スポーツ
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スポーツ 2011年03月02日 14時30分
“平成の借金王“安田忠夫が引退興行実行委員会と決裂し、ブラジル行きをキャンセル!
2・4後楽園ホールで引退した“平成の借金王”安田忠夫が、同興行を主催した引退興行実行委員会(運営:Son God Cool=以下、SGC)と決裂し、ブラジル行きをキャンセルしたことが明らかになった。安田は同興行後、SGCの手配によりブラジルに渡り、農場を手伝いながら相撲を教える予定になっていた。 同委員会によると、ギャランティーについて、安田とは1月〜4月まで、毎月5万円づつ計20万円を支払うとの約束だった。興行収益金は同委員会が管理し、渡航費、月々の安田の現地での生活費を渡すことで合意していた。 ところが、安田から「生活できない」と泣きつかれ、1月末時点で約束の20万円すべてを、同委員会は支払った。引退興行直前になって、安田から「カンボジアのカジノから、月2000ドルで誘われている。そちらの方が条件がいいので行きたい」との申し出があったという。 引退興行は200万円近い収益が上がった。上々の客入りを見た安田から金銭の要求があり、渡航支度金10万円を、2月12日に支払った。その後、収益金額を安田に明かしたところ、「さらに30万円もらわないと、ブラジルに行かない。そもそも収益の半分はもらわないと最初から引退試合は受けなかった」とのさらなる要求があった。 すでに、現地にはSGC・田崎健太代表らが先乗りして、安田のブラジル移住のための環境を整えていた。同委員会は安田の要求を却下。その後、26日に「ブラジルには絶対に行かない」と連絡が入り、出発予定の28日に成田空港に現れることはなかった。 同委員会では協議の結果、経費を引いて残った収益金を、しかるべき施設に寄付することを決めた。同委員会では収益はおろか、動いたスタッフも一切の報酬も受け取っていないという。 ちまたのウワサでは安田は3月1日、カンボジアに向け旅立ったという。カジノの従業員として勤務するそうだ。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年03月01日 08時00分
キャンプ・オープン戦中間報告(4)「巨人」
あのオトコが完全復活するかもしれない 人気チームだから、ほんの些細な弱点も目立ってしまうのだろうか。巨人の弱点は『投手陣』、『犠打』、クリーンアップの高齢化だ。 昨年オフ、投手陣の再整備に集中して大量補強を行った。投手陣の補強に偏重しすぎた感もあるが、間違ってはいない。セ・リーグは過去10年、チーム防御率1位チームが8度もリーグ優勝しているのだ。澤村拓一(22=中央大学)のストレートは脅威であり、新外国人投手や中堅ピッチャーも先発ローテーション枠を勝ち取ろうと必死に頑張っていた。こういう緊張のある練習が『強さの源』ともなっているのだろう。 強いて不安を挙げるとすれば、澤村が紅白戦、対外試合で内角球を投げていないことだ。東京ヤクルトの(佐藤)由規がルーキーイヤーで躓いたのは内角球のコントロールに欠いたからだとも言われている。持ち球を隠すため、意図的に投げていないのならいいのだが…。 投手陣が順調な仕上がりを見せているからだろうか。どうも、野手陣の湿りがちな打撃練習が気になってしまう。原辰徳監督(52)が紅白戦で『2番・坂本』をテストした(18日)。昨季のチーム全体での犠打犠飛数は107。リーグワーストだ。リーグ優勝を果たした中日が191(1位)、さほど細かい作戦を使ってこない阪神でさえ「149」を記録している。低反発の新統一ボールによる影響で本塁打は減少するとなれば、「走者を次の塁に確実に進める」バントは、さらに重要な作戦となってくるわけだ。バントの名手、川相昌弘・二軍監督(46)による特別指導も夜間練習で行われたと聞く。「選手への意識付け」だろうが、こういう分かりやすい練習メニューが組むのも『巨人の特徴』である。バントの成功率を高め、攻撃的な2番バッター(=坂本)で打順を編成する日もあるのだろう。 気になるのは、チャンスメイクする坂本たちではなく、クリーンアップのほうだ。 過去の実績からして、小笠原道大(37)、ラミレス(36)もシーズン終了時には好成績を残しているだろう。だが、ベテランはスロースターターであり、フリー打撃などで球足のさほど速くない打球を見ていると、その傾向が如実に表れていた(キャンプ中盤まで)。大田泰示(20)の覚醒が待たれるが、現・中核打者の小笠原、ラミレスの後を打つ「5、6、7番」が前半戦の明暗を分けるような気がしてならない。阿部慎之助(31)、亀井義行(28)、ライアル(27)、谷佳知(38)、矢野謙次(30)…。候補者は多いが、3年以上続けて高打率を残したのは阿部だけだ。長野久義(26)にも貪欲に5番奪取に挑戦してほしい。社会人時代の長野は“中畑的な雰囲気”も醸し出していた。「存在感のある、目立つ選手」だった。去年は新人なので、多少の遠慮もあったと思うが、もっと大暴れしないと、選手層の厚い巨人のなかでは生きていけない。長野に元気がないのは気掛かりである。 そんな野手陣のなかで、「おおっ!」と思わせてくれたのは、5年目の田中大二郎(22)と高橋由伸(35)だ。この2人は打撃好調である。とくに高橋は期待していいと思う。昨季は腰の怪我からの復帰で手探り状態だったが、今のところ、体調も良いと聞いている。また、鈴木尚広(32)も面白い。スイッチヒッターの1番バッタータイプだが、キャンプでは右打席での練習に時間を割いていた。鈴木の右打席は打球が伸びる。1番候補は松本鉄也(26)、売り出し中の若手・橋本到(20)、藤村大介(21)、坂本などライバルも多いが、今年は「5番以下」の打順で勝負してもいいのではないだろうか。そう思えるくらい、右打席のバッティングが良かった。今季は『右の代打』でこの鈴木が起用される場面も見られそうだ。 亀井、ライアル、大田による三塁の定位置争いだが、3人とも決め手に欠く。外野手を含めた他選手の状態を見ながら、併用していくことになるだろう。現時点では、小笠原を三塁に戻し、一塁で高橋を使ったのが良いと思うが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年02月28日 13時00分
キャンプ・オープン戦中間報告(3)「横浜」
去る2月22日、ドラフト4位・小林寛投手(22=大阪学院大)が一軍に合流した。キャンプは新人5投手全てが二軍スタートだったので、小林が一番乗りを果たしたわけだ。『3年連続90敗』のチームを建て直すのは、それなりの時間を要するだろう。小林だけではなく、1位指名の須田幸太(25)、2位・加賀美希昇(22=法政大)、新外国人投手が活躍してくれなければ、尾花高夫監督(53)は今季もかなり厳しい展開を強いられることになるだろう。 このキャンプで「おおっ!?」と思わせてくれた投手がいた。2年目の加賀繁(25)である。ルーキーイヤーの昨季は味方打線の援護には恵まれなかったが、規定投球イニングに到達。防御率3.66は立派な数字である(リーグ10位)。この加賀がブルペンで面白いボールを投げていた。『緩い変化球』だ。関係者に確認した限りでは「カーブの修得に取り組んでいる」という。昨季の加賀はスライダーなどの変化球も投げていたが、『緩急』を付ける投球技術は持っていなかった。試合中盤につかまる傾向もあり、「スタミナ強化が課題」とも指摘されてきたが、カーブがモノになれば、『勝てる投手』に飛躍してくれるはずだ。 昨季の勝ち頭は清水直行(10勝)だが、防御率は加賀の方が「上」だ。チーム生え抜きの加賀を開幕投手に選ぶのも、起爆剤になるのではないだろうか。 新外国人投手で目立ったのは、先発予定の左腕・リーチ(28)。球速はイマイチだが、捕手が構えたところに投げ込んでおり、その精度が良い。 救援には同じく左腕のブランドン・マン(26)が加わると聞いているが、両外国人投手に働いてもらわなければ、今季も苦しい展開となるだろう。横浜は昨季、左投手の勝利数は「5」。リーグワーストであり、5位チーム(阪神)が「19」だから、いかに左投手の量質ともに欠落していたかが窺える。リーチは09年ドジャースで、救援の経験もあるという。仮に先発で結果が出なければ、セットアッパーにコンバートされるものと思われる。 また打撃陣では、やはり筒香嘉智(19)の打球は目を引く。尾花監督は「機動力野球」を提唱しているので、筒香の打順は5番、6番、7番が予想される。尾花監督をメイングラウンドで見掛けることが多くなった。昨季は『投手陣の再建』に気を奪われすぎ、内野守備や打撃陣にまで眼が届かなかった。中堅クラスにも声を掛けていたので、野手陣との距離感も縮まったと見ていいだろう。 難グセを付けるつもりはないが、機動力野球を掲げたわりには、犠打やエンドランといった実戦形式の打撃練習が少なかったのは気掛かりだ(キャンプ前半まで)。投手陣では加賀、リーチ。渡辺直人(30)、森本稀哲(30)の新加入選手は順調な仕上がりを見せており、ダークホースは、ドラフト3位の荒波翔(25)だ。走れるだけでなく、長打力もある。セーフティ・バントも巧い。外野は激戦区だが、スタメンで使ってほしい選手である。遅々としてではあるが、着実にチーム再建は進められている。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年02月28日 12時00分
亀田大毅の元ライバルが市議選に出馬!
亀田大毅のライバルでもあったプロボクシング元WBA世界フライ級王者の坂田健史氏(31=元協栄)が、2月27日、統一地方選挙(4月17日告知、24日投開票)において、東京都稲城市議選に立候補することを表明した。 坂田氏は4度目の世界挑戦となった07年3月19日、ロレンソ・パーラを破り、WBA世界フライ級王座を奪取。その後、4度の防衛に成功した。 世界返り咲きを懸け、昨年9月25日には、元同門の大毅の持つ同王座に挑むも、0-3の判定で敗れた。敗戦後、進退を保留していたが、さる1月13日に引退を発表した。4月からは専修大学商学部マーケティング学科(2部)に通学する予定であることを明かしていた。 05年から稲城市に住んでいる坂田氏は、「12年間、ボクシングの現役を続けている間に、稲城市の後援会や市民の方々から応援していただいた。これから先、自分が何か恩返しができないかと考え、皆さんの声を市政に反映することだと決意した」とコメント。 当選すれば、日本国内では異例の元ボクサー議員の誕生となる。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年02月26日 17時30分
昨年は17億円超の大赤字も、危機感ない日本相撲協会
八百長騒動に揺れるなか、10年の日本相撲協会の決算が明らかになった。経常収入は92億7756万円、経常支出は110億5284万円で、17億7528万円の大赤字。09年は3億4876万円の黒字を計上したが、08年以来、2年ぶりに赤字に転落した。 主たる原因は7月の名古屋場所が野球賭博問題で、NHKが生中継を取りやめ、約5億円といわれる放映権料が入らなかった点が挙げられる。だが、NHK放映権料を差し引いても、12億円超の赤字だ。 屋台骨を支える事業収入は84億3032万円で、前年(09年)の95億8650万円から、11億5618万円も激落しており、深刻な客離れが起きているといえる。野球賭博によるイメージダウンもあったが、人気横綱だった朝青龍が昨年1月場所後に強制引退させられたことも大きく響いている。 初場所3日目(1月11日)には、国技館が両国に移って以降、史上ワーストのチケット売れ残り記録をマークするほど、不入りは続いている。これには、番付上位に強い日本人力士がいないことも要因していると思われる。日本人横綱となると、貴乃花(現貴乃花親方)が03年1月場所で引退して以降、実に8年間も出ていない。日本人力士の優勝も、06年1月場所の栃東(現玉乃井親方)以降、5年間なし。これでは、人気回復ができないのは当然。とはいえ、こればかりは無理やりつくるわけにもいかず、時間もかかる。 そうであれば、赤字回避のために経費を抑えていくしかない。一般企業であれば当たり前のこと。年寄、関取の給与、賞与、功労金等のカット。力士数を大幅に削減し、場所手当や部屋維持費、養成費等を減らす等の努力が必要。今年は春場所が中止となり、昨年以上の赤字が出ることが予想される。ところが、赤字決算が出ても、理事会では経費削減案など議題にも上らない。親方衆は自分たちの給料や、部屋維持費が減らされるのは困るからだ。 協会は膨大な資産を有しているといわれている。しかし、それにあぐらをかいて黒字化を目指さなければ、資産はすり減るばかり。八百長問題が原因で公益法人化がかなわなければ、現状では株式会社としての経営は困難。上層部はもっと、経営面での危機感を感じるべきではかなろうか。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年02月26日 16時00分
野球観戦中のケガは自己責任! 楽天球団訴えた男性の請求棄却
2月24日、仙台地裁で興味深い判決が出た。 宮城県の税理士の男性(48)が、08年5月にクリネックススタジアム宮城で楽天対西武戦を三塁側内野席で観戦した際、2回裏にビールを足元に置いて顔を上げたところ、ライナー性のファウルボールが右目を直撃。男性の視力は0.3から0.03に落ちた。 男性は視力が低下したのは、ネット配置などの安全対策を怠ったのが原因として、主催者の楽天野球団と球場所有者の同県に、約4400万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていた。 この請求を関口剛弘裁判長は棄却した。同裁判長は「安全対策に合理性が認められる場合、来場者に危険なことが起きても、球場の設置者にとっては不可抗力というべきだ」とした上で、フェンスの高さやファウルボールへの注意を促す看板を設置していることを挙げ、「球場として通常備えるべき安全性を備えている」と指摘。 また、「臨場感も観戦における本質的要素で、必要以上に過剰な安全施設は観戦の魅力を減少させ、プロ野球の発展を阻害する要因になりかねない」との解釈も示した。 スポーツ観戦中の観客のケガは決して珍しいことではない。特にファウルボールが予告なしに飛んでくる野球や、場外乱闘があるプロレスなどではよくあるケースである。場外乱闘に巻き込まれて足をケガした女性が、全日本プロレスを訴えた例もある。 むろん、ケースバイケースであるが、観戦中のケガが自己責任なのか、主催者側の責任なのか。この判決は、裁判になった場合のひとつの指針になりそうだ。(ジャーナリスト/落合一郎)※関連記事 プロレス観戦中のケガは自己責任か?全日本プロレス・武藤敬司らが女性から提訴され、予期せぬ場外乱闘へ発展!http://npn.co.jp/article/detail/67755770/
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スポーツ 2011年02月26日 15時15分
キャンプ中間報告(2)「千葉ロッテ」 トレード獲得選手・高口、山本が渋い仕事を
西岡剛の抜けた新・遊撃手は誰になるのか。2010年首位打者で206本の安打を放った1番バッターの後釜は誰に決まるのか…。 22日の紅白戦で「遊撃手・荻野貴司」が右ヒザの故障を感じさせないダイビングキャッチの好プレーを見せてくれたのは既報通り。アマチュア時代、スローイングに難があるため、内野手から外野にコンバートされた経緯も有名である。22日の好プレーを聞く限りでは「何とかなりそう」だが、キャンプ序盤の守備練習を見たときは、送球のコントロールが定まっていなかった。日々、送球技術は高まっていると思うが、西村徳文監督もある程度の失策は覚悟しているのではないだろうか。 そんな荻野とは対照的に「守備」で輝いていたのは、日本ハムから獲得した高口隆行(27)である。遊撃手のポジションから一塁へストライク送球を連続させており、併殺プレーでの送球の速さからして、肩も強そうな印象を受けた。プロ6年目を新天地で迎えたこの高口だが、日本ハム時代から「内野なら何処でも守れる」ユーティリティー・プレーヤーとして認知されていたが、昨季はむしろ、「打撃」の印象が強かった。84試合に出場し、打率は1割7分4厘だが、長打率は3割4厘で、「本塁打2、二塁打3、犠牲フライ5」。得点圏に走者を置いた場面では「脅威を感じさせるパワーヒッター」だった。いきなり、規定打席に到達して高打率を残すとは言わないまでも、今季、ブレークのきっかけを掴みそうである。 西岡の抜けた『打』の部分だが、1番バッタータイプの清田、荻野、伊志嶺、岡田は単独スチールもできる。首位打者を獲るようなハイアベレージは無理でも、これだけ走れる選手を揃うと、シングルヒット2本で1点を挙げるような機動力野球も期待できそうだ。 しかし、キャンプ後半のこの時点で、「大丈夫かよ!?」と突っ込みたくなるのが、小林宏之の抜けた穴が全く埋まっていないこと…。新クローザー候補は、昨秋の鴨川キャンプで入団テストに合格したボブ・マクローリー(28=オリオールズ2A)と、内竜也(25)が争うと聞いていたが、ともに調整が遅れている。マクローリーは右肩の張りと風邪(本人談)。内は昨年末の受けた『骨棘(こっきょく)除去手術』の影響で周囲が無理をさせないようにしているというが…。マクローリーは心配だ。7日のフリー打撃、18日のブルペン投球を見た限りでは、「報道されている以上にコントロールが悪い」と思った。最速161キロとも伝えられていたが、証券マンのような知的な表情を窺うと、「同じ制球難でも、コワオモテな分、アオバラデホ(巨人)の方が…」とも思えてしまう。おそらく、昨季65試合に投げた伊藤義弘、経験豊富な薮田安彦、古谷拓哉(昨季58試合に登板)が状況に応じながら、クローザーを務めるものと思われる。また、それだけの力を持ったリリーバーたちでもある。 キャンプイン直前にトレード獲得した光原逸裕、新人の小林敦(25=七十七銀行)は先発とリリーフの両方をこなせる。同じく、前述の高口とともに日本ハムからやってきた左腕・山本一徳(27)も計算に入っているのではないだろうか。山本は球速、変化球に大きな特徴があるわけではないが、短いイニングだと『頼りになる男』だ。ファーム戦で何回か観たことがあるが、ワンポイントなら三振を狙いに行って奪える投手だった。 新人の南昌輝(22)は先発ローテーション入りを狙う。南の『球質の重さ』は評判通りだった。私見だが、内が復調するまで、この南にリリーフをやらせても面白いのではないだろうか。球速では巨人・澤村の方が上だが、182センチの長身から繰り出すストレートには『角度』もある。短いイニングなら、ソフトバンクや日本ハムのような強力打線でも手を焼くはずである。 起用次第では、ワンポイントの雄・山本も大きな戦力になるだろう。南の重く、角度のあるストレートは武器になる。日本ハムからやってきた高口、山本が“渋い仕事”をしてくれそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年02月25日 12時30分
キャンプ中間報告(1)「東京ヤクルト編」
監督経験のあるプロ野球解決者によれば、「コイツは!」と思った新戦力が出現したとき、報道陣にその名前を明かさず、隠しておくそうだ。戦力として計算の立つまでに成長した中堅・若手にも「手の内を全て見せるな」と指示を出す。とくに、投手がそうだという。そんなベールに包まれた新戦力を予想する−−。 勝率2割8分9厘、借金19のチームを引き継いだ小川淳司監督代行(53=当時)の成績は59勝36敗3分け。クライマックスシリーズ進出圏に浮上してきた快進撃はさすである。その勝因は『打線』ではないだろうか。データでは、小川監督代行が指揮を振るった98試合中42試合が『2ケタ安打』を記録している。8月に達成した『7試合連続2ケタ安打』は、球団新記録でもある。 序盤戦の不振は、「ここまで連鎖するか!?」と言いたくなるくらい、投打の中核選手が揃って不振に陥っていた。そういう“偶然”はもう起こらないだろう。東京ヤクルトの打線はデータが証明するように脅威である。優勝を狙うのなら、あとは、投手陣の再整備だけだ。 まず、「先発陣」だが、石川、館山、(佐藤)由規、村中といった名前はすぐに浮かんでくる。この4人で昨季、48勝を挙げている。クローザー・林昌勇も健在なので、試合終盤を最小得点差で逃げ切る態勢はできている。 しかし、先発ローテーションの5番手と6番手に不安が残る。チーム関係者によれば、昨季、57試合に登板した5年目の増渕、2年目の中澤を予定しているという。変化球の持ち球が豊富なドラフト2位・七条祐樹(26=伯和ビクトリーズ)も有力候補だそうだ。 ヤクルトは故障者の多いチームでもある。増渕、中澤、七条は全員、先発ローテーションに駆り出されることになるのではないだろうか。 そして、投手陣を預かる荒木大輔コーチが熱視線を送っていたのが、3年目の日高亮(20)だった。昨年の成績はファーム戦21試合に登板して、防御率7.36。一軍登板はない。だが、「おおっ!」と唸ってしまうくらい、投球フォームが綺麗で、ブルペンでは糸を引くようなストレートをテンポ良く投げ込んでいた。こんな凄い投手だったかな? それも、左のオーバーハンド…。一般論として、シーズン中の球速は「キャンプ中の球速プラス5〜10キロ」とされている。その通りになれば、日高は140キロ半ばをコンスタントに出せるだろう。「将来のエース候補」とは聞いていたが、同じ左腕投手の村中、中沢と並んでも見劣りはしない。今シーズン中、それもかなり早い時期に一軍デビューしてくれそうだ。 確実に先発枠に入ってくる前述の4投手のうち、2人が左投手である。ここに日高の成長を加えれば、ヤクルトの先発ローテーションは“左投手王国”に飛躍する。 由規はさらに逞しくなった。胸板も厚くなり、身体も一回り大きくなったように見えた。今季は最多勝争いにも加わってくるだろう。日本ハムの斎藤ほど注目度は高くないが、同じ「ユウキ」の七条も即戦力と見て、まず間違いなさそうだ。 注目は、3年目の左腕・日高。一場靖弘(移籍3年目)がちゃんとやってくれれば、投手陣の不安は最初からゼロなのだが…。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年02月25日 08時00分
秋山・一軍昇格見送り 二次・安芸キャンプは「知ってる顔」ばかり…
真弓阪神が二次キャンプに突入した。沖縄・宜野座での一次キャンプを終えた際、真弓明信監督(57)は意味シンなコメントも発していた(17日)。記者団が一次キャンプの心象として、「野手で目立った選手は?」と質問したときだった。 「新井(貴浩)と鳥谷…」 坂克彦(26)の名前が出るのを期待しての質問だった。 坂は登録こそ内野手だが(各新聞社発行『選手名鑑』)、「外野手専任」でキャンプインした。非凡な打撃センスを持っているが、出場機会には恵まれてかった。走るのも「速い方」であり、坂の外野コンバートは今季の目玉でもあったのだが−−。 「坂は精力的に外野の守備練習をこなしてきたと思います。その頑張りに目を細めていた阪神OBも少なくありませんでした」(ライバル球団偵察隊の1人) しかし、一部では「学生時代に逆上っても内野しかやったことがないのに」と批判的な声もあった。当然、「ブラゼル、平野、鳥谷、新井貴とレギュラー陣がほぼ固まっていて、関本、葛城らが控えている。この内野陣の競争に割って入るのは厳しい」と、好意的な意見も聞かれた。だが、さらに付け加えるならば、「どこでも守れる平野を外野守備に専念させれば済むこと」と“真弓構想”を完全否定する者もいた。 「マートンをライトにまわし、俊足タイプの選手にセンターをまもらせることで外野の守備能力を高めたいのでしょう」(球界関係者) 賛否両論だが、坂は精力的に外野守備の練習をこなしてきた。その坂の名前が真弓監督の口から出なかったのは驚きである。 「フェンスに直撃するかどうかという大飛球が行くと、オタオタしています。守備能力を期待してのコンバートなら、坂の外野専念案は失敗といわざるを得ない」(プロ野球解説者の1人) 一次キャンプを見た限りでは、センターの新レギュラーは藤川俊介(23=登録名は『俊介』)ではないだろうか。5年目の野原将志(22)も頑張ってはいたが、ベテランを脅かすような若手の頭角は見られなかった。 「若手の到来。これが、阪神OBの切実な願いであり、チームに勢いを与える最良の手段なんですが…。真弓監督もそのことは分かっていたから、坂を外野に挑戦させたんだと思います」(前出・プロ野球解説者) 新井、鳥谷の名前しか出なかったということは、『若手到来』の最重要課題を克服できなかったのも同然である。 昨季144試合出場で打率3割3厘の好成績を残した城島健司(34)が左ヒザの手術で出遅れるのは必至。ベテラン・金本知憲(42)の回復具合は未知数であり、ここに低反発の新統一球の影響も加味すれば、チーム打率2割9分という最強打線の破壊力は大幅にダウンするだろう。前千葉ロッテのクローザー・小林宏之を得たことで、最小得点差で逃げ切る態勢はできた。しかし、ベテランに頼りきった状況からは抜け出せていない。 ベテランの多いチームには、いくつかの傾向も見られる。スロースタート、故障者が多いこと…。21日、紅白戦で昨季終盤の救世主・秋山拓巳(19)が4番手で登板したが、2回被安打4、失点1。16日の練習試合(対西武)でも1回被安打3、失点2と結果を出していない。この紅白戦の結果を受けて、一軍昇格は見送られ、期待できそうな虎の若手は、また1人消えた。ドラフト1位・榎田大樹(24=東京ガス)もファンを唸らせるような投球は、まだ見せていない。首脳陣はオープン戦後半で再度チャンスを与えるとしているそうだが、安芸の二次キャンプは去年とほとんど代り映えしない選手ばかりだ。2011年、阪神選手の調整はかなり遅れている…。
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スポーツ 2011年02月24日 17時00分
大相撲春場所中止で収入途絶える中で、“プロレス様々”の裏事情
八百長問題で中止となった大相撲春場所(3月・大阪)。開催していれば、収入があったと思われる金額は入場料が約7億2000万円、NHK放映権料が約5億円といわれている。合計損失は約12億2000万円。 これに、チケット販売を手掛ける相撲案内所の損失補てん約5億円や、会場の大阪府立体育会館へのキャンセル料約7800万円、同会館の指定管理者である南海グループへのキャンセル料も数千万円に及ぶといい、トータルの損失は約18億円を超える。さらに、中止した巡業の勧進元へも損失補てんをするとなると、とてつもない金額が日本相撲協会から、吹き飛んでしまうことになる。 春場所、巡業を中止にしても、関取、年寄の給与、各部屋の維持費、幕下以下の力士への場所手当は支給することが決まっており、協会は甚大な損失を被ることになる。09年12月現在で約442億円の資産を有しているとされる協会だが、収入が途絶えるとなると、今後、その資産もすり減り体力が弱っていくのは確か。 そんななかで、数少ない大きな収入源が両国国技館の使用料だ。国技館の1日(9時〜21時)使用料は、協会の公式ホームページによると、平日297万5000円、土日祝日350万円だ。2月は3イベント(休日2、平日1)あり、997万5000円の収入。3月は7イベント(休日4、平日3)が予定され、2292万5000円の収入。 3月のイベントのなかで、休日に3回プロレス団体が使用する。6日=ZERO1、20日=ドラゴンゲート、21日=全日本プロレスだ。プロレス団体からの使用料だけで、1050万円の収入がある。金が出て行くばかりの協会にとっては、今はまさにプロレス様々の状況だ。(※注※文中の金額は推定です)(ジャーナリスト/落合一郎)写真:ドラゴンゲート初の両国国技館開催の模様
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珍指令 KID 秒殺禁止
2006年12月12日 15時00分
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生還小橋に捧ぐ 三沢 GHC奪還
2006年12月11日 15時00分
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猪木 緊急提言 想定外プロレスをやれ!
2006年12月05日 15時00分
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1・4東京D「レッスルキングダム」 新日本 全日本“乗っ取り”へ秘策 長州3冠戦出撃
2006年11月16日 15時00分
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復活1・4東京D大会へ秘策 新日本最終兵器サイモン猪木 IWGP挑戦!?
2006年11月07日 15時00分
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来春ビッグマッチ パンクラス芸能人最強決定戦 坂口憲二 今田耕司 押尾学
2006年10月31日 15時00分
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大みそか参戦ほぼ決定 芸能人対決 金子賢vs押尾学
2006年10月10日 15時00分