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安田記念追い切り エイシンドーバー絶好

 人馬の勢いをぶつける。香港から強豪が集まった「第57回安田記念」(GI 東京芝1600m 6月3日)。前哨戦の京王杯SCをレコードで制したエイシンドーバーが魅力たっぷりだ。鞍上もオークス制覇、ダービーも2着で波乱を呼んだ福永騎手。再び嵐を呼ぶか。
 エイシンドーバーにとって、2度目の安田記念はただ参加するだけではない。今年に入り、阪急杯で重賞初V。前走の京王杯SCもレコードで制した。
 しかも、苦手だった東京への長距離輸送を克服。「好き嫌いのある子どもをだますように」と湯浅助手が言ったように、大好きなにんじんをカイバに加えて環境の変化による食欲減退を封じ込んだ。昨年は12着だったが、今年はひと味違う姿が見られそうだ。
 デキもいい。25日の1週前は栗東坂路で800m52秒7→13秒0。「前走の疲れはない。ケイコで鍛えて立派になった」と文句なしの走りだった。
 あとは手綱を絶好調男に託すだけだ。オークスを制覇した福永。先週のダービーも14番人気のアサクサキングスを2着に導き波乱を演出した。
 「確か3週間前までは調子が悪いといわれていたんだけど、この世界は結果がすべてなんで」と笑みを浮かべた後、「乗りやすい馬だから。前走の状態を保っていれば」と期待を込めた。
 人も馬も波に乗った今なら、大仕事も夢ではない。

 【最終追いVTR】坂路でパートナーを2馬身ほど先行させてスタート。馬体が合った残り2Fで軽く気合をつけられると、瞬時に反応し2馬身先着して見せた。体も細くなった印象はない。

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