今回の動画で高木氏は14~16日に各地で行われた3連戦について、セ・リーグから順に1カードずつ振り返った。その中で、15日・西武戦に先発登板した上沢の投球を問題視した。
同戦の上沢は1~3回を三者凡退と順調な滑り出しを見せたが、両チーム無得点の4回表にタイムリーを2本浴び3失点。さらに「0-3」で迎えた6回表にもタイムリー1本、押し出し四球2個で再び3失点し、なおも1死満塁と大ピンチが続く状況で降板に。後を受けたメネズが走者を全員かえしてしまったため、上沢は「5.1回9失点(自責8・被安打7・四死球4」と2ケタに迫る失点を喫する散々な内容となった。
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試合中盤に一気に崩れた上沢について、高木氏は「点を取られてから、投げる気がないのか知らないけども、どこか痛めたのかなって思うくらいふわっとしか投げなくなったんだよね」と、最初の失点を機に球威・制球が急激に低下したように見えたと指摘。
続けて「9点取られてもさ、一生懸命投げる姿は見たいよね。これ新庄監督も憤慨してると思うよ。怒ると思うよ」と、新庄剛志監督も大量失点で気持ちが切れたような上沢の姿に憤ったのでは推測した。
さらに、高木氏は「メジャーに行きたいとか言ってるわけでしょ? こんなんじゃ絶対行けるはずがないよね。誰でも行けると思って…今日俺はね、すごく見てて不快だった」ともコメント。上沢は昨オフの契約更改後会見の中で今オフ、ポスティングを利用しメジャー移籍したいと公言しているが、西武戦のような投球をしているようでは絶対に通用しないと断言した。
高木氏の発言を受け、ネット上には「酷評も致し方無いくらい覇気は無かった」などと同調する声が上がった。一方、中には「投球を狂わせたのは外崎への死球では」、「大量失点で投げやりになったというよりは、頭部死球で動揺したせいって印象」、「たらればだけど、頭への投げミスが無かったら9失点する展開にはならなかったと思う」といった指摘も見られた。
「西武戦の上沢は4回表1死一、二塁からマキノンに先制タイムリーを打たれましたが、この直前の1死二塁の場面で、外崎修汰の後頭部にすっぽ抜けの変化球をぶつけています。球威がさほどなかったこともあり危険球退場とはならず、外崎も大事には至らずプレーを続行。ただ、上沢がこの後に大崩れしたことから、メンタル面には深刻な影響が及んでいたのではという見方もあるようです。実際、試合後の報道では上沢とバッテリーを組んだ清水優心も『あんなに制球が良くないのはあまりないので、うーんって感じです』とコメントを残したことが伝えられています」(野球ライター)
上沢が1試合で9失点を喫したのは、2018年9月8日・楽天戦(3回9失点・被安打8・四球2)以来。本人は試合後に「ただただ申し訳ない気持ちしかありません」と肩を落としたというが、大炎上の原因は果たしてどこにあったのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高木豊氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@takagiyutaka4045