スポーツ
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スポーツ 2011年05月21日 17時59分
緊急トレードか!? プロ野球 新人の活躍ナシでも、12球団トップの勝率(東京ヤクルト編)
12球団トップの勝率6割8分2厘で交流戦に突入した。2ケタ勝利投手(館山、石川、村中、由規)を4人も持つ投手力は、やはりダテではなかった(昨季)。しかし、ここまでチームを牽引したのは打線である。 新外国人選手のウラディミール・バレンティンが打率3割9分1厘(リーグ1位)、畠山和洋が中軸を託せるまでに成長。畠山は昨季、規定打席には達していないが、打率3割を残している。『シーズン200本安打2回』の青木はともかく、今季41歳を迎える宮本慎也が打率3割1分9厘と爆発するとは、誰も予想できなかった。しかも、得点圏打率は5割2分2厘! チーム打率2割7分3厘の成績は突出して高い数値ではないが(1位)、成長株の川端慎吾(23)も3割を打っており、ヤクルト勢はセ・リーグ打率ベスト10のなかで5人がランクインしている。 投打ともに順調、この調子が長く続く保証は何処にもないが、急に悪くなる要素も見当たらない。暫くは首位戦線を順調に戦えるだろう。 強いて不安要素を挙げるとすれば、相川に継ぐ『控え捕手』だろうか。今季、相川以外で一軍の試合に出た捕手は川本良平、中村悠平の2人。相川が元気にプレーしている今は問題がないが、小川監督は「捕手2人体制」で臨んでいる(5月18日時点)。通常、3人体制で臨むチームが多く、試合中にアクシデントが起きた場合、ディフェンス陣にも影響が及ぶのは必至だ。 相川亮二は今季35歳。現二番手捕手の川本、昨季二軍で85試合に出場した21歳の中村が期待されているが、ヤクルトは古田敦也、野口寿浩以降、生え抜きの好捕手が育っていない。シーズン中の緊急トレードが行われるとすれば、相川に何か遭ったときだろう。もっとも、ヤクルトはトレードに積極的なチームではない。「有事の際は川本」ということだろうか。せめて、相川が元気なうちに、試合終盤の1イニングだけでもいいから、川本、中村に実戦経験を積ませておくべきである。 小川監督はポケットマネーから『監督賞』を渡すなどし、選手を鼓舞している。金額の多さではなく、こういう気配りがチームを動かしているのだろう。 新人が一軍登録されていない(同時点)。5位の久古健太郎が7試合5イニングを投げただけだ。ドライチの山田哲人は「将来性」としても、26歳の七條祐樹が二軍暮らしなのは寂しい。夏場以降、どの球団も救援投手の頭数が足らなくなる。七條は「セットアッパーもできる」とも聞く。七條、久古がシーズン中盤以降も一軍で投げられないとなると、首位戦線は様相が違ってくるのではないだろうか。(一部敬称略/スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年05月20日 15時30分
交流戦開幕日もテレビ中継ナシ… 今季は「セ・リーグ有利」って本当か?
交流戦開幕−−。セ・リーグ4勝、パ・リーグ1勝、1分け。17日に始まったセパ交流戦は、セ・リーグチームが勝利数を積み上げてみせた。2005年から導入されたセパ交流戦において、最終勝利数でセ・リーグがパ・リーグを上回ったのは09年の1回のみ。ダルビッシュ、涌井、杉内、和田、岩隈、田中、金子…。パ・リーグは好投手が多く、「この図式は暫く変わらない」というのが大方の見方である。しかし、今季はセ・リーグが肉薄する可能性が高いと言う。 昨季のセ59勝、パ81勝(1分け)の内訳を指して、こんな分析もされている。 「昨年は横浜(セ)が危機的状況にありました。巨人の勝率5割がセの最高順位なのは考えものですが」(在京セ・リーグ球団職員) 横浜が昨季のように一方的負け方をしなければ、状況はたしかに違ってくる。昨季は6勝18敗(12位)、関係者には失礼かもしれないが、過去6年の交流戦で3度も最下位(12位)に沈んだのは横浜ベイスターズだけだ。横浜が一方的に負け越すようなことがなくなれば、事態は好転するというのだ。 「昨年の今頃、ヤクルトも壊滅的な状況にありました。快進撃が始まる前のことですから、セには『安全パイ』と目された球団が2つもあったわけです」(前出・同) 横浜は苦戦が続いているが、今季は先制点を奪われても「下」を向かなくなった。また、昨季の横浜、ヤクルトのような危機的状況にあるのは、パ・リーグのオリックスだ。そう考えれば、「今季は肉薄できる。勝ち越しも…」という考えも間違いではないようだ。 プロ野球解説者の1人はこう予測する。 「日本ハムの斎藤佑樹、埼玉西武の大石達也がいない分、今季のパ・リーグで新しい戦力(投手)はオリックスの西(勇輝)くらい。岩隈も右肩に違和感を訴えていますし、パ・リーグが圧倒的有利とは言いきれません」 それに対し、在京球団スコアラーはこう反論する。 「パ・リーグをキリキリ舞いさせた広島・前田健太に昨季ほどの勢いが感じられません。ソフトバンク、日本ハムの好調打線を抑えるのはひと苦労です。中日も精彩を欠いている」 故障者続出の原巨人も厳しい展開が続いている。横浜、ヤクルトが上向きでも、広島・前田が不振で、中日、巨人が戦力ダウン。「セ・リーグが有利」とは言い切れないのではないだろうか。 「セ・リーグには『交流戦を勝率5割くらいで乗り切って』と、後退的な発想をするチームも少なくありません。パ・リーグ球団は札幌−福岡間を移動するのに対し、セ・リーグ関東球団は同じ宿舎ホテルから移動できる距離にあります。一時期、パ・リーグは土・日曜日にデーゲームをやって、その足で長距離移動していました。パ・リーグの方が体力面では『上』です」(前出・在京球団スコアラー) 交流戦もマンネリの風が吹き始めた。通常シーズンで指名打者を使わないセ・リーグが打線爆発し、投手が打席に立たないパ・リーグがトリッキーな作戦を見せる…。そういう醍醐味がなければ、交流戦も“消化試合”と化すのは時間の問題だ。テレビ中継数(地上波放送)を復活させるためにも、まずはセ・リーグが高い勝率を残すべきだろう。
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スポーツ 2011年05月20日 11時45分
松坂故障者リスト入りで“決心”がついた!?
松坂大輔(30)は「やってらんねえよ!」の心境ではないだろうか。今季のレッドソックスは連敗スタートとなるなど、苦しい展開となった。「昨季、ポストシーズンに進めなかったのは故障者が続出したから。その多くが復帰し、新戦力も得た今季は100勝に届くのではないか」−−。そんな予想もされていたが、勝率5割ラインをやっと越えたところ…。松坂は右肘の張りで15日間の故障者リスト入りした(手続きは現地時間18日)が、今回の戦線離脱に関しては同情的な声も多い。 本拠地でのオリオールズ戦に先発登板した16日(同)、松坂はテリー・フランコーナ監督の逆鱗に触れた。5回途中で5失点7四球。この惨状もそうだが、同監督は投手交代を告げた後、GMなど球団首脳陣にも憤りをぶつけている。「松坂を事情聴取する。その結果如何では…」−−。レ軍内で風邪が流行っており、この日の松坂も頭痛と喉痛を抱えての登板だった。しかし、同監督の眼には「不振はそれだけが理由ではない」と映ったのだろう。メジャーの前例からして、指揮官が「事情聴取ウンヌン」を口にするのは、当該選手の“手抜き”を疑ったときである。 結果、事情聴取は行われなかったが、代わりに右肘の異常が発覚したのである。 松坂に同情の声が集まったのは、一方的な疑惑を向けられたからではない。新任のカート・ヤング投手コーチのやり方に、レ軍投手陣が不満を感じているという。 「ヤングコーチは主力投手陣の調整方法や投球内容に苦言を呈しています。レ軍には実績のある投手が多いので、プライドも高い。否定的な言い方をされれば、面白くないでしょう。松坂が今こなしている調整法はヤングコーチの指導によるもの。遠投やブルペン投球を大量にこなす松坂独特の調整への是非はともかく、今回の故障にはヤングコーチにも責任がある」(米国人メディアの1人) 同コーチは、日本球界ふうに言い換えれば「再生屋」。前年まではアスレチックスの投手コーチを務め、チーム防御率を30球団トップに押し上げた。松坂も同コーチから苦言を呈された1人だが、「延長戦で投げる投手がいなくなり、緊急リリーフを強いられている。ローテーションも変則になり…」と、チームメイトは同情している。 現地日本人メディアの1人もこう続ける。 「岡島も開幕枠に残れず、途中昇格となりました。今、その岡島を欲しいと、水面下でトレードを働きかけている球団もあるようです」(現地特派員の1人) ヤングコーチ就任後、岡島も敗戦処理的な登板も多くなった。 昨年オフ、いったんはレ軍との契約が切れている。しかし、出来高払い等の条件面でレ軍を上回る球団はなく、それで残留を選択したとされるが、今は「少々の減額があっても、働き場所を」の心境に傾倒しつつあるという。 松坂は首脳陣からの信頼を取り戻していない。フランコーナ監督は前回の不甲斐ない登板が怪我によるものと理解したが、「調整にはノースローの期間と同じだけ掛かる」と話しており、松坂への厳しい見方を変えていない。また同時に、松坂のトレード説(放出)も絶えないのも事実だ。 「今季は6年契約の5年目、松坂は復活を目指してオフもかなりハードなトレーニングを積んできました。ただ、チーム内での居心地の悪さ、調整法を巡る行き違いは埋まっておりません。松坂自身が『レ軍を出て、環境を変えたい』とこぼしているという情報すら飛び交っています」(前出・同) 松坂は信頼する個人トレーナーがいた。入団時、「個人トレーナーと通訳の給金は球団負担」なる契約事項を勝ち取ったものの、レ軍は松坂の不振の責任を負わせ、事実上の解雇に追い込んでいる。 今回の右肘の故障は、一体誰に責任があるのか…。調整の失敗だとすれば、変則日程や緊急リリーフ登板を強要したのは、フランコーナ監督とヤングコーチだ。松坂自らが「環境を変えたい」ともらしているとの情報は、信憑性が高い。※レッドソックス首脳陣、外国人選手は方仮名表記は『共同通信社配信ニュース』を参考に致しました。
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スポーツ 2011年05月19日 15時40分
松井が危ない「スタメン激減はトレード放出のサイン?」
松井秀喜(36=オークランドアスレチックス)が苦しんでいる。16日(現地時間)の対エンゼルス戦は「4番DH」でスタメン出場したが、5月に入ってからはベンチスタートとなる日もかなり増えている。 「ここ1、2週間はとくにそうですよ。5月は15日までの間、5度もスタメンを外されています」(現地特派員の1人) メジャーリーグでは長丁場のペナントレースを乗り切るため、レギュラー選手にも定期的に「休日」を与えている。気温の低い春先には、怪我防止でベテランや故障歴のある選手を外すケースもある。松井も4月に3度、“リフレッシュ休暇”を頂戴したが、5月は15日までの半月間で5度もスタメンを外されてしまった。ここまで来ると、「休暇」ではなく、「レギュラー落ち」と見るべきかもしれない。 ボブ・ゲレン監督、ビリー・ビーンGMとも、「好機に強いバッター。今は波に乗りきれないでいるだけ」「誰にでも(成績の)アップダウンはある」とコメントしている。独特の選手評価論とクールな性格で知られる同GMは、「社交辞令は言わない」(米メディア陣の1人)そうだ。その通りだとすれば、松井のベンチスタートには、どんな意味があるのだろうか。 35試合を消化した時点での松井の成績は、打率2割3分4厘、本塁打3、打点15。指名打者としては明らかに物足りない数値だ…。 「ゲレン監督は対戦投手が右か左かによって、打順を少しだが代えていくタイプです。松井は昨季、左投手との対戦成績が良くありませんでした。加えて、他選手が好調だったので、松井が外されたのではないでしょうか」(前出・同) 社交辞令は言わない首脳陣の性格、打撃好調な選手が他にいたから−−。そういった情報から考えると、松井がアスレチックスで冷遇されているとは言い切れないが、松井の性格を知る巨人関係者の見方は少し違う。松井は不器用なタイプだと言うのだ。 「出場機会を保証して、初めて本領を発揮するタイプです。『失敗を次にいかすタイプ』。だから、試合に出さないと活躍できない選手でもあるんです」 松井は試合終盤に代打起用されるケースもあるが、1打席では『失敗』を修正しきれないだろう。アスレチックスはスタメンで使わなければ進化しない松井のクセを知っているのだろうか。もっとも、レギュラーは与えられるものではなく、奪うもの。松井は奮起しなければ事態は好転しない。アスレチックスはベテランよりも若手育成を重視するチームであり、見切りをつけるのも早い。シーズン途中でも主力選手をトレード放出しており、松井は少ないチャンスのなかで試されているのかもしれない。シーズン前から懸念されてきたことだが、チームが優勝圏内から脱落すれば、松井は放出の憂き目にも遭うだろう。
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スポーツ 2011年05月19日 15時30分
緊急トレードか!? プロ野球 エース候補・西の出現でもチーム低迷(オリックス編)
交流戦突入前の日本ハム2連戦を終え、オリックスバファローズは9勝18敗1分け。チーム平均打率2割1分1厘、同防御率3.99は12球団ワーストである。このペナントレース28試合を消化した時点でのチーム総得点66、総失点126も12球団ワーストだ。「最下位は当然」だろう。 キャンプ序盤でいきなり、昨季最多勝の金子千尋を欠き、指揮官に就任して以来、ずっと「弱点!」と指摘してきた捕手難もしっかり補強してもらえない。T-岡田も名実ともに『主砲』となった重責のせいか、昨季ほどの爆発力はない。 しかし、岡田彰監督(53)はこうした事態を予測していたのではないだろうか。一般論としてエースを欠いた時点で、首脳陣、フロントは慌てる。右肘遊離軟骨の除去手術により、全治2、3カ月と発表されたとき、岡田監督は先発ローテーションの再編に徹した。捕手の補強が遅れたことには怒ったが、金子の抜けた穴を埋める補強がされていないことについてはひと言も“愚痴”を言わなかった。 岡田監督はオリックスの中堅、若手を一人前にすることを最優先に考えており、また、フロントも「早期の優勝圏内浮上」までは求めていないのではないだろうか。 「昨季、オリックスは交流戦1位でした。24試合で16勝を挙げており、今季、ここで盛り返せなければ…」 ライバル球団の偵察部隊からは、そんな分析も聞かれた。 28試合を消化した時点で「連勝」が1つもないのは痛いが、勝ちゲームを見ていると、「後半戦に浮上してくるのではないか?」と思えるところがある。たとえば、岸田護に繋ぐ継投パターンが確立されたこと。岸田は昨季途中、チーム事情でクローザーに配置換えされた。今季は「クローザー」としての地位を固められるか否かが岸田自身の課題であったはずだが、平野佳寿、西川雅人などを挟み、「最後は岸田」という継投策を当たり前のように続けていた。岸田が肩を作り始めると、試合終盤の緊張感のようなものや、「今日は勝つ」という空気が伝わってくる。また、目下ブレイク中の西勇輝は、昨年秋のキャンプ時点から「強化指定選手」に挙げられていたので、岡田監督にすれば、「順調に育ってくれた」「想定範囲内」というところだろう。 チームの不振、成長過程にあるT-岡田のブレーキは覚悟していたとしても、中継ぎエース候補・古川秀一は誰もが予想できなかった。二軍では9試合に投げ、すでに17奪三振を決めたが(16日時点)、防御率は4点台。一軍昇格にはまだ時間がかかりそうだ。岸田がクローザーとしての地位を固めつつあるだけに、古川がいないのは痛い。 朴賛浩に往年の力はないとはいえ、休日返上で練習を重ねる姿に、オリックスナインも尊敬の眼差しを向けている。投打ともに1枚も2枚も足らないが、昨季は4番打者のT-岡田が育ち、今季はエース候補・西が頭角を現した。岸田もクローザーとしての信頼を固めつつある。岡田監督は負けながらもチームの勝ちパターンを構築しつつある。金子が帰ってくれば…。後半戦は巻き返してくるかもしれない。(スポーツライター・飯山満)
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スポーツ 2011年05月19日 15時30分
亀田興毅が大阪に帰った本当の理由
ボクシングのWBA世界バンタム級王者・亀田興毅は、5月7日に大阪にて初防衛を果たした。 8日、大阪市内のホテルの会見では、「大阪、最高!」の言葉が飛び出した。 亀田はもともと2005年に協栄ジムに移籍する際に、大阪を捨てて上京した過去を持つ。 地元・大阪への侮蔑的な態度を一変、「南大阪後援会」設立と手のひらを返すかのような成り行きに、地元ボクシング界からの非難の声も。 なぜ、亀田はそのように急に態度を変えたのか−−。 強面の風貌と不遜な態度に反し、実際は亀田はかなり神経質な性格らしい。 「誰でもできるボクサー流ダイエット」という書籍を出すほど、健康についての関心も高い亀田は、福島第一原発の事故により、まき散らされた放射性物質からの被ばくを激しく恐れたという。 今度は東京を捨て、大阪に拠点を構えるつもりなのだろうか。 傲慢なキャラクターはともかく、意外に繊細で計算高い人物なのかも知れない。(川上三白眼 山口敏太郎事務所)
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スポーツ 2011年05月19日 11時45分
ガチンコ化推進で復興図る大相撲技量審査場所にみる、ある傾向
八百長問題で存亡の危機に揺れ、全席入場無料の一般公開の「技量審査場所」を開催して再起を図る国技・大相撲。八百長を一掃すべく、土俵上のガチンコ化を推進しているのはご存じの通りだが、当然相撲内容にも変化が出ているという。技量審査場所の土俵では、相撲の決まり手の定番中の定番である「寄り切り」と「上手投げ」の二つが激減しているというのだ。そしてこの二つの技は、実は八百長相撲の決まり手の定番としても知られている。要するに、最も打ち合わせ通りに決まりやすいのが、「寄り切り」と「上手投げ」なのだ。 思い起こせば、かつて寄り切りと上手投げを最も得意とし、貫禄の横綱相撲を見せていたのが、優勝31回の国民栄誉賞受賞者、昭和の大横綱・千代の富士だった。しかし千代の富士(現・九重親方)といえば、今や八百長問題の責を問われ、理事の座を追われた身の上。ガチンコ化が進み、寄り切りと上手投げが減った土俵を、どんな気持ちで見ているのだろうか。
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スポーツ 2011年05月18日 16時00分
横綱・白鵬はガチンコで強かった! 片や大関・琴欧洲はガチンコで弱かった!?
八百長問題の影響を受け、通常開催を断念し、技量審査場所として開催されている大相撲5月場所。 もはや、八百長は厳禁とあって、今場所は各力士の真の実力が問われることとなった。 そんななかで、現在6連覇中の横綱・白鵬(宮城野)も、一部週刊誌で八百長疑惑をかけられていたが、初日から5月17日の10日目まで無傷の10連勝。10日目には“ガチンコ力士”として定評のある2連敗中の天敵、関脇・稀勢の里(鳴戸)も破り溜飲を下げた。この後、上位陣との取組を残しているが、今場所の相撲を見るかぎり、大崩れはなさそうで、八百長疑惑を一掃した感あり。 片や、複数の週刊誌誌上で八百長疑惑報道が絶えなかった大関・琴欧洲(佐渡ケ嶽)は、平幕相手に5連敗を喫するなど、10日目まで3勝7敗の惨状。勝ち越すためには、ひとつも落とせない剣が峰に立たされた。 その琴欧州は11日目となる18日、休場届けを提出。今場所の負け越しが決定し、来場所は3度目のカド番を迎える。休場理由は右ひざ内側側副じん帯損傷及び右膝蓋大腿関節症で、全治3週間と診断されたため。9日目の隠岐の海(八角)戦で古傷のある右ひざを強打したもの。10日目は強行出場したが、7敗となりギブアップした形。 少なくとも、負傷した9日目までは万全で臨んだはずで、格下相手に3勝6敗の星は、「ガチンコで弱かった」とのレッテルを貼られても致し方ないところ。ガチンコ場所でのこの成績は、またぞろ、八百長疑惑が噴出してしまいかねない。この悪評を払しょくするには、来場所での奮起しかない。(落合一郎)
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スポーツ 2011年05月18日 11時45分
横綱白鵬が天敵関脇稀勢の里を押し出し V7へばく進
大相撲5月技量審査場所10日目(17日・両国国技館)、横綱白鵬が連敗中の天敵関脇稀勢の里を8か月ぶりに押し出しで破り、10連勝で単独トップに立ちV7へ大きくばく進した。また9連勝中でブラジル出身の新入幕魁聖は栃ノ心に寄り切られ初黒星を喫した。栃ノ心は1敗を死守した。一敗をキープしてた大関把瑠都は大関日馬富士のすそ払いで敗れ2敗となった。(アミーゴ・タケ)
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スポーツ 2011年05月17日 15時30分
緊急トレードか!? プロ野球 筒香の一軍スタメンはいつになる?(横浜編)
去る5月12日、横浜ベイスターズ保有するTBSホールディングスは、2011年3月期の連結決算を発表した。横浜球団の昨年12月期の純損益は「5億300万円の赤字から、100万円に黒字転換した」という。09年度に約23億円の最終赤字を計上しており、TBSは今も損失補填を続けている。壊滅的な危機状況は脱したが、まだまだ厳しいということだろう。 昨年10月、同社は住宅整備大手の住生活グループと球団売却交渉を行い、決裂している。神成尚史取締役は現時点での球団売却交渉の有無こそ明言を避けたが、ベイスターズのバックアップを強調したうえで、「もし(買収を)希望するところがあれば、お話しは窺いたい」と、売却に含みを残した。 ベイスターズはどうなるのか−−。 経営母体がグラ付くと、戦力編成にも多大な影響をもたらす。昨秋ドラフト会議で球団スカウトはこんな質問を受けたという。「大丈夫ですか?」「教え子を路頭に迷わすようなことになりませんよね?」など−−。学生、アマチュア野球指導者にすれば、当然の質問だろう。「横浜に指名されたくない」と話すドラフト候補生はいない。しかし、スカウトたちは経営状況について質問されるときもあり、答えに窮するそうだ。 開幕から約1カ月が過ぎた28試合時点で、11勝16敗1分け。最下位である。しかし、試合内容は決して悪くない。5月6日からの5連勝にも意義があった。また、序盤戦で失点が重なっても、選手は「下」を向かなくなった。チーム全体に「なんとかしよう!」という意気込みもあり、「4年連続90敗」なんてことにはならないだろう。 チームの牽引役は主砲・村田修一。その引き締まった表情を見せられると、チーム再建の意気込みも一過性でないことは確信できた。 「尾花(夫)監督と選手たちの間に『壁』がなくなったのが大きい。チームの雰囲気も良くなっている」 報道陣からはそんな評価も聞かれたが、エース・三浦大輔の“不在”は痛い。単に勝ち星や登板試合数だけなら、近年の三浦のそれを上回る若手投手はいる。しかし、三浦はチームの精神的支柱である。 自身の好不調に関係なく、三浦は試合前の横浜スタジアムのスタンド階段を必至に昇り降りし、ベンチ入りしない日も球場入りして他ナインと一緒になって試合前練習を続けてきた。「背中で引っ張るリーダー」なのである。村田が野手陣をまとめているが、三浦が一軍に帰って来て、そして勝利したときにベンチの士気がホンモノになるのではないだろうか。 尾花監督はチーム再建の第一弾として、投手陣の編成に着手した。昨季、左の先発投手が挙げた勝ち星は僅か3勝である。それを考えれば、オリックスから移籍してきた山本省吾の健闘、2年目の真下貴之の成長は大きい。 「若い投手が頑張っているので、チームの雰囲気もいい」 そんな声も聞かれた。交流戦以降、勝ち星を積み重ねていくには、清水直行、大家友和の復調が不可欠だ。対戦チームは、まだ横浜をナメている。三浦不在もそうだが、経験豊富なベテラン投手がいないため、相手チームに睨みが利かないのである。新人・須田幸太、真下、阿斗里らは一人前になるまで、もう少し時間が掛かるだろう。 真下は5月10日の巨人戦でプロ初勝利を挙げている。だが、15日のヤクルト戦では2イニングで降板を命じられた。本当に若手を育てるつもりなら、「打たれるのも勉強のうち」だ。それは尾花監督も分かっているはずだが、「中4日」でプロ2年目の若手を投げさせるとは、やはり、「頼れる投手」の頭数が足らないということだろう。そういうチーム事情を改善させなければ、頭角を現しつつある若手を潰してしまう。 三浦、清水、大家は一軍復帰の目処は立っていない(16日時点)。プエルトリコ出身のルイス・エンリケ・ゴンザレスの入団テストを行い、左投手の強化をさらに進めているが、この時期に来日してきた外国人投手を見極めるのは難しい。セ・リーグは昨季優勝の中日がもたつき、阪神、巨人もスロースタートとなったが、チーム総合力の高い3球団がこのまま終わるとは思えない。広島、ヤクルトが戦力を整えてきた以上、確実に最下位を脱出するには、国内トレードで先発タイプの投手を補強すべきではないだろうか。 また、期待の主砲・筒香嘉智が二軍でくすぶっているのも気掛かりである。 真下の「中4日、2イニング」での降板も裏を返せば、尾花監督が「勝利」にこだわった結果かもしれない。チーム打率は2割4分台をウロウロしている(5月第3週)。打線に破壊力がない。昨季は不振に喘いだ吉村裕基が復調の兆しを見せているが、「もう1枚」が足らないということか。球団はプエルトリコ出身のルイス・エンリケ・ゴンザレスの入団テストを行い、左投手の強化をさらに進めているが、打線強化にも着手しなければならないだろう。筒香のレベルアップがますます急がれる。(スポーツライター・飯山満)※ルイス・エンリケ・ゴンザレス投手の方仮名表記は共同通信社配信ニュースを参考と致しました。真下貴之投手は『眞下』と表記するメディアも多くありましたが、本編は廣済堂出版刊のプロ野球選手名鑑にしたがいました。
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