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下半身故障の西武・山川に「帰ってこなくていい」の声 WBCの後遺症? 松井監督は軽症示唆も“長期離脱”望まれるワケ

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山川穂高

 松井稼頭央新監督の下、今季4年ぶりのリーグ優勝、15年ぶりの日本一をめざしている西武。チームの絶対的主砲であるプロ10年目・31歳の山川穂高の故障離脱が大きな話題となった。

 山川は3月31日の開幕戦・オリックス戦から4月9日・ソフトバンク戦まで4番起用されていたが、9日の試合でふくらはぎの張りを訴え、1回裏の守備で早々に途中交代。翌10日に一軍登録を抹消されたことがNPBに公示された。

 今年の山川は3月8日~22日にかけ行われたWBCに参加。「3試合・.200・0本・2打点」と出場機会は多くはなかったが、春季キャンプ・代表合宿ではたびたび休日返上で練習を行うなど精力的に調整していた。また、帰国後も3月25日のオープン戦・DeNA戦から復帰とほぼ休まずにシーズンに入っていたが、ここにきて疲労の影響が出たようだ。

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 松井監督は9日の試合後に「ここは無理するところじゃない」と大事をとっての措置と説明していることから、山川の離脱はそこまで長引かないとみられている。ただ、一部ファンからは「しばらく帰ってこなくていいからじっくり調整するべき」、「怪我の場所が場所だから、調整は日数かけすぎなくらいでいいと思う」、「最短で戻さんでいいぞ、代役見極める時間もほしいし」などと、仮に軽症でも長い目で調整させた方がいいという意見も見られた。

 プロ1年目の2014年から西武でプレーする山川は体重103キロ(身長は176センチ)を誇る右の大砲で、昨季までに通算218本塁打をマーク。ただ、体格の関係もあるのか、近年は右足首捻挫(2020)、左ハムストリング肉離れ(2021)、右太もも裏肉離れ(2022)と毎年のように下半身故障に見舞われている。今回痛めた箇所も下半身ということもあり、古傷再発をケアする意味も込めて二軍再調整にはしっかり時間を割くべきと考えているファンは少なくないようだ。

 また、山川は今季中に国内FA権を取得する見込みで、場合によっては今オフ、他球団に移籍する可能性もある。これもあってか、仮に山川の離脱が長引いても、その分“ポスト山川”を見定める時間が増えると前向きに捉える意見も多い。

 今季の山川は9日終了時点で「.269・0本・1打点」と元々本調子ではなかったが、それでもチームはパ・リーグ3位(4勝4敗)とまずまずの滑り出しを見せている。主砲不在でもそれなりには戦っていけそうだが、首脳陣が今後どのように山川を扱っていくのかは要注目だ。

文 / 柴田雅人

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