現地時間4月8日に行われる世界最大のプロレスイベント『レッスルマニア34』で中邑真輔対AJスタイルズのWWE王座戦が決定した。両者は新日本離脱直前の2016年1月4日東京ドーム大会で、当時中邑が保持していたIWGPインターコンチネンタル王座をかけて対戦しており、大激戦の結果、中邑が勝利を収めている。世界で2番目の集客を誇るプロレスイベント新日本の『レッスルキングダム』でファンを熱狂させたカードが、『レッスルマニア』という世界一の舞台でどんな試合が見られるのか。ワクワク感が止まらない。
■中邑真輔 インタビュー
ーー今の率直な気持ちは?
言葉が見つからない。レッスルマニアで自分もファンも望んだ試合ができることに興奮している。
ーーAJスタイルズとの対戦に関しては?
世界最高の舞台で世界最高の相手と闘うことを望んでWWEに来た目的の一つ。それが実現することに興奮している。
ーー自身初のレッスルマニア出場には?
会場がでかければでかいほど自分のパフォーマンスが上がるので、それを楽しみにしている。
ーーファンに一言
これはまだ始まりだけど、応援ありがとうございます。試合しながらファンが自分の後ろにいてくれるという感覚を感じたので力になった。
文・どら増田
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