スポーツ
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スポーツ 2016年03月05日 14時00分
スケート連盟もア然 一時帰国で米にトンボ返りした高橋大輔の心中
元フィギュアスケートの銅メダリスト・高橋大輔(29)が一時帰国していた。だが、フィギュア関係者に挨拶することもなくアメリカにトンボ帰りしたことが、各方面で物議をかもしている。 「高橋は一昨年のソチ五輪後、以前から痛めていたヒザの故障を理由に休止宣言。同年の10月に引退を表明しました」(体協詰め記者) その後、アイスショーに出演したことは何回かあった。しかし、活動の拠点をアメリカに移して語学や舞台の勉強を続けており、「浅田真央のようにカムバックすることは考えにくい」というのが周囲の一致した意見。見方を変えれば、アメリカで充実した生活を送っているということだろう。 「それでも膝の治療に当たった医師を慕っており、その医師のプライベートな会合があって、帰国していたのです」(同) その一時帰国の情報は間接的に一部のスケート連盟スタッフにも伝わったが、高橋は空港から医師のもとへ直行し、そのまま、またアメリカへ。高橋のツレない行動にガッカリした連盟スタッフも多かった。 「橋本聖子さんとの“キス事件”以来、スケート連盟とちょっと距離を置いているような観もしないではない」(同) 橋本センセイはスケート連盟の会長だ。ソチ五輪後、熟女に唇を奪われたショックがまだ癒えないのか、高橋は他のスケートOBとのかかわりも断っているという。ひょっとしたら、アメリカに拠点を移したのも、熟女と距離を置くための逃避行なのかもしれない。 「彼はフィギュアの大会がテレビ中継されるようになった功労者の一人。しかし、テレビ局は女子選手をメーンにして放送する傾向にある。男子も女子も一緒の大会なんだが、高橋はそういう扱いに怒りを持っていた」(関係者) その怒りがケガから復帰し、日本人選手初の五輪3大会連続入賞のエネルギーにもなったのだろう。羽生結弦も頑張っているが、“女高男低”を変えるまでには至っていない。 高橋にはミュージカル転向説も囁かれているが、女子厚遇の偏った傾向を容認する連盟への怒りもあるからだろうか、イケメン男性とホテルのスイートに宿泊しているところも目撃されている。 スケート連盟への対応、また男性との宿泊疑惑の裏には、熟女に奪われた唇がボディブローのように効いているのかもしれない。
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スポーツ 2016年03月04日 14時00分
俳優デビューの羽生結弦を巡って芸能&広告界が争奪戦
初デビューにもかかわらず、阿部サダヲや瑛太、妻夫木聡らを完全に喰ってしまったと評判になっているのが、フィギュアスケートのプリンス・羽生結弦選手(21)だ。先ごろ映画『殿、利息でござる!』(5月14日公開)に出演。演技力かつ群を抜く存在感、未来のスター俳優に早くも芸能界が色めき立っている。 「カメラのモニターから映し出された羽生を見たスタッフは、チョンマゲのハマり具合に息を飲んだそうです。しかも、神々しいまでの気品と端正な顔立ちが、まさに殿様を彷彿とさせるんです」(映画配給会社プロデューサー) 今回、羽生選手が豪華俳優陣との共演を果たしたのは、人気作家・磯田道史氏の『無私の日本人』(文春文庫刊)の一編「穀田屋十三郎」を映画化したもの。今から250年前の江戸中期。仙台藩吉岡宿を舞台に、年貢の取り立てや労役で困窮する宿場町を守るため、立ち上がった人たちを描いた作品だ。羽生選手は、タイトルにもなっている“殿”の仙台藩藩主・伊達重村に抜擢されたのだ。 「心配されていたセリフ回しも全く問題なかった。ものすごい記憶力でアドリブもいくつかあったようです」(映画事情通) そんな彼を巡って勃発しているのが争奪戦。大手芸能プロらがマネージメント契約を交わそうと羽生サイドに接触を図っているのだ。 「そりゃそうですよ。彼なら相当のギャラを手にすることができる。テレビのバラエティーにゲスト出演すれば最低でも1本150万円〜。今回、俳優デビューを飾ったことでドラマに出演しても、1日拘束で最低でも120万円〜の交渉になるでしょう」(芸能関係者) 芸能界同様、羽生選手に対し、熱い視線を送っているのが広告業界だ。 「ダルビッシュや本田圭佑の全盛期の1本1億円に匹敵します。CMに出演すればギャラは1本5000万円〜1億円の試算になる」(大手広告代理店幹部) 今後はフィギュア選手とタレントの二足の草鞋を履いて稼ぎまくるのかと思いきや…意外な素顔が浮き彫りになってきた。 「現在、タレント活動に対する興味はゼロといってもいい。映画出演も地元、宮城の復興に繋がればという思いから出演したもので、ギャラも言い値でOKしたそうです。当然、相次ぐ芸能プロのオファーはすべて断り続けている。さらにCMも同じフィギュアの浅田真央がJALや住友生命、アサヒなど複数のCMに出演しているのに対し、羽生はロッテの1社のみ。いずれも本人の強い希望です。当面はフィギュアに軸足を置き、結果を出したいらしい」(前出・芸能関係者) さすがは殿様、お金に対する欲はないらしい。
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スポーツ 2016年03月03日 14時00分
1985年の再来! アニキ阪神 あるぞ! 猛虎復活ぶっちぎり優勝(2)
「先発での調整をしていれば、リリーフもできる」というのがアニキの理論だ。状況次第では藤川が抑えに回ることもあり得る。 「新加入のマテオにばかり目が行っているが、高橋聡文、榎田、松田遼馬、高宮和也らの救援陣の調子もいい。ベテラン中継ぎの安藤優也、福原忍の負担を補うブルペン陣が構成されつつある」(ベテラン記者) 一方で、打撃陣は正二塁手争いがキーポイントになりそうだ。2月14日、上本博紀が紅白戦で4安打とバットでアピールした。ライバルの西岡剛は紅白戦初戦(11日)こそヒットを放ったが、その後はいいところがない。 「金本監督が『キャンプ前半戦のMVPは西岡だ』と話しています。サボリの天才だと言って。打撃不振で落ち込み掛けており、モチベーションを持続させるための配慮です。以後、西岡は鳥谷敬と居残り特守を続けている」(前出・同) これが「明るく、厳しく」の前者のほうだろう。 「金本監督は同じく正二塁手争いを続ける大和にも期待しているようです。去年は二番打者の制約に縛られ、右方向への打撃を意識しすぎて不振でしたが、監督は『強く振れ』と徹底指導しています」(トラ番記者) 西岡はトラ1年目の2013年、二塁手でゴールデングラブ賞を獲った。選手会長の上本は二塁で昨季107試合に出場し、大和も22試合に出ている。三塁を守らせる予定で獲得した新加入のヘイグが「打てない」と分かれば、ハイレベルな二塁手争いを繰り広げる3人のうちの誰かを三塁に回すかもしれない。 「問題は藤浪かも。『開幕投手はやらなくていい』と発言しています。“開幕投手よりもチームの優勝”が持論のようですが、金本監督も営業サイドも藤浪で勢いづきたいはずなのに…」(前出・関係者) 藤浪を甘やかさないアニキだが、下柳剛・臨時投手コーチは「今は放っておいたほうがいい」と助言。また、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチは正捕手争いにおいて、「岡崎(太一)がいい」と中間報告したという。3年目の梅野隆太郎、ドラフト2位・坂本誠志郎の争いをファンは期待するが、「横一線の競争」を公約した以上、岡崎を使わなければならない。これも、アニキ効果だろう。 金本監督は矢野、下柳両コーチの前で「開幕が心配」と吐露したそうだ。だがこれ、案外、手応えの裏返しかもしれない。
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スポーツ 2016年03月02日 14時00分
1985年の再来! アニキ阪神 あるぞ! 猛虎復活ぶっちぎり優勝(1)
人を動かすのはデータではなく、人望−−。新生・金本阪神に他球団の偵察部隊は「要注意マーク」を付けていた。'85年Vの再来か。 「選手の動きがいい。例年以上に調整も早いし、もともと戦力は持っていたチームだからね。藤川(球児)がこのままローテーション入りすれば、それだけで阪神の弱点は補われたわけだから」(在京球団職員) ヤル気にさせたのは、金本知憲監督(47)の“ウラの顔”のようだ。 「TVカメラの前ではニコニコしていますが、取材陣のいないところでは怒ってばかり。虎ナインのほとんどは金本監督の現役時代を知っており、自分に人一倍厳しい人で通っていました。自分に課したノルマを黙々とこなし、当時はそばに近づくこともできませんでした。そういう厳しい監督が練習を睨み付けているので、選手も手抜きができないのです」(球界関係者) そんな金本監督は就任以来、テレビに引っ張りダコの毎日だが、「この日は絶対に空けておいてくれ」と、球団に要請した日があった。それは昨年12月6日、恩師の墓参りのためだった。 「東北福祉大の伊藤義博監督の墓前で手を合わせてきました」(前出・同) 故・伊藤監督は体育会系特有の上下関係を嫌い、「私生活ではギスギスした関係はなくして…」と指導してきた。それが同大学野球部を一大勢力へと変えさせ、プロ野球選手を何人も輩出するきっかけともなった。アニキがチーム再建ビジョンとして「明るく、厳しく」と言うのは、恩師の教えを踏襲しているためだ。 「秋季キャンプ中の話ですが、実戦形式で投手陣にバント練習をさせ、一塁まで全力疾走もさせました。そのとき、榎田(大樹)が足を痛めたんですが、金本監督は一瞥しただけ。その日の夜のミーティングで『怪我をしたくないなら、ボケッとテレビを見ていないで、冷やすとか温めるとかせい』と怒っていました。練習して強くなれと」(前出・同) この“アニキイズム”が浸透しだし、春季キャンプの好調さにつながっている。 「キーマンは藤川になる。藤浪晋太郎、メッセンジャー、能見篤史、岩田稔の先発4本柱の中で勝ち越したのは藤浪だけ。4人の勝敗を合わせると、42勝42敗で藤浪の勝ち越し分もチャラになってしまう。その4人が順調に仕上がり、5人目として藤川が加われば…」(前出・在京球団職員)
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スポーツ 2016年02月29日 15時30分
2016年プロ野球キャンプ情報「混セとパ1強5弱」説は本当か?(ソフトバンク編)
巨大戦力、この選手を見て、改めてそう思った。5年目の外野手、塚田正義(26/右投右打)だ。昨年4月にプロ初アーチを放った。ウエスタンリーグでは首位打者争いを繰り広げてきた期待の若手だったが、今年こそブレイクするのではないだろうか。 まず、ボールを遠くに飛ばす力がある。脚力もある。昨季までは三塁を守ることもあったが、外野手としての守備範囲も広く、肩も強い。4番の李大浩が抜けた後、レギュラー候補の野手を補強しなかったのは、この塚田を使うためではないかとさえ思ってしまう。本当にこのチームは選手層が厚い。そして、練習熱心である。午前9時、ほとんどの球団はウォーミングアップを始めるころの時間帯だ。しかし、ホークスのキャンプ地・生目の杜運動公園野球場(アイビースタジアム)では、選手たちがすでに“ひと汗”かいていた。 選手が自主的に集まる早出特打ち練習が連日のように行われ、その打撃投手役は工藤公康監督が務めていた。球場スタッフによれば、午前9時半の時点で工藤監督は150球以上を投げたという。 まず、投手陣だが、二、三軍を意味するB組で松坂大輔が初日からブルペンに入った。約30球を投げ、さらに捕手を座らせて50球。西武時代を知るプロ野球解説者たちは「まだ投球フォームがおかしい」と言うが、昨季とは比べ物にならないほどボールは走っている。そのブルペン入りした初日、全選手が12分間走を課せられた。松坂はチーム2番に多い2600mを走ってみせた。体は出来ていると見ていいだろう。おそらく、ホークスの先発ローテーションは武田翔太、攝津正、昨季9勝無敗のバンデンハーク、移籍以来の2年間、先発ローテーションを守り続けた中田賢一までは確定だろう。残り2枠を岩嵜翔、東浜巨、千賀滉大、調整のためにB組スタートとなった寺原隼人、大隣憲司が争う図式。松坂の復活がシーズン中盤以降だとしても、戦力的な影響は全くない。また、ローテーション争いに、確実に加わってくると思われるのが和田毅だ。5季ぶりのチーム帰還。メジャーでは故障などもあって苦労したが、変化球を低めに集める制球力は健在だ。滑りやすいとされるメジャー公式球と縫い目の高いNPBのボールの違和感からか、ブルペンでは変化球の曲がり幅がイメージに行かないらしく、捕手に確認するシーンも見られた。とはいっても、微調整の範囲である。工藤監督はこのベテラン左腕を計算に入れているはずだ。 打撃陣だが、トリプルスリー・柳田悠岐が指名打者にまわるケースも出てくるという。理由はいくつかある。ひとつは昨季終盤に痛めた左膝の状況が芳しくなかった場合。もうひとつは中村晃、3年目の上林誠知、13年首位打者の長谷川勇也、福田秀平、カニザレスらとの兼ね合いだ。外野手だった内川聖一が“一塁固定”とのことで、これに柳田も“指名打者兼任”となり、外野の定位置争いがさらに過熱したわけだ。 二塁の定位置争いも激しい。昨季64試合セカンドを守った明石健志、ポジション再奪取を狙う本多雄一、川島慶三がいて、この3人のいずれが獲っても、走塁面で期待が持てる。だが、4年目の高田知季も軽快な動きをみせていた。昨季一軍に定着したこの高田をベンチに置いておくのはもったいないと思った。李大浩が抜けた穴は「ない」と言い切れる。工藤監督はレギュラー争いを激しくさせ、チームを活気づけていた。
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スポーツ 2016年02月28日 12時00分
新日本“春のG1”ニュージャパンカップ大予想! エルガン悲願のIWGP王座挑戦なるか?
新日本プロレス春の風物詩「ニュージャパンカップ」(NJC)の組み合わせが発表された。今週は今年のNJCの展望について書いてみたい。組み合わせと日程は次のとおりだ。『NEW JAPAN CUP 2016』◎1回戦(3・3大田区総合体育館)▼ブロックA棚橋弘至 対 バッドラック・ファレ天山広吉 対 マイケル・エルガン▼ブロックB真壁刀義 対 タマ・トンガ永田裕志 対 後藤洋央紀▼ブロックC本間朋晃 対 小島聡矢野通 対 高橋裕二郎▼ブロックD石井智宏 対 EVILYOSHI-HASHI 対 内藤哲也◎2回戦(3・4後楽園ホール)各ブロックの勝者が対決◎準決勝(3・12新青森県総合運動公園マエダアリーナ)ブロックAの勝者 対 ブロックBの勝者ブロックCの勝者 対 ブロックDの勝者◎決勝戦(3・12新青森県総合運動公園マエダアリーナ) 真夏の最強決定戦「G1クライマックス」がリーグ戦で行われるのに対してNJCはトーナメントで開催されるのが特徴のひとつで、優勝者には4・10両国国技館大会でIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級のいずれかのタイトルに挑戦する権利が与えられるため、各王者は参加しない。 優勝した場合、各選手はどのベルトに挑戦表明するのだろうか。予想をしてみた。◆IWGPヘビー級王座(王者 オカダ・カズチカ)ファレ、エルガン、永田、後藤、内藤 バレットクラブの中でもシングル志向なファレ、2・20後楽園でオカダに挑戦表明したエルガンは間違いなくIWGPを指名するだろう。永田は柴田の挑発もあり、NEVERの可能性もあるが「常に狙っているのはIWGP」との姿勢は崩していないので、優勝すればIWGPを指名するのではないだろうか。2・11大阪でオカダに敗れCHAOSに勧誘されながらも、精彩を欠いている後藤だが、NJPを過去3度制している“春男”。優勝すれば9度目のIWGP挑戦を選択すると予想した。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成してからベルトには興味がないスタンスを貫いている内藤だが、以前から因縁深いオカダからIWGPを獲りたい気持ちは誰よりも強いと思いたい。 この中で最もIWGPへの挑戦願望が強いのは先日挑戦表明したばかりのエルガン。昨年のG1から新日本へのレギュラー参戦でファンからの支持も厚いだけに期待したいところだが、一昨年のNJCでは柴田勝頼がオカダのIWGP戦が濃厚なムードの中、敗退したためカードが流れた経緯もあり、負けたら終わりというトーナメントならではの難しさがNJCにはある。◆IWGPインターコンチネンタル王座(王者 ケニー・オメガ)棚橋、トンガ、矢野、EVIL 2・14新潟でケニーとの王座決定戦に敗れた棚橋だが、パートナーのエルガンがIWGPに挑戦表明したことや「インターコンチを俺の色に染める」との公約も果たせていないことから、インターコンチと予想。外国人相手にも好勝負を繰り広げている矢野もインターコンチと予想した。EVILは同王座が生まれたアメリカから凱旋帰国したこともあり、このベルトを狙う資格は十分にある。 そしてトンガ。王者のケニーとは同じバレットクラブではあるが、AJスタイルズを追放してからアンダーソン&ギャローズ(2・20後楽園で離脱)、ファレ、トンガら初期メンバーと、ケニー&ヤングバックスからなるThe ELITEとの間にはお互いにセコンドに付かないなど、隙間風が吹いているように見える。トンガが優勝した場合はケニーとの対戦を要求し、モヤモヤを清算するのではないだろうか。トンガはバレットクラブの新メンバーとIWGPタッグ王座への挑戦も表明し受諾されており、1回戦の真壁戦は前哨戦も兼ねている。アンダーソン&ギャローズが抜けたことはトンガにとって大きなチャンス。NJCで飛躍することが出来るか?◆NEVER無差別級王座(王者 柴田勝頼)天山、真壁、本間、小島、裕二郎、石井、YOSHI-HASHI 前王者・石井が種を撒いた効果もあり、今年のNJCで一番指名されそうなのがNEVER無差別級王座だ。王者の柴田が第3世代を挑発したことにより、天山と小島もこの輪の中に加わることが予想される。 また4年振りにNJCの出場権を獲得したYOSHI-HASHIは、CHAOSの先輩だった中邑真輔が抜けたことで今大会からの飛躍が期待されている1人。1回戦はデビュー戦以来の対戦となる内藤哲也だが、タッグで対戦した2・19後楽園では内藤への怒りを露わにしており、この試合を突破出来るかどうかがポイントになりそうだ。今まで優勝選手がNEVERを指名した例がないだけに、そこも含めて注目である。 気になる優勝争いだが、ブロックAに棚橋、ファレ、エルガンといった優勝候補の3選手が入っており、順当に見ればここを制した選手が決勝まで進むのではないだろうか。反対側のブロックを見ると、石井と内藤が同じブロックDに入っており、このブロックを制した選手が決勝に進出すると予想する。その中でもやはりエルガンを推したい。優勝すればジャイアント・バーナード以来外国人選手としては2人目の快挙となるが、新日本のスタイルに順応出来るスーパーヘビー級外国人という面でもバーナードと被るところは多い。バーナードが棚橋のライバルであり続けたように、エルガンはオカダのライバルになり得る逸材だ。このチャンスをモノにして4・10両国のメインでオカダに対峙することを期待したい。◎NEW JAPAN CUP 歴代優勝者2005年 棚橋弘至2006年 ジャイアント・バーナード2007年 永田裕志2008年 棚橋弘至2009年 後藤洋央紀2010年 後藤洋央紀2011年 永田裕志2012年 後藤洋央紀2013年 オカダ・カズチカ2014年 中邑真輔2015年 飯伏幸太(増田晋侍) <リアルライブ・コラム連載「新日Times」VOL.7>
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スポーツ 2016年02月28日 12時00分
PL学園野球部「休部」決定! 『清原のせいや!』の怨嗟の声
高校野球屈指の名門、PL学園(大阪)が2月17日、硬式野球部を今夏の大会を最後に休部させる方針であることを明らかにした。同校事務局が「廃部ではなく休部という形になると思う。その先のことは分からない」と説明した。 新監督として同校事務職員で剣道部OBの川上祐一氏(41)の就任を発表。13年10月から2代続けて校長が兼務した有名校の監督を、またも本格的な野球経験のない人物が務めることになる。 これもすべて、「清原逮捕のせいや…」という怒声が渦巻いている。常習性、それも「現役時代から」と伝えられる現状に、母校関係者から「一生恨んでやる!」の声も聞こえてきた。 「今回の清原逮捕が母校PL学園の野球部廃止の流れを加速させました。ただでさえ抗しがたいものがあり、そのためOBたちは必死に存続に動いてきたのですが…」(高校野球関係者) 同校では'01年、下級生イジメ事件が発覚。以後、その遠因だった上下関係の『付け人制』を改めたが、'13年に再度発覚した。これが実質的に同校の運営実権を握る3代目教祖夫人の逆鱗に触れ、'14年以降、新入部員の受け入れも禁止してしまったのだ。 教祖夫人は野球部OBが卒業後、教団と距離を置く現状にも怒っていたという。 こうした状況に対し、逮捕前の清原容疑者は元盟友・桑田真澄氏を名指しして、こう発言していた。 「東大を教える暇があったら、PLに帰って…」 桑田氏が東大野球部を指導した'13年4月。当時はこの発言を支持するOBも多かったが、同容疑者は「教団と距離を置く典型的な1人」でもあった。野球部の同窓会にも顔を出さなくなったのは、逮捕後に桑田氏も明かしていた。しかし、同期で主将だった松山秀明・千葉ロッテ二軍コーチ、一学年上で元同校コーチを務めた清水孝悦氏とは連絡を取り合っていた。 「清水氏とは1月に個別に食事をしています」(同) とはいえ、清原氏から野球部再建の熱意は聞かれなかったそうだ。PLに限らず、高校野球はプロ養成所ではない。人間形成の場だ。 「清原は高校野球の監督をやりたいと言い、PL卒業生も聞かされています。入れ墨がネックになりそうですが、『東京五輪後は状況が変わる。ファッションでタトゥーを入れた外国人がたくさん来るから、日本人の反応も変わる』と言ったそうです。その持論を聞かされた面々は返す言葉もなかったそうです」(同) 現2年生11人が今夏の大会を終えれば、栄光あるPL野球部はジ・エンド…。 甲子園名物、PL学園の見事な“人文字絵”の応援風景は、もう見ることはできないのか?
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スポーツ 2016年02月25日 18時00分
俺たちの熱狂バトルTheヒストリー〈“悪魔王子”ナジーム・ハメド〉
まさに異端児と呼ぶにふさわしい。元WBC、IBF、WBO世界フェザー級王者の“悪魔王子”ナジーム・ハメド。 「その独特なファイトスタイルをして『ボクシングに革命を起こした』と評する声もありますが、あれはとても他の選手の真似できるものではない。やはり特別な存在としか言いようがありません」(ボクシング記者) 華麗にステップを踏み、ノーガードで相手に顔を突き出して挑発するのは、モハメド・アリら先人にも見られたスタイル。実は面前でガードをしないほうが自分の手が邪魔にならず、相手の攻めを見切りやすいという利点もあるのだが、そこからの攻防がハメドの真骨頂だった。 相手の攻めをのけ反るようなスウェーバック…すなわち荒川静香のイナバウワーばりにしてかわすと、そこから逆襲のパンチを放っていく。普通はそんな不安定な体勢で拳に体重を乗せることなどできず、まずまともなパンチを打つことは不可能なのだが、しかし、これがKOパンチになってしまうのがハメド流なのだ。 体幹の強さ、強靭なバネ、柔軟性のすべてを人並み外れた高レベルで備えねばならず、また、練習すれば誰もが身に付けられるという質のものではない。まさに天賦の才が求められる唯一無二のボクシングだった。 「相手に向かって飛び込みながらパンチを放つのも、しっかり脚を踏ん張って打つのと違って力が伝わりにくいため、セオリーに反します。しかし、ハメドはそれでもKOを奪っている。軽量級のフェザー級で約85%のKO率を誇るように、パンチ力も飛び抜けていたのです」(同) ちなみに、近い階級の日本人では、バンタム、フェザー級で世界王座を獲得して“平成最強の日本人ボクサー”とも評される長谷川穂積がいるが、そのKO率は約40%である。 トリッキーなファイトでKOの山を築き上げていくハメドの人気は、1992年に母国イギリスでデビューして以来、うなぎ上り。評判が評判を呼んで'97年にはアメリカ進出を果たし、軽量級ながら“ボクシングの殿堂”マジソン・スクエア・ガーデンのメーンイベンターとして登場する。 このときのファイトマネーは、日本円にして約3億円。これも軽量級としては異例の高額であった。入場時にはテーマ曲を丸々2曲ぶんの10分近くもかけ、花道奥からリングサイドまでダンスしながら練り歩いた。そして、エプロンからトップロープを飛び越え、一回転でのリングイン。 対戦相手のケビン・ケリーは、ハメドのパフォーマンスに怒りを抑えきれない様子で、額を突き合わせてのにらみ合いとなった。 この試合、PPVの契約も相当な数にのぼったが、ハメドへの注目はいわゆる悪役人気でもあった。正統派のボクシングファンからは「パフォーマンスだけのインチキ野郎」との声もあり、会場では母国選手の勝利を期待する“ケリーコール”が巻き起こった。 そんなアウエーの雰囲気が影響したのか、1R早々にケリーをコーナーに詰めたところで反撃され、ハメドはいきなりのダウンを喫してしまう。 2Rに入ってもケリーの攻勢は続き、左右のフックを食らったハメドは2度目のダウン。 「アメリカデビュー時のハメドは、すでにプロ29戦目。相手から徹底的に研究されていたことも苦戦の原因でしょう」(同) だが、ハメドはさして効いた様子も見せず、一瞬の隙をついた右でダウンを奪い返すと、そこからはストリートファイトさながらのどつき合い。 4Rにはまずハメドがダウンを奪うが、ケリーの反撃で3度目のダウン。それでもハメドは守りに回ることなく攻め続け、その左フックがこめかみをとらえると、ケリーは尻もちをつくようにゆっくりと後ろへ倒れていった。 この後、ハメドはアメリカでも快進撃を続けることになる。 「話題を得るため、弱い相手とばかり対戦してるのでは?」との批判もあったが、WBA現役王者で王座を返上したばかりのウィルフレド・バスケス、WBC王者のセサール・ソトらを倒して実力を証明。マイク・タイソン失速後のアメリカボクシング界を、大いに盛り上げたのだった。
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スポーツ 2016年02月24日 18時00分
次期JGTO会長・青木功が推す“リオ五輪メダルでシード権保証”の思惑
男子ツアーを統括する日本ゴルフツアー機構(JGTO)の次期会長に、“世界のAOKI”ことプロゴルファー青木功氏(73)の就任が“内定”した。 「任期は2期4年。現会長の海老沢勝二氏が任期満了で退任する意向を示しており、その後任として青木氏に打診したところ、前向きな返事が得られた。3月4日の総会、理事会を経なければなりませんが、選手会も歓迎の意向を示しています」(専門誌記者) 青木氏は現在もシニアツアーで活躍する現役プロ。クリーンなイメージの同氏がトップに就けば、低迷する国内男子ツアーに新たなスポンサーも加わるかもしれない。しかし、“青木革命”はそれだけではない。 「日本ゴルフ協会は『五輪競技対策本部』を立ち上げ、リオ五輪出場に備えています。代表ヘッドコーチの丸山茂樹、強化委員長の倉本昌弘の両プロはメダル獲得の報奨金代わりとして、『50歳までの期限付きツアーシード権』を与えようと提案しています。協会はやりすぎだと反対しているのですが…」(運動部記者) シード権については、ツアー機構の了承も得なければならない。だが、青木氏は会長を打診される前から「いいんじゃないの〜?」と、賛成の意向を漏らしているというのだ。 「石川遼が最たる例で、若手は好成績を持続できないが、地力を養った途端に海外に行ってしまう。さらに国内ツアーには翌年のシード権を確保するだけの最低回数しか出場しない。そんな彼らを厚遇する報奨制度となるだけに、年長者たちは難色を示しているのです」(前出・専門誌記者) 減少傾向にある国内ツアーは、これまでアジアツアーが主催していたのを共催に変え、ツアー回数を維持しているのが現状だ。青木氏にはゴルフ界の不況脱出を期待されるが、「『複数年シード権』に柔軟なのは、次期会長として選手の気持ちを掴もうとしているため」(同)との見方も。 もっとも、日本人の世界ランキング最上位は12位の松山英樹。現状ではリオでメダルを獲る可能性は極めて低く、内輪揉めしている場合ではないのだが…。
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スポーツ 2016年02月23日 15時00分
3場所連続の逸V 白鵬の不可解な“失速”に「電撃引退…」の声
3月には31歳となる横綱白鵬(30)だが、来場所以降も、今場所終盤のようなぶざまな姿が続くようなら、あっさり電撃引退する可能性も浮上した。果たして、一度狂った歯車は元に戻せるのか…。 史上最多の優勝35回、常勝を誇った横綱白鵬が明らかにおかしい。先場所も終盤、大関琴奨菊にあっさりと競り負けて日本出身力士として10年ぶりの優勝を許してしまった。先々場所、やはり終盤に3連敗し、日馬富士に逆転優勝されたときとまったく同じパターンだ。 これで3場所連続の逸V。白鵬がこんなに長く優勝から遠ざかるのは横綱になって2度目のことだ。千秋楽翌日の横綱審議委員会でも白鵬の不可解な失速が話題になり、「あれは何なんだ」と厳しい声も上がり、都倉俊一委員も「不思議ですね」と発言。守屋秀繁委員長も「千秋楽は先に(琴奨菊の)優勝が決まってしまい、精神的に頑張れなかったのかな」と、いかにも心配顔だ。 いずれの場所も中盤までは快調に勝ち進んでいただけに、稽古不足やスタミナ切れを指摘する声も多い。 そう言えば、自分でも稽古不足を痛感しているようなフシもある。 「急にやりたくなったんだ。稽古はやって損はないから」 いつもは休養日に当てる先場所の初日2日前も土俵に下り、そう照れくさそうに話していた。 もしかすると、白鵬自身、優勝したときの感覚をド忘れしているのかもしれない。それだけに2月7日、両国国技館で行われた「大相撲トーナメント」で久々に優勝したときの喜びようは大変なものだった。 決勝戦で日馬富士を下し、およそ半年ぶりに優勝トロフィーを受け取ると、「ここ4、5日、体調がよくてね。(この大会も)40回目の節目。そんな思いもあった」とニッコリ。優勝賞金250万円を手にして支度部屋に引き揚げて来ると、その場で封を切り、「ほれ、小遣いだ」と7人いる付け人たちに3万円ずつ、床山には5万円を配り、忘れかけていた横綱の威信を取り戻したかに見えたのだが…。 「3回戦で新鋭の御嶽海を呼び戻しで豪快に投げ捨てたことも、喜びを倍化させたんじゃないでしょうか。残りの賞金は、両親の金婚式で11日から行くハワイ旅行の費用に当てる、とご機嫌でした」(担当記者) すでに稀勢の里は1日から、綱取りを目指す琴奨菊も4日から、稽古を開始している。ノンビリとハワイですごす姿に、大横綱の風格は感じられない。その頭の中には“引退”の2文字がよぎっているのかもしれない。そのXデーは、そう遠くない将来に訪れるかも。