あれから3か月余りが過ぎる間に、角界では9月場所、11月場所の2場所が行われた。つまり、前述した4場所と合わせ、年間6場所の結果が全て出揃ったということになる。数多くのファンが思い思いの一票を投じた今年のアンケートで、見事1位に輝いたのは一体どの力士なのか。2位、3位も含め、トップ3を下から順に見ていきたい。
登場回数25回(1位8回・2位11回・3位6回)で、年間3位となったのが阿炎。9月場所は4回(2位3回・3位1回)登場した一方で、11月場所はまさかの登場ゼロ。その結果2位から順位を1つ下げて1年を終えることとなったが、もちろん3位でも立派な成績であるということに変わりはない。
思わぬ足踏みとなった阿炎を追い抜いて、年間2位につけたのが登場回数33回(1位13回・2位9回・3位11回)の貴景勝。9月場所は4回の登場にとどまったが、「13勝2敗」で初優勝を果たした先の11月場所ではファンの投票が集中。全15日間の内、なんと12回(1位10回・2位1回・3位1回)の登場を果たしている。
その若武者の猛追を振り切り、登場回数36回(1位15回・2位15回・3位6回)で年間1位に輝いたのは遠藤。9月場所は3回(2位1回・3位2回)、11月場所は6回(2位4回・3位2回)とあまり数字が伸びなかったが、7月場所までで稼いだ貯金が功を奏し、ギリギリのところで1位を死守することができた。
以上が、今年1年間に渡る登場回数の総合トップ3である。番付や勝ち星だけでは測れないファンの“民意”が、顕著に表れているといっていいのではないだろうか。
文 / 柴田雅人