スポーツ
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スポーツ 2016年04月17日 12時00分
IWGPヘビー級王座奪取の内藤哲也がトランキーロ政権樹立!
【尋常じゃない内藤の支持率】 「この会場の雰囲気、この声援、あなたの耳にしっかり届いてますか? 新日本プロレスワールドをご覧の木谷オーナー」 4・10両国国技館大会でオカダ・カズチカを倒し、夢だったIWGPヘビー級王座を奪取した内藤哲也は、渡されたベルトをリングに投げ飛ばしてマイクを掴み、“体制側の象徴”木谷高明オーナーを挑発した。この試合をシンガポールで見ていた木谷オーナーは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの介入によるタイトル移動に憤り、飲んでいたビールを投げつけたという。しかし、当日もし木谷オーナーが来場していたら、大ブーイングと「帰れ」コールが送られていたのは言うまでもない。 関係者の話によると、今回の両国大会は前売り券の売り上げが順調で、当日券も若干数のみの発売だったという。結果9,078人(超満員札止め)の動員をマーク。今大会用に作られたスペシャルパンフレットも完売した。会場にはロス・インゴベルナブレスグッズを身に付けているファンが数多く見られ、対戦カード発表のオープニング映像が流れた時点から会場は「内藤哲也王座奪取」に向けてすでにムードが高まっていた。 そうしたファンの感情は、メインイベントで内藤の入場テーマ曲が流れると、大・内藤コールとなって爆発。最近の新日本の会場でテーマ曲に合わせてコールが起こるのは珍しい。逆にオカダには入場時からブーイングが飛ぶという異様な空気。これまでどんな選手を相手にしても余裕の表情を隠さなかったオカダだが、どんなに反則をしてもブーイングすら起こらない内藤を前に、徐々に焦りの表情を見せていた。まさに内藤の代名詞である「トランキーロ(焦んなよ)」の術中にハマってしまったというのが正直なところだろう。内藤は予告通りデスティーノでオカダを沈め、2011年1月から5年以上に渡り、棚橋弘至、オカダ、AJスタイルズの3人しか腰に巻いてないIWGPヘビー級王座のベルトを手にした。【新しいパレハはSANADA】 “何かが起こる”春の両国大会で今年も事件が起きた。メインの試合中、オカダがフィニッシュに向けて吠えたところに後ろから忍び寄る覆面を被ったマッチョマン。男はオカダを担ぎ上げるとハワイアン・スマッシャーを喰らわせ、自らマスクに手をかける…。正体は全日本プロレス、WRESTLE-1、アメリカTNAに所属し、現在はフリーとして活動していた真田聖也。前日に大日本プロレス札幌大会に参戦していたことや、髪型をイメージチェンジしたことで、最初は「誰だ?」という声も多く上がっていたが、直後に放ったムーンサルトプレスは名刺代わりというには十分な一発だった。 真田とロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバーには繋がりがある。BUSHIとは全日本時代の同期の仲、EVILとはEVILが渡辺高章だった時代にアメリカでタッグを結成し、カール・アンダーソン&ドク・ギャローズと対戦。そして、内藤とは新日本の入団テストを一緒に受けたというストーリーがある。また、東京スポーツが主催し、新日本、全日本、プロレスリング・ノアの3団体が2011年に日本武道館、2012年に仙台サンプラザで開催した東日本大震災復興チャリティー興行「ALL TOGETHER」では、両大会とも真田と内藤がタッグを結成。仙台大会の試合後に内藤が「もう真田とは同じコーナーに立ちたくない。もう俺を真田の横にくっつけないでくれ」と言えば、真田も「もう次はホント、組むのはないっすね。次は相手のコーナーにいることを望んでいます」と語っていた。同年7月に新日本と全日本が旗揚げ40周年記念として行った「サマーナイトフィーバー in 両国 WE ARE PRO-WRESTLING LOVE!」では内藤がタマ・トンガ、真田がジョー・ドーリングをパートナーに従え対戦し、試合後に握手を拒否したことからシングル対決への期待が膨らんでいた。 こうした経緯があるだけに、あれから4年の月日が経ち、2人が対角線上に立つならまだしも、こんな形で組むことになろうとは全く予想できなかった。真田はSANADAとリングネームを改め、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの新メンバーとして次期シリーズからの参戦が決定。5・3福岡国際センター大会ではオカダとのシングルマッチが組まれた。実はSANADAとオカダはともに28歳で同い年。同世代のライバルが不在だったオカダにとっては、新たな刺激になるのではないだろうか。【内藤の次なる挑戦者は石井】 「俺に決定権があるなら、キャプテン・ニュージャパンと防衛戦30連戦やりますよ」 次期挑戦者が石井智宏だと“会社に決められた”ことを不服とした内藤は、11日に新日本プロレスの事務所で行われた一夜明け会見でこのように発言した。内藤にとって石井は、先月行われた「NEW JAPAN CUP 2016」2回戦で勝った相手であり、「キャプテン・ニュージャパンのIWGP初挑戦の方が見たくないですか?」という内藤の言葉にも頷けてしまう。こうしたファン心理を突いた発言が、内藤が支持率をどんどん上げている一番の理由である。お互いに挑発合戦を繰り返している木谷オーナーとの遭遇も、木谷オーナーが会場を訪れたときに遅かれ早かれ実現するはずで、それを期待する声も多い。しかし、内藤はそんなファンに対しても「トランキーロ!」と言い放つはずだ。 混沌とした時代に生まれた内藤哲也のトランキーロ政権。時代の後押しとともに長期政権となる予感がする。(増田晋侍)<新日Times VOL.14>
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スポーツ 2016年04月16日 16時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈“薬師寺vs辰吉”忘れじの死闘〉
1994年(平成6年)12月4日、名古屋レインボーホールで開催された日本人同士のWBC世界バンタム級王座統一戦。このとき正規の王者は薬師寺保栄で、辰吉丈一郎は同級の暫定王者だった。格でいえば薬師寺が上でありながら、戦前の下馬評では辰吉の圧倒的有利と目されていた。 「日本ボクシング史上最短で世界王座を獲得した辰吉と、王者とはいえ無名の薬師寺というのが、当時は一般的なファンの見方で、専門家やマニアもその見解に大きな違いはありませんでした」(ボクシング記者) '93年、網膜剥離により一時は現役引退を宣告された辰吉に、既定のルールを曲げてまで復帰の道を開いたのは、日本ボクシング界のドンといわれた帝拳プロモーションの本田明彦会長だった。 「辰吉が傘下の大阪帝拳ジム所属で、その人気が金になるという算段はもちろんあったでしょう。しかし、それも辰吉の才能を信じたからこそ。本田会長がそこまでするのだから、やはり辰吉は本物に違いないという道理です」(同) さらにいえば、薬師寺への評価は芳しくなかった。網膜剥離で試合をキャンセルした辰吉の代役として、王者・辺丁一(韓国)に挑んだ世界戦、薬師寺は判定勝ちを収めたもののスポーツ紙では、〈すべての面で王者・辺が上〉〈ジャパンマネーが判定をゆがめた〉などと批判を受けていた。 「その後、辺陣営の抗議もあって行われた再戦では、5度のダウンを奪いKOで快勝したものの、やはり最初の試合のイメージが強かった。また、デビューからしばらくは、パンチを打ってはすぐに退くファイトスタイルから“チキンハート”と呼ばれており、ボクシングに詳しい人ほどその印象があったでしょう」(同) 薬師寺は辰吉戦までにアメリカで猛特訓を積み、目覚ましい進化を遂げていたのだが、名古屋のジム所属のために全国区での試合放映はなく、一般ファンがそうした事情を知ることはなかった。 世紀の一戦と世間を煽りつつも、まるで辰吉復活祭の様相だったが、そのムードを一変させたのが両者の舌戦だった。 「薬師寺は勘違い君。主役と勘違いの力の差を見せつけたるわ」 「あの年齢になって髪の毛を染めるようになっちゃあかんよ。そんなん社会人デビューしたらダメ。ああいうのはもう中高生で終わるのが当たり前。きっと彼の場合、その間に目立つ時がなかったんやろね、輝ける時が…」 「チャンピオンになっているから強いんやろうけどね。しょせん僕とはケタが違う!」(いずれも辰吉) 「王座決定戦の当日は辰吉君もチャンピオンベルトを巻いてくるが、そのベルトには“暫定”と書いてこい」(薬師寺) 壮絶な舌戦に大きな関心が寄せられるとともに、ファイトマネーも高騰し、両者1億7000万円という破格の金額が積み上げられた(もっとも試合を主催した薬師寺側は、もろもろの経費支払いのため1億円以上がそちらに回され、当人に渡されたのは3000〜4000万円だったという)。 過去に類を見ないほどの盛り上がりの中、ついに試合開始のゴングが鳴った。1Rこそはそれぞれ相手の様子をうかがうような静かな立ち上がりとなったが、それも徐々にヒートアップ。6Rまでには両者ともまぶたから出血するほどの激しい打ち合いとなる。 「ファイトスタイルはガードを固めず積極的に前へ出る辰吉と、ジャブで距離を取ってフットワークを活かす薬師寺で対象的。噛み合わない試合になる懸念もあったが、いい意味で裏切られました」(ジム関係者) だが、試合中盤あたりから形勢に差がつき始める。必死の形相で前に踏み出す辰吉だが、それに比して手数が出ない。 対して、薬師寺の左ジャブから右ストレートのコンビネーションブロー、左右のフックが、的確に辰吉を捉えていく。 「実はすでに1Rで、辰吉は左拳を骨折していたのですが、それでも最終12Rには連打で薬師寺をロープ際まで追い詰めるド根性を見せた。もし、薬師寺が並みのボクサーなら、あの気迫だけで圧倒されていたでしょう」(スポーツ紙記者) 薬師寺勝利の判定が下ると、辰吉はこれまでの因縁などまるでなかったかのように、勝者を抱きかかえて祝福したのだった。
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スポーツ 2016年04月15日 16時00分
巨人 開幕ダッシュでも東京五輪の野球取り消し危機
野球賭博、薬物疑惑など最悪の状況で船出した“由伸・巨人”が、新人監督では藤田元司氏以来35年ぶりの開幕4連勝。下馬評を覆して驚異的な底力を見せつけた。 その要因は、東京五輪に追加採用される予定の「野球・ソフトボール取り消し」への危機感だという。 「東京五輪の追加競技・種目を審議する国際オリンピック委員会(IOC)理事会が6月に開かれ、大会組織委員会が候補に希望した野球・ソフトボール、空手、スケートボード、スポーツクライミング、サーフィンがプレゼンテーションを行いますが、3月に入って、復活が確実視されていた野球・ソフトボールが微妙になった。その原因が巨人にあり、汚名返上に躍起なのです」(全国紙・運動部記者) 野球・ソフトの復活が微妙になってきたのは、米大リーグが五輪参加に消極的なことに加え、IOCが「復活する5競技で上限500人」の条件を設け、野球・ソフトボールの出場国はそれぞれ6カ国に絞られたことも関係している。これではメダル争いは意味がないという声が渦巻いているのだ。 「そこに来ての元巨人の清原被告の覚醒剤事件や野球賭博が致命的となった。これらは海外メディアでも報じられ、五輪憲章に明らかに違反することから、各国のIOC理事が反発しているのです」(東京五輪組織委員会関係者) 修正案として「野球・ソフトボール」から野球を外し、「ソフトボール12カ国」、大会組織委員会が追加候補から外したボウリング、スカッシュの復活などが挙がっているとの情報もある。 「しかし、ペナント戦で首位を走れば、敵対する陣営がまたぞろ賭博、薬物疑惑をリークするでしょうし、5月には清原の公判も始まります。東京五輪の野球復活を思えば、IOC総会が終わる8月までは巨人には鳴りを潜めてもらい、賭博問題のフェードアウトを待つ。これが最良のシナリオですが…」(前出・記者) NPBは開幕前、再発防止に「12球団共同声明」を発したが、この程度では東京五輪の野球復活は難しい。巨人の開幕連勝はめでたくもあるが、嬉しくはなし?
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スポーツ 2016年04月14日 16時00分
プロ野球「春の大嵐」 急展開! 日本ハム・大谷が今オフ前倒しメジャー挑戦へ
日本ハムの大谷翔平投手(21)が開幕から好調な“打撃”を見せている。3月29日のオリックス戦で3ランを含む自己最多5打点と大暴れすると、翌30日にも2ラン。既に投手ではMAX162キロの超人伝説を築き上げたが、プロ4年目はギアをもう一段上げ、「二刀流」での飛躍を目指している。 「昨季までは野手で出場する際、最低でも登板日の前後2日間は間隔を空けていました。それが今季は登板日の前後1日だけ。球団は体力的な負担を懸念しているが、本人が“二刀流”を強く望んでいるのです。1年でも早いメジャー転身への布石でしょう」(日本ハム担当記者) 大谷がやたら早期渡米を目指すのは、メジャー球団のスカウトから「今オフを逃せば、メジャー移籍は困難になる」という情報を得ているからだ。アメリカ大統領選挙に向けた野党・共和党の候補者選びでトップを走るドナルド・トランプ氏が、ここに来て「日本人選手の締め出し、日本球界との関係見直し」を口にし始めたことが背景にある。 「移民規制」で支持者を飛躍的に増やしているトランプ氏。日本での報道は「ムスリム(イスラム教徒)の米国入国をすべて禁止」という部分ばかりを強調しているが、実は「メジャーでプレーする日本人選手」も標的にしているのだ。彼らのせいでMLBを目指す米マイナーリーグの若手選手の生活が脅かされているとし、マイナー契約をして渡米する若手選手も含め、ビザの発給制限をする方針なのだ。 米球界から不平等の声が出ている「ポスティング・システム(入札制度)」も撤廃縮小させる考えだ。日本球団への入札金は「上限2000万ドル(約23億円)」に引き下げられたが、契約が切れる来年からはさらに大幅ダウン、もしくは撤廃が予想される。そうなれば、入札金のメリットが消滅し、日本球団は所属選手のポスティングによるメジャー移籍を認めなくなる。日米球界の摩擦は頂点に達するのだ。 「今の流れなら、今年11月に共和党の候補者はトランプ氏で決まる。大谷は“160キロ&50発”のポテンシャルを実証し、予定を前倒してメジャー移籍するしかない。この機会を逃せば来年から2期8年は日本を出られない可能性があるからです」(スポーツ紙デスク) 海外FA権取得には実働9年が必要で、大谷は裏技にも知恵をめぐらしているという。投手や野手の単品なら9年でも「二刀流なら2倍速」という計算方式だ。 「高校卒業後、ドジャース入りを目指していた大谷が、日本ハムの1位指名をあえて受け入れたのは、二刀流を認めてくれたからに他ならない。入団時に投打で活躍することで“1シーズンを2年分にカウントする”との密約があったとも噂されている。9年を4年半で済ますために、大谷投手は打者にもこだわるのです」(選出・デスク) そんな背景を知ってか知らずか、米メディアは、こぞって「地球最高の有望株」と絶賛。かのトランプ氏にとっても、“160キロ&50発”だけは例外?
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スポーツ 2016年04月13日 16時00分
プロ野球「春の大嵐」 好発進! 金本阪神が手本とする「2003V星野野球」
アニキの野球は、“'03年の星野スタイル”を継承したものだった。 黒星スタートではあったが、金本知憲監督(48)は開幕カードを勝ち越した。この「●○○」の星取りは、'85、'03、'05年と同じ。そう、リーグ優勝を勝ち取った年である('85年は日本一)。 「好調なスタートを切れた最大の勝因は打順改造です。1番高山、2番横田、3番ヘイグの新打順が機能しており、チーム全体に攻撃的、かつ積極的なムードを生み出しました」(TV局員) オープン戦終盤、金本監督は「1番高山俊、2番横田慎太郎」をテストした。若い2人の勢いそのままに乗じた格好だが、アニキは苦悩に苦悩を重ね、この打順を決断したのが真相だ。 「新人の高山は1番バッターとして、開幕から4戦連続安打、2リーグ制以降初となる新人の『初球先頭打者アーチ』など、素晴らしい結果を出しています」(在阪記者) しかし、俊足なのは横田の方で、「1番横田」も検討されたが、結局、金本監督は「1番高山、2番横田」を選択した。しかし、2番に俊足を置く打順、その下地はあった。'03年、星野仙一監督時代の野球だ。 「『1番今岡、2番赤星』の'03年の打順です。狙いは星野監督と同じ。星野監督もバントを嫌う指揮官でした。1番バッターが出塁し、2番バッターに打たせようとすると、併殺の危険性を伴います。2番に俊足バッターを置けば、併殺を免れますので」(前出・在阪記者) 開幕戦の初回の攻撃がそうだった。高山が出塁したが、横田はピッチャーゴロ。しかし、俊足が利いて併殺は免れた。その併殺崩れが先制点につながった。 「金本監督は就任当初から打順に関しては『1番とか2番を気にするのは初回の攻撃だけ』と言っていましたが、時間が経つにつれ、打順編成にも慎重になってきました。一方で、母校・東北福祉大の伊藤義博監督(故人)の野球にも似ているとの声も聞かれました。伊藤監督は『厳しく、明るく』の方針で、闘争心を全面に出す野球を掲げていました」(球界関係者) また、3番打者に匹敵する『攻撃的2番』だが、キャンプ中は横田以外の腹案も秘めていた。鳥谷敬、大和、ヘイグ、福留孝介がそうだが、ある情報を聞き、金本監督は「そう来たか…」と嘆き、考え直したという。 「DeNAのラミレス監督が『2番梶谷』で攻撃的打順を作ろうとしていると聞き、先を越されたと思ったんです(故障で実現せず)。二番煎じはイヤとのことでした」(前出・関係者) “斬り込み隊長”として、東京六大学の最多安打記録を持つ高山を1番に置くのはともかく、横田の2番は“賭け”でもあった。バントはしないとはいえ、高山が高い出塁率を誇っている以上、チャンスを広げるか否か、重要な場面で打席が回ってくる。精神的に図太くなければ務まらない。 「横田がよく口にするのは『興味ありません』の言葉です。横田の人となりを取材するため、記者団はテレビ、芸能人、クルマなど色々な話題を振りますが、帰ってくるのはその言葉だけ。野球に専念しているようですね」(前出・在阪記者) 高山とのライバル関係も、金本監督はあおっている。 「紅白戦で高山がランニングホームランを打ちました(2月28日)。そのとき中堅を守っていたのが横田で、彼は高山に負けたくない一心で無理にダイレクトキャッチを試み、失敗したんです。高山が目の前で打てば、横田の闘争心はいつも火が点いたままですから」(前出・関係者) この1・2番コンビが他球団の研究で不振に陥ったときは、6・7番に下げた鳥谷敬、西岡剛の使い方を変える。勢いのある新顔を使うのも“星野野球”の特徴だった。ベテランが控えているから、金本監督も決断できたのだろう。 「星野監督は怖かったけど、赤星には絶対に怒りませんでした。何度サインの見逃しをしても、です。ベンチ裏で矢野燿大現コーチが殴られたとの逸話も残っていますが、赤星に対してはニコニコして接していました。今、金本監督は裏で鳥谷らに喝を入れていますが、若手には怒らない。怒られて燃える選手とそうでない選手を見極めているのも星野監督と同じ」(前出・関係者) 藤浪晋太郎投手が29日のヤクルト戦で147球を投げたが、完投は逃した。また、開幕戦ではメッセンジャーに盗塁のサインを出した。「投手にも盗塁させる」は本誌既報通りのトラ秘策だが、古参のOBたちは「開幕から猛ダッシュで息切れしないか?」と心配しているという。 「真価が問われるのは怪我人が出たとき。その対処法に注目したい」(阪神OB) 就任1年目でリーグ優勝を果たせば、師匠もなし得なかった快挙達成となる。
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スポーツ 2016年04月12日 16時00分
友成那智 メジャーリーグ侍「007」 トミージョン手術を受けたメジャーの日本人投手 手術前と手術後の球速比較
トミージョン(ヒジの側副靭帯再建)手術を受けて昨年全休したレンジャース・ダルビッシュ有は、当初5月下旬に復帰する見込みだったが2、3週間早まる可能性が出てきた。最大の要因は一番いい形でヒジの状態が回復しているからだ。 トミージョン手術の大きな特徴は、結果にバラツキが大きいことだ。約40%は以前の球速に戻り、約30%は球速が2、3キロ低下する。最悪のケースは手術の失敗で痛みがとれず再起できない場合で、10〜15%ほどの投手は選手生命を絶たれる。 その一方で、この手術では術後のリハビリなどで体幹が鍛えられ、15〜20%の投手は以前より球速がアップする。表(※本誌参照)にあるように日本人大リーガーはこれまでダルを除いて5人がトミージョン手術を経験しているが、球速がアップしたのはレッドソックスの田澤純一だけだ。和田毅は以前の球速に戻ったものの、松坂大輔と藤川球児は復帰後、球速だけでなく、制球力も低下して苦しい投球が続いた。最悪の結果になったのは大塚晶文で二度トミージョン手術を受けながらともに失敗し、再起できなかった。 このように日本人大リーガーのトミージョン手術の成績は芳しいものではないので、ダルの結果がどうなるか心配されていた。しかし、結論から言うと、ダルは田澤同様、手術のあと球威もアップしており、日本人投手には少ない成功例になる可能性が高い。 ダルがブルペンで本格的な投球練習を開始したのは手術から11カ月が経過した今年2月中旬のことだが、いきなり新任のブロケイル投手コーチと正捕手のチリノスを驚かせている。速球の威力が予想をはるかに超えていたのだ。 それ以降、中3日で数回15〜25球の投球練習を繰り返し、3月下旬からは登板間隔を中1日ないし2日にして投球数も増やしているが、手術した箇所に痛みが走るようなことは一度もない。トミージョン手術明けの投手は投球フォームが安定しないためリリースポイントがバラバラになり、制球に苦しむケースが多いが、ダルの場合はこれも見られない。ブロケイル投手コーチはブレが全く見られない投球メカニズムを「グレッグ・マダックス以外、これほど投球メカニズムの素晴らしい投手は見たことがない」と賞賛。さらにダルのスライダーにも「これほどハイレベルなスライダーは見たことがない」と最上級の賛辞を送っている。 これはダルの今シーズンを占う上で、大きな意味を持つ。なぜならダルは、米国では『ベスト・スライダー・ピッチャー』と見なされており、スライダーのコントロールが生命線の投手だからだ。 復帰の時期が早まりそうなのには、速球とスライダーの威力が凄いことに加え、先発の5番手に人材を欠くチーム事情もある。 「レ軍は先発4番手まではまずまずの陣容だが、5番手で使える投手がいない。オープン戦では若手のAJグリフィンとチチ・ゴンザレスを競わせていたけどどちらも不調。結局、防御率6・00のグリフィンを5番手にしてシーズンを迎えることになったけど、この投手はトミージョン手術がうまくいかなくてメジャーで2年間一度も投げていないんだ。オープン戦では一発病が深刻だったので、開幕後はハイペースで一発を食らうことが予想される。おそらく3、4試合先発しただけでマイナー落ちするだろう。レンジャーズの3Aには、これに代わる人材もいないので、ダルビッシュを待望する空気が広がる可能性が高い」(スポーツ専門局のアナリスト) メジャーでは実績ある投手が復帰する場合、自軍のマイナー選手相手の紅白戦に1、2度登板し、問題がなければマイナーで試運転登板を開始する。通常は1A、2A、3Aでそれぞれ1、2試合投げてからメジャー復帰となるが、球団の事情で早く復帰させる必要が生じた場合はマイナーで2試合投げさせただけで復帰となる場合もある。 レンジャーズは当初、4月中旬に紅白戦、4月下旬か5月上旬にかけてマイナーで4、5試合に先発してから5月下旬にメジャーに復帰させるというタイムスケジュールだったが、5番手が機能しなければ、ダルをマイナーで2試合に先発させただけで4月末か5月上旬にメジャーに引き上げることになるだろう。 ただ、復帰後いきなり大活躍を期待するのは無理がある。トミージョン手術明けの投手は厳格な球数制限を課せられる。始めのひと月は80球前後に制限されるので、5回まで投げて降板というケースが多くなるだろう。 ただ、シーズン後半(7月中旬のオールスター以降)は制限がなくなるので、大いに期待できる。 ダルが欠場していた昨年7月にレ軍は大物サウスポーのコール・ハメルズを獲得してエースに据えたので、ダルは復帰後先発の2番手か、3番手として投げることになるが、後半の踏ん張りで是非エースの座を取り戻して欲しいものである。ともなり・なち 今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流。アメリカ野球に造詣が深く、現在は大リーグ関連の記事を各媒体に寄稿。日本人大リーガーにも愛読者が多い「メジャーリーグ選手名鑑2016」(廣済堂出版)が発売中。
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スポーツ 2016年04月11日 12時00分
フィギュア・本田真凛ブレイクの陰でオバチャン化に焦る浅田真央
浅田真央(25)の“ロリコン化”計画が始まった。 3月、ハンガリーで行われた世界ジュニア選手権で日本フィギュア女子の新星が頭角を現した。14歳の本田真凜が、SP、フリー、総合スコアとすべて自己ベストを更新して世界チャンピオンになった。 「帰国した3月22日、羽田空港はプチパニック状態でした。早朝6時にもかかわらず、駆けつけた報道陣は約50人。フィギュアファンのオバチャンも大挙して押し寄せ、すごい盛り上がりようでした。彼女は“持っている”のかもしれませんね」(体協詰め記者) 関係者も「持っている」と期待するのは、今回の世界選手権で本田が追い風を受けたからだ。本田の世代はロシア勢が圧倒的な強さを誇り、表彰台独占のシーズンもあった。しかし、今回はそのロシア勢が相次いで棄権。この異常事態に他国選手にも動揺が走ったが、本田だけは平常心を見失わなかったという。 「本田たちの世代が'18年平昌冬季五輪の主役を務めることになるでしょう」(同) 世代交代については、こんな見方もされている。 「演技に関する評価基準は変わりませんが、本田をバックアップしているスタッフは“年齢相応の女性の姿を出せばいい”との戦略で五輪を目指しています。ロシア勢も同様です」(TV局スポーツ部員) 平昌大会は10代の選手が多い“ロリコン・フィギュア”になりそうだ。となれば、27歳で挑む浅田真央が“オバチャン”として浮いてしまう可能性がある。 「浅田は主要大会への参戦を見送りました。体力温存というか体力不足です。ただ、8月までは国内各地でアイスショーを行う予定で、そこでは大会とは異なるパフォーマンスに挑戦するとの話です」(同) 反響次第では平昌五輪を見据えた来季から、浅田の衣装はヒラヒラ系になるという。強敵以外に“若さ”とも戦う浅田の先には、厳しい戦いが待ち受けている。
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スポーツ 2016年04月10日 12時00分
4年連続開催! 新日本プロレス4・10春のビッグマッチ「INVASION ATTACK」
【3年前、春の両国大会が復活】 新日本プロレスは10日(日)16時から両国国技館で春のビッグマッチ「INVASION ATTACK 2016」を開催する。「INVASION ATTACK」は“春の両国大会復活”と銘打って、2013年に第1回大会を開催。メインイベントでは、「NEW JAPAN CUP 2013」を制したオカダ・カズチカが当時IWGPヘビー級王者だった棚橋弘至に挑戦し、ベルトを奪還した。この大会では田口隆祐とのApollo 55でIWGPジュニアタッグ王座に挑戦したプリンス・デヴィットが、試合後に田口を襲撃。また、海外武者修行中だったキング・ファレが“用心棒”バッドラック・ファレとして乱入しデヴィットに加担。これがバレットクラブの始まりとなった。 翌14年は、そのデヴィットと田口による遺恨清算マッチが実現。試合の途中で、デヴィットがセコンドに付いていたヤングバックスをノータッチトペコンヒーローで蹴散らし、田口と真っ向勝負の末に敗れるも、最後に握手を交わして会場は感動の嵐に包まれた。デヴィットはこの日が新日本ラストマッチだったが、デヴィットと入れ替わるかのように当時のIWGPヘビー級王者、オカダを背後から襲撃し、スタイルズクラッシュでKOしたのがAJスタイルズ。バレットクラブのニューリーダー誕生の瞬間だった。 同年のメインでは「NEW JAPAN CUP 2014」を制した中邑真輔が、棚橋が持つIWGPインターコンチネンタル王座に挑戦。ベルトを奪われた1・4東京ドームから2連敗中で後がない中邑だったが、ベルトへの執着心が上回り奪還に成功した。試合後には、ダニエル&ホーレス・グレイシーが登場して対戦表明すると、“グレイシーハンター”桜庭和志が中邑のパートナーに名乗りを上げ、5・3福岡国際センターでタッグマッチ、5・25横浜アリーナ大会ではダニエルと中邑のタイトルマッチが実現している。 昨年はメインで「NEW JAPAN CUP 2015」を制した飯伏幸太が、AJスタイルズの持つIWGPヘビー級王座に挑戦。世界最高峰のハイフライヤー対決にファンは歓喜した。終盤、飯伏のパートナーだったケニー・オメガがAJに加担する素振りを見せるも、飯伏と目が合って戸惑う姿が見受けられた。試合後、AJの勝利に沸くバレットクラブの中でも、終始複雑な表情を崩さないケニーが印象的だった。そんなバレットクラブのバッドエンドをブチ壊したのが、この年の1・4ドームで棚橋に敗れてからスランプが続いていたオカダ。オカダはこの日、バッドラック・ファレに完勝し、完全復活をアピール。その勢いでセレモニー終了後に乱入し、AJをレインメーカーでKO。エンディングではオカダがAJを踏みつけながらベルトを肩にかけていた。まさに1年前のお返しをした形だった。【事件が多い4月の両国大会】 このように過去3年を振り返ってみると、乱入、裏切り、王者交代など「INVASION ATTACK」という大会は事件が多い。また、この大会から来年の1・4ドームに向かって走り出す抗争や軍団(ユニット)もあるので、ファンにとっては出来ることならば生で観ておきたい大会と言えるだろう。今年はチケットも前売り発売開始から好調で、春の両国大会が再び定着してきたのは間違いない。今年の全カードは次のとおりだ。「INVASION ATTACK 2016」4月10日(日)16時試合開始1・田口隆祐&ジュース・ロビンソン 対 バッドラック・ファレ&高橋裕二郎2・小島聡&永田裕志&獣神サンダー・ライガー 対 矢野通&桜庭和志&YOSHI-HASHI3・石井智宏&後藤洋央紀 対 EVIL&BUSHI4・IWGPジュニアタッグ選手権試合<王者組>リコシェ&マット・サイダル 対 ロッキー・ロメロ&バレッタ<挑戦者組>5・IWGPジュニアヘビー級選手権試合<王者>KUSHIDA 対 ウィル・オスプレイ<挑戦者>6・NEVER無差別級6人タッグ選手権試合(ヨシタツ復帰戦)<王者組>ケニー・オメガ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソン 対 棚橋弘至&マイケル・エルガン&ヨシタツ<挑戦者組>7・NEVER無差別級選手権試合<王者>柴田勝頼 対 天山広吉<挑戦者>8・IWGPタッグ選手権試合<王者組>真壁刀義&本間朋晃 対 タマ・トンガ&タンガ・ロア<挑戦者組>9・IWGPヘビー級選手権試合<王者>オカダ・カズチカ 対 内藤哲也<挑戦者> 前半戦の注目はIWGPジュニア王座に挑戦するウィル・オスプレイ。既にCHAOSの新メンバーであることが明らかにされている。185cmの長身ながらハイフライヤー。650°スプラッシュやリバース450°スプラッシュ、コークスクリュー・シューティング・スタープレスなど難易度が高い技を簡単に決めてしまう天才肌。5月から開幕する「BEST OF THE SUPER Jr.」、8月に開催される「スーパーJカップ」参戦に向けて猛アピールしてくるのは必至で、KUSHIDAにとっては厳しい試合になるだろう。 後半は、棚橋&エルガンが復帰するヨシタツをパートナーに仕切り直し的な挑戦となるNEVER無差別級6人タッグ選手権。ヨシタツの欠場前最後のパートナーが棚橋だったことから、このトリオに違和感はないが、ヨシタツが復帰後のビジョンをどのように描いているのかが気になるところ。IWGP獲りを諦めていないエルガンも棚橋の引き立て役になる気はないはずで、自らを“エリート”と言っている王者組がその隙を突いてくるのは確実なだけに、王者組の優位は揺るがない。 現在の新日本の軍団勢力図を見ると、一番勢いがあるのはロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン。CHAOSとバレットクラブは主力の退団により戦力を落としている。後藤洋央紀とウィル・オスプレイの補強に成功したCHAOSはまだしも、バレットクラブは現在のところタマ・トンガの実弟タンガ・ロアしか補強出来ていない。3・27後楽園ホール大会でリーダーのケニーが「タッグのベルトを狙うために新しいパートナーは決めている」とコメントをしており、バレットクラブに関してはさらなる補強があると見ていいだろう。そして「両国から変わる」と宣言している内藤率いるロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンも勢いがあるうちに勢力を拡大したいと思うのは当たり前で、こちらの動きも見逃せない。 4・10両国大会を見ずして今年の新日本プロレスは語れない! 今年はどんなドラマが待っているのだろうか。(増田晋侍)<新日Times VOL.13>
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スポーツ 2016年04月09日 14時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈G馬場“唯一の異種格闘技戦”〉
プロレスの迷・珍試合といったとき、必ず上位に挙がるジャイアント馬場vsラジャ・ライオンの異種格闘技戦(1987年6月9日、日本武道館)。パキスタン出身のラジャは、身長209センチの馬場を大きく上回る身長226センチ。試合前は“東洋一の巨人決定戦”と宣伝されていた。 ところが、バンドー空手の使い手という触れ込みのラジャは(ちなみにバンドーとはミャンマーの武術で、素手のキックボクシング的なもの)、試合前の公開練習でキックを放つと同時にすっ転んだことで、早々に“ズブの素人”であることが露見してしまう。 「実は新橋のカレー屋店員をスカウトしてきた」との噂がまことしやかに語られるほどで、つゆほどの緊張感も見られないまま試合当日を迎えることになった。 それにしてもなぜ、馬場の生涯唯一となる異種格闘技戦が、このような形で行われるに至ったのか。 まず、「猪木の異種格闘技路線に対抗して」というのは、猪木自身が格闘技戦を最後に行ったのがこの3年前で、それにわざわざ対抗する必然性がない。 また、「UWF人気にあやかって」という説も説得力に欠ける。この頃、新日vsUWFの対抗戦は確かに人気ではあったが、それはあくまでもコアなファンの間でのこと。決して広く支持されていたわけではなく、テレビ中継の視聴率も低迷していた。よって、これも“プロレスの王道”を自負する馬場が真似するようなものではない。 「理由は当時の馬場と全日が置かれた状況にありました」(プロレスライター) '85年にPWF王座をスタン・ハンセンに奪われてからは、第一線から退いた状態にあった馬場。ハンセンらが馬場を厳しく攻め立てると、観客から「手加減しろ!」とのヤジが飛ぶようなありさまだった。 しかし、ラッシャー木村との義兄弟タッグ、ファミリー軍団の結成はまだ後々のことで、よく言えば馬場は“一人レジェンド枠”であり、実際のところは現役選手として、中途半端な立ち位置にあった。 だが、そんな馬場を、形ばかりとはいえ異種格闘技戦なる大一番に駆り立てざるを得ない事情が、このときの全日にはあったのだ。その原因とは、長州の新日電撃復帰である。 「興行の目玉の一つだった長州の欠場により、武道館大会はカード編成からして困難な状況でした。長州をアテにしていたため参戦外国人選手の数も少なく、このときの『スーパーパワーシリーズ』のメーンイベンター級は、ロード・ウォリアーズとタイガー・ジェット・シンぐらい。ウォリアーズも初来日時ほどの新鮮味は薄く、ほかにどうしても目玉が必要だったのです」(同) また、テレビ放送の事情もあった。この頃の全日は土曜19時からのゴールデン中継。だが、同枠での放映となったのも、もともとは長州ら維新軍の人気を当て込んでのことであり、長州離脱により代替の話題性あるカードを求められていた。 そんなこんなで話題性のあるカードを求められ、急きょの間に合わせとして浮かび上がったのが、馬場vsラジャの異種格闘技戦だったのだ。 「一流の相手を呼ぶには時間がなく、また、往時の力がない馬場に好試合も期待できない。だったら話題性を最優先しようというわけです」(元全日関係) そして、実際の試合も案の定というべき内容だった。 開始早々から左右のキックを繰り出したラジャは、自らバランスを崩してひっくり返る体たらくで、場内の至るところから冷笑が漏れる。チョップやハイキックもスピードや力感に乏しく、ことごとく馬場に防ぎ返されて、第2ラウンドに入ると早々に、馬場がラジャの腕を十字に極めて試合終了となった。 「凡戦とはいえそれでゴールデン中継が成立し、武道館に客を呼べたのだからマッチメーク的には成功ともいえる。素人のラジャだからギャラも格安で済んだようです」(同) それでも全日は、これに味を占めての珍アングル乱発とはならず、王道プロレスに踏み止まった。 暗黒面に堕ちる寸前の全日を救ったのは、この試合のわずか3日前に結成された天龍源一郎と阿修羅原による“激しいプロレス”であった。
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スポーツ 2016年04月06日 14時00分
巨人自爆! 金本阪神が「アニキ流虎一新」ぶっちぎり優勝(2)
オープン戦で不振だったヘイグも本番では結果を出した。何よりも新守護神・マテオが「ホンモノだ」と確証できたのが大きい。 「金本監督がキャンプ初日からブルペンで睨みを利かせたのは、秋季キャンプで鍛えた若手が自主トレできちんと体を作ってきたかどうかを確認するためでもありました」(同) しかし、本当の目的はそれだけではない。金本監督は先発5番手以降を自前で育てたいとしており、それは単なる理想ではない。特に3年目の左腕、岩崎優には期待を掛けていた。解説者時代から「ちょっとしたきっかけで変わるのではないか」と見ていた。 「岩崎は昨季10敗(3勝)もしています。だけど、金本監督は『中途半端に負けるより、これだけ負ければふっ切れるだろ?』と声を掛けました。自信をなくしかけていた岩崎が前向きに変わりました」(球団関係者) 開幕一軍に残った榎田大樹に対してもそうだった。榎田は“落伍者第1号”でもあったのだ。 「投手の犠打練習時(秋季キャンプ)、金本監督は一塁までの全力疾走を義務づけました。すると、榎田は足を痛め、強制帰阪となりました」(前出・在阪記者) 榎田がグラウンドに倒れ込んだとき、金本監督は見向きもしなかった。しかし後日、こうも語っていた。 「怪我をしたくなかったら、体を温めるとか冷やすとか意識するはず。怪我をして分かったんじゃないか」 金本監督の言葉はコーチを介し、榎田に伝えられた。見捨てず、再びチャンスも与えた。 キャプテン・鳥谷敬も変わった。どちらかといえば寡黙な選手だったが、積極的に周囲にも声を掛けるようになった。 横一線の競争は副産物を呼んだ。梅野隆太郎と新人・坂本誠志郎による正捕手争いも繰り広げられたが、13年目の岡崎太一が開幕のスタメンマスクを勝ち取った。努力した者を評価するという金本イズムである。 「インタビューを受ける際、監督は今成亮太、ヘイグ、大和、上本博紀、江越大賀らの名前も出した。まだチャンスはある、見ているというメッセージですよ」(前出・球団関係者) 「補強よりもムード作り」というと楽観的だが、金本監督は内部競争を煽り、敗れた者にも配慮する。内部競争は勝敗への執念にも繋がった。今年の阪神はブッチギリVも十分あり得る。
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