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1985年の再来! アニキ阪神 あるぞ! 猛虎復活ぶっちぎり優勝(1)

 人を動かすのはデータではなく、人望−−。新生・金本阪神に他球団の偵察部隊は「要注意マーク」を付けていた。'85年Vの再来か。
 「選手の動きがいい。例年以上に調整も早いし、もともと戦力は持っていたチームだからね。藤川(球児)がこのままローテーション入りすれば、それだけで阪神の弱点は補われたわけだから」(在京球団職員)

 ヤル気にさせたのは、金本知憲監督(47)の“ウラの顔”のようだ。
 「TVカメラの前ではニコニコしていますが、取材陣のいないところでは怒ってばかり。虎ナインのほとんどは金本監督の現役時代を知っており、自分に人一倍厳しい人で通っていました。自分に課したノルマを黙々とこなし、当時はそばに近づくこともできませんでした。そういう厳しい監督が練習を睨み付けているので、選手も手抜きができないのです」(球界関係者)

 そんな金本監督は就任以来、テレビに引っ張りダコの毎日だが、「この日は絶対に空けておいてくれ」と、球団に要請した日があった。それは昨年12月6日、恩師の墓参りのためだった。
 「東北福祉大の伊藤義博監督の墓前で手を合わせてきました」(前出・同)

 故・伊藤監督は体育会系特有の上下関係を嫌い、「私生活ではギスギスした関係はなくして…」と指導してきた。それが同大学野球部を一大勢力へと変えさせ、プロ野球選手を何人も輩出するきっかけともなった。アニキがチーム再建ビジョンとして「明るく、厳しく」と言うのは、恩師の教えを踏襲しているためだ。
 「秋季キャンプ中の話ですが、実戦形式で投手陣にバント練習をさせ、一塁まで全力疾走もさせました。そのとき、榎田(大樹)が足を痛めたんですが、金本監督は一瞥しただけ。その日の夜のミーティングで『怪我をしたくないなら、ボケッとテレビを見ていないで、冷やすとか温めるとかせい』と怒っていました。練習して強くなれと」(前出・同)

 この“アニキイズム”が浸透しだし、春季キャンプの好調さにつながっている。
 「キーマンは藤川になる。藤浪晋太郎、メッセンジャー、能見篤史、岩田稔の先発4本柱の中で勝ち越したのは藤浪だけ。4人の勝敗を合わせると、42勝42敗で藤浪の勝ち越し分もチャラになってしまう。その4人が順調に仕上がり、5人目として藤川が加われば…」(前出・在京球団職員)

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