問題となっているのは、「2-3」と中日1点ビハインドで迎えた3回裏2死でのこと。打席のレビーラは、阪神先発・桐敷拓馬がカウント「0-1」から投じた直球を見送る。球審は高さがレビーラのベルト付近、コースはベース板の左端付近だったこの球をストライクと判定した。
しかし、レビーラはこの判定が不満だったのか、右手に持ったバットでボールの軌道をなぞるような動作を見せる。これを見て球審は即座に「退場!」と大声でコールし、レビーラは一瞬その場で立ちつくした後に三塁側の自軍ベンチへ。この後、球審は場内アナウンスで「レビーラ選手を侮辱行為で退場といたします」と説明した。
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球界ではバットを用いてボールの軌道をアピールする行為は、審判に対する侮辱行為として即退場となる。直近では2022年3月29日・DeNA対中日戦で、見逃し三振と判定されたDeNA・大和が地面にバットで線を引くような動作を見せたとして退場処分を食らったケースがある。
退場を招いたレビーラの行動を受け、ネット上には「まだ三振じゃないのにそんなに不満だったのか」などと驚きのコメントが上がった。ただ、中には「審判に楯突いて退場はみっともなさすぎる」、「セルフジャッジでイキって退場なんて恥ずかしくないのか」、「判定に噛みつくとかそんなことしてる場合か、今のままだとクビにされるぞ」、「今求められてるのは審判批判じゃなくて結果だろ」といった呆れ声も見られた。
「レビーラは昨年6月に育成選手として中日に加入し、翌7月に支配下に昇格。しかし、昇格後は『21試合・.203・1本・3打点』とほとんど結果を残せず、シーズン後に育成に逆戻り。迎えた今季も試合前時点で『4試合・.071・0本・0打点』と不振が続いています。2度目の支配下昇格に向けてとにかく結果、アピールが必要な立場といえますが、その立場を分かっていないのかと今回の退場にため息をついたファンも少なからずいたようです」(野球ライター)
同戦では1回裏2死一、二塁で逆転の2点タイムリー二塁打を放ったが、直後の退場で好アピールを棒に振った形のレビーラ。支配下復帰まではまだまだ先が長そうだ。
文 / 柴田雅人