レジャー
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レジャー 2009年11月18日 15時00分
マイルCS(GI、京都芝1600メートル、22日) カンパニー 引退の花道飾る
衰え知らずのパワーで最後も決める。今週は秋の最強マイラー決定戦「第26回マイルCS」(GI、芝1600メートル、22日)が京都競馬場で行われる。主役は天皇賞・秋で史上初の8歳馬の優勝を飾ったカンパニー。この一戦が引退レースとなるが、今朝(18日)の最終追い切りでも年齢を感じさせない元気いっぱいの動きで、万全の仕上がりをアピールした。デビューして5年10カ月。数多くの名勝負を演じてきた“老雄”のラストランに注目だ。 前走の天皇賞・秋で悲願のGI制覇を達成したカンパニー。2004年の7月(ラジオたんぱ賞2着)から5年以上にもおよぶ連続重賞出走数は実に30レース。太く、そして長く…毎年、きっちりと勝ち星を積み上げてここまで11勝。年を重ねれば重ねるほど、円熟味が増してきた。そんな輝かしい実績とともに、8歳馬がいよいよターフに別れを告げる。 「これだけ長く重賞戦線で活躍してくれたんだから厩舎への貢献度はすごく高い。よく頑張ってくれた」と音無調教師も感慨深げだ。 GIを勝って4、5歳で引退。そんな時流の中でつかんだ天皇賞でのタイトル。高齢馬でもまだまだやれる。そんな熱いメッセージがこもったような初GI制覇だった。 「何より天皇賞を勝ったことでスタリオン(社台)もこの馬を評価してくれた。GIを取れたこととともに、種牡馬になれたのがうれしいね」 最終戦に向けて目イチの仕上げを施す。それが5年以上も苦楽をともにしてきた愛馬への最後の恩返しだ。12日に行われた1週前の追い切りでは坂路で800メートル55秒0、ラスト1F13秒5。間隔が詰まっているだけに、目いっぱいにはやられなかったが、動きはシャープ。馬体もふっくら見せており、締めくくりの戦いに向けて、最高の形でレースへ臨む。 「中2週だけど、きっちりケイコも積んで順調そのもの。強いてあげれば冬毛が気になる程度だね。あとはいうことないよ」 通常、GI馬に対して行われる引退式も、今回は一切ない。最後はウイナーズサークルでその雄姿を見せる。そんな思いで指揮官は挑む。 「これがラストランなので、ぜひファンの方にはこの馬の走りを見てほしい。その中でレース後の口取り式が引退式となれば最高だね」 天皇賞・秋の覇者は同年のマイルCSで2戦2勝。1990年のオグリキャップ(有馬記念)以来となる引退Vへ。8歳馬がこん身の走りで有終の美を飾る。 【最終追いVTR】中2週だが、加減することなく坂路(800メートル51秒8→38秒3→12秒8)でビッシリ追われた。脚取りも実に軽快で、最後までしっかりと伸びた。天皇賞Vの反動はおろか、馬体の張りは最高。まさに集大成をかけた究極の仕上がりといえる。
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レジャー 2009年11月18日 15時00分
マイルCS(GI、京都芝1600メートル、22日) 今年も関東馬がひと泡吹かせる アブソリュートが目イチの態勢
西高東低といわれて久しいが、マイルCSに限っては過去10年で関東馬が5勝と拮抗。東の切り札・アブソリュートが万全の態勢を整えている。 前哨戦の富士Sはハナ差と薄氷を踏む勝利だったが、「抜け出してから安心したのか、ソラを使っていた。それだけ余裕があったということ」と田中勝騎手。「(デビューした時から)期待していた馬が、ようやく本物になった。本番も楽しみ」と意欲満々に話していたのが印象的だった。 GI挑戦は今年の安田記念に続いて2度目。結果はウオッカの前に13着と敗れているが、「あのときに比べると状態は雲泥の差」とケイコ役の玉舎助手は強調する。 というのも、春はまだ体質が弱く、1度使うと疲れがたまり、回復に時間がかかったからだ。安田記念も休み明けのマイラーズC(5着)の疲れが抜け切っていなかったという。 変われば変わるもの。ひと夏を越して、まさに別馬のごとし。「体質が強化され、芯が強くなった。富士Sを使った後もすぐに回復したから、順調に乗り込みを消化できた。状態は文句ない」と玉舎助手。一方、宗像調教師も「大一番に向けて青写真通りきました。あとは輸送さえうまくこなしてくれれば」と仕上がりの良さに太鼓判を押した。 振り返れば、昨夏の新潟シリーズで500万条件を勝ったのをきっかけに、半年間で東京新聞杯を含め6戦4勝(全てマイル)、2、3着各1回と複勝率10割をマーク。底知れぬパワーを見せつけている。 遅ればせながら素質に体力が追いついたとなれば、もう怖いものはない。「不安より楽しみの方が大きいですね」。スタッフ全員が力コブをつくった。 【最終追いVTR】田中勝騎手がまたがり、坂路800メートル52秒1→37秒7→12秒5(馬なり)。3頭併せを最後尾から追いかけ、楽な手応えのままラスト1F付近で前2頭と合流。最後は鞍上が手綱を抑えた関係で1馬身遅れたが、動きは実にパワフルで気配は文句なしだ。
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レジャー 2009年11月17日 15時00分
マイルCS スズカコーズウェイが逆襲
今週は、秋のマイル王決定戦「第26回マイルCS」(GI、京都芝1600メートル、22日)が行われる。カンパニーをはじめ、有力馬が五指に余る混戦模様のなか、一発を狙うのがスズカコーズウェイだ。秋2戦は(6)(5)着に終わっているが、着実に状態はアップ。自慢の鬼脚が復活すれば、全馬まとめて面倒みてもおかしくない。 今春の京王杯SC、スズカコーズウェイはしびれるような切れ味を発揮し、ゴール前の大混戦を制した。それは同厩舎で同馬主だった2007年の高松宮記念の覇者スズカフェニックスをほうふつさせる末脚だった。 「直線で確実に差してくる点はよく似ている。まだ実績的には見劣りするけど、コーズウェイも同じようにGIでの活躍を見込んでいるんだ」。番頭格の込山助手も短距離戦線で一時代を築いたフェニックスに負けない期待を寄せる。 今回はその偉大な先輩に近づくチャンスだ。秋に入ってからはセントウルS6着→スワンS5着と結果を出せなかった。しかし、2走前はスプリント適性を見極めるための試走であり、前走は間隔があいた分の太め残り…敗因はハッキリしているだけに陣営にショックの色はない。 「セントウルSの結果を見てスプリンターズSへの挑戦は見送った。それもあって間隔が少しあいてしまったからね。前走は斤量面(58キロ)で厳しかったのもあったけど、それ以上に太めがこたえた」 そのスワンSから中2週。すぐに乗り込みを開始した今回は体もシャッキとしてきた。もちろん、ただ仕上げるだけではGIでは通用しない。普段以上に運動量を増やし、余分な肉を極限までそぎ落としたGI仕様だ。 ストイックにケイコを積んできた効果は1週前(13日)の追い切りにも如実に表れていた。栗東Wコースで6F80秒9、ラスト1Fは躍動感あふれるフットワークで12秒1を計時した。 「今度は馬体もきっちり絞れてくるはず。現状は千四がベストだけど、マイルでも切れ味が鈍るような面はないし、何より最高の状態で挑戦できるからね。春のような末脚を見せてくれると思う」 舞台は身上の切れ味をいかんなく発揮できる京都の外回り。反撃のおぜん立ては整った。
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レジャー 2009年11月17日 15時00分
マイルCS 急成長アブソリュート
前哨戦の富士Sを快勝したアブソリュートは東の“切り札”的な存在といえる。 GI初挑戦の安田記念は、ウオッカの前に13着と惨敗。厳しい洗礼を受けているが、あれから5カ月余り…当時とは別馬のようにたくましさを増した。 「春はまだ体質が弱く、1度使うと疲れがたまり回復するまで時間がかかった」と振り返る釘本調教厩務員。安田記念は休み明けのマイラーズC(5着)で14キロ減った体を回復させるのに苦心している段階で、万全といえる状態ではなかった。 ところが、ひと夏を越してひと皮むけた。「富士Sを使ったダメージは全然なかったですね。体質が強化され、シンが強くなったからでしょう」と釘本さんは頼もしそうに愛馬の体を撫でた。 富士Sは直線何度も進路をかえるロスに加えて、「抜け出してから安心したのか、フワフワしていました」と田中勝騎手。「でも、何とかしのいでくれましたよ」。薄氷を踏むハナ差の勝利に肝を冷やしたが、内容は着差以上に強かった。 1週前(11日)の追い切りは美浦ポリトラックで意欲的に3頭併せを敢行。終始抜群の手応えで5F67秒1→51秒6→37秒5→12秒6(併入)をマークした。 「使った後の回復が早いから、これだけやれるんです。状態は東京新聞杯を勝った時とは雲泥の差ですね」と玉舎助手はキッパリと言い切った。休み明けを1度使った効果は絶大でプラスアルファは計りしれない。 デビューから無傷の2連勝を飾ったのもつかの間、その後は足踏み状態が続いた。しかし、陣営は無理使いすることなく辛抱強く愛馬の成長を待った。そして、5歳秋を迎え、ついに素質に体力が追いついたのだ。 「もともと、期待の大きかった馬。今の充実ぶりなら不安より楽しみの方が大きいです」。釘本調厩員、玉舎助手、田中勝騎手の3人はそろって力こぶ。祖母はかつての1マイルの世界レコード保持者ダイナアクトレス。脈々と受け継がれる名マイラーの血を晩秋の淀で一気に爆発させるか。
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レジャー 2009年11月17日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿 レコード勝ちのアパパネは阪神JFの有力候補
ある近しい人が「京王杯2歳Sは、POGにとっては“おいしいGII”とも呼べるが、逆にここで勝てないと“後がないGII”にもなる」と言っていた。なるほど…朝日杯FSへのステップであることに間違いはないものの、1400メートルという距離設定を思うとクラシックには少し遠い。 勝者であるエイシンアポロンもデビュー戦から野路菊Sまでが1800メートル、マイルのデ杯2歳Sを2着しての1400メートル使い。この後の道は、クラシックというよりは、朝日杯とNHKマイルCに絞られたといっていいのかもしれない。 ただ、1秒近い馬場差がある稍重でスタート後の2F目に10秒8のラップを踏み、4Fが46秒6、5F通過が58秒3という忙しい流れを外から一気に強襲した内容は強かった。これも1400メートル通過1分21秒9だったタフなマイルのデ杯を使った経験があったからこそ。もちろん、パワー型Giant's Causeway産駒という血統も、粘りのある芝を克服した一因である。 1分22秒0という走破タイムもまずまず。脚質転換にも成功し、タフな東京をこなしたことで、朝日杯の有力候補の一頭に、名乗りを上げたことは間違いない。 日曜日は、芝は良馬場に回復。赤松賞では、アパパネが芝1600メートル1分34秒5のレコードを叩き出し、ブルーミングアレーを2馬身1/2突き放した。しかも、ラスト2F目のレースラップは10秒8。10月以降の東京開催で数字として、キチンと10秒台のラップが出たのは初めてだし、これなら堂々と胸を張って阪神JFへと西下できる。 ちなみにブルーミングアレーは、出し抜けを食らった感。ジワリとゴール前で差を詰めているところを見ると、一瞬のキレというよりは持続力のあるパワー型。キャリアや距離延長で、もうひと皮むける可能性を秘めている。 黄菊賞のダノンパッションは戦ってきた相手を考えれば、あの楽勝も当然。ただ、前開催の萩Sが芝1800メートル1分46秒7。スローの上がり勝負で時計の出にくい一戦だったとはいえ、クラシックまではどうだろう。 新馬戦は谷間といった感じで、4以上の評価をあげられる馬はいなかったが、東京マイルで上がり3F34秒0をマークしたディオーサ、重馬場で34秒2のアリゼオは次走に期待を抱かせる内容。 東京ダ1600メートルを1分38秒5で駆けたロンギングスターも、父ゴールドアリュールというよりは母の父サクラユタカオー譲りの栗毛。芝で大駆けがあるかもしれない。
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レジャー 2009年11月17日 15時00分
噂の騎士(ナイト)第31回『これってバブル?夢のタイ旅行(前編)』
まだ30代前半ってとこなのに、ずいぶん威勢のいいお金の使いっぷりにビックリよ。 キャバクラでドンペリをオーダーするお客でも珍しいけど、一晩で40万円近くも使ってくれるなんて、最近の景気から考えると神様のような客。 いったい何者? でも、ちょっとチビだけど、お金持ってたからすぐにサセちゃったの、でもその後がタイヘ〜ン。ちょっとさあ、自分のオンナだ、なんて勘違いしないでよね。こういうタイプって少し厄介者。でも、さすがにオンナを喜ばせるツボを抑えるのは特技みたいね。「今度おいしいタイ料理でも食べに行かない?」なんて、軽く言っておいて、次に会ったときに航空券を手渡されて、「気に入るか、判らなかったけど、結構いいホテルも予約したんだ」だって、何のこと言ってるの? この人は…ちょっと、潤子おねーちゃん、これがバブルって言うのかしら…とうとうヒトミにもラッキーな人生がやってきたってことね。 バンコク到着すると、お迎えの黒のCLSに乗り込みご満悦だけど、ますますこのオトコの素性が気になるの。何やってるのかしら? ま、普通の商売じゃないことは確かね。 さて、ホテルはペニンシュラのジュニアスイート、ああ、なんてゴージャスなの…「そろそろ晩ごはんでも行こうよ」って、スクンビットの『シーフードマーケット』へ。段々この人のことがホントに好きになりそう。 自分たちで選んだ食材をその場で瞬間調理、しかも美味。すこし猥雑な感じもするけど、なんてロマンチックな夜なの。すると、「ヒトミちゃん、実はお願いがあるんだけど?」え、なあに。「僕はこの後も仕事で滞在しなければならないんだけど、この荷物を成田で待ってる人に渡してくれない?」って、何言ってるの、この人? で、中身は何なの? 「いやあ、ただのお土産だよ」って、やっぱりこんなオチがあったわけね。絶対、嫌です。「何だよ、ここまで付いてきてこんな簡単なお願いを聞いてくれないなんて」(次回に続く)*写真は本文とは関係ありません【記事提供】キャフー http://www.kyahoo.jp/
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レジャー 2009年11月16日 17時00分
マイルCS(GI、京都芝1600メートル、22日) カンパニー GI連覇で引退の花道飾る
ラストランは自らの手で花を添える。今週のメーンは秋の最強マイラー決定戦「第26回マイルCS」(GI、京都芝1600メートル、22日)。主役はこのレースを最後に引退を表明したカンパニーだ。前走の天皇賞・秋は史上最高齢の8歳で初GI制覇。すでに種牡馬転向が決まっており、GI連覇を手土産に北海道へ旅立つ。 地道に頑張っていれば、いつかは報われる。仕事に追われ、それでも給料は下がる一方の苦しい中高年に、カンパニーは間違いなく勇気を与えた。秋の天皇賞で史上最高齢となる8歳での初GI制覇。女傑ウオッカを問題にしなかったあの切れ味は、お見事の一語に尽きる。 しかし、それだけでは満足しない。これまであと一歩で逃していた頂点をつかみ取った以上、狙うはGI連覇だ。 「毎日王冠と天皇賞、この2戦はそれまでいまひとつだった東京できっちり結果を出せた。今度は得意のマイル戦だし、京都コースだからね。レースはすごくしやすいでしょう」と東田助手。 確かにマイル戦は、ベストの1800メートルに次いで3勝を挙げている得意距離。マイルCSも昨年は4着、一昨年も5着と差のないレースを続けてきた。 しかも今年になって、自慢の瞬発力にさらに磨きがかかった。以前は激しいレースや強い調教などが重なると、馬体重を減らしてしまうひ弱な面が残っていたが、今は違う。思い通りの攻め馬ができて、カイバもぺろりと平らげる。充実の証しが、前走の天皇賞・秋だ。上がり3Fは32秒9。その末脚はまぎれもなく現役屈指。まぎれが少なく、能力がストレートに反映されやすい京都のマイル戦なら、容易に差し切れるはずだ。 激戦となった前走の後も、陰りは一切見られない。「高齢馬という意識はまったく持っていない」と音無調教師が語るように、光沢のある毛づや、張りのある馬体はまるで若馬だ。 「この前は激しいレースだったけど体はすぐに戻った。とても8歳とは思えない回復力だし、一番の状態だと思えた前走をさらに上回るデキに仕上がるんじゃないかな」 現役最強のウオッカを力でねじ伏せた自信は絶大だ。すでにこの一戦を最後に、引退→種牡馬転向が発表されているが、それが惜しく思えるぐらい、今のカンパニーは強い輝きを放っている。2004年1月のデビューから実に5年10カ月。太く、長かった競走生活も集大成を迎える。 「3歳から息の長い活躍を見せてきてくれた。厩舎への貢献度は本当に高い。今回がラストランになるけど、いい形で締めくくってほしいね」。音無師は言葉に力を込めた。GI連覇を手土産に、北海道へ送り出すつもりだ。
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レジャー 2009年11月16日 15時00分
エリザベス女王杯(GI、芝2200メートル、15日) クィーンスプマンテが大逃走 大波乱を招いた原因は!?
展開の妙…これがあるから競馬は面白い。15日に京都競馬場で行われた「第34回エリザベス女王杯」(GI、芝2200メートル)は、大逃げを打った人気薄の同士の行った行ったで決着。ハナを叩いたクィーンスプマンテがともに前を引っ張ったテイエムプリキュアを引き連れ、初のGI制覇を飾った。勝ち時計は2分13秒6(良)。切れ者ブエナビスタをもってしても3着がやっとの前残り。なぜ、どの馬も動けなかったのか? オールドファンの脳裏には、おそらく1980年の天皇賞・秋を逃げ切ったプリティキャストの姿がよみがえったことだろう。誰もが笑うしかない逃げ馬2頭の鮮やかすぎるワン・ツーフィニッシュ。クィーンスプマンテの小島茂調教師の言葉を借りれば「競馬に絶対はない」ことを如実に示した滅多にお目にかかることのできない結末となった。 4角を回った時点で誰の目から見ても分かるセーフティーリード。まるで直線は2頭立てのようなマッチレースだった。それでも最後はテイエムプリキュアとの差は1馬身以上。いわゆる「影をも踏ませない」逃亡劇だった。 “前代未聞”のレースを演出した田中博騎手は「3、4角でプリキュアを見たら、いいリードを保っているなと。ペースを落としすぎてもダメなので、馬のリズムを大事に乗った。パドックの時に先生に『6回逃げて5回勝っている』と言われ自信が出た。最高ですね」と高笑い。 小島茂師も「いっせいにヨーイドンならそりゃあ、かなわない。けれど、競馬は戦法というものがある。この馬には逃げれる資質があったから」としてやったりだ。 とはいえ、誰もが思うのが、後ろはなぜ動かなかったのか? という素朴な疑問。ある騎手が「第2集団の先頭に立っていたスミヨン(=リトルアマポーラ)がガッチリと前をふさいでしまった。リトルがもっとペースを上げていれば、こんな結果にならなかった」と言えば、違う騎手は「みんなペースが遅いのは分かっていたけど、誰もが死にたくないからね。動きたいけど動けない。これが競馬の怖いところなんだ」と“金縛り”にあった理由を説明した。 さらに、みな口をそろえたのが「そこまで距離が離れていたとは分からなかった」だ。後続集団が向正面を走っている時点で、前2頭はすでに3コーナーの下り坂にかかっていたが、大半の目は後門のオオカミ・ブエナビスタに向けられていた。仕掛けが遅れたもうひとつの理由はそこにもあった。 いずれにしても、後方組が積極性に欠けたことはまぎれもない事実。イチかバチかの駆け引きがあってこそGIは盛り上がる。レースレベルのうんぬん以上に、乗り手の消極的な姿勢が目立つ消化不良の一戦となった。
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レジャー 2009年11月16日 15時00分
新重賞今昔物語 1999年マイルCSを制したエアジハード
この20年ほどで最もレベルの高かった世代を問われれば、多くの人が1995年生まれと答えるだろう。凱旋門賞2着のエルコンドルパサーに、グランプリを3連覇したグラスワンダー。さらにGI4勝のスペシャルウィーク。そして今回紹介するエアジハードも、この世代を語るとき欠かせない役者の一頭だ。 デビューは97年12月。新馬戦を圧勝すると、続くカトレア賞も完勝した。この2戦はいずれも1200メートル。有り余るスピードに加え、父はサクラバクシンオーなどを出しているサクラユタカオーのため、クラシックは微妙に長いかと思われた。しかし陣営は皐月賞TRのスプリングSに駒を進めた。 ところがここで、思わぬ弱点を露呈することになる。スタート前にゲート内で大暴れ。出遅れて4着に終わったのだ。距離適性以前の気性難。このためゲート再審査のペナルティーが課され、しかもこれをクリアするのに時間がかかった。結果、皐月賞には出走すらかなわなかった。だが、ここでじっくり立て直されたことが後の充実につながる。気性の成長とともにゲート難も解消。98年の秋には、GIIIの富士Sで初重賞Vを達成した。 99年はまさに快進撃だった。春の安田記念で初GI制覇。その前の京王杯SCで2番手を進みながらゴール前で差されたグラスワンダーを、今度は後方からマークしてハナ差逆転した。 迎えたマイルCSはまさに敵なしだった。夏場の調整に狂いが生じ、前哨戦が毎日王冠から天皇賞・秋に変更されたが、そこでスペシャルウィークの3着と大健闘。その走りが評価され、圧倒的な単勝1番人気に支持された。 道中は自信満々に7番手。キョウエイマーチが刻むラップは、半マイル通過45秒9と非常に速かったが、余裕すら感じさせるフットワークで4コーナーを回った。直線は同じような位置にいたキングヘイローとブラックホークが追いすがる。だが、並ぶ間もなくあっさり突き抜けた。2着キングヘイローにつけた1馬身1/2差は、このレベルの短距離戦では決定的といっていい。 前年の年度代表馬タイキシャトルに続くマイルGIの春秋制覇。普通の年ならジハードも十分代表馬の有資格者といえたが、この年は同世代のエルコンドルパサー、スペシャルウィーク、グラスワンダーが大活躍。代表馬争いはこの3頭で紛糾し、結局エルコンドルが受賞した。ジハードは最優秀短距離馬と父内国産馬のタイトルを獲得したものの、ある意味、不運な名馬といえるかもしれない。
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レジャー 2009年11月14日 15時00分
エリザベス女王杯(GI、京都芝2200メートル、15日)アベコーの気になる推奨馬は!?
みなさん、お元気ですか。アベコーこと阿部幸太郎です。 最近のウインズはオシャレな空間といったところが多く、ひところの場外というイメージが変わりつつあります。そのせいか以前に比べるとカップルや、若い女性が増えているようです。 実は、あす日曜日「ウインズ立川」に行きます。新橋に新しくオープンしたGate J.の出張イベントの一環で「エリザベス女王杯予想ライブトークショー」に出演。エ女王杯を中心としたライブ予想。9月のウインズ後楽園のときは、広い会場に立ち見の方まで集って頂きました。ウインズ立川は2度目になるのですが、すぐ目の前が大勢のファンの方なので、皆さんの熱気を肌で感じながらのトークショー。場所はA館1階のエントランス・140インチ大型ビジョン前です。1回目が午前11時40分ごろで、2回目が午後3時ごろからです。お待ちしております。 さて「エリザベス女王杯」です。直前で登録のあった秋華賞馬レッドディザイアが回避。またベッラレイアが鼻出血で引退。役者が欠けてしまいました。ここで問題はレッドディザイア。ローズS、そして秋華賞の高速決着で、疲労が出たものと見ています。ということは、ローズSをレコード勝ちし、秋華賞2着のブロードストリートにも不安はつきまといます。札幌記念から臨んだブエナビスタは幸運だったかもしれません。 3歳馬が3年連続で優勝しているエ女王杯。同じ3歳でもフランスから遠征してきたシャラナヤは、大変な逸材です。 5戦3勝、3着1回。何といっても前走のオペラ賞は最後方から大外を回り、激しい叩き合いの中から、ゴール前で力強く抜け出し圧勝。5戦目でGI初制覇。このとき英オークス2着馬でGI馬のミッドデイが3着。芝2000メートル2分1秒8の勝ちタイムは、昨年のオペラ賞優勝馬レディマリアンの2分3秒8との比較でも破格。比較的小柄な馬体ですが、走法をみても全身から繰り出すいわゆるバネで走るタイプ。むろん、54キロの斤量も強調材料です。 過去6頭の海外馬が参戦してきたエ女王杯ですが、初めて生きのいいGI馬が登場! ロンシャンに似た京都競馬場の外回り。シャラナヤを◎に抜てきしました。
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