ガントは味方打線から1点の援護をもらい1回裏のマウンドに上がったが、3四球でいきなり1死満塁のピンチを招くと、秋広優人に2点タイムリー安打を打たれ早々に逆転を許す。直後には中島宏之への暴投で1点を失った上に四球を与えると、1死一、三塁から香月一也に3ラン本塁打を浴び6失点目を喫した。
さらに、この後も2四球を許し2死一、二塁とピンチが続く中、ガントはマウンドに駆け寄ってきたトレーナーらに付き添われながらベンチ裏へ。何らかのアクシデントが発生した模様で、「0.2回6失点・被安打2・四球6」と散々な内容のまま降板に。試合後の報道では、負傷の有無や箇所について特には報じられていない。
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大乱調のまま降板したガントに対し、ネット上には「試合ぶっ壊しやがった…」などと呆れ声が寄せられた。また、中には「だから残しても意味無いって言っただろ!」、「謎に残留させたフロントも同罪だ」、「故障でロクに投げてないのにクビ切らないからこうなるんだ」といった、日本ハムフロントへの批判も少なからず見られた。
「ガントは2021年12月に2億4000万円プラス出来高(推定)の単年契約で日本ハム入りしましたが、昨季は一、二軍登板がないまま、右肘故障を理由に6月に一時帰国しシーズン終了。ところが、日本ハムフロントはクビにはせず、5000万円プラス出来高(推定)の単年契約で残留に。球団としては故障が治ればメジャー通算24勝の実力を発揮してくれるだろうと踏んだようですが、ファンの間からは『いくら何でもブランクが長すぎる』、『新しい助っ人探す方がマシ』と反対意見も上がっていました」(野球ライター)
迎えた今季はオープン戦で「2登板・1勝0敗・4.2回無失点・被安打5・四球5」、二軍戦も14日試合前時点で「2登板・0勝1敗・9回3失点(自責2)・被安打7・四球9」と制球難が目立っていたガント。現時点では球団フロントの残留判断は、お世辞にも成功とはいえない状況のようだ。
文 / 柴田雅人