報道によると、原監督は17日に応じた取材の中で、この日から一軍に合流したプロ3年目・20歳の秋広優人に言及。「数字も素晴らしいしね」と二軍でのアピールを評価する一方、起用法については「最初はそんなにチャンスを与えられないかもしれない」、「ベテランは50打席ぐらい渡すつもりだけど、若い人たちにはなかなかそれだけの打席を渡せない」と明言したという。
秋広はオープン戦で「3試合・.167・0本・0打点」とほとんど結果を残せず開幕二軍スタートとなったが、二軍では「13試合・.341・1本・8打点」と3割超の打率をマーク。この好調ぶりを買われ一軍に昇格したわけだが、どれだけ出場機会をもらえるかは不透明といえそうだ。
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原監督の発言を受け、ネット上には「好調な内にまとまった出番あげなくてどうする」などと不満の声が上がった。一方、中には「じゃあ50打席もらって不振の坂本(勇人)、丸(佳浩)はそろそろ見切るのか?」、「発言通りなら判断下してもおかしくない段階だが…」、「今回明言した以上はレギュラー外さないと筋が通らなくなるしな」といった推測のコメントも見られた。
「坂本はプロ17年目・34歳、丸はプロ16年目・34歳とどちらもベテランの域に入っている打者ですが、今季は坂本が50打席で『.133・1本・2打点』、丸も58打席で『.154・1本・3打点』と打率1割台。彼らがほとんど機能していないことも最下位低迷の一因といえますが、今回明言した50打席を既に与えている原監督が両名に見切りをつけ、空いた枠に秋広などの若手を起用する可能性も決してゼロではないのでは。中でも、坂本については昨年女性トラブルが報じられ物議を醸したこと、今季はワールド・ベースボール・クラシックを辞退してまで調整しながら結果を出せていないことなどから、グラウンド内外で上がり目ナシとファンの意見も厳しくなっています」(野球ライター)
巨人は坂本、丸が大不振に陥っていながらも、チーム打率(.232)がリーグ4位、本塁打数が1位(13本)、得点数(46得点)が1位タイとある程度の数字は残している。両名を外し好調の若手を抜擢すればさらに数字が向上する展開も考えられるが、原監督が決断を下すことは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人