『NEW JAPAN CUP 2016』
◎1回戦(3・3大田区総合体育館)
▼ブロックA
棚橋弘至 対 バッドラック・ファレ
天山広吉 対 マイケル・エルガン
▼ブロックB
真壁刀義 対 タマ・トンガ
永田裕志 対 後藤洋央紀
▼ブロックC
本間朋晃 対 小島聡
矢野通 対 高橋裕二郎
▼ブロックD
石井智宏 対 EVIL
YOSHI-HASHI 対 内藤哲也
◎2回戦(3・4後楽園ホール)
各ブロックの勝者が対決
◎準決勝(3・12新青森県総合運動公園マエダアリーナ)
ブロックAの勝者 対 ブロックBの勝者
ブロックCの勝者 対 ブロックDの勝者
◎決勝戦(3・12新青森県総合運動公園マエダアリーナ)
真夏の最強決定戦「G1クライマックス」がリーグ戦で行われるのに対してNJCはトーナメントで開催されるのが特徴のひとつで、優勝者には4・10両国国技館大会でIWGPヘビー級、IWGPインターコンチネンタル、NEVER無差別級のいずれかのタイトルに挑戦する権利が与えられるため、各王者は参加しない。
優勝した場合、各選手はどのベルトに挑戦表明するのだろうか。予想をしてみた。
◆IWGPヘビー級王座(王者 オカダ・カズチカ)
ファレ、エルガン、永田、後藤、内藤
バレットクラブの中でもシングル志向なファレ、2・20後楽園でオカダに挑戦表明したエルガンは間違いなくIWGPを指名するだろう。永田は柴田の挑発もあり、NEVERの可能性もあるが「常に狙っているのはIWGP」との姿勢は崩していないので、優勝すればIWGPを指名するのではないだろうか。2・11大阪でオカダに敗れCHAOSに勧誘されながらも、精彩を欠いている後藤だが、NJPを過去3度制している“春男”。優勝すれば9度目のIWGP挑戦を選択すると予想した。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成してからベルトには興味がないスタンスを貫いている内藤だが、以前から因縁深いオカダからIWGPを獲りたい気持ちは誰よりも強いと思いたい。
この中で最もIWGPへの挑戦願望が強いのは先日挑戦表明したばかりのエルガン。昨年のG1から新日本へのレギュラー参戦でファンからの支持も厚いだけに期待したいところだが、一昨年のNJCでは柴田勝頼がオカダのIWGP戦が濃厚なムードの中、敗退したためカードが流れた経緯もあり、負けたら終わりというトーナメントならではの難しさがNJCにはある。
◆IWGPインターコンチネンタル王座(王者 ケニー・オメガ)
棚橋、トンガ、矢野、EVIL
2・14新潟でケニーとの王座決定戦に敗れた棚橋だが、パートナーのエルガンがIWGPに挑戦表明したことや「インターコンチを俺の色に染める」との公約も果たせていないことから、インターコンチと予想。外国人相手にも好勝負を繰り広げている矢野もインターコンチと予想した。EVILは同王座が生まれたアメリカから凱旋帰国したこともあり、このベルトを狙う資格は十分にある。
そしてトンガ。王者のケニーとは同じバレットクラブではあるが、AJスタイルズを追放してからアンダーソン&ギャローズ(2・20後楽園で離脱)、ファレ、トンガら初期メンバーと、ケニー&ヤングバックスからなるThe ELITEとの間にはお互いにセコンドに付かないなど、隙間風が吹いているように見える。トンガが優勝した場合はケニーとの対戦を要求し、モヤモヤを清算するのではないだろうか。トンガはバレットクラブの新メンバーとIWGPタッグ王座への挑戦も表明し受諾されており、1回戦の真壁戦は前哨戦も兼ねている。アンダーソン&ギャローズが抜けたことはトンガにとって大きなチャンス。NJCで飛躍することが出来るか?
◆NEVER無差別級王座(王者 柴田勝頼)
天山、真壁、本間、小島、裕二郎、石井、YOSHI-HASHI
前王者・石井が種を撒いた効果もあり、今年のNJCで一番指名されそうなのがNEVER無差別級王座だ。王者の柴田が第3世代を挑発したことにより、天山と小島もこの輪の中に加わることが予想される。
また4年振りにNJCの出場権を獲得したYOSHI-HASHIは、CHAOSの先輩だった中邑真輔が抜けたことで今大会からの飛躍が期待されている1人。1回戦はデビュー戦以来の対戦となる内藤哲也だが、タッグで対戦した2・19後楽園では内藤への怒りを露わにしており、この試合を突破出来るかどうかがポイントになりそうだ。今まで優勝選手がNEVERを指名した例がないだけに、そこも含めて注目である。
気になる優勝争いだが、ブロックAに棚橋、ファレ、エルガンといった優勝候補の3選手が入っており、順当に見ればここを制した選手が決勝まで進むのではないだろうか。反対側のブロックを見ると、石井と内藤が同じブロックDに入っており、このブロックを制した選手が決勝に進出すると予想する。その中でもやはりエルガンを推したい。優勝すればジャイアント・バーナード以来外国人選手としては2人目の快挙となるが、新日本のスタイルに順応出来るスーパーヘビー級外国人という面でもバーナードと被るところは多い。バーナードが棚橋のライバルであり続けたように、エルガンはオカダのライバルになり得る逸材だ。このチャンスをモノにして4・10両国のメインでオカダに対峙することを期待したい。
◎NEW JAPAN CUP 歴代優勝者
2005年 棚橋弘至
2006年 ジャイアント・バーナード
2007年 永田裕志
2008年 棚橋弘至
2009年 後藤洋央紀
2010年 後藤洋央紀
2011年 永田裕志
2012年 後藤洋央紀
2013年 オカダ・カズチカ
2014年 中邑真輔
2015年 飯伏幸太
(増田晋侍)
<リアルライブ・コラム連載「新日Times」VOL.7>