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レジャー 2006年10月26日 15時00分
GI天皇賞・秋 鶴留師が確信 盾の女王 スイープトウショウ
ディープインパクトの不出走で、にわかに混戦模様となった「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京29日)。しかし、日本馬で唯一ディープを負かしたハーツクライ、そして、一昨年の年度代表馬ゼンノロブロイを昨年の宝塚記念で一蹴した女傑スイープトウショウが実力的に一歩抜きん出ているのは間違いない。今春は軽度の骨折のため休養を余儀なくされたが、休み明けとなった京都大賞典を楽勝。栗東キャップ・谷口記者も、陣営の戴冠への自信のほどを肌で感じ取ったようだ。 胸躍らされた凱旋門賞は遠い昔話。突如の年内引退発表に、晴天の霹靂(へきれき)だった禁止薬物騒動、さらには秋天出否のドタバタ劇…。つぶらな瞳のディープインパクトに何ら罪はないが、関係者の不協和音には怒りを通り越し、悲哀すら感じてしまう。 そんなディープに翻弄される報道陣をよそに、われ関せずとばかり、昨年獲り逃した秋天にピタリと照準を合わせてきたのが女傑スイープトウショウだ。 ダンシングブレーヴの肌にエンドスウィープという配合がベストフィット。際立つ悍性のきつさから解き放たれる異次元の末脚は、牡馬を相手にしても一歩も引かないパフォーマンスを披露してきた。 通算<8216>。GI3勝を含む重賞6勝は、歴代の牝馬賞金獲得ランキングを見てもエアグルーヴ(1位)、メジロドーベル(2位)、ヒシアマゾン(3位)といった名だたる名牝に迫る勢いだ。 振り返れば、昨年までは「一度調教で立ち止まったらガンとして動かない。週に坂路でまともに乗れるのは、ほんのわずかだったから普通の馬の半分ぐらいしか量はこなせなかった」と池添騎手。それでも、2005年宝塚記念では後に日本馬で唯一ディープに後塵を浴びせたハーツクライや、04年年度代表馬のゼンノロブロイなどを一蹴してみせた。 それから早1年、円熟の5歳を迎えたスイープは、調教役の山田助手をはじめとする精鋭スタッフらの努力も手伝って、気の向くままに走っていたワガママ娘から大人の女へと見事に脱皮した。 「昨年に比べ、いろいろ精神面で余裕が出てきた。今では400mの角馬場でキャンターを長めに乗れるようになったし、一番馬場の広い(栗東)Eコースとの併用も可能になった。ケイコ量を距離に換算したら、昨年とは随分違うはず」(山田助手) 現実に復帰戦となった京都大賞典(1着)では、休み明け+オークス以来の2400mをあっさりクリア。本番へ向け、幸先の良いスタートを切った。 「これまでの休み明けといえば、詰め寄る競馬しかできなかっただけに正直、息がもつかどうか半信半疑だった」と話す山田助手も、この勝ちっぷりには目を丸くした。「勝負どころで他馬に周りを囲まれる苦しい位置取りだったが、手応えは進路をどう取るかぐらい余裕があったからね」。もはや陣営はディープが居ようと居まいと関係なし。本格化著しい愛馬に絶大な信頼を寄せている。 加えて、唯一の不安でもあった久々激走の反動も皆無に等しいと鶴留師はいう。「レコードが出るような流れだと、その後が怖いが、前走は正味、ラスト2Fだけの競馬。トライアルとしては理想的なステップが踏めた」とニンマリだ。 女傑スイープトウショウがディープに負けない鬼脚で府中の直線を飛んでみせる。
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レジャー 2006年10月25日 15時00分
GI天皇賞・秋追い切り速報 バランスオブゲームまた固まった
今週のメーンは伝統の「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京)。ディープインパクトの回避で、にわかに混戦模様を呈しているだけに、馬券的にも面白いレースとなった。注目は前走のオールカマーを制し、GII6勝目を挙げたバランスオブゲーム。今朝の追い切りは、お得意の“ドタキャン”で明日26日に持ち越されたが、中間の気配は文句なし。悲願達成へ陣営も気合十分だ。 これぞ勝利の方程式!? 7歳の老雄バランスオブゲームが最終追い切りを予定していた今朝、前走オールカマー時に続き、再び“ちょい悪オヤジ”ぶりを発揮した。 最近は坂路、コースを問わず、馬場入りを拒否する面が出てきて、陣営が調整に四苦八苦するシーンが多いが、この日も坂路のスタート付近でお得意の“フリーズ”。乗り手と十数分の格闘の末、あきらめた陣営は北馬場に移動させ、角馬場を周回するにとどまった。 「坂でゴネちゃって。仕方なく北の角馬場に入れました。明日はまた朝一番にやるつもりですが、(コースは)どこに入れるかはこれから考えます」と宗像師は戸惑いを隠せない様子で囲まれた報道陣にこう話した。 とはいえ、同じくこう着→追い日を1日延ばしたオールカマーでは、戦前の不安を一掃し、コスモバルクの猛追をハナ差退けた。「前走も、先週も、それで1日延ばしたんだけど、競馬で結果を出しているのだから心配ないよ」と師。この中間は15日に初時計(800m51秒9)を出すと、20日には50秒9→36秒3→12秒9。22日にも北Cコース(ダート)で5F68秒4をマークするなど、量は十分こなしている。 すでにGIIは歴代最多の6勝をマークしているものの、いまだGI勝利はない。「どうも本番に弱いというか…。力はあるのにね」と同師がぼやくように、過去、GIでは平成16年の安田記念と、ディープインパクトと対戦した今年の宝塚記念の3着が最高の成績だ。 が、今回は最大のチャンスが巡ってきた。ディープもハーツクライ(有馬記念)も不在。東では毎日王冠1、2着のダイワメジャー、ダンスインザムード、西では京都大賞典のスイープトウショウ、3歳のアドマイヤムーンあたりが人気を集める混戦模様。どの馬にも可能性があるレースといえる。「年齢的にもこの天皇賞が最後になるだろう」と師も力を込める。 過去、天皇賞・秋は(9)(11)着と結果が出ていないが、「2度とも外枠(15、18番)が響いた。力を出し切っていないから」と師。「本来、中距離が一番合っている。東京の2000mという条件は適していると思う。ケイコは大変だが、レースにいくと別のスイッチが入る馬だからね。いつもと同じ前々の競馬で」 弥生賞、セントライト記念を勝った3歳時からGI候補といわれ続けてきた逸材。ラストチャンスで大輪を咲かせるか、注目だ。
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レジャー 2006年10月24日 15時00分
GI天皇賞・秋 注目は黄色と黒の縦ジマ勝負服 狙え!社台ファーム2頭 ダンスインザムードとローエングリン
「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 東京29日)は黄色と黒の縦ジマの勝負服2頭が熱い!女傑っぷりが板についてきたダンスインザムードと脚質転換が奏功し完全復活したローエングリンの2頭だ。ともに前哨戦の毎日王冠で好走。名門・社台RHが96年のバブルガムフェロー以来、10年ぶりとなる秋の盾獲りに闘志を燃やしている。 天皇賞・秋といえば藤沢和厩舎。96年のバブルガムフェローを皮切りに、02、03年のシンボリクリスエス、04年のゼンノロブロイと史上初の3連覇を達成するなど計4勝をマーク。一昨年にはワンツーフィニッシュも記録している。 そんな“盾厩舎”が今年送り込むのが、前2年で(2)(3)着とあと一歩で涙をのんできたダンスインザムード。 デビューから4連勝で桜花賞を制覇し、同厩舎に初のクラシックのタイトルをプレゼントした馬だが、一時は競走生活の危機もあった。3歳暮れの香港Cで13着と惨敗。以降、(9)(18)(8)(12)(8)着と大スランプに陥ってしまったのだ。「本当に良くなったのはマイラーズC(2着)の後くらいから。性格的にきついところがある馬。今、思えば使い込んだ疲れもあっただろうし、ストレスもあったろう。時間がかかったが、よく立ち直ってくれた」と藤沢和師。 復活を遂げた今期は新設GI・ヴィクトリアマイルの初代女王に輝くと、安田記念(5着)を挟んで、3度目の海外遠征になった米国GIII・キャッシュコールマイルも快勝。前哨戦の毎日王冠でも牡馬相手にクビ差2着と力を見せた。 米国にも帯同した葛西助手は「どっしりと落ち着いているのが何より。向こうでは関係者に『本当に2年前(アメリカンオークス2着)と同じ馬かい?』ってびっくりされたくらい。背が伸びたし、体もひと回り大きくなった。今は精神面の心配がないから、こちらも余計なことを考えずに攻め馬ができる」と言う。 1週前の追い切りは芝コースでサーッと流しただけだが、動きは軽快で馬体もふっくら見せている。「3頭併せを前に置いて、平常心を保つケイコ。いい感じだったね。前走は(安田記念時より)22kg増えていたが、本来、あれくらいあっていい馬だから」と同助手。 社台ファームの生産馬だけに、今年いっぱいで繁殖に上がることがすでに決定している。オークス馬ダンスパートナー、菊花賞馬ダンスインザダークの全妹という超良血だけに、牧場側の期待も大きい。 「強い馬がそろうが、2着した時は3歳でまだ成長途上だったし、去年はいろいろあったなかでの3着。今年が一番充実しているから」と同助手。 文字通りのラストチャンスで“三度目の正直”がなるか。 昨年のマイラーズCから1年半、勝ち星から遠ざかっているローエングリンだが、「むしろ今が一番いい。ようやく理想型に近づいてきた」と伊藤正師は言う。 「若いころは先に行って結果を出していたが、もともとは中距離で差す競馬をさせたいと思っていた馬。毎日王冠(3着)は負けたとはいえ、最高のレースだった。全体を10とすると、もう8までは差し馬になっているね」 ひと口に脚質転換というが、生き物が相手だけにそう簡単なことではなかった。まして、行きたがる気性は人(馬?)一倍で、スピードも豊かなローエングリンにおいては。 「結局、成果が出るのに7戦もかかったけど、今思えば、冬場に短い距離を使ったことが正解したね。守備範囲外の厳しいレースを経験して馬に“走るぞ”という気持ちが出てきた」 3走前の関屋記念で上がり3F32秒9の鋭脚を繰り出して0秒4差4着すると、前々走の京成杯AHでは(同)34秒3で0秒3差4着、前走は(同)34秒4で0秒2差。差す競馬が板につき、一戦ごとに勝ち馬との差は縮まってきている。 中2週と間隔が詰まっているため、速い追い切りは先週末の1本だけだが、気配は上々。馬体、毛ヅヤの良さは相変わらず目立っている。「順調にきているよ。前走あたりからケイコの動きに迫力が出てきたし、状態はいうことない。今のこの馬なら、東京の2000mも望むところ」 ディープインパクトの去就に注目が集まった今年の天皇賞・秋だが、結局は回避した。「凱旋門賞で3着は大変なこと。ボクもローエンで経験(仏ムーランドロンシャン賞2着)したけど、まったく環境の違う海外で走らせるのは並大抵の苦労じゃない。頑張ったと思うし、みんな、もっと褒めてあげなきゃ」と同師。 「正しい選択じゃないかな。あれだけの馬だから、最高の状態で出てこないとね。そうじゃないと、負かしても面白くないから」と続けた言葉に、7歳にして本格化した愛馬に対する確かな信頼と自信が見て取れた。
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レジャー 2006年10月23日 15時00分
天皇賞・秋 追い切り バルク 究極
秋の東京競馬前半戦のハイライトは「第134回天皇賞・秋」(GI 芝2000m 29日)。ディープインパクトの回避が伝えられたなか、主役の座を虎視たんたんと狙うのが道営の雄コスモバルクだ。22日には出走馬の先陣を切って本追い切りを消化。こん身の仕上げで盾に殴り込みをかける。 先週末、北海道・道北地方では初雪の便りが届いた。22日は、札幌や日高町でも日中の気温が8度までしか上がらなかった。 本格的な冬将軍の到来を予感させるなか、日本シリーズで奮闘している北海道日本ハムファイターズに負けず劣らず、北の大地で熱い声援を受けるコスモバルクが、悲願の国内GI制覇へ向けて最終追い切りを行った。 昨年の有馬記念の追い切り以来またがる五十嵐冬騎手を背に午前9時30分、バルクは門別競馬場の本馬場(ダート)に姿を現した。 キャンターに入って行きたがる、いつもの姿は見られない。非常にリラックスした走りで加速していく。直線で4、5発ステッキは入ったが、前走のオールカマー(2着)時とは一転、終いもしっかりとした脚取りでフィニッシュ。6Fから80秒8→66秒1→53秒6→39秒9→13秒0と、門別競馬場での追い切りとしては上々のタイムをマークした。 「行き出しを含め、今まで追い切りに騎乗した中でも一番スムーズだった」と五十嵐冬騎手。追い切りを見守った田部和師も「5Fを65-66秒ぐらいで行く指示だったが、リラックスして走っていたし、最高の調教ができた」と、悲願の盾制覇に向け、まずはホッとした表情を見せた。続けて、「こういう追い切りができたのは前回、控える形で折り合う競馬ができたことが、つながっているのかな、と思う面もある」と、精神面での成長を感じ取っていた。 オールカマー後は、ビッグレッドファーム明和で調整され、時計を2本出している。先週の坂路での3頭併せでも豪快な動きを見せており、今回の追い切りで、まさしく万全の態勢が整った。 「北海道の人間として、ファイターズも応援していますが、それに負けないぐらいバルクの能力を発揮できる騎乗をして、北海道のファンの期待に応えたいと思います」と五十嵐冬騎手。 中央で初めて騎乗したGIが天皇賞・秋だった彼にとって、このレースに対する思い入れは人一倍強い。数々の経験を積んできた今、悲願を成し遂げる時を迎えた。
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レジャー 2006年10月21日 15時00分
菊花賞 3度目の正直 藍子当てにいく!!
「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)は3冠馬誕生か、はたまたSS産駒が有終の美を飾るか。数多くのシナリオが考えられるなか、女優・佐藤藍子はドリームパスポート&マルカシェンクの2頭を軸に指名。スプリンターズS、秋華賞は残念ながら取り逃してしまったが、三度目の正直をかけ、ここもアグレッシブに好配当を獲りにいく。 本紙で予想を始めてから早3回目になりますが、そろそろ当てにいかないと…。家族と一緒にテレビ、または競馬場に観戦に行ったときは当たるんですけどねぇ(笑)。 先日、友達と大井競馬場に行ったときの馬券は好調だったんですけど、これじゃあ“言ってるだけ番長”になっちゃいますかね? ◆菊花賞◆いち競馬ファンとしては、メイショウサムソンに3冠を獲らせてあげたい。サムソンがたどってきた道のり、石橋守騎手、オペラハウス産駒とどれもしぶい。地道にやってきたものがそれなりの結果を得るのは当然。3冠達成へ“声援”を送りたいところですが…。 馬券はシビアにいきます!サムソンではなくドリームパスポートの単勝で勝負。前走・神戸新聞杯でサムソンを破り、直接対決はこれで3勝3敗。力は互角でしょう。サムソンとはいいライバル関係ですが、今回は奇遇にも馬番が隣同士。何か因縁めいたものを感じます。 また、菊花賞3年連続2着の横山典騎手に乗りかわるのも心強いですね。どういった乗り方をするのかも楽しみですけど、もともとが追い込み脚質。長丁場のレースですし、サムソンの動きを見ながら競馬をできるのは有利ですよね。大好きなフジキセキ産駒ですし、名前の通り“ドリーム”を見せてくれるはず。 もう一頭の単勝はマルカシェンク。雑誌でシェンクの写真を初めて見たとき、なんて愛くるしい顔をしているんだろうと思いました。ワタシの“お気に入り”です。 デイリー杯2歳S快勝後に骨折。復帰後の成績はイマイチという気はしないでもないけど、前走・毎日王冠にしたって惜しい競馬をしているのでそろそろ本来の走りが戻ってきそう。デ杯を勝った京都に戻るのもプラスでしょう。 馬連、3連複のヒモにはアドマイヤメインをチョイス。長距離実績があるので怖い一頭です。サイレンスズカもそうでしたけど、逃げ馬には独特の美しさがあるし、レース運びもカッコイイですよね。 今回、馬券には絡めませんでしたが、波乱を起こすとしたら距離適性があるミストラルクルーズ、神戸新聞杯3着馬ソングオブウインドの2頭。調子が良ければ3着はありそうです。 馬券は(7)(13)の単勝各100円。馬連(5)(7)、(5)(13)、(7)(12)、(12)(13)も各100円。3連複(7)(13)を軸に(5)(12)各200円。以上8点で合計1000円。
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レジャー 2006年10月20日 15時00分
GI菊花賞 古谷記者確信の◎ フサイチジャンク奪冠!!
メイショウサムソンの3冠なるかで話題が持ちきりの「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)。当然、メイショウの1番人気が想定されるが、南関東本紙予想でおなじみの“神の相馬眼を持つ男”古谷剛彦の結論は対抗止まり。そして、彼の導き出した本命馬とは…。 今週は北海道新ひだか町静内で、オータムセールが行われた。最終日となる20日はアラブ1歳が4頭上場された。おそらく、今年でアラブ市場も終えんを迎えるだろう。 日本の競馬において、アングロアラブが支えてきた功績は非常に大きいが、若い競馬ファンの中にはアラブの存在すら知らないファンもいることだろう。 個人的な話になるが、サラブレッドと芝で戦い、上位争いを演じたアキヒロホマレが大好きだった。また、友人の祖父の馬モッカンセンプーが銀杯を制した当時のテレホンカードを今でも宝物にしている。 しかし、95年、JRAからアラブ競走は姿を消した。そしてこの年のクラシック戦線では、ジェニュインやタヤスツヨシなど、サンデーサイレンスの初年度産駒が上位をにぎわせた。 今年はそのSS産駒がクラシックに挑戦する最後の年となった。先週の秋華賞まで、いまだ無冠のまま…。数々の記録を塗りかえた名馬の血がこのままで終わるはずはない。 春のクラシック戦線で話題を集めていたフサイチジャンク。前走のセントライト記念で敗れ、その存在はより一層かすんでしまった印象だ。しかし、前走は4コーナーで落馬のアオりをモロに受けながらも、そこから0秒4差の4着に差を詰めている。 ジャンクはエンジンのかかりが遅く、直線に急な上り坂がある中山は合わない。その点、下りから平坦へ導かれる京都こそジャンクにとって最も適したコースと言えるだろう。時代は始まりがあると同時に終わりがくるもの。ただ、最後のクラシックで偉大なるSSの血を軽視はできない。メイショウサムソンの3冠挑戦失敗があるとすれば、当歳から注目を集めたジャンクがSSの集大成となったときだ。
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レジャー 2006年10月19日 15時00分
GI菊花賞 名伯楽・瀬戸口師の言葉に千鈞の重み サムソン3冠「大丈夫」
歴史的大偉業達成か、はたまたそれを阻止する新星の誕生か。22日に行われる「第67回菊花賞」(GI 芝000m 京都)の主役は誰が何と言おうと3冠がかかるメイショウサムソンだ。内外が誇る栗東キャップ・谷やんこと谷口記者が、来年で定年を迎え最後のクラシックに挑む瀬戸口師、加藤厩務員を直撃。その熱い思いを聞けば、83年(ミスターシービー)、84年(シンボリルドルフ)以来の2年連続3冠馬誕生はもう目前だ。 「まだ取材しとったんかいのう。もうそんなにしゃべることもありゃせんように。アンタらの仕事も大変やろのう」 当コラムのネタを取るため、2冠馬メイショウサムソンの馬房の前に長らくオジャマしていた記者に、いつもながらに親しみを感じさす鹿児島弁で、「大丈夫、馬は変わりないからのう」とだけ言い残し、厩を跡にしたのは瀬戸口師だ。 競馬記者歴24年目を迎えた小生は、セントライトとシンザンを除く4頭の3冠馬(ミスターシービー、シンボリルドルフ、ナリタブライアン、ディープインパクト)誕生の瞬間をこの目で見届けてきた。その最後の1冠に臨むにあたり、ときには“鉄のカーテン”で報道規制が敷かれ、またあるときは担当者が重くのしかかるプレッシャーの前に病に伏したケースもあった。ところが、瀬戸口師だけは常に「平常心」を保ち続けている。こんなトレーナーは過去に記憶がない。 そして、キョトンとして、その言葉に敬服している記者に対して、「先生はどんなときでも、あんな感じで太っ腹。普通の人なら、あれこれ言うところでも若いボクらに任せてくれる。だから、達成したときの喜びもひとしお。ホント、昔の名伯楽といわれた人は、ああいう人だったんでしょうね」と話しかけてきたのはサムソンを担当する加藤厩務員。 16歳にして厩舎の門を叩き、瀬戸口師に仕えること23年。温厚で人情味あふれる師匠とは対照的に、「ボクは名古屋出身で(中日)ドラゴンズのファンなんだけど、落合監督みたいにいつも冷静でポーカーフェースではいられない」と言う直情型だが、記者とのこの一連のやり取りを見てもらえば、サムソンのデキがいかほどにあるかは容易に察しがつくだろう。現実に、「馬の調子の良し悪しが顔に出る性格のボクの笑顔を見ればもう分かるでしょ」と相好を崩した。 もちろん、菊に至るまでの調整過程も順風満帆。1週前の12日、6F77秒9(DWコース)の猛スパーを行っているため、直前(17日)は単走で上がりを重点に追われたが、「静」の中にも「動」を感じさせる躍動感がヒシヒシと伝わってきた。 「追い切りはホント、ダービー以上に素晴らしかった。実のところ入厩当初はここまでの馬になるとは思っていなかったけど、クラシックを狙えるとしたらダンシングブレーヴの肌にオペラハウスと欧州が誇る長距離血統。最後の1冠だと思ってたんだ」 うれしい誤算といったら失礼だが、すでに2冠は制した。そして、迎える自信ありの菊花賞。“グランドスラム”は確約されたも同然だ。 「この馬に一から競馬を教えてくれた石橋(守騎手)さん、電話一本で駆けつけてくれる獣医の時見先生、オグリキャップで培ったノウハウを伝授してくれた辻本(助手)さん、どれか一人が欠けていたら今のサムソンは存在しなかったと思う。そして、(来年定年する)先生の最後のクラシックに3冠挑戦という大偉業をこれだけの馬で、これだけの状態で挑めるボクは最高の幸せ者です」 いぶし銀の面々が見事に咲かす菊の大輪。史上7頭目の3冠馬誕生の瞬間をとくとこの目に焼き付けたい。
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レジャー 2006年10月18日 15時00分
GI菊花賞追い切り速報 フサイチジャンク反撃
「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)は3冠馬メイショウサムソンの誕生か、それとも、アドマイヤメイン、ドリームパスポートのダービー2、3着馬がそれを阻止するのか。世間では3強ムードが漂う中、いよいよ本番まで4日に迫った今朝18日、そんな空気をぶち破るべく、フサイチジャンクがこん身のデモンストレーションを敢行。良血、高額馬であるがゆえ、その素質を見込まれて、ともに2番人気に推された皐月賞(3着)とダービー(11着)。敗戦の泥にまみれた春の雪辱を果たすため、ラスト1冠は何としても手に入れなければならない。 オレを忘れてもらっちゃ困る。今年の菊花賞はアドマイヤメイン、ドリームパスポート、メイショウサムソンの3強対決という見方がもっぱらだが、そこに待ったをかけるのが3億3000万円の超高馬フサイチジャンクだ。 今朝の追い切りでは失いかけたプライドを取り戻すべく、ラストクラウン奪取へ、こん身のデモンストレーションを披露した。開門と同時刻の6時ちょうどに姿を現すと、DWコースに入り、6Fからスタート。4角手前から漆黒に輝く馬体を躍動させて徐々にペースアップを図り、最後は併せたロックスピリッツを半馬身捕えて、ゴール板を駆け抜けた。計時されたタイムは81秒5、上がり3F38秒9→11秒8(直一杯)。 池江寿厩舎の番頭格・吉村助手は、この最終調整に開口一番「気持ちが乗ってきた。いい雰囲気ですね」と笑顔を浮かべると「1回レースを使って素軽さが出てきたし、気持ちも体もピリッとしてきたよ。結果は別としてダービーのときは本当に状態が良かったんだが、このひと追いでそのレベルまで持っていけると思う」。 納得のいく仕上げに自信をみなぎらせるとともに、愛馬の名を失墜させたダービー11着からの巻き返しを力強く誓った。 そのダービーは初の左回り、そして道悪と悪条件が重なったもので、度外視できる。確勝ムードの漂っていた前走のセントライト記念(6着)にしても、「ゲートでチャカチャカしちゃって…。前々で競馬をさせたかったから、あれは痛かったよ。4角でも、すぐ斜め前の、視界に入る場所で落馬があったからね。残念だが、それが競馬。仕方ない」と同助手。デビューから無傷の4連勝を飾り、皐月賞で3着。この実績が、近2戦だけで決して色あせることがないと強調した。 ラストチャンスは淀の3000m。どの馬にとっても過酷な条件となるが、「心肺機能が高いし、折り合いにも不安はない。体形的にもステイヤーだから」とキッパリ。距離はまったく問題ないとした上で、大跳びのジャンクとしては「広々とした京都コースも大歓迎」と胸を張って見せた。勝負どころでの反応にやや不満が残るタイプだけに、エンジン点火をスムーズにしてくれる直線入り口までの下り坂もありがたい。 「中間はゲート練習もきっちりやってきたし、もう前走のようなことはないと思う。春はちょっと残念だったけど、クラシック最後のレースだし、何とか勝たせてあげたい」 牝馬戦線をけん引してきたオーナーメイトのフサイチパンドラは結局、3冠戦でタイトルをその手に収めることはできなかった。フサイチ軍団の威信をかけて、ラスト1冠は何としても勝たねばならない。
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レジャー 2006年10月17日 15時00分
3冠阻止! GI菊花賞 サムソン最大の敵はダービー2着馬アドマイヤメイン
メイショウサムソンの3冠なるか、が話題の中心となる「第67回菊花賞」(GI 芝3000m 京都22日)だが、他陣営が黙って指をくわえているだけかとなると、もちろんそうではない。これまで3回も3冠阻止をやってのけているダービー2着馬…今年の該当馬アドマイヤメインにもそれを阻止する資格は十分ある。前走の神戸新聞杯は不利がありながら0秒3差まで詰め寄っており、得意の逃げがかなえば、大舞台での逆転も夢ではなさそうだ。 秋華賞→菊花賞→天皇賞・秋と、3週連続でアドマイヤの冠とともにGIロードを歩む武豊騎手。キッスは不本意な結果(秋華賞4着)に終わってしまったが、“メーンイベント”はあくまで今回。ダービー2着馬のアドマイヤメインがリベンジに燃えている。 秋初戦の神戸新聞杯は、2番人気に推されたものの7着敗退。数字だけ見れば秋の活躍に黄信号が灯ったが、「まず初めのコーナーでゴチャついてしまったやろ。それに、4角でもあの不利ですわ。完調手前やったし、力を出し切れてないんやから、悲観せんでもええと思います」とは橋田師。その4角の不利とは、内外から他馬に挟まれ、立ち上がりそうになるほどの“痛恨の一撃”だった。むしろ、それで最後まで集中力を切らさず0秒3差に健闘したことを評価すべきだろう。巻き返しに燃える今回、主戦の武豊騎手が「もともと使って良くなるタイプ」と言うように、状態面は右肩上がりに上昇している。 1週前追い切りは坂路800m53秒3→39秒8→13秒8。全体的な時計こそ目立たなかったものの、「こんなもんでいいでしょう。来週もありますし、いい感じにきています。前走はケイコの絶対量が足りなかったけど、使った分、やっぱり良くなってますわ」と同師も順風満帆な調整過程に納得の笑みを浮かべた。続けて、過酷な京都3000mの克服術についてたずねてみると、「前走は逃げなかったが、武君は長丁場を意識した戦法を探っていたんやろう。今回?それはやってみんと分からんが、どちらにしろパッタリいったわけではなかったし、距離はもつと思う」とキッパリ。 名伯楽と天才騎手にとって、あくまでトライアルはトライアル。本番でこそキッチリ結果を出すのが、“GIコレクター”と呼ばれるゆえんだ。「力があるのはこれまでで証明済みだし、中京の2000m(神戸新聞杯)よりは京都3000mの方が競馬はしやすいよ。ライバルは強いけど、頑張ってもらいたい」(武豊騎手)脚質的にいえば一見、小回り向きにも思えるが、振り返れば未勝利脱出はこの京都。青葉賞勝ち→ダービー2着(ともに東京)の戦績を見ても広いコースでこそ持ち味を発揮するタイプであることはいうまでもない。絶好の舞台でアドマイヤメインが、メイショウサムソンの「ストップ・ザ・3冠」に名乗りをあげた。
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レジャー 2006年10月16日 15時00分
GI菊花賞確信 3冠 サムソン ディ-プと対照的な雑草馬が史上7頭目の快挙へ サムソンの競馬さえしてくれば自ずと結果は出る
陣営から3冠奪取宣言が飛び出した!22日に京都競馬場で行われる「第67回菊花賞」(GI 芝3000m)は、2冠馬のメイショウサムソン(牡3歳、栗東・瀬戸口厩舎)の3冠達成なるかに注目が集まっている。昨年のディープインパクトに次ぐ、史上7頭目の快挙達成を前に、愛馬の勝利を予告する陣営を直撃した。 −−秋初戦の神戸新聞杯では惜しくも2着に敗れてしまいました。 「ちょっと休み明けで気合が空回りしていましたが、ホント負けるとしたらあの形しかないという競馬をやられましたからね。それに、内枠で狭いところへ外から次々にかぶされる展開でムキになって走っていた。でも、いったん抜け出たフサイチリシャールを差し返したし、並んでから抜かせないサムソンの勝負根性を見せてくれた。石橋さん(石橋守騎手)も馬の口を取りにいったときはサバサバとした表情でしたから、決して悲観する負け方じゃなかったと思いますよ」 −−前走後の様子はいかがでしたか? 「僕と同じで自分のリズムを崩されると、すごく怒って反抗するんですが、神戸新聞杯のときはこの馬にしては珍しく従順すぎましたからね。その点、今は力をみなぎらせるときがあるかと思えば、まったりとリラックスするところを見せたりと、春のダービー前と同じサムソンになっていますよ」 −−春から比べての成長度はいかがですか? 「もともと緩い馬で甘やかすとボテボテの体になっちゃう体質の馬だったのですが、この夏は普通の調教を終えた後に連日、プールで泳がせましたからね。しかも、泳ぎが速くて必死の形相でプール調整をこなしてくれた。今のパワーみなぎるサムソンを見ていると、この夏やってきたことが無駄ではなかったとあらためて思う」 −−その言葉通り、12日の1週前追い切りでは、マルカジークを1秒も追走して半馬身先着。DWコースで、6F78秒0→64秒0→52秒2→38秒0→12秒5(一杯)と出色の時計を叩き出した。 「2日前の火曜日の時点で『今週はビシッとやる』と先生(瀬戸口師)がおっしゃっていた通り、DWでハードな追い切りを敢行しましたが、折り合いを欠くことなく落ち着いていて、最後までしっかりと伸びていました。またがっていた石橋さんも気分が良かったのか、ニコニコして戻ってきたし、もう何も言うことはないでしょう。もう直前はおそらく単走になるでしょうね。追い切り後の計量で528kgだったし、前走より4-6kgは絞れるはず。見た目も随分と引き締まりましたからね」 −−最後に史上7頭目の3冠馬に向け、抱負を聞かせてください。 「これほどまでにパワーを付けたサムソンにとって、広い京都コースにかわるのは間違いなくプラスだと思うし、先生の最後(来年2月で定年引退)のクラシックを2冠馬で挑めるこの一瞬はとてもうれしい。ほかの17頭全馬が相手だと思うが、サムソンがサムソンの競馬さえしてくれれば、おのずと結果は出せるでしょう」
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