『船場吉兆』は、食べ残しの刺身を盛り直し、アユの塩焼きを2度焼きするなど、高級料亭らしからぬ使い回しを繰り返していた。結末は倒産。先の梅田の店もそうだが、恥毛が1本見つかったからといって、それを廃棄するようなモッタイナイことはしない。
「恥毛1本と、キ○タマ、尻の穴に触った手を比べたら、どれが汚いと思う?」
そんな逆質問をぶつけてきたのは、東京・赤坂にある中華料理店の厨房長。本人は日本人だが、部下に中国人調理人が複数いて、彼らの厨房での振る舞いに日夜悩まされているという。
「中国からは危ない食品がどんどん入っているが、それと一緒に不潔極まりない調理人まで輸入しちゃっている。うちは割と高級な方だけど、客がフカヒレや麻婆豆腐、エビチリを残したときは、私がチェックした上で再利用します。儲けといっても知れたものだけど、食材が高くなっているので大事にしないとね。問題はそんなことより、中国人の不潔さですよ」
どう不潔かというと−−。
「ここが痒い、あそこが痒いと言って、料理の真っ最中、平気で股ぐらに手を突っ込み、そのまま食材に触ってしまう。あるとき、尻から抜いた指先に黄色いものが見えたので怒鳴りつけた。だが、それでも同じことを繰り返す。この2年間に5人クビにしていますよ。トイレに入っても手を洗わないし、これは中国人の特性かも」
ここ10年ほどの間に、激安中華料理店が激増。全国津々浦々、小さな田舎町でも見かけるほどだが、経営者、従業員のほとんどが中国、台湾人だ。厨房の裏を知られるのがよほど嫌なのか、日本人従業員は開店から2カ月ほどで次々とクビにされてしまう。
千葉市内の店で働いた元従業員が舞台裏を話す。
「客の食べ残しを捨てることはまずない。肉ダンゴの類は大豆カスで作った人造肉だから、なかなか腐らない。安くても旨くないから客が残す。それをレンジでチンして次の客に出す。その繰り返しだ。中華丼に使うイカは100%ニセモノ。フカヒレもニセモノ。よくてエイのヒレだ」
中華の激安店には「絶対に行っちゃダメ」と思ったという。人造イカはココナツ果汁に酢の一種を加えて作り、人造フカヒレはゼラチンと食品添加物のアルギン酸ナトリウムで作る。これが一流のホテルオークラ、札幌グランドホテルで使われていたのだから、呆れるしかない。ホテル厨房員によれば、一流ホテルの立食パーティーに出る料理も「使い回しされる」という。
次も元従業員の話。
「揚げ油なんか見たら、ショックでぶっ倒れるかもしれないよ。使いすぎてコールタールみたいに真っ黒だ。注ぎ足す油は、中国から持ってきた工業用みたいだし、あれじゃガンになっても何になってもおかしくない」
長期にわたる油の使い回しは、発ガン性物質を生み出すことがわかっている。安くて美味しくて安全なものなど、ありはしないのだ。