追悼大会はこれまでの三沢さんの偉大な功績を称え東京と大阪で開催されるが、田上明社長は、追悼興行の参戦選手について「昔から馴染(なじみ)のある選手には声をかけている。(川田利明選手?)視野に入っている」と旧全日本勢などにラブコールを送っていることを明かした。
さらに「マッチメークに関しても一生懸命考えている。成功させたい」と2カ月後に迫った興行に向けて突き進むことを誓った。
そんな田上社長に援軍が現れた。副社長の丸藤だ。丸藤は現在、右ひざ前十字じん帯断裂からの戦線復帰を目指している。本来であれば自身が試合をして貢献したいところだが、それまでに復帰することは難しいという。
丸藤は「マッチメークであったり、誰が参戦するとか。他団体の選手にも協力してもらいたいからオファーを出している」と裏方として援護射撃することを決意。早速、追悼興行に向けて独自の案を打ち出した。
「東京に出る人間、大阪に出る人間と2大会で出る選手を分けた方がいいと思う。もちろん両方に出る選手もいる」。今回は東西の興行で選手を入れ替えるというのだ。
1人でも多くのファンに三沢さんが作り上げてきたものを見て欲しい。その思いから「三沢さんはノアの象徴でもあり、プロレス界全体の象徴でもあった。1つの大会では収まり切らない。2大会とも見て欲しいぐらいの気持ちなんで。東京から大阪の最初から最後まで、三沢光晴追悼興行にしたい」(丸藤)と他団体も含め選手を分ける理由を明かした。
仮に、複数の団体から選手が参戦することになった場合、10・3大阪大会の日は新日本プロレス、全日本プロレスともに興行の予定はない。それだけに、メジャー3団体揃い踏みという可能性も十分考えられる。
三沢さんの後継者として、副社長として丸藤は全力でサポートする。