レジャー
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レジャー 2007年06月01日 15時00分
ユニコーンS(JpnIII 東京ダ1600m 2日)本紙・橋本はダートではいまだ負けなしのフェラーリピサ
名うてのダート巧者が一堂に会したが、優勝の最短距離に立つのはフェラーリピサだ。 ダートはここまで3戦3勝と無敵の快進撃を続けているだけでなく、中身も濃い。ヒヤシンスSの勝ちタイム1分35秒9は、同じ日の古馬GI・フェブラリーSより1秒1遅いだけ。この時期の3歳馬としては破格だ。 しかも、わずか2戦のキャリアでこれだけのパフォーマンスを披露したのだから驚き。それだけではない。前走の交流重賞、兵庫チャンピオンシップはスタート直後に落馬寸前の不利がありながら、最後は3馬身突き放す次元の違う強さを見せつけている。 スプリングS、そして、皐月賞は(9)(16)着と惨敗に終わっているが、重賞で強敵相手にもまれた経験は財産だし、アドバンテージだ。軸馬としての信頼度は高い。 相手は順当にロングプライドとシャドウストライプ。
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レジャー 2007年05月31日 15時00分
さきたま杯 メイショウバトラーが優勝
31日、浦和競馬場で行われた「第11回さきたま杯」(JpnIII 1400m)は武豊騎手騎乗、1番人気のメイショウバトラー(牝7歳 JRA栗東・高橋成厩舎)が直線の競り合いを制し、6度目の重賞制覇を飾った。勝ち時計は1分26秒1(稍重) 「スタートが今日は良かったし、思い通りの競馬ができた」。さきたま杯連覇を達成した日本を代表するトップジョッキーも、衰え知らずの女傑に敬服だ。屈腱炎も輸送も乗り越え、各地で活躍を続けるバトラーの次走は「第12回プロキオンS」(GIII 阪神ダ1400m 7月8日)を予定している。
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レジャー 2007年05月31日 15時00分
安田記念 香港勢を返り討ちだ スズカフェニックスが仁王立ち
ドバイ、香港、シンガポール等、洗礼厳しいアウエーですら大活躍するまでにレベルアップした日本馬。闘魂たくましき香港勢が相手でもホームで戦う以上、母国のGIの冠は渡せない。「第57回安田記念」(東京芝1600m 6月3日)。海外からの刺客を前に、敢然と仁王立ちするのはロイヤルスズカ、アドマイヤマックス、アドマイヤメインなど、早くから世界に目を向けてきた橋田ステーブルの新エース・スズカフェニックスだ。 「両前のソエがひどくてレース後は歩くことさえままならなかった」 5歳初夏にしてわずか17戦のキャリアが、スズカフェニックスの今日に至るまでの険しい道のりを如実に物語っている。その虚弱体質には、ダービー馬アドマイヤベガなど、数多くのオープン馬を手掛けてきた児玉助手でさえ悲鳴を上げていたほどだった。 しかし、陣営は日々、我慢と努力を積み重ねてきた。そのかいあり、フェニックスは“もやしっ子”から見事に脱却。昨年は1年を力走できるまでにパワーアップし、あっという間にオープン入りを果たした。 そして、5歳を迎えた今年4戦目の高松宮記念。GI初挑戦初勝利の離れ業をやってのけた。この勝利は「いずれはGIを獲れる馬になる」と常々口にしていた橋田師の相馬眼の確かさを改めて知ることにもなった。 しかも、児玉助手は「まだあの時でも追い切り後には、カイバが上がってしまっていた」と話す。解釈の仕方によっては、さらに成長の余地を残していたことになる。実際、「今は速い時計を出しても食いが落ちることはない。前回より心身ともに充実しているね」と頼もしそうに愛馬を見つめる。 合わせて、小回り中京の電撃戦から東京のタフなマイル戦へと様がわりする舞台にも歓迎の意向を示した。「宮記念は(慣れない速い流れを)ジョッキーの腕とかでカバーした感じ。間違いなくこの馬は千六がベストだよ」この力強い言葉を聞けば、勝利の二文字が頭から離れない。 ここに向けても用意周到に“作戦”が練られてきた。「なぜか放牧明け1走目は環境の変化に戸惑いイレ込んでしまう」(児玉助手)。そのため、前走後はち密な名将の指示の下、自厩舎に置いて調整。中9週という微妙なローテーションも、陣営には2002年のアドマイヤコジーン(高松宮記念2着→安田記念1着)で結果を残している自負がある。 「このローテは宮記念に出す時点から考えていたことですから。もともと時計は出る馬ですが、直前もいい動きでしたね」サラリと言ってのけるトレーナーの表情には余裕すら感じられる。「前走ではスピードがあるところを見せてくれたけど、この馬の最大の長所は瞬発力があって、少し長めの脚が使えること」改めてマイラーとしての資質の高さを強調した師はこう続ける。 「私も何度か香港に行って、スプリントやマイルを戦っている。もちろん、今年の香港馬の強さは分かっているつもりですが、直線スムーズにさばければ差のない競馬ができると思う。この血統はお母さんの代から縁があるし、馬主さんや生産者に対しても、(一族の多くを手掛けている調教師として)いい結果を残さないとね」 逃げ、差しの違いこそあれ、冠名・血統・栗毛の好馬体からサイレンスズカの再来かと大きく期待されたフェニックス。若駒時代は悪夢を見続けたが、雌伏のときを経て不死鳥のごとくよみがえった。前人未到の高松宮記念→安田記念連覇へ、夢を追い続ける橋田師の瞳はまぶしいばかりの輝きを放っている。
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レジャー 2007年05月31日 15時00分
安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日)本紙・橋本記者がダイワメジャーの上原師を直撃
−−安田記念は3年連続の挑戦。過去2年(8、4着)と比較してください。 上原師「精神的にも、肉体的にも成長していて充実著しい。ドバイ遠征から帰国して国内初戦になるが、自信を持って送り出せる」 −−パワーアップの跡は、最終追い切り(5F61秒0)を見ても一目瞭然ですね。 上原師「山元トレセンから帰厩後も調整がうまくいって、馬は元気いっぱい。今朝はビシッとやるつもりだったし、動きは満足いくものだった。昨秋と同じ530kg前後の体で出られる」 −−相手関係は。 上原師「高松宮記念を勝った馬(スズカフェニックス)が出てくるし、外国(香港)からも強い馬が参戦してきたが、相手にとって不足はない。負けないように、応援してくれるファンにいい競馬をお見せしたい」 −−以前、外から被せられると嫌がると話していましたが。 上原師「馬が大人になったし、もう神経質に考えることはない。それに、普段からケイコで外からプレッシャーをかける経験を積んできた」 −−その成果が昨秋、3連勝(毎日王冠、天皇賞、マイルCS)につながったのですね。 上原師「以前は被されないように枠順も外枠が希望だったが、今はどの枠順でも大丈夫。アンカツ(安藤勝騎手)さんも完全に手の内に入れていて、メジャーの力を出せるレース展開をちゃんと心得ている」 −−最後に意気込みをお願いします。 上原師「状態に関しては何ひとつ不安な点はない。休み明けでも力は出せるし、昨年の最優秀短距離馬にたがわぬレースをお見せしたい」
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レジャー 2007年05月31日 15時00分
安田記念追い切り エイシンドーバー絶好
人馬の勢いをぶつける。香港から強豪が集まった「第57回安田記念」(GI 東京芝1600m 6月3日)。前哨戦の京王杯SCをレコードで制したエイシンドーバーが魅力たっぷりだ。鞍上もオークス制覇、ダービーも2着で波乱を呼んだ福永騎手。再び嵐を呼ぶか。 エイシンドーバーにとって、2度目の安田記念はただ参加するだけではない。今年に入り、阪急杯で重賞初V。前走の京王杯SCもレコードで制した。 しかも、苦手だった東京への長距離輸送を克服。「好き嫌いのある子どもをだますように」と湯浅助手が言ったように、大好きなにんじんをカイバに加えて環境の変化による食欲減退を封じ込んだ。昨年は12着だったが、今年はひと味違う姿が見られそうだ。 デキもいい。25日の1週前は栗東坂路で800m52秒7→13秒0。「前走の疲れはない。ケイコで鍛えて立派になった」と文句なしの走りだった。 あとは手綱を絶好調男に託すだけだ。オークスを制覇した福永。先週のダービーも14番人気のアサクサキングスを2着に導き波乱を演出した。 「確か3週間前までは調子が悪いといわれていたんだけど、この世界は結果がすべてなんで」と笑みを浮かべた後、「乗りやすい馬だから。前走の状態を保っていれば」と期待を込めた。 人も馬も波に乗った今なら、大仕事も夢ではない。 【最終追いVTR】坂路でパートナーを2馬身ほど先行させてスタート。馬体が合った残り2Fで軽く気合をつけられると、瞬時に反応し2馬身先着して見せた。体も細くなった印象はない。
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レジャー 2007年05月30日 15時00分
安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日) ダイワメジャー 貫録の2馬身先着
昨秋、毎日王冠を勝った勢いで天皇賞・秋、マイルCSとGIを連勝。有馬記念でもディープインパクトの3着と好走。06年の最優秀短距離馬に選出された現役最強のマイル王ダイワメジャー。 安田記念は3年連続(8、4着)の挑戦だが、心技体が完成した今なら、三度目の正直を果たす可能性は高い。「以前は外からかぶされると嫌がるところがあり、枠順も外枠を希望したが、その点も解消され(枠順に)、今は神経質にならなくていい」と上原師は目を細める。 今年初戦の前走・ドバイデューティフリーは健闘及ばず3着に終わったが、「目標にされ、展開が厳しかった。よく頑張っている」と師は評価する。初の海外遠征を経験、またひと回りたくましさを増した格好だ。 「海外から帰国すると調子を崩す馬がいるので心配したが、国内にいたときと同じいい状態。変わらないのが一番」と話す上原師。 「香港馬は強いけど、相手にとって不足はない。常に乗り役が全能力を引き出してくれているからね」。安藤勝騎手と愛馬に全幅の信頼を寄せていた。 【最終追いVTR】坂路で1本ウオーミングアップを済ませ、Wコースへ。5Fから併走馬を3秒を追走する形でスタート。直線で内から馬体を併せると、楽な手応えのまま2馬身先着した。ハロー明けで走りやすい馬場だったにしても、5F61秒0は優秀。GI馬の貫録を見せつけた。好仕上がり。
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レジャー 2007年05月30日 15時00分
安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日) スズカフェニックス 東京の1マイルはドンと来い!
「もともと春の目標は安田記念。だから前走後も本当に順調すぎるくらいに調整できている」。 児玉助手が胸を張るように、スズカフェニックスは高松宮記念でGI制覇を達成した後も厩舎で順調な調整を行ってきた。4月上旬に坂路で乗り込みを開始してからは約2カ月間、ビッシリと調教を積まれてきた。GI連覇に向けて抜かりない調整を繰り広げる中、この中間はさらに馬体もパワーアップした。 「以前は追い切るとソエが出たり、カイバを食べなかったするような面があった。それが今は追い切っても、まったく動じなくなった。その分、体にも実が入って、ひと回り大きくなっている」(同助手) フィジカル面での成長に加えて、今回は同馬にとって最高の舞台設定を迎えた。東京マイルでは4走して<1120>で、昨秋のGIII富士S(3着)、1月のGIII東京新聞杯(1着)ではともに上がり3F33秒3秒の鬼脚を披露している。 「鞍上の武豊さんもこのコースへの自信は絶対だし、僕自身もこの馬の切れ味を最も生かせるのがこの東京マイルだと思っている。それに今のデキの良さなら前走に続くGI連覇も期待できそうですね」 高松宮記念がGIとなった平成8年以降、いまだに成し遂げられていない同年の安田記念との連覇…先週のウオッカに続く歴史的な快挙達成に向けて、準備は整った。 【最終追いVTR】高松宮記念以来も体つきはすっきり。脚取りも軽やかに、坂路で800m51秒2を計時した。馬場の中腹付近で落馬した人が倒れこみ、それを避けるロスがあったものの、終いも見せムチのみで12秒2なら立派。デキは文句なしだ。
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レジャー 2007年05月30日 15時00分
安田記念 今週も波乱の予感 伏兵コンゴウリキシオーが急浮上
影すら踏ませない。昨秋の天皇賞馬ダイワメジャーに高松宮記念を制したスズカフェニックス、さらに香港からも強豪が集結する「第57回安田記念」(GI 東京芝1600m)だが、コンゴウリキシオーのけれんみない逃げなら一発決められる。初のマイル戦だったマイラーズCをレコードで圧勝。この春3走目でデキも絶好。波乱続きのGIシリーズを逃走劇で継続させる。 迷いはない。「自分の競馬をする。今回もハナを切っていくだけ」と芦谷助手は言った。 前走のマイラーズC、コンゴウリキシオーは見事な逃げ切りVを決めた。女傑スイープトウショウ以下をレコードで完封。圧巻といえるほどの強さだったが、決して恵まれた勝利ではない。 それまで1800〜2000mを中心に使われており、マイル戦は初めて。にもかかわらず積極的に飛ばした。 「速いラップを刻みながら最後にもうひと粘りしてくれた。折り合いに気を使わない距離で、かえってそれが良かったのかもしれないね。でも、かなり強い勝ち方だった。しかも、右前を落鉄しながらあの内容だから」と振り返った。 マイラーズCの後はダート路線や金鯱賞に向かうプランもあったが、あれだけのパワーとスピードを発揮すればもう迷う必要はない。中間は目標を安田記念1本に絞り調整された。 見栄えするたくましい馬体は相変わらず。1週前追い切りは23日に栗東坂路で行われ、800m51秒2→12秒2の好時計。併せ馬できっちり追われた。また26日にも800m55秒6→12秒1をマークしており、この春3走目でピークを迎えた印象だ。 今朝は藤田騎手を背に、同じく坂路入り。2F目から加速し始め、終いまで脚色は一切乱れない。800m51秒2→36秒8→12秒4をマークする絶好の動きを披露した。 「テンションを上げすぎないよう、それだけを心がけてきた。前回と同じ状態で送り出せる」芦谷助手の物静かな口調に自信がにじみ出ていた。 相手はそろった。昨年、秋の天皇賞とマイルCSを制して最優秀短距離馬に選出されたダイワメジャー、スズカフェニックスも高松宮記念でGIを制した勢いそのまま。香港からも強豪がやってくる。 それでも期待は揺るがない。東京の芝は一昨年のダービー(11着)以来だが「阪神であれだけやれたら」と同じ直線の長いコースを制した自信は相当だ。 父ストラヴィンスキーはジュライCを圧勝するなどした99年の全欧チャンピオンスプリンター。波乱続きのGIロードで、受け継いだ「短の血」を爆発させる。
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レジャー 2007年05月29日 15時00分
安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日)ダイワメジャーが香港勢を迎撃態勢
日本vs香港。アジアマイルチャレンジに組み込まれた近年の安田記念の図式は、いたって明快なものになった。今年も4頭の香港馬が参戦するなか、日本代表として迎え撃つ筆頭格がダイワメジャーだ。 管理する上原師は「昨年も香港馬(ブリッシュラック)にやられた。特にマイルは層が厚いので侮れない」と意識は国内勢よりも、香港馬に向いている。それはそうだろう。近年の安田記念は一昨年2着、昨年は1、3着と香港馬に牛耳られているのだから。 一方で、上原師の言葉を咀嚼(そしゃく)すれば「もう日本には敵はいない」という解釈もできる。事実、昨秋以降は5戦3勝(うちGI2勝)。明らかに適性距離の範ちゅう外だった有馬記念でもディープインパクトの0秒6差3着と善戦している。さらに、前走のドバイ・デューティフリーでは初めての海外遠征だったにもかかわらず、正攻法の早め抜け出しで3着。世界の強豪相手にも力を示した格好だ。 「過去にも海外遠征でガタッときた馬が何頭かいたが、着地検疫もうまくいって、向こうでもいい感じだった」と上原師はメジャーの適応能力に舌を巻く。気になるのは遠征後の疲労だが、「長時間の移動、さらにレース後すぐに帰国と、ハードスケジュールだったが、元気に帰ってきた。この中間は疲労回復に重点を置き、馬体減りもない」と、ここまでの調整は至極順調のようだ。 1週前追い切りではWコースで5F64秒6、上がり3F37秒3→12秒6を計時。530kgを超す雄大な馬体から繰り出されるパワフルなフットワークは迫力満点。豪快にチップを跳ね上げる姿から疲労など微塵も感じられない。 「前はイライラしたり、神経質なところがあったが、だいぶ大人になった。若いころは反応させなければ動かなかったので(5F)62秒台をメドとしてきたが、最近は馬任せに63、64秒台が出れば十分。アンカツ(安藤勝騎手)さんも力を引き出せる乗り方が、すでに頭に入っているからね」順調な仕上がり具合に、指揮官の顔からは自然と笑みがこぼれる。 貴重な海外遠征の経験に加え、ここにきての精神面の成長も著しい。昨年から数段スケールアップしたダイワメジャーにとって、“東アジア”という地域は狭すぎる。香港馬撃退は、“世界”に向けてのデモンストレーションにすぎない。
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レジャー 2007年05月29日 15時00分
安田記念(GI 東京芝1600m 6月3日) 1997年勝ち馬タイキブリザードを振り返る
香港馬の2連覇成るか、それともダイワメジャーか。今週の東京メーンは、マイルの頂上決戦「第57回安田記念」。昨年は香港馬が1、3着(ジョイフルウィナーは今年も参戦)を占め、旋風を巻き起こした。 さて、今回は1997年の第47回優勝馬タイキブリザード(父シアトルスルー、美浦・藤沢和厩舎)にスポットを当てた。三度目の正直というが、初挑戦は3着、2度目が2着と確実に成績を上げこの日を迎えた。 前哨戦の京王杯SCをレコードで圧勝、追い風も吹いていた。しかし、皮肉にもレコードで勝ったことにより、新たな悩みを突きつけられることに。手島正勝厩務員は当時を振り返り、次のように話した。 「ブリンカーが利きすぎて、その結果のレコード勝ち。本番は距離が1F延びるし、ブリンカーを着けたままでうまくコントロールできるかどうか…。相手も強くなるし、外した方がいいんじゃないかと随分迷った(笑)」 藤沢和師はじめ、スタッフはその時、ハムレットの心境だったことが手島さんの話からうかがえる。 熟慮の末、ブリンカーは外された。その結果、4角で早々と先頭に立った京王杯SCとは対照的なレースが展開された。道中は中団を進み、岡部騎手は直線に向くと満を持して追い出した。 ブリザードは阿吽(あうん)の呼吸で瞬時に反応すると、矢のような鋭い伸び脚で栄光のゴール板を駆け抜けた。薄氷を踏むクビ差(2着ジェニュイン)の勝利だったが、結果良ければすべて良し。3年越しの大団円だった。 この後、宝塚記念に出走し変則2冠を目指したが4着。そして、二度目の海外遠征に旅立った。オークツリーBCマイル3着、ブリーダーズCクラシック6着と2戦したのち無念の帰国。 遠征帰りの有馬記念で復権を誓ったが、9着と不本意な結果に終わる。「体調が悪かったからね。(国内20戦目で)初めて掲示板を外しちゃったよ」敗因を語る手島さんの寂しそうな笑顔が印象的だった。 有馬記念を最後に引退。種牡馬になったが、お役ご免となり現在はノーザンファームで静かに余生を送っている。通算成績は20戦6勝(うち重賞、安田記念、京王杯SC、大阪杯)、海外3戦3着1回。
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