スポーツ
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スポーツ 2011年03月07日 12時05分
橋本真也の長男・橋本大地! 父譲りのミドルキックで蝶野を追い込む
ゼロワン旗揚げ10周年興行が6日東京・両国国技館で盛大に行われた。05年に死去した橋本真也の長男・橋本大地のデビュー戦が蝶野相手に行われ善戦空しく敗れた。父のテーマ曲、「爆勝宣言」が流れると白いハチマキに黒のジャージ姿で登場した大地。満員の観客席からは橋本コールの大合唱。 試合序盤は蝶野のヘッドロックで締めあげられ苦痛の表情の大地。場外でもパンチ、パイルドライバーで脳天を打ちつけられ大ピンチ、「大地、大地」のコールに立ち上がる大地。父親譲りのミドルキック連発からニールキックで蝶野を追い込むが、最後は蝶野のケンカキックからSTFで無念のギブアップ負け。 解説席にいた武藤もリングに上がり「次は俺だ」と名乗り上げた。これからの大地の活躍が楽しみだ。 またメインでは大谷vs高山戦が激突、16分16秒高山の高角度ジャーマンで大谷はピンフォール負け。 大谷は「本当に勝ちたかった、プロレスは最高ですか? ゼロワンは最高ですか?」と雄叫び。車いすの星川もリングに上がり「3、2、1、ゼロワン」と満員となった観客とともに大合唱で締めくくった。○蝶野(13分38秒STF)橋本大地×(アミーゴ・タケ)【訂正】07年に死去とありましたが、05年の間違いです、訂正してお詫び致します。
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スポーツ 2011年03月07日 11時30分
キャンプ・オープン戦中間報告(9)「埼玉西武」 豪腕ルーキー・大石は「条件付き」で先発枠入り?
注目の新人・大石達也(22)が先発枠を争っている。学生時代は主に救援で活躍してきたこと、そして、渡辺久信監督(45)以下首脳陣が「それでも先発で育てたい」としているのは改めて説明するまでもないだろう。去る3月2日、その大石が先発デビューした(対巨人戦)。最速144キロ、2回被安打2、無失点。数字上では「合格」かもしれないが、昨秋ドラフト会議で6球団が入札した本領は見せてくれなかった。 早稲田大学時代、大石の持ち球にはチェンジアップ(緩いボール)も数えられていた。「緩急の配球=先発投手の必須事項」とも言われている。チェンジアップが投げられるのに、『緩急』に疑問符が付けられるのは、その精度がプロのレベルに到達していないからだろう。 今季の西武・先発ローテーション候補は、涌井秀章(24=14勝)、岸孝之(26=10勝)、帆足和幸(31=11勝)、ベテラン・石井一久(37=9勝)の4人。残り「2議席」を、4年の平野将光(27=4勝)、サブマリンで26歳のオールドルーキー・牧田和久、トレード加入の坂元弥太郎(28)、そして、大石が争う図式になった。当落を予想するならば、まず、牧田は面白い。千葉ロッテの渡辺俊介同様、地面をかするような低い位置からボールが放たれており、ブルペンを見学した限りでは「超の付くほど遅〜いカーブ」と、120キロ台のカーブを使い分けていた。渡辺俊介とも異なる配球構成は、面白い。昨季プロ初完封をマークするなど、成長著しい平野の落選も考えにくい。左投手不足のチーム事情からして、帆足も同様だ。ライバルたちの仕上がり具合からして、大石は当確ラインのギリギリにいると思われる。また、事実上の一軍を意味する『キャンプA班』に組み込まれた新人投手は、大石と牧田の2人だけ。大石を先発で使うとすれば、救援の経験も持つ坂元がセットアッパーにまわされるだろう。しかし、救援陣も「再編」が必要と思われる。昨季、長田、藤田、小野寺、シコースキー、岡本篤たちが頑張ったが、ペナント終盤戦、全員が息切れしてしまった。彼らは順調に仕上がっていたが、大雑把な分け方をすれば、この5人は全て『右のオーバーハンド』だ。坂元も右のオーバーハンドである。07〜08年にクローザーを務めた左腕・グラマンの復活が待たれる。本人も「今年も駄目ならクビ」の危機意識は持っているはずだが、キャンプは慎重に、ゆっくり調整していた。今季も、「左のリリーバーが1人もいない」状態で臨む試合があるかもしれない。 大石が救援にまわれば、往年の大魔神・佐々木のような絶対的な守護神になる。「ストッパー・大石」を推す声が消えないのは、こうしたブルペン陣の不安要素が解消されないからだろう。 しかし、今季は「先発・大石」で行くべきかもしれない。投手出身のプロ野球解説者によれば、大石はまだ身体が出来ていないという。確かに、ランニングなどではすぐに辛そうな表情を見せていた。つまり、大石にはまだまだ「伸びしろ」があるわけだ。身体を絞り、筋肉が付いてくれば、もっと凄いボールを投げられるはずだ。先発投手の利点は、シーズン中、一定の登板間隔のなかで調整ができること。対照的にリリーバーは毎日肩を作らなければならない。おそらく、首脳陣も大石が先発する試合は「これ以上の球数は投げさせない」といった制限も設けるだろう。今シーズンは実戦経験を積みながら、身体を作っていけばいいのではないだろうか。 2年目の菊池雄星(19)は「一軍デビューできるかどうか」だろう。「育てる」という意味では大石と同じだが、投球フォームがまだ固まっていない。甲子園を席巻したときと投げ方が違う。そりゃ、そうだろう。一昨年の夏の甲子園で背筋を痛め、プロに入ってすぐに肩痛…。1年半近く、ピッチングらしいピッチングはしていないのである。焦らず、じっくり、二軍で身体を作らせるべきだ。昨秋11月まで全力投球していた大卒と、故障を経験した19歳の差は歴然としていた。プロ野球人生はこれからである。 もう1つのチーム課題だった『新・正捕手』だが、炭谷銀仁朗(23=登録名「銀仁朗」)の肩の強さはピカイチである。エース・涌井とも息が合っており、正捕手は銀仁朗で決まりだろう。ただ、昨季、91試合に出場した上本達之(30)も捨てがたい。突出した特徴はないが、スローイングや打球を処理する動作など、全てのプレーにおいて堅実である。こういうプレーはゲームに出て初めて光るのだが…。 野手では、一発のある秋山翔吾(22)に注目が集まっているが、主に二塁の守備練習に入っていた林遼(22)もいい。小柄だが、打球が速い。中村剛也、中島裕之、片岡易之らのいる内野陣に割って入るのは並大抵ではないが、『右の代打』も務まるのではないだろうか。20歳の新星・浅村栄斗は『ポスト中島』の最有力だが、この林もやってくれそうな気がする。秋山、林。西武は本当に良い新人を見つけてきたものである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年03月05日 10時30分
K-1王者・長島☆自演乙☆雄一郎がプロレスデビューしなければならない悲しい事情
10年K-1 MAX(中量級)日本王者の長島☆自演乙☆雄一郎(26)が、5月5日、東京・後楽園ホールで開催される「ブシロードレスリング」でプロレスデビューすることが分かった。シングルマッチになる予定で、対戦相手は未定。 同興行は株式会社ブシロード(木谷高明社長)が主催。同社はカードゲーム、ゲームソフト、トレーディングカード等を制作、販売する企業。木谷社長は米最王手のプロレス団体WWEや、崩壊した総合格闘技団体PRIDEのファンであることを公言している。 昨年、自演乙にとっては飛躍の年となった。K-1 MAX日本代表トーナメントを制覇。大みそか「Dynamite!!」ではDREMライト級王者の青木真也と、K-1&総合のミックスルールで対戦。敵の土俵である総合ラウンドでKO勝ちを果たして、一躍“時の人”となった。気を良くした自演乙は、K-1と総合の両刀遣いも視野に入れる発言を残していた。 しかし、K-1、DREAMを主催するFEGは経営難により、今年の興行スケジュールすら発表できず、オランダの格闘技団体「It's SHOW TIME」からギャラの未払いもバラされるほどの惨状。自演乙も試合の予定が全く立たない状況だ。そんななかでのプロレスマッチのオファーを、彼は受けた。K-1がちゃんと機能していれば、この誘いをおそらく受けていないだろう。 自演乙は子どもの頃、プロレスファンだったとのことで、それほど拒絶反応はないようだ。やると決めた以上は、プロレスファンのひんしゅくを買わない程度に練習はしてほしいものだ。 かつて、シュートボクシング出身の村浜武洋(現・村浜 TAKE HERO)が、プロレス、総合、K-1の3分野で活躍したことがあった。自演乙も村浜のような働きができれば、格闘家としての幅も広がり、需要も高くなるのだが…。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年03月04日 15時00分
亀田大毅 スーパーフライ級への転級初戦はロートル選手と
1月にWBA世界フライ級王座を返上し、スーパーフライ級に階級を上げた亀田大毅(22=亀田)が、4月2日、沖縄県立武道館で転級初戦を行なう。その対戦相手が、元WBC北米大陸ライトフライ級王者のヘスス・マルチネス(35=メキシコ)に決定した。契約体重は1階級上のバンタム級のリミット(53.5kg)より、200g下回る53.3kg。 マルチネスは02年9月に当時のWBC世界フライ級王者、ポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)に挑戦し敗れた経歴をもつ。99年には現WBC世界スーパーフライ級王者のトマス・ロハス(メキシコ)を判定で下した経験もある。ただ、それはいずれも大昔のこと。ここ数年はこれといった活躍は見られず、現在はほぼリタイア状態の選手。そんなロートルの選手を引っ張り出してきて、世界2階級制覇へのステップになるのかはなはだ疑問だ。 大毅は「相手は有名な選手だし、小柄でうまい。あと3試合ぐらいして、みんなが世界戦をしてもいいと、いってくれるようになってから世界戦をしたい」とコメントしている。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年03月04日 12時30分
キャンプ・オープン戦中間報告(8)「オリックス」 熾烈な外野のレギュラー争いがチームを活性化
昨季最多勝のタイトルをソフトバンクの和田毅投手と分け合ったエース・金子千尋(27)が故障で戦線を離脱した。加えて、近藤一樹(27)、先発ローテーション入りが期待されていた新外国人のフィガロ(26)もリタイア…。なのに、岡田彰布監督(53)は慌てなかった。 キャンプ終了時点で、開幕投手候補の筆頭は朴賛浩(37)だ。オリックス主催ゲームが韓国で放送されるので「営業サイドのゴリ押しか!?」と思っていたが、違う。キャンプ序盤から休日返上で黙々と練習をし、その寡黙さにオリックスナインも尊敬の眼差しを向けていた。単なる“助っ人”ではなく、チームを牽引する中核選手である。金子離脱の影響を受けた先発ローテーションだが、木佐貫洋(30)、新加入のマクレーン(28)、トレードでやってきた寺原隼人(27)、小松聖(29)、中山慎也(29)といった面々で構成されそうだ。6人でまわすとしたら、「あと1人」、足らない。また、昨季10勝の木佐貫は12敗を喫している。「勝率の高い投手が少ない」ため、3人以上のリリーバーをつぎ込む継投策、乱打戦になる試合も少なくないだろう。 ブルペン陣も層は厚くなった。左のセットアッパー・古川秀一(23)は今季も健在だ。小林雅英(36)、小島心二郎(28)の加入も大きい。ただ、小林の投球練習を見て、オリックスというチームには「速いボール」を投げる投手が少ないことが分かった。小林のストレートは年齢を感じさせないものがあるが、36歳のベテランに匹敵するストレートを投げる投手は数える程度しかいなかった。小林に負けるとも劣らないストレートを投げていたのは、桑原謙太朗(25)。横浜ベイスターズ時代から手元でホップするストレートには定評があったが、指名打者制のパ・リーグに入っても、「ストレートで押せる」と思った。この桑原と、同じく横浜から移籍していた高宮和也(29)、将来のエース候補・西勇輝(20)が、金子の抜けた先発枠を狙っているという。 また、打線は本塁打王のT-岡田が4番定着を目指すが、その前後を打つバッターがポイントとなる。昨季はカブレラがいた。そのワガママぶりはともかく、李承(34)、三塁のレギュラー掴んだバルディリス(28)、後藤光尊(32)がある程度の数字を残さないと、「T-岡田が歩かされたらお終い」なんてことにもなりかねない。新加入のマイク・ヘスマン(33)は活躍できるかどうか、判断できない。マイナーとはいえ、15年間で329本塁打を放ったパワーは凄まじく、打球の飛距離だけなら、T-岡田を凌ぐものがあった。しかし、典型的な一発狙いの大振りタイプなので、変化球が多彩な日本人投手には対応できないような気もした。 高卒ルーキーの後藤駿太(18=登録名は『駿太』)が奮闘していることは既報通り。坂口智隆(26)、森山周(29)など走れる選手もいるので、「出塁=チャンスメイク」のできるメンバーは確実に増えたように思う。また、駿太の奮闘が外野のレギュラー争いを熾烈化させていた。 T-岡田は指名打者ではなく、レフトに入るという。センター・坂口は3年連続ゴールデングラブ賞に輝いた外野手である。この2人が外野のレギュラー争いで一歩リードしていると思われるが、駿太、森山、田口壮(41)、荒金久雄(32)、前日本ハム・坪井智哉(37)、新人の宮崎祐樹(24)、長打力のある下山真二(35)、スイッチヒッターの赤田将吾(30)も順調に仕上がっていた。坂口もうかうかしていられないだろう。赤田にも注目したい。昨季、西武から移籍してきた直後はスタメンで出ていたが、「2番」の役目を果たせず、出場機会を失っている。指揮官をもう1度、振り向かせようと必死だった。 外野、ブルペン陣の層が厚くなったことで、チーム内の競争意識は高まった。金子など主軸投手の故障離脱は痛いが、岡田監督は選手の状況を見極めながら、使いこなしていくつもりなのだろう。世代交代、T-岡田に続く生え抜きの中核選手の育成など、まだまだ課題は多い。長いペナントレースを戦い抜くには先発タイプの投手を補強すべきだろう。しかし、金子らの離脱を、中堅・若手投手に「チャンス到来」と思わせた岡田監督の手腕はさすがである。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年03月03日 17時00分
昨年日本一・千葉ロッテの主力選手2人の“火遊び”事情
一部スポーツ紙で昨年千葉ロッテの日本一に貢献し、今季大リーグ・ツインズ入りした西岡剛内野手の妻でモデルの徳澤直子が第1子を妊娠しており、8月中旬に出産予定であることが報じられた。 「徳澤は妊娠5カ月の安定期に入り、4月初旬に渡米。現地で出産することを望んでいるという。2月でファッション誌『CanCam』のモデルを卒業し、2月27日に更新したブログでは夫のオープン戦での活躍を日本から応援するしかないことに触れたうえで、『私今、ドクターストップで飛行機に乗れない身』とつづっていたので妊娠説がささやかれていた。妊娠をすっぱ抜いたのは結婚も抜いたスポーツ紙で徳澤の事務所サイドからのリーク」(プロ野球担当記者) そんな西岡だが、今週発売の「週刊女性」で2歳年上でカップの元グラドル・松井沙也香との不倫疑惑が報じられた。 「昨年12月に大阪で行われた西岡の送別会で2人は急接近。そこで西岡は松井に『もう離婚するから』、『アメリカにおいでよ』などと話していたという。その気になった松井は2月の初めにブログで突如引退を表明し渡米。現地で西岡との“密会”を重ねているというが、西岡は『そもそも1対1で会う仲ではない』などと疑惑を否定。しかし、西岡は足だけでなく“手”が早いのも有名だった」(同) しかし、西岡の不倫疑惑を後追いしたスポーツ紙は皆無で、報じられるのは現地での活躍ぶりのみ。徳澤の妊娠が公になっただけに、不倫疑惑は“なかったこと”になりそうだ。 今週発売の「週刊文春」(文芸春秋)にはロッテのキャンプ地・石垣島でロッテの不動の4番打者で選手会長のサブローにもてあそばれたという島内の飲食店で働く21歳の女性の“告発記事”が掲載されている。 サブローは00年に元アイドルの中嶋ミチヨと結婚し、3人の子供がいるが、キャンプ地ではハメを外しまくったようだ。 その女性は地元有力者の紹介でサブローと知り合い、連日メールを交換する仲に。知り合って数日後にサブローの宿泊先のホテルに呼び出されて肉体関係を持ったが、サブローはコンドームを付けず、行為の最中に「ご主人様」と呼ばせるなどやりたい放題。翌日、女性をセックスフレンドにしようとするようなメールを送ってきたサブローに対し、女性が「サブローさんのこと好きになっていいですか?」とメールを送ると以後サブローからの連絡は途絶えたという。 同誌記者がサブローを直撃すると、「なんのことですか?」ととぼけるなど女性との関係を否定したという。 「サブローは00年の結婚発表後、週刊誌で二股交際を報じられたが、その時の女性によると“ナマ派”だったようで、今も変わっていない。西岡にしても、サブローにしてもシーズンオフ中から“バット”が絶好調。シーズン中に息切れしなければいいが…」(週刊誌記者) 西岡と同じ遊撃手では、西武時代に走攻守すべてにおいて大活躍した松井稼頭央内野手(現楽天)が大リーグ入りしたが、拙守が露呈し二塁手にコンバート。持ち前のパワーもなりを潜め打撃不振に陥ったあげく日本球界に復帰するなど、日本人内野手がこれまで振るわないだけに活躍できるかどうかは微妙。 また、千葉ロッテは日本一に輝いた05年の翌06年は4位に低迷し、今年もその時の二の舞にならないかが危惧されている。 西岡もサブローも成績が振るわなければかなり叩かれることになりそうだ。
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スポーツ 2011年03月03日 16時00分
相撲界の外国人枠に翻ろうされる海外出身力士
高島部屋に所属していた元幕下・大天霄(だいてんしょう)こと、高山健氏(旧名:ノロジンハンド・アユルザナ=26)が、無断で出された引退届により解雇されたとして、解雇無効確認や給与支払いを求めた仮処分申請について、東京地裁(伊良原恵吾裁判官)が日本相撲協会に対し、3月から2カ月ごとに15万円(場所手当相当)の支払いを命じる決定を、2月25日に出していたことが分かった。代理人は「解雇無効が認められず、支払額も請求の一部にとどまった」として、即時抗告などをする方針を明らかにした。 大天霄は01年3月場所で初土俵。最高位は関取目前の幕下7枚目まで昇進したが、10年7月場所限りで、本人の合意なく、師匠の高島親方(元関脇・高望山)に引退届けを提出されたと主張している。最後の場所の番付は幕下10枚目だった。 モンゴル出身の大天霄は09年11月に日本国籍を取得している。相撲界には外国人枠が存在する。かつては、1部屋2人以内、全体で40人以内の規定であった。これが、02年に40人枠が撤廃され、1部屋1人に変更された(変更時点で1部屋2人いた場合は可)。ところが、複数の外国人力士を所属させるため、親方が半ば強制的に帰化させる例が後を絶たなかった。大天霄もそのケースと思われる。この現状を是正するため、10年2月に外国人力士枠が外国出身力士枠に変更され、外国出身力士は帰化者を含め1部屋1人のみとされた。これにより、大天霄らが帰化までした意味はなくなった。 高島部屋には大天霄をクビにした直後の10年9月に、モンゴル出身の10代の青年が入門。この青年はいまだ新弟子検査を受けていないもようで、大天霄との関連性は不明。だが、外国出身力士が1人しか在籍できないため、高島親方が大天霄を切って、この青年を選択したと見る向きもある。 帰化までしたのに相撲界を放り出された大天霄は、外国人枠に翻ろうされた犠牲者のひとりなのかもしれない。(ジャーナリスト/落合一郎)
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スポーツ 2011年03月03日 15時30分
キャンプ・オープン戦中間報告(6)「広島」 頼みは外国人選手? 大竹に復活の兆し
マエケン(前田健太=22)に次ぐ先発投手が出現すれば、Aクラス入りは決して難しいノルマではない。昨秋ドラフト指名した新人投手たちは即戦力の期待も大きかったが、戦力として確実に計算しても大丈夫そうなのは、2年目の今村猛(19)だけかもしれない。 首脳陣がもっとも期待していたのは、1位の福井優也(23=早大)だったはず。ストレートの最速152キロ、バッターの手元で微妙に揺れるムービングボール。コントロールも良く、スライダーなど変化球の精度も高い好投手だが、キャンプでは「大丈夫かよ!?」と聞きたくなるくらい、スロー調整だった。 一次キャンプ終了時、一、二軍の選手の入れ替えが行われるが、福井に関しては“温情”で一軍に残留できたようなものだった。 そもそも、この出遅れは、ドラフト後の11、12、1月に練習らしい練習ができなかったからだと聞いている。通常、新人選手は飛ばしすぎて、監督、コーチがブレーキを掛けるものである。なのに、福井は違う。すでに「自分」を持っているとも言えるが、別メニューの軽い練習しかできない日もあった。お目付役の大野豊・投手チーフコーチ(55)がスロー調整を許したのも、「今、無理をさせたら故障してしまう」と判断したからだそうだ。本領を発揮するのは、早くてもオールスター戦明けではないだろう。 プラス材料だが、故障で昨季を棒に振った大竹寛(27)の完全復活は時間の問題だ。一般論として、故障明けの投手は必要以上に慎重になりがちだ。また、本人が大丈夫と思って投げ込みをした翌日以降、痛みを再発するケースが多々あった。大竹は2日連続でブルペンに入り、かなり力のあるストレートを投げ込んでいた。ここまで、違和感、痛みなどの報告は一切ないという。期待できそうな外国人投手が2人いた。1人は新加入のバリントン(30)。05年の右肩手術以降、伸び悩んでいたらしいが、193センチの長身から投げ下ろすストレートは角度があり、手元でもう1回加速するような軌道だった。また、3年目のソリアーノ(28)も良い。もともと、荒れ球が特徴だったが、そのブレが「ストライクゾーン」におさまるようになった。養成機関『カープアカデミー』の出身だ。ソリアーノが1年間、ローテーションを守れるとまでは言わないが、「谷間」を埋めるだけの力は十分に培われたようである。 サファテ(29)を推すプロ野球解説者もいた。「150キロ以上出る」とは聞いていていたが、そこまで速くないと思う。マエケン、豊田、今村の方が速い。但し、「落ちるボール」は凄い。鋭角に落ちる『縦のスライダー』は武器になる。 昨季はクローザー・永川の離脱がそのままチームの低迷に直結したが、7年ぶりに古巣復帰した菊地原毅(36)、前巨人・豊田清(40)も加わり、救援陣の層は厚みを増したように見えた。新人投手のなかで、一軍登板がもっとも早そうなのが、ドラフト2位の左腕・中村恭平(21)。先発枠を争うという。「ストレートが速い」とは聞いていたが、糸を引くような綺麗な軌道のボールを投げていた。球質も重そうである。しかし、先発ローテーションを守り抜くには「チェンジアップ系の抜くボール」が不可欠であり、変化球の持ち球が多くないと長いイニングは投げられない。そういう器用さはまだ感じられなかった。短いイニングなら、真っ直ぐだけで勝負できそうである。リリーフなら、相当な戦力になりそうだが…。 4番を任されてきた栗原健太(29)が3番にまわるらしい。フリー打撃を見る限りでは、新加入のトレーシー(30)の打球はケタ違いのスピードだったが、3年目の岩本貴裕(24)もレベルアップしている。昨年から取り組んでいたノーステップでの打撃フォームを完全に自分のモノにしており、「3番・栗原、4番・トレーシー、5番・岩本」という打順が予想される。プロ10年目の昨季、初の規定打席到達、3割をマークした広瀬純(31)も順調そうである。 外国人選手が日本で活躍するかどうか、その見極めは難しい。渉外担当者はかなり細かく調査している。それでも、「失敗」の可能性を低くすることはあっても、渉外担当者のレポート通りにはならないのが現状だ。広島は投打ともに外国人選手がポイントになる。その意味では、今季はチームそのものが「やってみなければ分からない」の要素を多分に秘めているというわけだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年03月03日 12時00分
キャンプ・オープン戦中間報告(6)「東北楽天」 単独スチール倍増で得点効率アップへ
闘将・星野仙一監督(64)の就任。オフの大型補強もあり、「いきなりの優勝もあり得る」と見ていたが、星野監督はまだ手探り状態ではないだろうか。 最終的には間に合うと思うが、岩村明憲(32)は調整が遅れている。昨季のアスレチックスのユニフォームを来ていたときは生で見ていないが、ヤクルト時代(約5年前)と比べると、身体が重そうだった。松井稼頭央(35)はハイペースで仕上がっていたので、岩村1人の出遅れが致命傷になることもないだろう。 野手でハツラツとした動きを見せていたのは、6年目の西村弥(27)だ。「俊足強肩の内野手」として沖縄尚学時代から(東京情報大卒)知られていたが、二塁も守れる岩村の出遅れ、星野監督が機動力野球を目指していることなど、『追い風』も吹いている。 星野監督の掲げる機動力野球だが、司令塔は本西厚博・外野守備走塁コーチ(48)だろう。2月12日の紅白戦で聖沢、内村が3盗塁を決めたのは既報通り。それが「実戦でも使える」と思わせたのは、全て2球目までに決めたこと。鉄平、中村、牧田も走れるし、二軍には西田哲朗(19)、中川大志(20)など三拍子揃った逸材も控えている。本西コーチはリードの小さい走者をその場で怒っていた。楽天は機動力の攻撃スタイルを確立しつつある。 成績を挙げそうな選手はけっこういたが、チームを牽引してくれそうなキーマンはいない。現時点では、松井稼頭央だろうか。 投手の継投策に泣かされる試合もあるだろう。中日時代に逆上っても、星野監督はクローザーに繋ぐ『方程式』を作るのは得意だが、奇策を用いる指揮官ではない。また、クローザーが控えているのが分かっていても、先発投手が好投すると、交代を躊躇って逆転を許してしまうときもあった。中日時代はそれが若手投手の教育にもなったのだが…。 そんな指揮官の性格と、『絶対的なストッパーが出現しない現状』を考えると、先発投手のノルマは「5〜6回」ではなく、「7回」になりそうだ。 ただ、田中将大(22)は『中5日の先発ローテーション』も務まりそうである。昨季、田中の完投試合数は「8」、エース・岩隈久志(29)は「4」。投球スタイルが違うとはいえ、星野体制で主軸投手になるのは、田中の方だろう。 クローザー候補・金炳賢(32)に対する評価は大きく分かれている。往年の輝きを取り戻しつつあるという声もあれば、「20代のころ、スライダー系の変化球はフリスビーのような曲がり方をしていたのに…」と“ダメ出し”をするプロ野球解説者もいた。対戦チームと一通り当たったら、「今のボールのキレではつかまる」という意味だ。個人的にはルーキーの美馬学(24)が適任だと思うが、青山浩二(27)の『ストレートの威力』を再認識させられた。昨季終盤は中継ぎに定着したが、ストッパーも十分務まる投手である。「実戦で本領を発揮できない、本当はもっと凄いのに…」という意味で、「ブルペンエース」とも呼ばれてきたそうだが、星野監督が喝を入れるべきはこの青山だと思った。 楽天はストレートの速い投手が少ない。小山、川岸、新加入の岡本真或(36)のセットアッパー陣が元気なのは明るい材料だ。金炳賢の復活に時間が掛かるのなら、ストッパーを途中獲得する可能性もある。セットアッパー陣と金炳賢、美馬が状況に応じて9回を締めくくることになりそうだ。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年03月02日 17時30分
キャンプ・オープン戦中間報告(5)「中日」 ド迫力打線で『打高投低』チームに変貌?
主砲・ブランコ(30)が外野の守備練習に悪戦苦闘していた。前進しての捕球はなんとかなるが、頭上を越すような大飛球をノックされたら、オタオタ…。はっきり言って、その守備能力はプロのレベルではない。近年の中日は『守備のチーム』でもある。ブランコの外野コンバートは新外国人選手との併用のためらしいだが、『右翼・ブランコ』の布陣では、無駄な失点、余計な進塁まで与えてしまいそうである。 喋らない落合博満監督(57)が、このキャンプについて語った数少ない言動の1つに、「ポジションは4つないし、5つ空いている」なるものがある。 これまでのキャリアから察するに、捕手の谷繁、三塁の森野、左翼の和田は『当確』だろう。アライバコンビの荒木雅博(33=遊撃予定)、井端弘和(35=二塁予定)も、状況によってはスタメン落ちもあり得るということか…。この2人の二遊間コンビに、昨季ブレイクした堂上直倫(22/骨折により離脱)、岩崎達郎(26)、森越祐人(22)の新人コンビ、阪神からトレード加入した水田圭介(30)たちが挑戦するのだろう。 一塁手・ブランコを外野に追いやったのが、新外国人選手のフェリックス・カラスコ(24)である。一塁か、三塁での起用が予定されている。メジャー経験はないが、スイッチヒッターで、ライナー性の鋭い打球を連打していた。このカラスコが実戦でも鋭い打球を連発してくれるのなら、三塁でカラスコを使い、森野を一塁か外野へ、状況によっては前横浜・佐伯貴弘(40)を一塁で使うこともできる。ブキミなニューフェイスがもう1人いた。ジョエル・グスマン(26=外野手登録)だ。こちらは右の大砲タイプである。 このグスマンをスタンドから見ていると、シルエットは“柔道家”だ。体重113?(公称)だが、一塁や三塁も守れる器用さも見られ、決して俊足ではないが、「動ける巨漢」といった感じだった。 107?の中田亮二(23)、ブランコも102?、カラスコも104?…。12球団の平均体重もトップでは? カラスコ、グスマンの加入によって、ブランコにもスタメン落ちの危機感が芽生えたようだ。昨季は4番を外されただけではなく、代打を送られる屈辱も味わった。不慣れな外野守備練習を受け入れたのはそのせいだろう。 堂上の骨折は痛いが、こうした野手陣の競争が良い方向に出ているのは間違いない。 一方の投手陣だが、ちょっと乱暴な言い方をすれば、現有戦力(昨季)から少しマイナスであり、そのリスクも覚悟しているような雰囲気だった。ドラフト1位の大野雄大(22)は昨秋のリーグ戦を故障離脱しており(大学時代)、当面は治療に専念する。テスト入団のエンジェルベルト・ソト(28=左投左打)は、コントロールは良かった。しかし、迫力に欠く。ドラフト3位・武藤祐太(21)は計算に入っていると思われるが、中堅・若手の頭角がなければ苦しい展開を強いられそうだ。3年目の伊藤準規(20)、一軍経験を積んだ高島祥平(20)、矢地健人(23)、背番号「11」を継承した岡田俊哉(19)の名前を挙げるプロ野球解説者もいたが、キャンプを見る限りでは確信は持てなかった。左のエース・チェン(25)のスロー調整は気掛かりである。 ネルソン(28)、山内壮馬(25)にもチャンスがありそうだ。大抜擢があるとすれば、昨季、稲葉光雄コーチからマンツーマン指導を受けていた小川龍也(19=2年目)だろう。 昨季も目立った補強をしなかったが、中盤以降の猛追撃で優勝を勝ち取っている。今季の中日は打撃戦に持ち込み、試合終盤を浅尾と岩瀬で逃げ切るつもりではないだろうか。案外、ブランコが代打登場するゲームも見られるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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