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マイルCS 急成長アブソリュート

 前哨戦の富士Sを快勝したアブソリュートは東の“切り札”的な存在といえる。

 GI初挑戦の安田記念は、ウオッカの前に13着と惨敗。厳しい洗礼を受けているが、あれから5カ月余り…当時とは別馬のようにたくましさを増した。
 「春はまだ体質が弱く、1度使うと疲れがたまり回復するまで時間がかかった」と振り返る釘本調教厩務員。安田記念は休み明けのマイラーズC(5着)で14キロ減った体を回復させるのに苦心している段階で、万全といえる状態ではなかった。
 ところが、ひと夏を越してひと皮むけた。「富士Sを使ったダメージは全然なかったですね。体質が強化され、シンが強くなったからでしょう」と釘本さんは頼もしそうに愛馬の体を撫でた。
 富士Sは直線何度も進路をかえるロスに加えて、「抜け出してから安心したのか、フワフワしていました」と田中勝騎手。「でも、何とかしのいでくれましたよ」。薄氷を踏むハナ差の勝利に肝を冷やしたが、内容は着差以上に強かった。

 1週前(11日)の追い切りは美浦ポリトラックで意欲的に3頭併せを敢行。終始抜群の手応えで5F67秒1→51秒6→37秒5→12秒6(併入)をマークした。
 「使った後の回復が早いから、これだけやれるんです。状態は東京新聞杯を勝った時とは雲泥の差ですね」と玉舎助手はキッパリと言い切った。休み明けを1度使った効果は絶大でプラスアルファは計りしれない。
 デビューから無傷の2連勝を飾ったのもつかの間、その後は足踏み状態が続いた。しかし、陣営は無理使いすることなく辛抱強く愛馬の成長を待った。そして、5歳秋を迎え、ついに素質に体力が追いついたのだ。
 「もともと、期待の大きかった馬。今の充実ぶりなら不安より楽しみの方が大きいです」。釘本調厩員、玉舎助手、田中勝騎手の3人はそろって力こぶ。祖母はかつての1マイルの世界レコード保持者ダイナアクトレス。脈々と受け継がれる名マイラーの血を晩秋の淀で一気に爆発させるか。

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