その他
-
その他 2016年09月10日 15時25分
【不朽の名作】妙な雰囲気がハマればクセになるかもしれない「キャバレー」
この作品、ひと言で言うと“珍作”だ。クソ映画とも名作とも言い切れない全体的に独特のトーンやムードがあり、どこか落ちつかない。ただ空気感を重視しただけの、特に本編とは関係ないオシャレ風会話なども、所々で挟まれるため、嫌いな人には全く耐えられない。今回扱う『キャバレー』(1986年公開)はそんな作品だ。 メインのストーリーラインは、ジャズのサックス奏者で主人公・矢代俊一(野村宏伸)が、鹿賀丈史演じるヤクザの滝川と、滝川の昔の女である南部恵(倍賞美津子)さらに、複数のヤクザ者と寝て問題起こす英子(三原じゅん子)の3人と関わることで、裏の社会を体験するというもの。しかし、俊一はそこまで方々で起きている問題に積極的に首を突っ込まないので、時々周りに振り回されはするが、ギリギリ傍観者的立場を維持している。唯一、前半の波止場のシーンで、滝川を襲うために対抗勢力の組員が待ち伏せしているのを報告しにいく部分と、英子と肉体的な関係を少しでも持ってしまう点をのぞけば。 実家が裕福で、趣味に生きているお坊ちゃんサックス奏者が、そういった人間の世界を知って、哀しみや怒りなどを糧として一人前のジャズメンを目指すような、ハードボイルド作品を目指しているのはわかる。だが、主人公がそこまで他の登場人物との関わりが強くないため、成長劇としてはイマイチなのだ。結局印象に残るのは劇中に頻繁に流れる『レフト・アローン』ばかり。最近の無難に作ろうとする邦画ではありえないような手法だ。ある意味斬新。ちなみに、主役を演じるに際し、野村はサックスの猛特訓をしており、吹き替えなしらしい。演奏の演技はかなり様になっているのだが、かわりに他のシーンでの演技がかなり酷い。そういった要素もこの作品の全体的な訳のわからなさに手を貸している。 なお、セットはかなり凄い。このあたり、当時の角川映画の一点豪華主義がかなり出ている。ただ、雰囲気にこだわりすぎて、リアリティーという部分が非常に薄いのが難点だ。これが禁酒法時代のアメリカのハーレムが舞台ならば多少納得がいくのかもしれないが。演出もハーレムが舞台の作品『コットンクラブ』を強く意識している。そのせいで「関東連合」という日本名の架空ヤクザ組織の名前がどこか気の抜ける部分になってしまう。しかも、現実の世界には暴走族の組織に同じ名があったし。 さて、この作品の珍妙な雰囲気を楽しむにはどうすればいいのか? ひとつ提案できる視聴方法がある。劇中では他のキャバレーに移籍しようとしたベーシストの指を滝川の子分が詰める場面があるのだが、その時俊一は「あんた人間じゃない」と言う。そこで滝川は「俺はヤクザなんだ」と返すのだ。という訳で、俊一を通し、人外魔境の世界を体感していると脳内変換すれば、この現実にはありえなさそうな空間も納得がいくかと。 劇中で俊一は常に“人間”として関わろうしているため、裏社会にどっぷり漬かりすぎた他の登場人物には響かない。もう妖怪か神話の住人のように価値観が違っているのだ。初体験の相手である英子が、目の前で滝川と対立するヤクザに犯されているのに、ほぼ無反応なのもそのあたりの理由だろう。女まで縄張りの所有物や自身のメンツの要素として扱い、殺し合いにまで発展する世界が理解できないのだ。そして、そこで疑問を持って首を突っ込めば、自身もその世界の住人になってしまうか、死んでしまうことを無意識に感じている。だから何もしないのだ。かわりに俊一は、ジャズメンらしく、『レフト・アローン』の演奏で、その世界に対する、疑問や怒りを表現している。このあたりの演奏の変化は、俊一を気に入っている滝川が劇中でしきりに聞いてくるので、一応、重要部分であることは暗に示唆されてはいる。 そうすると、終盤の滝川が単独で、関東連合総長(丹波哲郎)を襲撃するあたりのシーンも納得が行く。このシーンは、両サイドを警察の機動隊と関東連合の組員が囲んでいるのに、誰も止めに入らないのだ。雰囲気の良さだけで押し切っているシーンで、普通に観ればツッコミ所でしかないが、これを俊一が想像した襲撃シーンだと仮定すれば、それはそれで納得がいく。 そうすれば全体の内容が、シーン的な雰囲気の良さばかりに重点を置いた、行き当たりばったりなのも多くの部分で許せるはず。俊一がひょんな事から覗いてしまった異世界の一部シーンを切り取っているだけなのだから、到底人間には理解不能なのだ。逆に100分間、キャバレーというありふれた環境で、オシャレで残酷な空気感しか出さずに押し切ってしまうこの作品の、妙な魅力に気づくことだろう。 とはいっても、これは個人的に同作の監督である角川春樹氏の世界観がそこまで嫌いではないので楽しめる方法だということには触れておく。もちろん角川氏は、本業は映画監督ではない。どちらかというと、『シベリア超特急』を観る時のようなノリが必要かもしれない。他の観方としては豪華キャストがほぼカメオ出演のように登場しているシーンも多いので「ウォーリーを探せ」みたいな要領で楽しむのもありかなあ…。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
-
その他 2016年09月09日 17時00分
電子レンジで簡単!「なすのディップ」でむくみ解消!
今回ご紹介する簡単おつまみは、「なすのディップ」です。電子レンジで柔らかくしたなすをレモンジュースとオリーブオイル、塩で味付けした、中東では定番のおつまみです。なすに含まれるカリウムには利尿作用があるため、むくみの解消にも役立ちます。ピタパンやバゲット、キュウリなどの野菜をディップしてお召し上がりください。なすのコクが存分に楽しめる一品です。【材料 1人分】なす 2本オリーブオイル 大さじ1.5レモンジュース 小さじ1/2塩 適量お好みのパンや野菜(ディップ用) 適量 1.なすはヘタを切り落として、縦半分に切る。オリーブオイル大さじ1をなすにまんべんなく塗り、耐熱皿に入れラップをする。電子レンジで5分加熱する。 2.なすの粗熱がとれたら、スプーンでなすの身をすくって、すり鉢に入れる。オリーブオイル大さじ1/2とレモンジュース小さじ1/2を加え、ディップ状になるようにすりつぶし、塩で味を調える。 3.なすのディップを器に盛って、オリーブオイル(分量外)を回しかける。お好みのパンや野菜をディップしてお召し上がりください。 残ったなすの皮を細かく切って、ディップに加えると食感の違いが楽しめます!【オダーナルみさ】
-
その他 2016年09月09日 14時00分
LiLICoオススメ「肉食シネマ」 人間模様が交錯する場所、団地 『アスファルト』
お仕事お疲れ様です。毎日暑いですね。外回りや野外での仕事の方、本当に尊敬します。私は夏になると究極の面倒くさがり屋に変身し、スーパーに行っても、2階に上がることさえ億劫になる。そのせいで食生活が完全に傾き、そして余計にバテるという悪循環の日々。皆さんもこういう暑い日が続くときは、映画館かプロレス会場でぜひ涼んでくださいね。 映画といえば最近、ちょっぴり不思議な雰囲気を醸し出す作品に出会いました。好みは分かれるでしょうけど、心に残る何かを確実にゲットできるはずです。 『アスファルト』は『歌え!ジャニス★ジョプリンのように』で長編監督デビューしたサミュエル・ベンシェトリ監督の作品。出演はイザベル・ユペール、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』のマイケル・ピットと、演技ではしっかりと魅了してくれる皆さん。 冒頭、アパートの集会でエレベーターを直すかどうかを決めている。みんな“直してほしい”で同意すると思いきや、2階に住んでる男性は、階段を使ってるから関係ないと主張。こういうところはまるでコメディのよう。想像通り、この男性は怪我をし、車いすを使うハメに。最初はクスクス笑いで楽しませてくれます。 そう、この作品の舞台は団地。最近、日本でも団地を舞台にした映画が数本ありましたが、舞台がフランスの郊外となれば、またちょっと違う(?)、でもどこか同じ空気も感じます。 この団地に住む孤独な主人公が出会う人々とのやりとりを、そっとこっちが見守ってる感覚。怪我をしたさえない中年男性、夜勤務の看護師、母親が留守がちなティーンエイジャー、落ちぶれた女優、不時着したNASAの宇宙飛行士、服役中の息子を待つ移民の女性という、つながりのない人々。でも、生きていればいろんな奇跡があります。 こちらは、ただ単に見ていたい、邪魔したくはなく、嘘をついてるって気がついても…と、そんな気にさせてくれる。でも、たまに背中を押して勇気を出して、と言いたいことも。自分だったらどんな行動をするのか、こんな出会いがあったら…と考えさせてもくれます。 出会いはどんな時に来るかまったく分からないですよね。うまくいっても、いかなくても、その出来事は人生の1ページに刻まれ、そして自分の人生のストーリーの一部になります。改めて人生の楽しさとありがたさを考えました。画像提供元:(C)2015 La Camera Deluxe - Maje Productions - Single Man Productions - Jack Stern Productions - Emotions Films UK - Movie Pictures - Film Factory■『アスファルト』監督・脚本/サミュエル・ベンシェトリ 出演/イザベル・ユペール、ヴァレリア・ブルーニ・テデスキ、マイケル・ピット、ジュール・ベンシェトリ、ギュスタヴ・ケルヴァン、タサディット・マンディ 配給/ミモザ・フィルムズ 9月3日(土)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ(モーニングショー)、シネ・リーブル池袋ほか全国順次公開。■フランス郊外にある寂れた団地。そこに、車いす生活を送るサエない中年男と何やら訳がありそうな夜勤の看護師。母親が留守がちで留守番することが多い少年と、その隣に引っ越してきた落ちぶれた女優。不時着したNASAの宇宙飛行士と服役中の息子を持つアルジェリア系移民の女性。たまたま団地に集まった孤独を抱えた6人の男女に、予期せぬ出会いと奇跡が訪れる。LiLiCo:映画コメンテーター。ストックホルム出身、スウェーデン人の父と日本人の母を持つ。18歳で来日、1989年から芸能活動をスタート。TBS「大様のブランチ」「水曜プレミア」、CX「ノンストップ」などにレギュラー出演。ほかにもラジオ、トークショー、声優などマルチに活躍中。
-
-
その他 2016年09月05日 14時00分
やくみつるの「シネマ小言主義」 「不老不死」は、人類の夢 『セルフレス/覚醒した記憶』
いわゆる“よみがえりもの”映画。不老不死は万国共通のテーマで、この作品のような大富豪、人生の成功者であれば尚のこと、渇望してやまない最大の命題でしょう。というわけで、本作のストーリー自体は興味深いものとなっています。 しかし映画となると、シーンのつなぎ方が断片的すぎて、スッと頭に入ってきません。自分の理解は、果たして合っているのか不安になってしまいます。なので、事前にパンフレットを読んで大筋を掴んでおくか、あるいはパートナーと一緒に見て、後で答え合わせをすることをお勧めします。 さて、この作品では、「余命宣告された人間が、新しい肉体に自分の脳を移植して生き続ける」ことを「脱皮」と読んでいます。 この「脱皮」、あながち荒唐無稽なことではなく、クローン羊のドリーからiPS細胞へ、科学技術の流れは確実にその方向に進んでいるように感じます。100年、または200年したら、こういう作為的な輪廻転生も空想の世界ではなくなっているかもしれません。 本作の主人公のように68歳で末期がんになっても、こんな最強イケメンに脳を転送してもらったら怖いものなし、ヤリたい放題…を夢見るのも楽しいものです。 そんな誰しもが持つ夢をくすぐる発想はよしとして、いつの間にか組織と戦うハメになって、やたらと長いカーチェイスにはいささか辟易。まるでインド映画のダンスシーンのように、アクションを入れないとハリウッドプロデューサーは許さないんでしょうか。 とはいえ、このところ永六輔さん、大橋巨泉さん、千代の富士と、昭和の巨星が次々と亡くなって、この映画で「記憶と生死」の関係を考えるきっかけになったことは確かです。 松山千春が「(大親友だった千代の富士の)ご冥福は祈らん。(自分の脳の中では)お前は生き続けている」といった主旨のコメントをしていましたが、記憶があれば心の中で生きているといっていい。だから、風化してしまった時が本当の死を迎える時と言えるのかもしれません。 かつて森繁久彌が自分より若い人が死ぬたびにコメントを求められて辛そうでしたが、その役回りが今は黒柳徹子や中村メイコになっています。見送るばかりも、キツいでしょうね。 人間誰しも平等に、抗いがたい死。遠い将来、この映画のような「脱皮人間」があふれるようになったら…。「あなた何度目?」と挨拶が交わされる映画を、大コケしたSFコメディー映画『ギャラクシー街道』のリベンジとして、三谷幸喜に撮っていただければ…。画像提供元:(C)2015 Focus Features LLC, and Shedding Distribution,■『セルフレス/覚醒した記憶』監督/ターセム・シン 出演/ライアン・レイノルズ、ベン・キングズレー、マシュー・グード、ナタリー・マルティネス、ミシェル・ドッカリー他 配給/キノフィルムズ 9月1日(木)より、TOHOシネマズ シャンテ他全国ロードショー。■余命半年と宣告された大富豪の建築家ダミアン・ヘイルは、自分の運命に絶望していた。そんな彼に天才科学者のオルブライトが提案したのは、遺伝子操作で作った肉体へ頭脳を転送することだった。莫大な料金と引き換えに新しい肉体を手に入れたダミアン。しかし、それは遺伝子操作で作られたものではなく、妻子ある特殊部隊の軍人マークの肉体だった。真実を知ったダミアンは秘密組織に命を狙われることとなる。やくみつる:漫画家。新聞・雑誌に数多くの連載を持つ他、TV等のコメンテーターとしてもマルチに活躍。『情報ライブ ミヤネ屋」(日本テレビ系)、『みんなのニュース』(フジテレビ系)レギュラー出演中。
-
その他 2016年09月04日 12時00分
【コンピューターゲームの20世紀 69】かつて『Wiz』と共に青春時代を送った親父ゲーマーに贈る 『Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord』 <前編>
『Wizardry』(『ウィザードリィ』)は『Ultima』(『ウルティマ』)と並ぶコンピューターRPG黎明期の傑作。この2作品によって同ジャンルのゲーム性が確立され、広まっていくことになる。ただ、特に日本においてはこれらの作品の影響があまりに多大であり、RPGというゲームは以降20年以上にわたってその呪縛から逃れられずにいた。 RPG(テーブルトークRPG)というゲームは、1970年代前半から存在し、元々はコンピューターを使用せずにゲームマスターと呼ばれるシナリオ&ルールを把握した人間によりゲームが仕切られていた。ゲーム自体はこのゲームマスターとプレイヤーの会話によって進められ、戦闘や罠などの判定にはダイスが用いられる。コンピューターRPGはそのゲームマスターの役目をコンピューターに任せることによって、プレイヤーが1人でRPGをプレイできるようにしたもの。その気軽さ(当時のPCは恐ろしく高価であったが)により、RPGというゲームを一気にメジャーな存在に押し上げた。そのきっかけとなったのが前述の2作であるのだが、今回は初代『Wizardry』(『Wiz』)に絞って話を進めさせていただく。 『Wiz』シリーズの初代(『Wizardry #1 Proving Grounds of the Mad Overlord』)は81年9月にApple II用のゲームとして発売された。その制作者はロバート・ウッドヘッドとアンドリュー・グリーンバーグの2人。彼らは大学在学中に本作を作り上げたのだが、基本的なコンセプトは前述のとおりテーブルトークRPGのコンピューター化である。ただし、当時のコンピューターは性能が低く、容量にもかなり制限があった。そのため、開発にはかなりの試行錯誤があったようだが、学生ながらゲーム史に名を残す偉大な作品を作り上げたのは見事しか言いようがない。 ちなみにゲームのシステムやシナリオはロバートが、プログラミングはアンドリューが担当している。また、余談だが本作のキャラの職業・アイテム・敵などに和風のものが多いのはロバートの趣味で、彼は後に日本の映像ソフトの輸入会社を設立。日本人と結婚し6年間ほど滞在していた。 本作はシナリオ面は限りなく薄い代わりに、戦闘やアイテム面には相当な力が入れられている。これには理由があり、シナリオは単に容量の問題から削ぎ落とされたのだが、戦闘に関しては度重なるテストプレイから神がかったバランスになったという経緯がある。当時、制作者2人は大学の寮に住んでおり、そこで友人達が夜な夜な彼らの部屋にやってきては『Wiz』のベータ版をプレイ。これにより細かなバランス修正がなされ、発売から35年が経過した現在プレイしても面白いと感じさせる作品が出来上がったのである。ちなみにそのテストプレイヤー(というか大学の友人)の中には、序盤の経験値稼ぎのお供としてお世話になるモンスター「MURPHY'S GHOST」の元ネタであるポール・マーフィーもいた。 本作には武器防具を含め101種類ものアイテムが存在する。中には「MURAMASA BLADE」(Apple II版ではMURASAMA BLADE)や「LORDS GARB」「SHURIKEN」など本作を代表するアイテム(日本ではこの3つを三種の神器と呼んだりもする)も存在し、当時のマニアにとってこれらは垂涎の的であった。アメリカでは本作は主にクリア優先でプレイされていたが、日本ではアイテムの収集を目的とするプレイヤーが多数存在し、とっくにクリア可能になったキャラを引き連れ、夜な夜なアイテムを漁る姿が多数見受けられたのだ。この日米のプレイスタイルの違いは続編で大きな問題となり、初代のキャラをレベルごと持ち越せるというシステムが波紋を呼んだ。というのも制作者は初代でのプレイヤーのクリア平均レベルをマスターレベルと呼ばれるレベル13に想定しており、続編をそのレベルから始まるバランスで制作した。アメリカではそれで良かったのだが、日本では前述のようにアイテム探しを続けた熱心なプレイヤーのキャラのレベルが想定外に高くなっており、そのレベルを引き継いで始めた続編はバランスが崩壊してしまっていたのだ。 アイテムに関してもう少し話を続けさせていただく。当時はレアアイテムの入手法則は明らかにされておらず、ひたすら最深部である10階に潜ってはワープゾーンで1階に帰還することが繰り返されていた。特に前述の3種の神器や「RING OF HEALING」などが特に入手しにくく、またその効果が優れていることから、プレイヤーはその入手に躍起になっていた。しかし、近年になってそのシステムが解析されると、意外なほど単純であることが判明した。 アイテムには0〜100までの番号が振られており、このうち80〜93のアイテムがいわゆるレアアイテムに相当し、それを落とす可能性のある敵が16種類存在する。詳しくはドロップ率5%の敵が10種、10%の敵が6種存在し、これらの敵を倒した場合のみレアアイテムのドロップ判定があり、14種類のレアアイテムのうちどれがドロップされるかはランダムかつ同率である。実は「RING PRO UNDEAD」や「BREAST PLATE +3」も「MURAMASA BLADE」と同格のアイテムだったのだ。また、もしも宝箱を開けた際に3個目のアイテムが表示されたら、それはレアアイテム確定である(筆者の経験上)。 これらのシステムは知らなくてもかまわないものだが、もしもこの記事を見て久しぶりに初代『Wiz』と戯れてみようかと思い立った方がいたならば是非参考にしてほしい。かつてアイテム入手時に「WEAPON」と表示された時の興奮がよみがえるかもしれない。(須藤浩章)次回へ続く■DATA発売日…1981年メーカー…Sir-Techハード…PC他多数ジャンル…ロールプレイング※アイテム名などは基本的にApple II版に準拠しています。(C) 1979-1985 BY ANDREW GREENBERG, INC., AND ROBERT WOODHEAD, INC.
-
-
その他 2016年09月03日 15時18分
【不朽の名作】あのバブル時代でなければ出来ない作品自体が長大なCM「彼女が水着にきがえたら」
アニメ『あまんちゅ』が放送中ということで、今回は、スキューバダイビングつながりで、1989年公開の『彼女が水着にきがえたら』を紹介する。 同作はバブル時代の真っ只中にウインタースポーツの“バブル的”な楽しみ方をアピールし、好評を博した87年公開の『私をスキーに連れてって』の原作を担当した、ホイチョイ・プロダクションズ2作目の原作映画作品だ。前作のテーマがウインタースポーツだったが、同作はうってかわり夏が舞台。作品の構成は前作と同じく、バブリーな空気がそこかしこに漂う作品だ。というより、マリンスポーツということで前作よりさらに豪華主義で、おそらく当時でも浮世離れしていると感じるほどだろう。 ストーリーはあってないようなもの。それは前作でも変わらないのだが、ただお気楽に遊んでいればいいのに、この作品では、お宝を積んで墜落した輸送機を相模湾で探すという、トレジャーハンティング要素や、お宝をつけ狙う中国マフィアっぽい組織などが出てくるので、さらにガチャガチャしたものになっている。おかけで、肝心のスキューバダイビング要素は薄くなりがち。というよりスキューバの専門的な話なんかは最初の数分しか細かく出ない。あとはただ潜っているだけで、特に説明などない。むしろ地上のシーンや海上のシーンの方がはるかに目立っており、果たしてスキューバをメインテーマにする必要はあったのだろうか? 色々な意味で中途半端になっている作品だ。 メインキャストは原田知世がヒロインポジションの田中真理子、織田裕二がエスコート役の主人公格である吉岡文男を演じているが、前記したように、恋愛もサスペンスも、お気楽遊びの要素も全て中途半端なので、全くキャラの印象が残らない。谷啓演じる大塚や伊武雅刀演じる山口の方が目立つほどだ。 アクションに関しては、邦画では水上で何かをするということがそもそも少ないので、新鮮には映るかもしれない。しかし、お気楽作品なのでやっぱり、中国マフィアとの水上チェイスシーンはかなり違和感がある。しかも相手は銃撃してくるし、主人公側も大塚が捕鯨用のモリを相手の船舶に発射するなど、もうめちゃくちゃだ。いや、こんな暴れたら普通なら海上保安庁くるだろこれ。 正直、キャラもストーリー進行もスカスカで、話しの運びも意味不明な部分が多い。だが、ストーリーはどんなものか思い出せないが、「ああ水中スクーターがこれでもかと出てくるあれ」とか「水上バイクがやたら出てくるやつ」とか言った具合に、強く視覚的な印象に残るシーンというのは多い。この要素だけを見ると、この作品はよく出来ていると言ってもいいかもしれない。作品の狙いとしても、間違ってはいない。なぜなら、この作品全体が巨大なCMとも言えるからだ。 「プロダクトプレイスメント」という広告手法がある。映画やテレビドラマの劇中において、役者の所有物や背景に実在する、商品名・企業名を登場させ宣伝するという方法だ。最近の作品でも主人公が特定の商品ばかり使っていたり、一種類の飲み物ばかり愛飲しているケースがあると思うが、それらはこの広告手法が取られている場合が多い。同作はそのプロダクトプレイスメントがかなり露骨にされている作品だ。劇中に登場するジェットスキー、水中スクーターなどの乗り物から、登場人物の持ち物に至るまで、全て広告。時に背景にまでこれでもかと商品名が映し出される。その登場頻度は2〜3分に1回のペースと言っても言い過ぎではないだろう。仮にこの登場頻度でアクション作品や、サスペンス作品に使われていたら目障りなことこの上ないが、この作品は物欲あふれるバブル期を象徴するような作品なので、自然とそれが許せてしまう。 バブル期には、とにかく金をかけた雰囲気だけで、意味不明なCMというのが結構あったが、同作は劇中全般にわたってそういう手法をやっている。劇中歌として流れるサザンオールスターズの曲もその気分をより煽る。特に劇中に頻繁に登場している水上バイクでのチェイスシーンなど、最後に商品名が出てもおかしくないくらいCM感が強く、水上バイクを「どうだ、格好いいだろ!」と言わんばかりに見せている。冒頭、なんの脈絡もなく民間用ヘリコプターの「ロビンソン R22」に乗って、田中美佐子演じる高橋裕子が登場するシーンもかなり派手で宣伝効果としてはバッチリだろう。当時はヘリをホイホイ買えた人がどれくらいいたかは知らないが。 レジャー用の乗り物だけではなく、主要登場人物が乗る乗用車もねっとりと、必ずメーカーのロゴが映し出される。他にもショルダーホン(当時の携帯電話)や携帯テレビなど、最新アイテムの数々が登場し「買わないと置いて行かれるぞ!」と脅迫するかのようにアピールされる。 この作品ではバブル時代の模範的な“イケてる”生活の風景を映しているという前提があるので、多量の商品広告が違和感なく、イケてるアイテムの描写として、すんなりと入ってくる。今となっては劇中のような浮かれっぷりは別世界の出来事のようだ。もはや時代劇を観ているような気分。作品内容的にはかなり微妙な部類だが、広告映画としてかなりの傑作と言っていいだろう。あの空気感は、おそらくあの時代でなければ出来ない。今では、当時を知る上で貴重な一作ではある。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
-
その他 2016年09月02日 15時00分
パクチーの香りが食欲をそそる!「パクチーと納豆のピリ辛丼」
好き嫌いがはっきり分かれるパクチー。一度好きになるとあの独特の香りと味がやみつきになってしまいますよね。パクチーに含まれる香り成分は消化を促進し、腸内環境を整えてくれる効果があります。今回は、そんなパクチーと納豆を合わせた簡単おつまみレシピをご紹介します。スッキリとした味わいの日本酒やジンがよく合いますよ。【材料 1人分】納豆 1パックパクチー 1/8束きゅうり 1/4本ねぎのみじん切り 大さじ1/2ナンプラー 小さじ1/2コチュジャン 小さじ1/2みりん 小さじ1ご飯 1膳卵黄 1個 1.パクチーは細かく、刻み、きゅうりは5ミリ角のみじん切りにする。 2.ボールに納豆、パクチー、きゅうり、ねぎ、調味料を加えて混ぜ合わせ、味を調える。 3.温かいご飯に2と卵黄をのせて出来上がり! パクチーは痛むのが早いので食べる直前に刻みましょう。【オダーナルみさ】
-
その他 2016年08月30日 10時41分
航空自衛隊松島基地、入場者限定で開催
東日本大震災で被災した航空自衛隊松島基地(宮城県東松島市)で28日、復興感謝イベントが開かれ、抽選で選ばれた約1万人のファンが訪れ、ブルーインパルスの曲技飛行に見入っていた。
-
その他 2016年08月27日 16時02分
ネバネバパワーで残暑をのりきれ!「山形だし風オクラ納豆」
まだまだ暑いこの時期、食欲もなくなりがちですよね。そんな時は、ネバネバ食材でスタミナを取り戻しましょう! 今回ご紹介するレシピは、夏野菜をさっぱりおいしくいただける「山形だし風」の和え物です。オクラに含まれるビタミンB1は夏バテ予防に役立ちます。また、オクラは納豆同様、食物繊維も豊富に含まれているので便秘解消にも効果的です! 白いご飯がすすむ、ヘルシーな一品です!【材料 4人分】オクラ 3本なす 1本きゅうり 1/2本 納豆 1/2パックねぎのみじん切り 大さじ1しそのせん切り 2枚麺つゆ(3倍濃縮) 大さじ2 1.オクラはさっと塩ゆでする。オクラ、なす、きゅうりは5mm角に切る。ナスはアクを抜くために水にさらす。 2.ボールに1の野菜、納豆、ねぎ、しそ、麺つゆ、水大さじ3を加え、箸でよくかき混ぜる。冷蔵庫で30分ほど冷やして出来上がり! ホカホカの白いご飯にかけてお召し上がりください。 お好みでごま油を加えるのも、コクが出ておすすめです!【オダーナルみさ】
-
-
その他 2016年08月27日 15時00分
【不朽の名作】伝説のハンガーヌンチャクが誕生した武田鉄矢主演作「刑事物語」
おそらく、現在30代後半から40代の人間ならばマネしたことがあるのではないだろうか? 今回紹介するのはあの「ハンガーヌンチャク」が初登場した作品、1982年公開の『刑事物語』だ。 同作は、1982年から87年まで全5作公開したシリーズ作品の第1作目となる。特徴は武田鉄矢が主演・原作・脚本(原作・脚本は武田のペンネームである片山蒼名義)を担当したセルフプロデュース作品だというところにある。 その影響で、シナリオに関しても武田の考える道徳観・価値観というものが随所に盛り込まれており、人によっては鼻につく展開かもしれない。武田そのものがキャラに合うか否かで、この作品の評価は大きく分かれる。どこを切っても武田鉄矢感満載。ところどころ金八先生かよと思うほどに凄まじく説教臭い。あと、押し付けがましいまでの感動を誘う展開も、あざとくて耐えられない人には耐えられないだろう。特に同作は、シリーズの中でも最も人を選ぶ作品といっていい。 なおこのシリーズは、2作目である『刑事物語2 りんごの詩』の評価が非常に高い。この作品ではエンタメの部分をかなり意識した作りとなっており、人情パートとアクションのバランスがかなり良くなっている。しかし、同作はテーマ的にも、現在で言うソープ嬢や聴覚障害など、扱いの難しいネタを主題に置くなど、かなり攻めた内容だ。その影響か、刑事モノドラマの人情系、アクション系両方のいいとこ取りをしようとしているが、テーマに重きを置きすぎたことで、ストーリー展開も雑な部分が多く、描写不足もあり、人情面、アクション面ともに中途半端なものとなっている。 ストーリーは、武田演じる刑事の片山元が異動先の静岡県沼津市で、管内の連続女性殺人事件を引き起こしたと思われる、売春組織の正体を暴き成敗するというもの。片山刑事の性格としては、普段はボケっとしていて刑事に見えないが、一度正義の心に火がつくと、自身の得意技である「蟷螂(とうろう)拳」を駆使して相手をやりすぎと思われるほどバタバタとなぎ倒してしまうという、三枚目的な役付けとなっている。優しい語り口の時と、怒りの言葉の高低差が凄まじく、このあたり武田の主演で長寿シリーズとなった『金八先生』などによく似ている。風貌は若い頃のジャッキー・チェンっぽい。アクションシーンも蟷螂拳が主体なので、余計そう見えてしまう。でもこの作品、ジャッキーの『ポリスストーリー』より前の作品なのだ。意外! 人情面、アクション面ともに中途半端とはいったが、全体的な流れとしては、破綻はしていないので、特に強く関係性などを気にしなければテンポ良く観れる作品ではある。パート2が出来すぎているので、比べてしまうというだけで。ギャグパート扱いとして、高倉健や西田敏行のカメオ出演もあり、これがまた笑える。作中の価値観が受け入れられるかによるが、バカ正直な熱い男の主人公が活躍するという、最近の創作物ではあまり見なくなった展開も、今だからこそ好感が持てるかもしれない。 アクションシーンに関しては、かなり良い。拳法家の松田隆智から習ったという蟷螂拳がかなり活かされており、投げ技に関しては武田が元々得意としていた柔道の動きが盛り込まれているので、かなりの迫力だ。殺陣に関してはカンフー映画や特撮作品などに比べると若干遅めなのだが、一撃が重そうな感じがかなり出ている。現在の武田しか知らない人は驚くことだろう。シリーズ1作目ということで、コメディー要素も強いハンガーヌンチャクの尺が少ないのは残念だが、それでもかなり観ていて楽しいシーンには仕上がっている。 そしてこの作品の魅力の大きな部分はラストシーンにある。シリーズ通して、マドンナポジションの女性を守りきってクライマックスとなるのだが、毎回様々な理由で、マドンナとはくっつかずに終わってしまう。第1作目では、異動になる前の福岡のパートで、片山が特殊浴場のガサ入れに参加した際に保護した聴覚障害者の風俗嬢・三沢ひさ子(有賀久代)がその役どころ。身寄りがないということで、沼津で同棲までしていたのに、最後には、同じ聴覚障害者である村上努(田中邦衛)の元に行ってしまう。海岸に行き3人で話しあうのだが、武田と田中で泣き演技合戦をしているのではと思うほど、両者ぐしゃぐしゃな表情が印象的だ。正直いって狙いすぎ。しかし、小難しい心理描写を超越した、妙な説得力がある。このあたり主人公が熱血漢だから良い雰囲気になるのだろう。東宝は松竹の『男はつらいよ』シリーズを強く意識して、同作のシリーズ化を狙っていたそうだが、『男はつらいよ』とはまた違った別れの切なさがある。 そして、三沢と村上の気持ちを理解して2人に背中を見せ、片山が去る時に流れる吉田拓郎の『唇をかみしめて』。この曲の入り方が絶妙で、熱い男が見せる哀愁が感じられ、それまでの雑とも思える話の運びや、全体的に感動させようと狙いすぎな展開が、全て許せてしまう。凄くいい作品とは言い切れない部分はあるが、観て良かったと強く感じさせてくれる作品ではあるだろう。何度も言うが、作品の強烈な“武田鉄矢感”をある程度許容できればという条件つきではあるが。(斎藤雅道=毎週土曜日に掲載)
-
その他
異色の声優・上坂すみれがアーティストデビュー! ファンに革命的決起を呼びかける
2013年02月12日 11時45分
-
その他
ワンダーフェスティバルに大きな変化あり!?
2013年02月11日 17時59分
-
その他
ワンフェスにシンデレラガールズが登場
2013年02月11日 17時30分
-
その他
本好きオヤジの幸せ本棚(40)
2013年02月11日 12時00分
-
その他
これまで財務内容を明らかにしなかったジャニーズグループ全体の売り上げ推察
2013年02月10日 12時00分
-
その他
スポンサー・花王がバラエティーへの変更申し入れで日曜夜9時ドラマ消滅?
2013年02月09日 12時00分
-
その他
アニメ「キングゲイナー」BDボックス3.22発売!富野監督「あれがロボットものか!?」
2013年02月08日 17時00分
-
その他
【声優の履歴書】第三回 事務所の先輩は宮崎あおい。アイドルグループ『いもうと』出身の小松未可子
2013年02月07日 15時30分
-
その他
龍が如く5 Webラジオ番組が復活
2013年02月07日 15時30分
-
その他
11人組セクシーユニット「predia」、アニメ『ノ・ゾ・キ・ア・ナ』で主題歌に初挑戦!
2013年02月06日 15時30分
-
その他
さらば加齢臭! 女に好かれる匂い[柔軟剤の香り]ベスト10(2)
2013年02月06日 12時00分
-
その他
さらば加齢臭! 女に好かれる匂い[柔軟剤の香り]ベスト10(1)
2013年02月05日 12時00分
-
その他
W杯前から盛り上がる地元美女買春
2013年02月05日 12時00分
-
その他
自分に合ったスタイルを! 身体に負担をかけない冬の「快適入浴法」伝授(2)
2013年02月04日 12時00分
-
その他
自分に合ったスタイルを! 身体に負担をかけない冬の「快適入浴法」伝授(1)
2013年02月03日 12時00分
-
その他
本好きオヤジの幸せ本棚(39)
2013年02月03日 12時00分
-
その他
専門医に聞け! Q&A 胸が詰まったような症状の原因
2013年02月02日 13時13分
-
その他
アベノミクスのおかげで!? コンパニオン過激度上昇
2013年02月02日 13時10分
-
その他
【声優の履歴書】第2回 ドラマ『非公認戦隊アキバレンジャー』にも出演! “かわいすぎる声優”内田真礼
2013年01月31日 15時30分
特集
-
少年隊・錦織、東山ジャニーズ新社長就任に意味深投稿? 植草とのYouTubeもストップ、現在の活動は
芸能ネタ
2023年09月18日 12時00分
-
ジャニーズ最大のタブー? 嵐メンバー4人と“男女の仲”報道、セクシー女優の死【芸能界、別れた二人の真相】
芸能ネタ
2023年09月17日 12時00分
-
-
Snow Man向井、ジャニー氏お小遣い秘話が拡散? グループ不仲説の真相は<実は不仲?【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月16日 12時00分
-
一転しジャニーズ契約継続なし、モス広告Snow Manの顔を紙で隠した画像が拡散「イジメ」「涙出てきた」ファン怒り
芸能ニュース
2023年09月13日 18時00分
-
株上げた井ノ原快彦、年下に嫌われていた? 森田剛から「嫌い」緊張関係続く<芸能界【犬猿の仲】の有名人>
芸能ネタ
2023年09月10日 17時00分