決起集会ということだけで詳細は伏せられていた本イベント。会場では正式に、4月24日発売のTVアニメ『波打際のむろみさん』のオープニング主題歌、『七つの海よりキミの海』でスターチャイルドレコードよりアーティストデビューすると発表され、その直後、上坂が楽曲をライブで披露すると場内は一気にヒートアップ。観客がロシア語で万歳にあたる言葉で、「ウラー!」と一斉に叫び、熱狂に包まれた。
楽曲披露終了後、数分間にわたり上坂から拡声器による演説が行われ、自身が興味があり研究しているというソ連の政治演説風に、「親愛なる同志諸君。私は諸君に呼びかける、ブロードウェイ主義的革命の前進を」と語り、今後の歌手活動方針として、生産・団結・反抑圧をスローガンとして掲げ、上坂とファンで作る組織、『革命的ブロードウェイ主義者同盟』の発足を宣言した。
演説後会場では、これから作る同盟グッズの話になり、上坂自身が考えた、ヘルメット、ゲバ棒風サイリュウム、ガスマスク、オリジナル戦車、プロパガンダ風プロモーションポスターなどの、革命的精神にあふれたグッズ案をプレゼン。生配信を視聴していたニコニコ動画ユーザーに向けて、グッズ化に賛成か反対かの決議が行われ、全てのグッズ案が80%以上賛成という支持が集まった。会場からもマント、腕章、勲章など追加作成への声が出るなど賑わい、同盟のポーズを決めるという話になると、自身が声を当てたアニメキャラクター、凸守早苗の真似をして観客から「カワイイ!」といわれ赤面する場面もあった。
イベント終了後の囲み取材では、曲を初めて聞いた時の感想を、「キター! って感じでした。急にメタルっぽくなるところに引きこまれまして、普通に曲として聴くのも歌うのも楽しいなと思って。分かりそうで分からない不可解な感じが、私の精神にも合っている感じがしました」とコメント。どうしてソビエト連邦の文化に興味をもったのかという質問には、「平成生まれの私にはソ連のような国はある意味ファンタジーのように感じたんです」と答えた。ちなみに歌手活動で共演してみたい人は、声優・歌手で最近はプロデューサー活動もする桃井はることのことで、「曲を書いてもらったり、一緒のステージで歌ってみたいです」と夢を語った。
今後の革命的ブロードウェイ主義者同盟の集会は、4月28日に原宿アストロホール、4月29日には東京キネマ倶楽部にて行われることが決定している。(斎藤雅道)