>>中日新助っ人陣、ヤクルト戦後の表情が話題「心折られてないか」 ベンチで肩並べ放心状態? 貧打に苦しみチームも低迷<<
注目が集まったのは、「3-1」と中日2点リードの7回表無死二、三塁でのこと。中日3番手・田島慎二は打席の内山壮真への3球目にスプリットを投じたが、手元が狂ったのか本塁ベースのはるか手前でバウンド。捕手・木下拓哉がとっさに右に動き、体で止めたため事なきを得たが、走者の進塁を許す暴投になってもおかしくないような球だった。
投球直後に「うおっ!?」と驚いたような声を上げていた谷繁氏は、ボールを止めた木下は大ファインプレーだったとした上で「すごいところに田島投げてたなあって今思い出しましたよ」、「あの、今(だから)言いますけど、イラっとしてましたから。『マジかおい!こんな場面で』っていう」とコメント。元捕手の谷繁氏は2012~2015年(2014~2015は選手兼任監督)まで田島と共に中日でプレーしているが、制球難に手を焼いていた当時の記憶がよみがえったと笑い交じりに振り返った。
暴投すれすれの球を投げてしまった田島だが、この後は内山を一ゴロ、サンタナを空振り三振、長岡秀樹を右飛に抑え見事大ピンチをしのいでいる。ただ、谷繁氏は「よく踏ん張りましたね」と田島を称賛しつつも、「疲れましたね見てて。なんかね、久々に田島のボールを受けてる気分がしましたよ」、「だからちょっと脇汗かきました」と内心ヒヤヒヤだったとこちらも笑いながら語った。
谷繁氏の発言を受け、ネット上には「谷繁さん過去の苦労フラッシュバックさせてて笑う」、「投げミスやられたときの心境がその辺のファンと同じやん(笑)」、「当時の田島は記録も作るくらいコントロールよくなかったしなあ」、「田島が抑えた後謎に疲れてるのも面白い」などと面白がる声が寄せられた。
田島はプロ入りした2012年から4シーズン谷繁氏と共にプレーしているが、この間はプロ野球ワーストタイの3者連続死球(2014年7月4日・巨人戦)を記録するなど制球難が目立っていた。投球フォームの改良、経験の積み重ねなどもあり現在はそこまで制球が乱れているわけではないが、今回投げたスプリットは当時が思い出されるような危ない球だったようだ。
文 / 柴田雅人