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“平成の借金王“安田忠夫が引退興行実行委員会と決裂し、ブラジル行きをキャンセル!

 2・4後楽園ホールで引退した“平成の借金王”安田忠夫が、同興行を主催した引退興行実行委員会(運営:Son God Cool=以下、SGC)と決裂し、ブラジル行きをキャンセルしたことが明らかになった。安田は同興行後、SGCの手配によりブラジルに渡り、農場を手伝いながら相撲を教える予定になっていた。

 同委員会によると、ギャランティーについて、安田とは1月〜4月まで、毎月5万円づつ計20万円を支払うとの約束だった。興行収益金は同委員会が管理し、渡航費、月々の安田の現地での生活費を渡すことで合意していた。

 ところが、安田から「生活できない」と泣きつかれ、1月末時点で約束の20万円すべてを、同委員会は支払った。引退興行直前になって、安田から「カンボジアのカジノから、月2000ドルで誘われている。そちらの方が条件がいいので行きたい」との申し出があったという。

 引退興行は200万円近い収益が上がった。上々の客入りを見た安田から金銭の要求があり、渡航支度金10万円を、2月12日に支払った。その後、収益金額を安田に明かしたところ、「さらに30万円もらわないと、ブラジルに行かない。そもそも収益の半分はもらわないと最初から引退試合は受けなかった」とのさらなる要求があった。

 すでに、現地にはSGC・田崎健太代表らが先乗りして、安田のブラジル移住のための環境を整えていた。同委員会は安田の要求を却下。その後、26日に「ブラジルには絶対に行かない」と連絡が入り、出発予定の28日に成田空港に現れることはなかった。

 同委員会では協議の結果、経費を引いて残った収益金を、しかるべき施設に寄付することを決めた。同委員会では収益はおろか、動いたスタッフも一切の報酬も受け取っていないという。

 ちまたのウワサでは安田は3月1日、カンボジアに向け旅立ったという。カジノの従業員として勤務するそうだ。
(ジャーナリスト/落合一郎)

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