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大谷翔平、“侍対決”の裏で弱点露呈? 敵監督が繰り出した戦略で制球大荒れか

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大谷翔平

 日本時間4月18日、まだ夜中の午前1時過ぎに始まった「大谷VS吉田」の対決は、わずか4球で終わってしまった。

 「もっと見せてくれ!」と思った日本のファンもたくさんいたはず。雨天による1時間25分の中断から試合再開後、「投手・大谷翔平」は降板となり、指名打者に専念した。注目の「VS吉田正尚」との真剣勝負は1打席のみだったが、大谷にとっては“恵みの雨”ともなったようだ。

 「レッドソックスの本拠地(フェンウェイ・パーク)で行われたエンゼルス戦ですが、同日(17日現地時間)はボストンマラソンが行われるため、異例の午前11時10分の試合予定でした。明け方から雨が降っていて、開始時間は約1時間遅れて、3回表のエンゼルスの攻撃途中で『中断』となりました」(米国人ライター)

 「投手・大谷」は先頭打者に四球を与え、次打者のところで2暴投も記録してしまった。

 >>大谷翔平、「投手だけで二刀流」を実現? ピッチ・クロック対策には深刻なデメリットも<<

 制球難は雨によるマウンドのぬかるみ、気温10℃ほどの肌寒さのせいだと思った。しかし、そうではなかったのだ。

 試合前日、レッドソックスのアレックス・コーラ監督は“意味シンなこと”も語っていたそうだ。
「今シーズンのオータニはすでに12個も四球を出しているよね?」

 コーラ監督の大谷攻略法は「ストライクか否か」をしっかり見極め、「2ストライクまで待つべき」だった。

 大谷は、この日が今季4試合目の登板。開幕戦は勝敗がつかなかったが、過去3試合の成績は2勝0敗。19イニングを投げ、与えた失点は「1」。好スタートを切ったが、コーラ監督の言うように、「四球12、デッドボール3」も記録していた。

 「今季の大谷は『制球難』の傾向が見られます。四球で自滅した試合はありませんが」(前出・米国人ライター)

 レッドソックスの「待て!」の作戦に加えて、雨と寒さで“制球難”はひどくなっていた。エンゼルスのフィル・ネビン監督も「今日の大谷はヤバイ」と判断し、早めの降板を決めたのだろう。

 調べ直したら、前回11日のナショナルズ戦では「四球5、デッドボール1」。その前のマリナーズ戦(5日)でも「四球4、デッドボール2」を記録している。マリナーズ戦では「失点1」だが、ナショナルズ戦は7イニングを投げて無失点だった。2試合とも「勝利投手」にもなっている。

 「適度に荒れていて、それが対戦バッターを効果的に惑わしているんでしょう」

 メジャーリーグ中継も担当する日本のプロ野球解説者がそう言う。

 「適度な荒れ球」、アスレチックスでも制球難で自滅している藤浪晋太郎との“差”だろうか。

 「コーラ監督は6人も左打者を並べる打線で臨みました。大谷が投げにくそうにしていたのは雨と寒さのせいだけではないかもしれません。次に対戦してくるチームも左打者を並べ、大谷がどんな反応を見せるか、チェックしてくるかも」(前出・同)

 左打者・吉田からは三振を奪ったが…。

 いつもなら、大谷が活躍し、「なおエンゼルスは敗れました」の「なおエ」状態だが、この日は大谷が目立たず、エンゼルスが勝利した。何かの前兆か? (スポーツライター・飯山満)

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