スポーツ
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スポーツ 2023年07月11日 11時00分
ソフトB、米球界の逸材育成が難航?「鷹の祭典」で露呈した問題点は
「米球界の金の卵」が、素質を開花させるのはいつ? 7月10日、埼玉西武に敗れて、福岡ソフトバンクホークスは今季三度目の4連敗。順位も3位に後退した。 「この時期、ソフトバンクは勝率が良くないんですよね」(スポーツ紙記者) 恒例イベント「鷹の祭典」の第2ラウンドだった。6月26日の楽天戦でも敗れており、「鷹の祭典」は昨季からカウントして5連敗ということになる。昨年は1勝8敗、開催を予定している残り7試合が首位争いに影響しなければ良いのだが…。 >>ソフトB・牧原、ストライク判定にブチギレ? 球審に詰め寄りしゃがんで抗議、阪神戦先制機での態度に驚きの声<< 試合前、藤本博史監督はこんなことも話していた。 「今日、良ければ先発ローテーションに入れるかもしれない」 米球界の金の卵、カーター・スチュワート・ジュニアのことだ。 スチュワートがソフトバンクと契約したのは2019年5月だった。前年6月のMLBドラフトでアトランタブレーブスに1位指名されたものの、その後の身体検査や契約金でモメてしまい、次年度の再指名を見据えてフロリダ州内の短期大学に進学。しかし、スチュワートの代理人が選んだルートは「日本プロ球界」を経由すること。日本でプロ契約し、MLBに“移籍”すれば、米ドラフト会議で指名されてメジャーリーガーをめざすより多額な契約金を得られる。さらに、練習環境などでも好条件を勝ち取れると判断したのだ。 当時、在籍していた短期大学の所属リーグ戦での好成績も紹介された。「日本でどんなピッチャーに育つのか」と関係者も期待していたのだが、一軍デビューは2021年。11試合にしか投げていない。昨季は肩痛などもあって、一軍戦には投げていない。しかし、ファームを長く統括していた藤本監督は、彼の素質を信じていたのだろう。今季6月18日の阪神戦、同28日の楽天戦でチャンスを与えたのだ。 「2戦とも勝敗はついていません。でも、楽天戦では6回1失点(自責ゼロ)で、それで藤本監督の期待が大きくなったんです」(プロ野球解説者) スチュワートに恒例イベントでの連敗も止めてもらいたいと思っていたはず。だが、5回に2点目を献上すると、藤本監督はベンチを出て投手交代を告げた。この時点でのスコアは「0対2」、5回途中2失点だから、ガマンできなくもない場面だったが…。 「西武先発の隅田知一郎が絶好調でした。これ以上点差が離れたら苦しいと判断したようです」(前出・同) 西武サイドの関係者がこう続ける。 「スチュワートは牽制、クイックモーションがイマイチです。前回二度の登板を見る限り、制球難は克服されつつありましたが、走者を背負った場面での弱点は改善されていません」 西武に「盗塁3」を許している。足で揺さぶられ、制球を乱す場面もあった。 「日本式の長時間練習や食べ物にも苦労していました」(前出・スポーツ紙記者) スチュワートは6年契約の5年目だ。MLBに好条件で移籍する目標はまだ捨てていないそうだが、まずは根気強く指導してきた藤本監督に恩返しをしてもらいたい。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年07月10日 20時30分
阪神・湯浅、球宴辞退理由に「悪化してないか」心配相次ぐ 今季序盤の故障離脱が深刻な事態に?
19、20日に予定されるオールスターに、ファン投票・抑え部門で選出されていた阪神のプロ5年目・23歳の湯浅京己。10日、球団から球宴出場辞退が発表された。 球団公式サイトはこの日、ファン・選手間投票で選出されていた近本光司が「右肋骨骨折」、湯浅が「右前腕のリコンディショニング中」のためそれぞれ出場を辞退すると発表。辞退を伝える報道によると、湯浅は右前腕筋挫傷を負っているという。 湯浅の辞退発表を受け、ネット上には驚きの声と共に「右前腕って前痛めてた箇所だろ、状態悪化してないか」、「前回みたいな感じだと8月までは一軍復帰無理くさいな…」、「降格から実戦登板ゼロ、オールスターも出れないって相当重傷だろこれ」、「場合によったら今季はもう一軍に戻ってこれないのでは」といった心配のコメントが寄せられた。 >>巨人・高梨、阪神戦後のSNS投稿に「煽ってんのか」と批判 近本に死球も反省の色ナシ?<< 湯浅は『7登板・0勝0敗2ホールド5セーブ・防御率0.00』と好調だった4月16日、右肘のコンディション不良により登録抹消。2日後の同月18日に本人が負傷箇所は肘でなく前腕で、体全体に疲労があることを明かしたと伝えられたが、5月26日の一軍復帰までには1か月ほど要している。 また、復帰後は『8登板・0勝2敗1ホールド3セーブ・防御率8.59』と、離脱前に比べて大幅に数字が悪化。6月には3度リリーフ失敗が相次いだこともあり、同月16日に二軍再調整に。降格後はキャッチボールや遠投などで調整を行い、7月5日からはブルペン投球も開始しているが、球宴辞退が発表された10日までに実戦登板はなかった。 「湯浅は1度目の離脱中の報道で、故障については右前腕の張りと伝えられていました。ただ、復帰後の投球が芳しくなく、今回の辞退報道で『右前腕筋挫傷』と具体的な症状名がついたことを踏まえると、4月の故障が悪化・再発しているという見方もできるでしょう。だとすると、離脱期間が8月以降まで長引く可能性や、復帰後も調子が上がらないまま守護神の座を失うことはあり得ない話ではありません。また、右腕故障をかばって調整・試合を行う中で、別箇所にも故障を負ってしまうような深刻な展開に陥ることも決してゼロではないのでは」(野球ライター) 球団公式サイトを通じて「チームのためにまた全力で腕を振れるように、しっかり自分のコンディションを上げていきます」とコメントを出している湯浅。コンディションを万全にして一軍に戻る日はいつになるのだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について阪神タイガースの公式サイトよりhttps://hanshintigers.jp/
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スポーツ 2023年07月10日 19時30分
中日・立浪監督に「勝つ気あるのか」と批判 4割打者にバントさせ敗戦、試合後コメントにも呆れ声
9日に行われ、中日が「2-3」で敗れた広島戦。立浪和義監督が見せた采配が物議を醸している。 問題となっているのは、「2-3」で迎えた9回裏でのこと。この回中日は先頭・石川昂弥が二塁打を放ち、無死二塁で打撃好調の宇佐見真吾(打率.435)という絶好の同点機を迎える。すると、ここで立浪監督は宇佐見に送りバントを指示。これが決まり1死三塁となった後、福永裕基(.267)にはスクイズなどを指示せずに打たせたが、福永は浅い右飛に倒れ三走をかえせなかった。 2死三塁となったところで龍空(.194)に打席が回ってきたが、中日には代打の切り札・大島洋平(打率.274・得点圏打率.319)がまだベンチに残っていた。ただ、立浪監督は大島を代打起用せずに龍空をそのまま打席に立たせる。しかし、龍空は力ない遊ゴロに終わり、同点機をモノにできないまま敗戦となった。 >>清原和博氏、解説中にビシエドを嘲笑?「馬鹿にしてるのか」と批判、中日戦終盤の言動が物議<< 立浪監督の采配を受け、ネット上には「立浪監督は勝つ気あるのか」、「今の中日で1番怖い打者に送らせて、微妙な打者で勝負するのは理解できない」、「福永、龍空には無策で普通に打たせたのも腹立つ」、「大島を使わずじまいで終わったのも納得できない」といった批判が寄せられた。 「立浪監督が宇佐見に送りバントを指示した9回裏無死二塁の場面ですが、後続の福永は試合前時点でチームトップの4犠飛を記録。同監督は宇佐見が同点打を打つ確率、福永が犠飛を打つ確率を天秤にかけ、後者の方が確率は高いと判断した可能性はあるでしょう。また、2死三塁で打席に入った龍空は8番打者で次が投手の打順だったため、今大島を出しても申告敬遠で歩かされると考え温存に至ったのでは」(野球ライター) 試合後に応じた取材では、9回裏の攻撃について「まずは同点というところでしたけど、結果追いつけなかった」とコメントしたという立浪監督。このコメントに対しても一部から「言ってることとやってることが矛盾してる」、「同点狙いなら福永スクイズとか、右飛で三走とかやりようあっただろ」といった声が出るなど、ひんしゅくを買っている。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年07月10日 19時20分
あの、グラドル雪平莉左、ばんばんざい流那、異色の3人が『プロスピ』秘書に! スーツや私服で登場、プロ野球公式戦で始球式も
歌手でタレントのあの、17日よりモバイルゲーム『プロ野球スピリッツA(以下、プロスピ)』に初登場する。 >>全ての画像を見る<< あのは、昨年4月にNetflix配信のアニメ『TIGER & BUNNY 2』のエンディングテーマソング「AIDA」でメジャーデビュー。同年11月にリリースした「ちゅ、多様性。」は、テレビアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京系)の第7話エンディングテーマとして使用され、YouTubeのMV再生回数は3900万回を超えるなど大きな話題に。他にも、バラエティ番組に多数出演し、独特な舌足らずのしゃべり話し方や毒舌キャラで人気を博している。 『プロスピ』とは、実在のプロ野球選手を収集・育成してチームを作り、手軽な操作で野球アクションや選手の育成を楽しめる本格派プロ野球ゲーム。17日より、自分のチームを含めた全6チームで7日間試合を行い、その勝敗数を競うゲーム内イベント『プロスピグランプリ』が開催する。 今回、イベントをサポートする秘書役として、あのに加え、美しすぎるラウンドガールとして話題になったグラビアアイドルの雪平莉左、チャンネル登録者数260万を超えるYouTuberトリオ「ばんばんざい」の流那が『プロスピ』に初登場。スーツ姿や私服姿など全3種類の衣装が楽しめる。 秘書は3人から1人選ぶことが可能で、1日に1度だけ「仕事依頼」が出来る仕様に。試合やアイテムで秘書レベルを上げることで、依頼できる仕事の内容が変化していく。ゲームの公式YouTubeチャンネルでは、撮影時のメイキング風景が公開中。 また、3人は今回の登場を記念し、プロ野球の公式戦でそれぞれ始球式を務めることが決定。あのと流那は初、雪平は2回目の始球式となる。流那は15日に明治神宮明治神宮野球場、雪平は30日に福岡PayPayドーム、あのは8月8日にエスコンフィールドHOKKAIDOに登場する。『プロ野球スピリッツA』公式サイト:https://www.konami.com/games/prospi_a/
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スポーツ 2023年07月10日 17時30分
7月防御率は0.00! DeNA・三浦監督を支える中継ぎ陣の踏ん張り
交流戦に優勝し、その後のタイガース戦で一気に首位を奪取。そのまま勢いに乗っていくかと思われたが、広島での3連敗などが響きペースダウンしてしまったベイスターズ。 三浦大輔監督は交流戦明けからオールスターまでの21試合で「最低でも13勝」の目標を定めていたが、15試合を消化した時点で7勝と厳しい現場に置かれてしまった。 元凶はチーム打率5月.273、6月.256と好調だった攻撃陣が、7月に入ると.197と完全に沈黙したこと。“新・マシンガン打線”と称され、長打を含めた爆発力が相手の脅威とされていたが、最近は鳴りを潜め、7月はトータルで得点が18と平均して2点しか取れていないのが現状だ。 それでも勝率5割で踏ん張れている要因は、1点も失っていない中継ぎ陣の快投もそのひとつ。 今シーズン新加入の剛腕・J.B.ウェンデルケンの5試合5ホールドを筆頭に、暑くなるにつれて球威も戻ってきた5試合4ホールドの伊勢大夢、アクシデントもありながら安定したピッチングを披露している4試合4ホールドの森原康平、肘を下げての新フォームが功を奏している3試合1勝2ホールドのエドウィン・エスコバーら記録が付いている投手だけでなく、満を持して1軍に上がってきたベテラン左腕、3試合登板の田中健二朗、今シーズンは中継ぎに回った2試合登板の上茶谷大河、ツーシームで投球の幅を拡げた1試合登板の入江大生、ファームでの無双の姿を一軍でも見せ始めた左腕、1試合登板の石川達也と、計8人の投手が無失点とゲームを作り続けている。 7月だけで延長12回を3回も戦っていることもあり、彼らの負担も増しているがしっかりと期待に応えていることが、リーグ2位に踏みとどまっている一因とみていいだろう。 直近のジャイアンツ戦では、計3得点ながらもカード勝ち越しを決めることができたベイスターズ。投手陣が崩れ気味のときは打線が、打線が沈黙しているときは投手陣がと、相互で助け合い星を拾えるチームは、強い。 取材・文・写真 / 萩原孝弘
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スポーツ 2023年07月10日 15時30分
大相撲、大関とり・豊昇龍戦で誤審? 取組後映像から疑惑浮上「先に手ついてる」、相手の体勢も判定に影響か
9日に行われた大相撲7月場所初日。関脇・豊昇龍対平幕・翔猿戦の判定が物議を醸している。 豊昇龍は立ち合い、両者はお互いの動きを探るためか一瞬相手を見た後にぶつかる。この後、翔猿は前に出てくる豊昇龍の攻めを反時計回りに動きながらいなそうとするがこらえきれず、ひっくり返るように背中から地面に落ちた。 押し倒しで豊昇龍が勝利した取組後、NHK中継では取組のリプレーが流される。ただ、この映像では豊昇龍が翔猿を押し倒す直前、はたきを受け、前のめりになった際に左手で地面をはいたような様子が映っていた。 >>大相撲、豊昇龍に「余計なことしますね」 霧馬山戦の立ち合い張り手を解説酷評、叔父・朝青龍氏やファンもため息<< このリプレー映像を受け、ネット上には「ん? 豊昇龍の方が先に手を地面についてるのでは?」、「前につんのめった時に左手で土俵をひっかいたような…」、「リプレー見ても土に手が触れてるようにしか見えない」、「行司は逃げるのに必死で豊昇龍の手が見えてなかったのか?」、「勝負審判が物言いすらつけずに終わったのは完全に誤審では」といった不満の声が相次いだ。 「今回の一番では向正面方向に立って取組を裁いていた行司が、反時計回りに動いた翔猿との接触を回避しようと自身も同方向に移動。これもあり、豊昇龍が前のめりになったタイミングでは正面方向に動きながら左斜め後ろを見るような体勢になっていました。加えて、地面に倒れる翔猿が陰になっていたこともあり、行司は豊昇龍の手の動きをはっきり見ることができないまま軍配を上げたのでは。また、豊昇龍が前のめりになった段階で翔猿は半身で左足が浮いた体勢になっていたので、勝負審判は豊昇龍の手つきの有無にかかわらず、翔猿の体が先に死んでいると判断して物言いをつけなかった可能性もあるでしょう」(相撲ライター) 今場所は大関昇進目安(三役で直近3場所33勝以上)クリアへ12勝以上が必要な豊昇龍。物議を醸す取組を制し白星発進となったが、取組後の報道では手つき疑惑について言及しなかったが「何より勝てたことが良かった」と安堵していたという。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年07月10日 11時30分
大谷翔平、打撃復調で前半戦締めるも不安要素アリ? 負傷者続出で登板間隔にも異変か
「メジャーリーグの歴史」、今シーズンの記録、そして、後半戦という近未来。週末の大谷翔平(エンゼルス)が米ロサンゼルスを沸かせてくれた。 現地時間7月7日のドジャース戦で4回に右前ヒットを放ち、「3年連続100安打」に到達した。この時、衛星中継を見ていた日本のファンは違和感を持ったのではないだろうか。この後、確かにエンゼルス打線は連続安打で得点を挙げるのだが、スタンドのファンは“大げさな喜び方”も見せていた。 おそらく、米国内では事前に告知されていたのだろう。三度目の「シーズン100安打&100奪三振」は、MLB史上最多である。 >>大谷翔平、スイーパーの割合急増のワケ 投球時の致命的クセを修正? 敵打線翻弄の裏で不安要素も<< 「試合途中でしたが、『背番号17が新たな金字塔を打ち立てた』と、米スポーツ専門局ESPNが公式ツイッターで紹介しました」(米国人ライター) 同サイトによれば、アドニス・テリーなる往年のプレーヤーが二度達成しているそうだが、驚いたのはその達成した年。1887年と1890年だ。“19世紀”である。 「3年連続」という点にも意義がありそうだが、翌8日の同カードでは9回最終打席で「二塁打」が出ていれば、「サイクル安打達成」という活躍ぶりだった。 「7月に入って、打撃成績は下降ぎみでした。前日の『100安打達成』となったヒットが復調のきっかけとなったらしく、8日は3安打。1試合3安打は今季11度目です」(前出・同) 大谷のシーズントータル成績は打率3割2厘、本塁打32、打点71。投手成績は7勝4敗(17試合)で、防御率3.32。チームは連敗し、前半戦は借金1で折り返したわけだが、フィル・ネビン監督はこんなことも語っていた。 「ショウヘイが金曜日(14日)に行くよ」 後半戦の開幕投手は、大谷。一般的に考えて、米オールスターゲームでは「投手として登板しない」の意味だろう。 「右手中指のツメとマメを負傷するアクシデントがありました。この頃から球宴での登板は厳しいとの見方が有力となり、本当は後半戦も少し間隔を置いてから登板させたかったはずです。チームは負傷者続出で悠長なことを言っていられない状況のでしょう」(現地メディア) 借金1で折り返し。後半戦がスタートする時に「連勝すること」ができれば、首位戦線への復帰は十分に可能だ。チームの命運を大谷に託したということだろう。 大谷は本塁打32本で、こちらは2位に6本差をつける独走状態。前半戦最後のカードとなったドジャース戦でチームは連敗したが、「打者・大谷」が孤軍奮闘した感じだ。 「ホームランが出るペースはやや落ちましたが、それでも『トータル58~60本』達成の可能性を秘めています」(前出・同) シーズン100安打&100奪三振、本塁打王争い独走。大谷個人は奮闘しているが、チームは勝てないジレンマが再び…。そんな図式が浮き彫りとなったのが、今オフの大谷争奪戦の主役となりそうなドジャース戦とは、単なる偶然だろうか。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2023年07月09日 11時00分
7月場所最注目の“トリプル大関とり”、序盤5日で勝負決まる? 豊昇龍は苦戦濃厚、話題性も足かせか
9〜23日にかけて行われる大相撲7月場所。今場所最大の注目点が関脇の豊昇龍、大栄翔、若元春による“トリプル大関とり”だ。 大関昇進には“三役で直近3場所33勝以上”という目安が存在するが、豊昇龍、若元春は直近2場所21勝、大栄翔は22勝をマーク。7月場所は若元春・豊昇龍が12勝、大栄翔が11勝以上を挙げれば昇進目安クリアとなる状況だ。 過去に例がない3名同時昇進の実現を多くのファンから期待されている3力士。昇進を左右するポイントとしては、場所後半になると予想される直接対決の勝敗を挙げる声が多いが、その一方で勝負は序盤5日間で決まるという見方もある。 >>元大関・朝乃山、角界OBの動画で腰故障発覚?「三役復帰キツくなる」7月場所への不安要素に心配の声<< 角界で令和初の場所となった2019年5月場所から先場所までに、朝乃山(現平幕)、正代(現平幕)、照ノ富士(現横綱)、御嶽海(現平幕)、霧馬山の5名が大関とりに成功。朝乃山、正代は3場所32勝、御嶽海は33勝、霧馬山が34勝、そして照ノ富士が36勝と昇進前成績にはばらつきがあった。 ただ、この5名には「序盤5日間で1敗以下しか喫していない」という共通点がある。内訳は朝乃山(不戦勝1含む)、御嶽海が5戦全勝、正代、照ノ富士、御嶽海が「4勝1敗」となっており、さらに言うと初日に関しては全員が白星を収めている。 関脇は序盤5日間に小結~前頭3枚目付近と、格下ではあるが番付が近い力士と対戦が組まれることが多い。力量差が少ない力士たちを圧倒してスタートダッシュを切ることができれば、同格以上の相手とぶつかる中盤、後半戦へ自信、勢いがつくということだろう。逆につまずくようなら早く挽回しなければという焦りから動きが固くなり、その後も白星が伸び悩んでいくようだ。 実際、大関経験者の一人である二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)も、序盤5日間の戦いを昇進のポイントに挙げている。同親方は『スポニチアネックス』(スポーツニッポン新聞社/2023年7月5日付)の記事内で、「緊張感、そして土俵の感覚。慣れるまでに時間がかかります。力士として100場所以上経験している私でも引退するまで苦労しました」と本場所序盤は場内の雰囲気に適応することの難しさもあると説明。 その上で「初日、2日目とつまずいたら挽回するためには相当な労力を必要とします。逆に4勝1敗とか5連勝できれば、勢いがついて中盤以降がかなり楽に臨めます」と、序盤戦の成績は中盤戦以降の心身の状態を大きく左右すると指摘している。 7月場所で大関とりに挑む豊昇龍、大栄翔、若元春も序盤5日間は特に集中して臨みたいところだが、先場所は豊昇龍(不戦勝1含む)、大栄翔が「4勝1敗」、若元春が5戦全勝と全員が序盤戦をうまく乗り切っている。ただ、3月場所では大栄翔が5戦全勝の一方、若元春は3勝2敗、豊昇龍に至っては2勝3敗と負け越している。特に豊昇龍はかねて精神的に未熟な面があるとされているため、一度つまずくとイライラしてより勝てなくなる悪循環に陥ることは考えられる。 また、7月場所の3名には大関とりの話題性を見込んだ懸賞が多数つけられることも予想される。懸賞は力士にとって貴重な収入源であり、懸賞が多くかかった相手には目の色を変えて挑む力士も少なくないが、3名が“カネ”でモチベーションが上がった相手に苦しめられる展開も決してゼロではないだろう。 豊昇龍、大栄翔、若元春はそろって今回が初めての大関とり。チャンスを一発でモノにするのは誰なのか、それとも全員で大関の座をつかむのか。7月場所は土俵内外で熱い場所になりそうだ。文 / 柴田雅人
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スポーツ 2023年07月08日 17時30分
ロッテ・佐々木朗希、スタミナ不安に克服の兆し? タイトル総なめへ突き進むエースの次なる課題は
怪物がさらなる進化を遂げようとしている。 7月5日、千葉ロッテの佐々木朗希は埼玉西武戦に先発登板し、8回5安打無失点で今季6勝目を挙げた。今季最長となる8イニングを投げ抜き、11個の三振を奪うなど圧巻のピッチングを展開した。また、この日のゲームで両リーグ最速でシーズン100奪三振をマーク、規定投球回にも達し、防御率1.50でリーグトップに躍り出ている。 今季11度目の先発だった、この本拠地での西武戦。立ち上がりで2人ランナーを出すなど、予想外のスタートとなったものの、その後は3者連続空振り三振で切り抜けるなど、序盤から熱を帯びた投球を繰り広げている。試合を通じ106球を投じたものの、球速は最終盤まで160km超えが記録されていた。 プロ4年目の今季、初登板となった4月6日の日本ハム戦から3連勝、その後も現在まで順調に白星を重ねてきている。この間、自責点0でマウンド降りた登板も6度と、安定感も増す一方だ。また、WBCにも出場したことも踏まえると、プロ入り時より懸念されていたフィジカル、スタミナ面も今季はさらに強化されている印象が強い。 これまで、登板日の調整や、投球回、球数の管理などが徹底されてきたことなどで、起用法に対し疑問の声なども挙がってきた。それでも、今シーズンはほぼ半分の登板で3ケタの球数を投げていることからも、ロッテ先発陣の中心として十分なパフォーマンスを見せている。 ポテンシャルの高さは、もはや日本球界のみならず、海の向こうからも評価されていることからも、チームを上位に押し上げる原動力となることはもちろん、個人タイトル獲得など目に見える結果が求められるシーズンであることは間違いない。その一方で、現在の6つの勝ち星のうち、5勝がホーム、ZOZOマリンスタジアムで挙げており、敵地での5度の登板では1勝2敗、防御率も2点台後半と、やや見劣りする数字となっている。 侍ジャパンでは世界一にも貢献し、今後も球界を代表する存在としての活躍をプロ野球ファンの誰もが望んでいる。シチュエーションに関わらず、相手をねじ伏せるピッチングを今後、シーズンの後半でも常に続けて行くことができるか。21歳の右腕にはエースとしての期待が懸けられ、常に数えきれないほどの視線が注がれている。(佐藤文孝)
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スポーツ 2023年07月08日 11時00分
阪神・近本の死球骨折、タイミング良かった? 高梨批判過熱の裏で、1か月続く不振を脱却か
4日試合前時点でセ・リーグ首位(41勝29敗3分)に立つ阪神。同日、主力の一人であるプロ5年目・28歳の近本光司が故障により登録抹消される事態に見舞われた。 近本は2日巨人戦・7回表1死一、三塁の場面で、巨人・高梨雄平が投じたシュートが右脇腹付近に直撃。打席外に転がりうずくまるなど悶絶しつつも、途中交代せず最後までプレーを続行した。ただ、試合後の報道では本人が詳細を明かさなかったこともあり、翌3日の検査で重傷と診断される可能性も伝えられていた。 3日の検査に関する続報は4日午前に伝えられたが、球団・本人共に検査結果は明かさず。それでも、同日中に次カード・広島戦が行われる広島へ移動したことから、ファンの間では長期離脱は回避されたと安堵の声が上がっていた。 ところが、4日午後3時ごろから、球団が近本は右肋骨骨折と診断を受けたことを発表したこと、近本が同日中に帰阪したことが相次いで報じられる。また、NPBも同日付で近本が登録抹消になったことを公式サイト等で公示した。 近本は4日試合前時点で「73試合・.275・4本・35打点」といった数字を残し、19、20日に予定されるオールスターではファン・選手間投票で選出されていた外野の絶対的レギュラー。故障離脱を受け、ファンの間では落胆と共に、きっかけとなる死球を与えた高梨へのバッシングも過熱している。 >>巨人・高梨、阪神戦後のSNS投稿に「煽ってんのか」と批判 近本に死球も反省の色ナシ?<< 「高梨への風当たりが強まっているのは死球自体はもちろん、試合後のSNS投稿も大きな理由となっています。高梨は2日午後8時ごろ、自身の公式Twitterに『みんなないぴすぎ』と投稿。自身を含めた7投手が12イニング2失点に抑えたことをナイスピッチ(ないぴ)と称えたようですが、『死球ぶつけたくせに何がないぴだ』とファンのひんしゅくを買いました。また、翌3日午前7時ごろには『朝方おきたらだいたいこれ、おやすみ』という一文と共に寝ている猫の写真をツイートしていますが、こちらにも『死球でうずくまる近本を揶揄しているのか』などと批判が噴出。他ファンから『それはさすがにいいがかりだろ』といった反論も上がるなど物議を醸しています」(野球ライター) 高梨は2日の試合では、死球後すぐに帽子をとり近本に謝罪の意を示している。ただ、今後の阪神戦で登板した際は、痛烈なブーイングやヤジを浴びる状況がしばらく続くことになりそうだ。 高梨に“二軍送り”にされてしまった近本は、今後数週間~数カ月の離脱をしいられるものとみられている。リードオフマンの不在はチームの優勝争いにも大きく影響することが濃厚だが、一部ファンの間では「元々不調だったから逆に好都合では」、「交錯から明らかに調子落ちてたから休めるのは悪くない」といったポジティブな見方も上がっている。 今季の近本は3、4月の打率が「.333」、5月も「.327」とハイアベレージを記録していたが、6月は「.189」と一転して低迷。迎えた7月も2日終了時点ではまだ一本もヒットを打てていなかった。 「近本は5月31日・西武戦中に牽制を受け一塁に帰塁した際、捕球ミスした一塁手・渡部健人の腰付近にぶつかるように交錯。首を痛め一時うずくまりながらも出場を続行しましたが、翌6月1日から明らかに打撃の調子が落ちていることから、交錯で負った痛みを我慢しながらプレーしているのではという見方は少なくありませんでした。ただ、今回の骨折離脱により体をケアする時間はできたわけですから、仮に交錯のダメージが残っている場合でも合わせて回復に努めることは可能。きっちり状態を仕上げられれば、序盤戦のような打棒が復活する可能性も十分といえるでしょう」(野球ライター) 多くのファンが一日でも早い回復を願っている近本だが、今回の骨折離脱を“けがの功名”にすることはできるだろうか。文 / 柴田雅人記事内の引用について高梨雄平の公式Twitterよりhttps://twitter.com/yuhei_takanashi
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中日・龍空、背中死球を“神回避”も批判?「下手したら死んでた」 ヤクルト戦中盤の一場面、敵投手以上に物議醸したワケ
2023年04月19日 19時30分
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巨人・原監督の代打策に「勝ちたくないのか」批判相次ぐ 好調選手より不振のベテランを優先、DeNA戦終盤の不可解起用が物議
2023年04月19日 15時30分
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W杯に向け「日本の強さを世界で証明したい」稲垣啓太が意気込み「体が壊れるまでラグビーやりたい」
2023年04月19日 12時00分
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阪神、湯浅の代役守護神がいない? 離脱期間も1週間延長見込み、岡田監督は打撃戦で乗り越えようと画策か
2023年04月19日 11時30分
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中日・ビシエド、二軍戦初出場もやる気ナシ?「犠飛ぐらい打てよ」呆れ声も、立浪監督の改造計画は早くも不発か
2023年04月18日 20時35分
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巨人・坂本と丸は見切るべき? 原監督のベテラン優遇方針に不満相次ぐ、怒りの原因は不振以外にも
2023年04月18日 16時05分
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大谷翔平、“侍対決”の裏で弱点露呈? 敵監督が繰り出した戦略で制球大荒れか
2023年04月18日 11時00分
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スポーツ
阪神ドラ1・森下、死球の後遺症深刻?「再調整は長引くのでは」プロ初の二軍降格に心配相次ぐ
2023年04月17日 20時50分
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スポーツ
日本ハム・上沢に「見てて不快」「新庄監督も怒るよ」球界OBが酷評! 西武戦の大炎上をバッサリ、メジャーにも行けないと断言
2023年04月17日 19時30分
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スポーツ
DeNA、超大物バウアーが衝撃の日本デビュー!「大谷以来」の大入り満員に横須賀が揺れた
2023年04月17日 18時55分
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ソフトB・藤本監督が楽天戦後に失言?「いい加減慎むべき」敵選手のミス引き合いに自軍へ忠告し物議
2023年04月17日 16時35分
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『サンモニ』中畑氏がDeNAの強さを熱弁「巨人のOB会長なのに」驚きの声、関口宏にはクレームも
2023年04月17日 12時00分
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阪神・湯浅、巨人戦登板後にアクシデント発生? 勝ちパターン崩壊は岡田監督も想定外か
2023年04月17日 11時30分
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中日・立浪監督、ビシエドのトレード放出もあり得る? 打撃改造目的の抹消、不発なら京田の二の舞か
2023年04月16日 11時00分
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下半身故障の西武・山川に「帰ってこなくていい」の声 WBCの後遺症? 松井監督は軽症示唆も“長期離脱”望まれるワケ
2023年04月15日 11時00分
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日本ハム・ガントの背信投球に「クビ切らないからだ」フロントにも怒りの声 二軍戦ぶち壊し“不要論”再燃か
2023年04月14日 19時30分
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関脇・若隆景、長期離脱濃厚で驚きの声「休場前は完勝だったのに」 先場所直後に右ひざ手術、師匠も関取陥落を覚悟か
2023年04月14日 18時30分
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巨人・ウォーカーの昇格報道に「人選おかしい」ファンから不満 打率1割台でも首脳陣が招集したワケは
2023年04月14日 16時30分
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阪神・佐藤、DeNA3連戦でも出番ナシ? 岡田監督は代役の活躍に満足か
2023年04月14日 11時00分