社会
-
社会 2019年10月21日 06時00分
田中角栄「怒涛の戦後史」(11)内閣総理大臣・池田勇人(中)
池田勇人首相は、当初、しごくご機嫌であった。自民党最大の「圧力団体」だった日本医師会と、医療費の診療報酬をめぐって対立、膠着状態に陥っていたものを政調会長に抜擢した田中角栄が両者手打ち、落着に持っていったからであった。田中もまた、してやったりで高揚感に満ちていた。 しかし、好事魔多し。政調会長就任から約半年後の昭和37(1962)年2月、折から来日中のロバート・ケネディ米司法長官と、田中ほか12人の自民党議員が、今後の沖縄返還問題について懇談した。そのとき田中がケネディに向かってしゃべった話の中身が、“オフレコ懇談会”であったにもかかわらず、どうしたものか翌日の新聞にスッパ抜かれたのだ。いずれにせよ、参加していた議員の誰かが漏らしたことになるが、中身が大問題だった。 田中いわくのそれは「現在、日本国内では沖縄返還の要望が強いが、米国としては日本の憲法に核兵器禁止などの制約があることから対中・対ソ(現ロシア)との軍事的見地を鑑み、返還できないものだと考える。したがって沖縄返還の一つの方法は、米国が返還の前提条件として、日本に対して早急に憲法を改正し、再軍備を進めるよう提起したらどうか」というものだった。 さぁ、大変である。これが真意を伝えているなら、大失言となる。新聞報道が出た直後の記者会見で、田中は「私の真意をよく伝えておらん。もう、いらんことは一切言いませんよ」と弁明、その後はどんな質問にも口を貝のように閉じてしまった。しかし、通常国会のさなかでもあって、社会党が「待ってました」とばかりに、衆院予算委員会で「問題発言」として取り上げ、テンヤワンヤの騒ぎとなったのだった。 その予算委員会で、田中は池田首相に「私が、直接、釈明の答弁に立つ」と言ったが、池田は「いや、君が出ればブチ壊しになる」と抑えて自ら答弁に立った。 そして「田中政調会長の真意は、沖縄、そして小笠原の返還を前提条件に、仮に米国から憲法改正、再軍備強化などの要求を出された場合、それこそ大変なことになるというところにある」と、苦しい“助け舟”を出したのであった。 一方の田中はと言うと、与野党がそろった予算委員会の理事会に出席、改めて「発言は遺憾であった」と陳謝、辛くもケリをつけることに成功した。 しかし、ヘタをすれば内閣の命取りにもなりかねなかった発言だけに、首相になる前には「貧乏人は麦を食え」などの放言、失言で知られていた池田も、さすがにこうボヤいたのだった。「“失言の池田”が、人の放言の尻拭いをするようになったのか」と。 これを耳にした田中は、政調会長更迭にビクついたのか、さすがに意気消沈、「ひげでもそらなきゃならんかなぁ」と口にしたのだった。当時、「チョビひげ」は田中の代名詞でもあったのである。 もっとも、このひげの一件を、当時、まだ米国留学中だった娘の真紀子(のちに外相)が現地の報道で知り、「ヤジ(オヤジの意)ヒゲソルナ」の“ウナ電”(至急電報)を打ってきたことで、田中もそるのを思いとどまったというエピソードがある。★「田中の大蔵だけはダメだ」 田中のそうした政調会長就任から1年後の昭和37年7月、池田は党役員人事とともに第2次内閣を改造した。 このとき、池田は閣僚人事の骨格を、自らの大蔵省時代の後輩で信頼してやまぬ前尾繁三郎幹事長と、大平正芳官房長官に、「任せる」と“丸投げ”したのだった。学者肌の前尾は入閣への野心なしで幹事長留任、赤城宗徳総務会長も留任となった。こうなれば、同じ党三役の田中政調会長も留任かと思われたが、底流では“異変”が起きていた。 骨格づくりを任されたはずの前尾は、政界のドロドロした駆け引きは好まずで、「大平君、任せるから君がやってくれ」であった。当の大平はこれをいいことに、「これからの自民党の政治は、自分たちが責任を持ってやっていくのだ」の自負のもと、仲のよかった田中角栄と呼吸を合わせ、大平自らは官房長官から外務大臣に横すべり、田中を大蔵大臣とした組閣名簿をつくって池田に差し出した。 しかし、この組閣名簿を見た池田は、まず「田中大蔵大臣」を見て目をむいた。それまでの蔵相ポストは、大蔵省出身者が就くことが恒常化しており、ましてや田中は東大法学部卒業でもない尋常高等小学校卒であり、年齢もかつて例のなかった44歳という若さである。これでは、内閣が持たないだろうとの危惧であった。池田は大平に向かって、こう言った。 「田中が、なぜ大蔵なのか。放言はするし、危なっかしい。田中の大蔵だけはダメだ。代えろ」 しかし、大平は引き下がらなかった。その後、これをきっかけに大平と田中は「盟友」関係の絆を強めていくことになるのである。(本文中敬称略/この項つづく)***********************************************【著者】=早大卒。永田町取材49年のベテラン政治評論家。抜群の政局・選挙分析で定評がある。著書に『愛蔵版 角栄一代』(セブン&アイ出版)、『高度経済成長に挑んだ男たち』(ビジネス社)、『21世紀リーダー候補の真贋』(読売新聞社)など多数。
-
社会 2019年10月21日 06時00分
コンビニのアイスケースに入ったのはオーナーのバカ息子…「イイね」欲しさにすべてを失う【世間を騒がせたバイトテロ】
携帯カメラが発達し、誰でも気軽に写真撮影することができ、SNSで見せることが可能となった昨今。いわゆる「イイね」欲しさに、とんでもない行動に出てしまう人間が後を絶たない。 中でも、2013年頃立て続けに発生したのが、コンビニエンスストアのアイスケースに入ったうえ写真撮影しSNSにアップロードする人間。客が入るだけでも驚きだが、アルバイト、しかもオーナーの息子が入るケースもあった。 事案が発生したのは、高知県高知市鴨部にある大手コンビニエンスストア。アルバイトとして雇われていた、フランチャイズ契約していた店のオーナーの息子がアイスケースに入っている様子を、友人と思われる人間がフェイスブックに画像付きで投稿した。 限られた人しか見ていないと感じたのか、それとも投稿者の友人も義憤を感じ世間に広めることにしたのかは不明だが、この投稿は日本各地に広がっていく。そして、ネットの特定班により、入った人物の名前、店舗の住所などが全て明かされ、コンビニエンスストアの信用を揺るがす大炎上事案に発展する。 この情報はコンビニエンスストア本社にも入る。アイスケースに入った人物がフランチャイズ店オーナーの息子だったことから、本社はフランチャイズ契約の解除を決定。店は休業となり、オーナーは店を失った。 まさにバカ息子のせいで店を失った形となったオーナーだが、ネット上では、この人物が鴨部地区の有力者で、資産家だったとの情報がある。この件で違約金や在庫分の買い取りなど莫大な費用が発生したものと思われるが、「痛くも痒くもない」ほどの資産を持っているというのだ。 現在は不明だが、店のオーナーにとっても息子にとっても高すぎる授業料になったことは間違いない。しかも、日本国中に名前が知れ渡っている状態となれば、就職も難しいだろう。 2013年はフェイスブックなどのSNSが流行し、正しい使い方がわからない若者が炎上事件を連続で起こした時期。新しいWebサービスが流行すると、炎上も多くなってしまうということだろう。
-
社会 2019年10月20日 22時30分
金に狂った母親が息子の野球チームに火をつける【背筋も凍る!女の事件簿】
これは1985年に長野県内の山中で発生した女性による衝撃的な事件である。 年の瀬も押し迫った12月某日、長野県のペンションで火災が発生した。空気が乾燥していたこともあり火はすぐにペンションを包み込み全焼した。 この火事により、ペンションに合宿のため泊まっていた京都市の少年野球チームの小学生2人が逃げきれずに焼死。現場ではペンションの中のロビーで、何者かが火をつけた痕跡が発見されたことから、警察はこの火事を失火ではなく「放火事件」として捜査することにした。 すると、捜査線上にひとりの女が浮かび上がってきた。それは野球チーム合宿の引率者で、自分の息子も野球チームに入っていた主婦のAであった。警察の調べに対し、逮捕されたAは容疑を認めたという。 彼女はなぜ自分の息子が所属している野球チームの宿泊先を放火しようとしたのだろうか。 Aは、近所では子供思いの主婦という評判があった一方、金に弱い一面があり野球チームの運営費をこっそり自分の懐に入れるなど日常的に着服を繰り返していたという。 そして年末。野球チームが長野県へキャンプ遠征することになり、会計係をAが買って出た。その際、チームに所属する親約20名からペンションの宿泊費各2万円を徴収。まとめてペンションの管理人に払う約束をしていたが、悪癖が抜けずに着服してしまい、ペンションには前金として5万円だけ払い領収書をねつ造。残りの35万円は全て自分の借金のあてにしてしまった。 もちろん、そんな大々的な着服が成功するはずもなく、同行していた他の主婦たちも次第にAを怪しみ始め、追い詰められたAはこのペンションを焼き払い、合宿そのものを中止させる暴挙に出たのだという。 結果、Aの思惑通り合宿は中止になったが、自分の息子のチームメイト2名が火事によって死んでしまったことに強く心を痛め、Aは自分の犯した過ちを天にざんげしたという。 あまりに身勝手で子供じみた犯行理由に、捜査に当たった警察官たち、そして近所の主婦たちは唖然としてしまったという。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
-
社会 2019年10月20日 22時00分
ビットコイン「取引1回」の電力消費量は夏のエアコン1カ月分以上!
文明はエネルギー消費を増加させることで進歩してきた。人類500万年の歴史の99%の期間は、狩猟採集生活で、1人が1日に消費するエネルギーは約2500キロカロリー。それが約1万年前に農業が行われるようになると1万キロカロリーに増加したが、それでも使用するエネルギーはすべて自然エネルギーだった。 19世紀になって工業社会が到来すると石炭や石油など化石燃料を利用するようになって、使用するエネルギーは約7万5000キロカロリーになり、現在の便利で快適な情報ネットワーク社会が到来すると、25万キロカロリーまで跳ね上がった。500万年という人類史の中でわずか0.005%という一瞬の期間に、1人当たり100倍のエネルギーを使い出したのだ。 そこにチャリンと1回購入するだけで、猛暑期の一般家庭1カ月分以上の電力エネルギーを消費するというあまりにおぞましい文明が登場した。暗号資産(仮想通貨)のビットコインだ。 「ビットコイン1回の取引承認に費やされる電力量は、約631キロワットと推計されている。エアコンの稼働率が上昇する猛暑期における日本の一般家庭の1日の消費電力量が15〜20キロワットですから、ビットコインユーザーが、仮想通貨交換所で、チャリンと円を売ってビットコインを購入すると、その取引をブロックチェーンに記録するのに、一般家庭1カ月分以上の消費電力量を要する計算になるのです」(ITジャーナリスト) これはビットコインに限った話ではない。コンピューターの計算処理も膨大な電力を必要とする。 「今年6月、マサチューセッツ工科大学の子会社が運営するメディア『MIT Technology Review』が衝撃的な研究成果を掲載しています。米国の平均的な自動車が、生産から廃車までの間に排出する二酸化炭素量の実に5倍を人工知能が機械学習を行う過程で排出するとの報告です。こうしたことから先進性をアピールしたいアップルやグーグルなどIT大手は、各国のデータセンターやオフィス施設における再エネ利用率100%を達成しています。日本企業も事業における再エネ調達率100%を目標とするグローバルな『RE100』構想に19社が加盟するなど環境保全に努めています」(同・ジャーナリスト) ビットコインの野放図な電力消費を、いつまでも許してはいけない。
-
社会 2019年10月20日 12時00分
民放各局の外れ下馬評を覆した日本テレビ「ラグビーW杯」放映権
ラグビーW杯日本大会が、空前の盛り上がりを見せている。理由はもちろん、日本代表チームの想定外の活躍ぶりだ。「2015年のイングランド大会では、強豪と言われた南アフリカを逆転勝利で破るという大金星を挙げたものの、日本代表チームの過去の成績は、計7回の大会で1勝21敗2分。今回、これほど連勝するとは誰もが想像がつかなかったわけです」(スポーツ記者) ラグビーファン同様、日本チームの躍進ぶりに胸躍らせているのが民放キー局で、唯一、19試合を放映する日本テレビだ。「当初、他の局幹部らは日テレのジャッジを無謀と判断し、この大博打に対し、『ここまで冒険をする意味があるのか!?』と首を傾げていました」(大手広告代理店関係者) 他局関係者の嘲笑以上に日テレ局内からも反対する声が多数あったという。「19試合をGP帯で放映することで編成がメロメロになってしまう。日テレは、そんな冒険をせずとも視聴率が取れている。GP帯の高視聴率レギュラーを潰すことで広告収入がペイしないわけです。編成からも、日本が敗退したら、それでも19試合を中継しなければならない。リスクが大きすぎると反発を食らっていたんです」(制作関係者) 日テレがこうしたリスクを取ってまで、あえてラグビーW杯中継を決断した理由は2つあるという。一つは国際冠スポーツコンテンツを日テレが持っていなかったこと。「テレビ朝日が世界水泳、TBSが世界陸上、フジテレビが世界柔道など、ライバル局が次々に放映権を獲得する中、日テレは制作費などの事情から、2006年以来、中継していたWBCを手放してしまった。文字通り、何もなかったんです」(テレビ関係者) 2つ目は、想像以上に格安だったラグビー杯の放映権料だ。「今回、日テレ、NHK、J SPORTS(CS)の3局で試合を中継する。放映権料は3局で計20億円。日テレが19試合、NHKがBSを中心に14試合、J SPORTSが全48試合。日テレの負担分は約9億円だった。国際冠試合にもかかわらず、あまりのリーズナブルな金額に日テレ幹部は決断したんです」(編成関係者) ラグビーW杯の中継権料がいかに格安だったのかを他のスポーツコンテンツを比較すれば一目瞭然だ。「サッカーW杯が約500億円以上。現在、開催中の男女バレーボールのW杯(フジテレビ)が約40億円〜。金額的には超お買い得ですよ」(同) 日テレはさっそく、ラグビー人気を継続させる戦略を練っているという。果たして、サッカー以上に根付くことはできるか!
-
-
社会 2019年10月20日 06時00分
配信中に火事、文字通り“炎上” 海外でも紹介される伝説の動画に【暴走ユーチューバー炎上事件】
昨今テレビを凌ぐ人気と数字を持つと言われる動画配信者たち。ユーチューバーを筆頭に、ニコニコ生放送、ツイキャス、ふわっちなど、ライブ動画配信者も根強い人気を持っている。 そうなると当然不祥事も発生。中には「やりすぎではないか」と感じてしまう事件も。中でもネット界を震撼させたのが、「kukuluLIVE」という生放送サイトで動画を配信していた人物D氏(当時40)だ。 D氏は2015年、マインクラフトというゲームの動画配信中、最近購入したというオイルマッチを紹介する。「火のつけ方がわからない」と話すと、タバコをくわえながら格闘。コメントで「穴にオイルを入れる」と聞き、その通りタップリとオイルを注ぐ。その際、かなりこぼれたようで、オイルを何度も拭き取り、ティッシュを横にあったゴミ箱のようなものへと捨てた。 「火種がない」と話すD氏は、オイルマッチの棒に火をつける。すると、タップリとオイルを吸ったため、オイルマッチに引火し、大きな火がついてしまう。パニックになったD氏は、棒を横に捨てたティッシュへと投げ入れ、それを背にした形でオイルマッチの消火作業へ。 すると、D氏の後ろで猛烈な火の気が。それもそのはず、彼の横にはオイルを吸い込んだティッシュや、その他燃えやすいものがたっぷりと入ったゴミ袋が置いてあり、瞬く間に引火したのだ。 悲劇はそれでは終わらない。火のついたゴミ袋を風呂場に持って行き水を掛けていれば、事なきを得た可能性が高いが、D氏はダンボールが置いてある場所へと持って行き、なぜかダンボールで煽ぎ、風を送ってしまう。そして、火の中にダンボールを投げ入れ、洗面器にわずかな水を入れて戻り火に掛けるが、まさに焼け石に水。 火災報知機が鳴ると、D氏は配信用のマイクを抜き取る。この後も布団で煽ぐなどしたD氏の姿は次第に火の中に消えていき、こんこんと燃え盛る火に鍋で少量の水を掛けるD氏の姿を最後に、配信が途絶えた。 この様子はネットで話題となり、新聞でも報じられ、木造2階建て約125平方メートルのうち2階の部屋など約37平方メートルを焼いたことがわかっている。また、「配信中に火事で炎上」という事態に、普段ネット配信を敵視しているテレビ局もかなりローカルな話題であるにもかかわらず、詳細を取り上げた。 さらに、海外のテレビ番組でも取り上げられ、司会者がD氏をいじり、観客にゲラゲラと笑われてしまう。その様子はYouTubeで日本にも拡散され、「日本の恥」と批判を受けることになった。 当時40にしてニートだったというD氏。火事事件後、掲示板に「火事事件は起こしてはいけないが、自分的にはいい方向に変わることができると思っている」「ころんでも結果的にいい方向に向けることが重要」などと、まったく反省した様子を見せていなかった。 彼のその後はわかっていないが、現在も炎上配信の動画はYouTubeやニコニコ動画に残っており、「火事でやってはいけないことがすべて詰まっていて勉強になる」という声も出るほど。「パニックなったら自分もああなってしまうかも」と言う声もあり、「火の怖さ」と「火遊びの恐ろしさ」を体現した動画として伝説化することになった。 ちなみに、D氏の現在はわかっていない。火事を乗り越えたくましく生きていることを祈りたい。
-
社会 2019年10月19日 22時30分
妊娠中の主婦が1歳の娘を残して突如失踪、家族が公開した奇妙なメモの意図とは?【未解決事件ファイル】
1994年9月2日、東京都で一人の主婦が失踪する事件が発生した。当時はそれほど注目を集めていなかったこの事件。2011年にテレビ朝日で放送された特番をきっかけに日本中に知れ渡ることになる。番組で注目が集まったのは、失踪者の実家に張り付けられた奇妙なメモ。一体彼女の身に何が起きたのか。 失踪したのは当時27歳の主婦Aさん。出産を控えていたAさんは墨田区にある実家に帰省していたが、同級生に会いに行くと姉に言い残したのを最後に行方が分からなくなった。実家への帰省には1歳の娘も一緒だったという。娘を残したまま帰宅しないAさんを心配した家族が警察に捜索願を提出し、警察による捜索が開始された。 まず、警察が注目したのはAさんが会いに行ったという同級生の男性Bさんだったという。実は、Aさんが失踪した当日の夜、Aさん宅にBさんから複数回電話が掛けられていたのだ。Aさんが不在だったため電話はすぐに切られたそうだが、Bさんの話はこれだけでは終わらない。 事件翌日、家族がAさんのタンスを調べたところ、「旦那がいるのに、Bさんと付き合っていたが、裏切られた」という謎のメモを発見。不審に思ったAさんの姉がBさんに話を聞くと、なんと事件当日の昼にAさんと会っていたことが判明。さらに、「もしAさんが亡くなっていたら、私は刑に服します」と答えたそうだ。しかし、警察がBさんに事情聴取を行ったところ、Aさんの失踪への関与は確認できなかったという。 それ以降、Aさんの行方は掴めないまま17年の月日が経過する。 事件が動いたのは2011年10月13日。『スーパーJチャンネル追跡!真実の行方』(テレビ朝日系)で、Aさんの失踪が取り上げられたのである。内容自体は当時の振り返りや家族の話など目新しいものはなかったのだが、一枚の奇妙なメモにネット上で大きな注目が集まった。 Aさんの父親が自宅居間で番組スタッフの質問に答えていたシーン。Aさんの父親の後ろにある本棚に、「●●(Aさんの姉)のはなしは信じるな」と書かれたメモが張り付けられていたのだ。不可解なメモに、ネット上では「どういう意図?」「なんだか怖い」といった声が挙がったものの、番組内でメモに触れられることはなかった。 実は、Aさんが最後に残した「同級生に会いに行く」という言葉からBさんの話まで全てがAさんの姉による証言。しかし、事件後に警察がBさんに話を聞くと、「Aさんと会う約束はしていなかった」と話したそうだ。 この番組をきっかけに、事件の認知度が飛躍的に高まったものの、結局2019年10月現在も、Aさんの行方は掴めていない。Bさんとの不倫関係に番組で放送された奇妙なメモ。Aさんの失踪は身内との複雑な事情が関係しているのだろうか?
-
社会 2019年10月19日 21時30分
【放送事故伝説】深夜番組で人が集まりすぎて大事故に発展!?見つけた人に1万円!
2018年末、TBSのバラエティ番組『水曜日のダウンタウン』にて、お笑いグループの「安田大サーカス」のメンバー・クロちゃんを、東京都練馬区の遊園地「としまえん」内に設置した檻に閉じ込めて展示したところ、人が集まりすぎて警察が出動。企画そのものが中止になる事件があった。 展示を開始したのは、『水曜日のダウンタウン』終わりの23時頃で深夜帯だったことから、自動車に乗り込んだ若者たちが大挙して、としまえんに集合。近隣住民からクレームが出てしまい、警察が出動する騒ぎになった。 さて、「人が集まりすぎて謝罪」の事件は、『水曜日のダウンタウン』から遡ること45年以上前にも発生している。 1970年、フジテレビ系で放送されていた『テレビナイトショー』という若者向けワイド生放送深夜番組(1969年3月31日から1971年9月24日まで放送。前田武彦を中心に宝田明、伊丹十三、柳家小三治など個性派の司会が大集合したことが話題を呼んだ)で、「イチョウ並木の間にテレビの台本を隠した。発見した人に1万円」という宝探し企画を東京・明治神宮外苑で行ったところ、1万円欲しさに100人以上の若者が23時頃、外苑に詰めかけ、問題になった事件があった。 当時は今よりも街灯が少なったことから、若者たちは自動車のライトをつけたり、火を焚いたりして周囲を明るくして探してしまったのだ。 そして、最終的には、車に乗って急いで外苑に行こうとした参加者の一人が他の参加者に対し接触事故を起こし、全治1か月の重傷者および2週間の軽傷者を出してしまったことで、『テレビナイトショー』は後日正式に謝罪をすることになった。 当時の新聞によると、四谷署は「人騒がせな客寄せもほどほどにして欲しい」と激怒、後日、フジテレビ側にクレームを入れたという。 『テレビナイトショー』から『水曜日のダウンタウン』まで40年以上の時が経っているが、いつの時代でも過激な企画は警察の厄介になりやすいということか。文:穂積昭雪(山口敏太郎事務所)
-
社会 2019年10月19日 19時00分
日韓GSOMIA“期限切れ”で「8カ国の反中包囲網」風前のともしび
昨年以降、東シナ海から南シナ海にかけて日米を中心とする計8カ国の艦船や航空機が、北朝鮮による「瀬取り」の監視に集結している。 「8カ国の枠組みが成立したのは昨年1月、カナダでの朝鮮国連軍参加国を中心とした外相会合でのことです。参加国は『ファイブ・アイズ』と呼ばれる米、英、豪、加、NZと日仏韓の艦船や航空機で、日本以外は朝鮮国連軍の構成国です。実は監視に参加する船舶は、対北朝鮮とは別に、明らかに中国を意識して活動しています。仏の軍艦は今年4月、カナダ艦も6月と9月に台湾海峡を通過しているのです。フランスはニューカレドニアやポリネシアに領土があり、常駐の仏軍基地もありますから、ポリネシアでの中国の外交攻勢をけん制する狙いがあり、カナダもファーウェイの副社長を逮捕した一件で、中国政府によるカナダ人2人が拘束されるという報復を受けた関係で、中国に圧力をかける必要があったのです」(国際ジャーナリスト) 日本にとって危機感を抱かざるを得ないのが、民主党政権が2012年9月に尖閣諸島を国有化して以降、中国艦船が日本領海への侵入や領海外側の接続水域での航行を繰り返していることだ。 「今年に入り、中国公船が沖縄・尖閣諸島周辺の日本領海に侵入する頻度は、7月末までに昨年1年間の70隻を超えるなど急増しています。南シナ海で6月末から7月にかけ、対艦弾道ミサイルの発射実験まで行っています。その約20日前には、日米が南シナ海で、空母化が決まっている海上自衛隊の『いずも』型護衛艦や米原子力空母『ロナルド・レーガン』との共同訓練を行ったばかりでした。明らかにその警告です」(軍事アナリスト) この枠組みの中で、日本が唯一歩調を合わせられないのが韓国だ。 「日本は安全保障協力推進対象国のうち韓国を、豪や印などに次いで5番目に落としています。日韓GSOMIA(軍事情報包括保護協定)が11月に失効すれば、ますます韓国との安保協力は難しくなるでしょうね」(同・アナリスト) 北朝鮮の瀬取りを共同で監視する国々のうち、日本は2010年代以降、豪、英とGSOMIAや防衛装備品協定を締結した。「事実上の準同盟関係」といえ、カナダや仏、インドなどとも安保協力の拡大を狙う。それでも中国への抑止力には程遠い。
-
-
社会 2019年10月19日 11時00分
『まだ結婚できない男』主人公の攻撃的な言動の裏に、真逆の本性? だから“結婚できない”
2006年に放送された大人気ドラマ『結婚できない男』の続編として、8日にスタートした『まだ結婚できない男』(フジテレビ系)。阿部寛が偏屈屋でクセの強い53歳独身の主人公・桑野信介を演じる同ドラマは今期の話題作である。 人気の理由の一つでもある主人公・桑野の一風変わった性格は、何かと人を小馬鹿にする挑発的な一面や異様なプライドの高さに加え、他人に対する攻撃的な言動などが特徴。これに対して視聴者からは「ムカつく」「こんな人と関わりたくない」などと反感を買っている一方、客観的に見れば非常にどうでもいい独特の生活ルーティンや、意外と影響されやすい一面には「かわいい」「憎めない」と対照的な反応が見られる。 確かに一見すると攻撃的に見える桑野だが、実はその特徴の裏には「真逆の性質」が潜んでいるようだ。 まず、「プライドが高い」ということは「自尊心を傷つけられることに対して耐性がない」とも言い換えることができる。桑野が相手に対して最も攻撃的になっている時は、多くの場合、プライドが傷つけられたことを敏感に感じ取った時である。 例えば第1話では、エゴサーチで発見した自身へのアンチの意見について敏感に反応する場面でスタート。吉田羊演じる弁護士・吉山まどかの事務所に相談しに訪れたシーンでは、「この程度ならスルーした方が賢明」と指南されたものの、「時間と費用がかかっても構わないから相手を特定して訴えを起こしたい」と、過剰防衛ともとれる姿勢を見せている。 吉山に対しても桑野は細かく反応し、皮肉や嫌味を放っていた。そもそも相談に訪れているということ自体が、プライドの高い桑野にとってはストレスのかかる状況。その上、「この程度なら」と一蹴されたことが気に入らなかったようだ。仕返しなのか、いちいち難癖をつけて吉山を挑発する場面もあった。 このように、桑野の攻撃性や挑発的な言動には、「自尊心を守る」ため、自分の優位性を確保するためだと思われるものが多く見られる。つまり、裏を返せば、「攻撃的で挑発的」に見える桑野の本質は「保守的で防衛的」なのである。 さらに、桑野の特徴の一つとして、その場の雰囲気よりも「会話中の相手の間違いを正す」ことを優先するような、全体観を無視した独特な会話のスタイルがある。これも、コミュニケーション能力の低さを感じさせ、相手から心の距離を置かれる原因になり得る。 そして、長年にわたる生活上の儀式的なルーティンやこだわりの多さからは、「変化を嫌う」意味での保守的な一面も垣間見える。 今作では、桑野に元からあったこれらの気質が、13年経った今も特に大きな変容を見せることなく、むしろ強固になったように見える。保守的で防衛的、変化を求めない特徴から、「結婚なんてしない方がいい」という考え方がより強く定着しているようにも見える。 そんな桑野が、今作ではどのような心境の変化、人間性の変容を見せるのか。今後のストーリーに期待したい。文:心理カウンセラー 吉田明日香
-
社会
神奈川の50代教諭が女子児童にわいせつ行為をしたとして告発される
2013年08月14日 11時45分
-
社会
カジノ関連銘柄に異変
2013年08月14日 11時00分
-
社会
「マロニー」役員がセクハラ逮捕
2013年08月13日 16時00分
-
社会
麻生副総理「ナチス発言」で“操縦不能”財務官僚が加速させる消費増税
2013年08月13日 15時00分
-
社会
「何か言われイラッとして」高田馬場駅女子トイレで催涙スプレー噴射女のバカげた動機
2013年08月13日 11時45分
-
社会
南海トラフ、首都直下型 忘れたころにやってくる 巨大地震3つの不気味な兆候
2013年08月12日 15時00分
-
社会
愛知県警の巡査長が4回も下着泥棒で懲戒処分
2013年08月12日 11時45分
-
社会
止まらない児童虐待件数の増加
2013年08月12日 11時00分
-
社会
秋雨前線と台風が猛烈化させる 本当に怖い「超ゲリラ豪雨」は9月に襲う
2013年08月11日 11時00分
-
社会
兵庫の小学校教頭が盗撮めぐり女子大生らに暴行容疑
2013年08月10日 17時59分
-
社会
米中が結んだ「尖閣強奪容認」の“ありえない密約”
2013年08月09日 19時00分
-
社会
岡山県警の巡査部長が張り込み中の車内で女性巡査をお触り
2013年08月09日 11時45分
-
社会
辛坊治郎氏が新報道番組の準備? 早期の活動再開で“自省”は何処
2013年08月08日 17時00分
-
社会
出井元ソニー会長が取締役退任 吉本興業“2人のドン”不要説
2013年08月08日 17時00分
-
社会
情けない! 大阪の消防士2人がホモビデオに出演し懲戒処分に
2013年08月08日 11時45分
-
社会
米ヤフーを喰った進撃の“青い目ファンド” 次はソニーが捕食される!
2013年08月08日 11時00分
-
社会
腰掛け濃厚!? 元巨人監督・堀内恒夫氏が参院議員に繰り上げ当選
2013年08月07日 15時30分
-
社会
血気盛ん! 96歳おじいちゃんが奥さんとケンカし現金2800万円持って家出
2013年08月07日 11時45分
-
社会
安倍首相と財務省が大バトル 消費税8%にするのか先送りか(2)
2013年08月06日 15時00分
特集
-
【独自】元ザブングル松尾陽介、沖縄で芸人のセカンドキャリアサポート 芸人引退に「心境の変化」
芸能ニュース
2025年04月28日 19時03分
-
【独自】YouTuberゆたぼん、短期間留学で“自分に勝つ” 昨年のホリエモン、DAIGOとのレスバの思い
芸能ニュース
2025年04月18日 20時55分
-
-
【独自】MEGA BIG2億円当選者・造船太郎、“楽して”儲けたい 興味はNHK党への出資が0円になるか3億円になるか
社会
2025年04月21日 18時25分
-
カラテカ入江慎也、闇営業で得た教訓は「人と人をつなぐ怖さ」 反社の見極め方は「金の使い方」
芸能ネタ
2025年06月01日 12時00分