創成期からのストーリー展開がついに事実上の終えんを迎えた。
26日のハッスル最大の祭典「ハッスル・エイド2009」東京・両国国技館大会で、“ハッスルの偉大なる支配者”でモンスター軍のトップ高田総統とハッスル軍のキャプテンだったボノくんが相次いで離脱。この日は、途中休憩をまたぎ、モンスター軍とハッスル軍がそれぞれ主催興行を行うも、終わってみれば両軍とも空中分解する結末となった。
前回大会で高田総統のモンスター軍解散宣言を受けた川田総統代行は「川田モンスター軍」結成をブチ上げるも、アン・ジョー司令長官と島田工作員らがそそくさと退散したことで、結局「オレも考える」と解散を決意。一方、高田総統の化身との闘いを制してハッスル軍のエースとなったマグナムTOKYOも「モンスター軍を倒すのがハッスル軍の存在意義だった。でもこのままやってても意味がない。一度ゼロにする」として同軍の解散を表明した。
これで従来のストーリーがエピローグを迎え、いったん幕を閉じた格好のハッスル劇場。ケツおやじとして定着した越中詩郎やブッチャーVSシンなど、オールドファン向けの試合には声援も飛ぶが、それ以外はさっぱり。特に新日本プロレス「G1クライマックス2009」に参戦するTAJIRIは、芸人HG相手に15分以上も淡々と“調整試合”をこなし「G1に優勝できるかわかりませんが、がんばってきます」とアピールしたが何か空しい。
いまのままではファイティング・オペラとして役者不足の観も否めず、迷走が続くハッスルはこの先どんな展開をみせるのだろうか。