レジャー
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レジャー 2007年05月17日 15時00分
オークス 本紙・橋本記者がミンティエアーの勢司師を直撃
今週は牝馬3冠の第2弾「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 東京芝2400m 20日)が行われる。下馬評はダイワスカーレットの2冠が有力視されているが、距離、コースとも初めてで予断を許さない。そこで、美浦黄門こと本紙・橋本千春記者が、オークスの秘密兵器として白羽の矢を立てたのはミンティエアー。父はダイワスカーレットと同じアグネスタキオン。血統的にも奥が深い逸材だ。指揮官の勢司和浩調教師もスマイルトゥモロー(2002年)以来、5年ぶりに巡ってきたチャンスに意欲満々だ。 −−フローラルS直後のコメントで「(対ベッラレイアは)本番で逆転できない着差(2着)ではない」と語っていたのが印象的でした。その気持ちは今も変わりありませんか。 勢司師「ありません。トライアルは蛯名(騎手)が本番を見据えていろんなことを教えてくれた。馬群の中で折り合いに専念し、直線は狭いところから抜け出してきた。そういう競馬ができたのは大きな収穫だったと思う」 −−桜花賞馬ダイワスカーレットはじめ、強敵が待ち構えています。 勢司師「TRで経験したことが本番につながると信じています。相手うんぬんより、自分自身との闘いになる。自分の競馬ができれば結果はついてくる」 −−開業3年目にスマイルトゥモローで優勝していますが、2頭を比較してください。 勢司師「スマイルトゥモローは完成度は高くなかったが、肉体面が強くハードなケイコを課しても根を上げなかった。ミンティエアーは少し弱いところがあり、デビューは今年の1回東京と遅かった。でも、無理してデビューを早めていたら、こうしてオークスの舞台には立てなかったと思う。馬主さんの理解があって辛抱強く待ってくれたおかげと感謝している」 −−追い切りに蛯名騎手は乗りませんでした。 勢司師「騎手が乗ってオーバーワークになったら困るからね。入厩当初からワガママなところがあり、時間をかけて人間の指示に従うように調整してきた。ケイコとレースの役割分担は明確にする。それがわたしの流儀(ポリシー)です。ジョッキーにはレースでこの馬の力を存分に引き出してもらいたい」 −−追い切りの感想を聞かせてください。 勢司師「直線は見せムチを多用して、ハードに追った。それでも引き上げてきた時は全然、苦しい素振りは見られなかった。当初からタイム以前に追い切り後の様子が重要だったので、満足している。状態に関しては心配な点は何ひとつない」 −−最後に意気込みをお願いします。 勢司師「デビュー前からオークスを意識してきた馬。ここまでやれることはすべてやったし、人事を尽くして天命を待つ心境ですね。運があれば競馬の神様が下りてきてくれる(笑)」
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レジャー 2007年05月16日 15時00分
第74回ダービー(JpnI 東京芝2400m)1週前追い切り 牡馬に挑むウオッカなど態勢着々
紅一点で世代の頂点に挑むウオッカはCWコースで5F69秒0、上がり3F39秒7→12秒4を馬なりで計時した。「中間も休ませることなく入念にやっている。桜花賞当時と違って、女馬には見えないぐらい迫力が出てきた」と岸本助手。 皐月賞3着のフサイチホウオーは坂路で一杯に追われ、800m51秒1→37秒7→13秒0。テンからハイラップを刻んだため、終いはやや時計を要したが、松田国師は「牡馬は手加減していては体が緩くなってしまう。バテるくらいに追わないとね」と意欲を見せていた。 皐月賞4着のアドマイヤオーラはDWコースで6F83秒3、上がり3F39秒3→11秒6。直線一杯に追われると併走馬に楽に先着し、好仕上がりを印象づけた。
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レジャー 2007年05月16日 15時00分
オークス追い切り ベッラレイア急上昇
ダイワスカーレットの2冠なるかに注目が集まる「第68回オークス」(JpnI 東京芝2400m)だが、ここにきて株が急上昇しているのがフローラSを勝ったベッラレアだ。デビューから4戦3勝と底を見せておらず、前走で東京コースを経験している強みもある。16日に行われた最終追い切りでは絶好の動きを披露し、管理する平田師も「大人になった今なら」と自信を深めている。 勝負事に必要なのは運と実力…道悪を味方にしたピンクカメオ(NHKマイルC)しかり、スローの流れを味方にしたコイウタ(ヴィクトリアマイル)しかり。春のGIシリーズは幸運を呼び込んだ陣営が勝利してきた。 このオークスを前に勝負風を手にしたラッキーホースこそ、フローラS勝ちのベッラレイアだ。 ただし、ここまでの道のりは平坦ではなかった。新馬快勝後のクイーンC、アーリントンCを立て続けに除外。桜花賞はレベルが高かったけど、ひょっとしたらの気持ちはあった。それだけに悔しかった」と平田師が振り返るように、すみれS後のフラワーCでも再度、除外に泣き、桜の舞台は夢と消えた。しかし結果的にこれが同馬の成長を促すことになる。 「桜花賞を使えなかったことでローテーションにゆとりできた。その分、落ち着きが出てイレ込まなくなった。大人の女性へと変わったんだ」 それを証明したのが前走のトライアル・フローラS。スローの中、後方からしっかり折り合う完ぺきなレース運び。しかも、直線では前が壁になりながらも、心身のバランスを得た鉄の女は乱れなかった。最後は執念で出走権をもぎ取るようにクビ差での勝利、これまでのうっ憤を見事なVで晴らした。 さて、注目の追い切りは坂路で終い重点。全体時計は800m54秒4と平凡だが、ラスト1Fで仕掛けられると、重心をグッと下げて一気に加速し、12秒7と上々の切れ味を発揮した。減っていた馬体もふっくらと見せており、気配は文句なしだ。 「いろいろ回り道したけど、やっとこの舞台に立てることがうれしいね。ようやく、僕にも馬にも運が巡ってきた感じ。ダイワスカーレットは確かに強い。でも、今の充実ぶりでどこまでやれるのか。不安というより期待の方が大きいね」 3度の除外をバネにして、たどり着いた樫の舞台…実力と運で得たこのチャンスを逃すわけがない。その強い意思でベッラレイアが大舞台に立つ。
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レジャー 2007年05月16日 15時00分
オークス追い切り 課題克服へ着々 ダイワスカーレット
新しくなった仁川の直線は、府中の杜に続いていた。 「阪神の外回り、直線の長くなった桜花賞をデビュー前から意識してきた。スピードだけでは押し切れないタフなコースになりましたからね。そのために積み重ねてきたものが、東京で実を結ぶんじゃないか…」 栗色のつやつやした光沢を放つダイワスカーレット。直線が長くなり、器用さとスピードがものをいったコースから、力勝負の舞台にかわった最初の桜花賞を制した女王へ、松田国師は柔らかな視線を送った。 前走、見事に封じ込んだウォッカはダービーに向かった。3着以下とは勝負付けが済んだ感すらある。怖いのはTRを制したベッラレイアだが、この馬のラスト3Fはスローだった新馬戦の33秒8以外は34秒台。先行しながらさらに伸びて、ここ4走、33秒台を連発した女王にはかなわない。 それでも、師に油断はない。「ここまで春のGIは人気馬が負けている。出す馬全部にチャンスがあると思って、気を引き締めていきたい」 ダービー2勝、オークスも3年前にダイワエルシエーロで勝っている。大舞台を知り尽くすトレーナーはそうつぶやいた。 課題は折り合い。「オークスは桜花賞から3つ4つラップが遅くなる。そこをどう乗り切るか」 今朝の坂路ではその折り合い面を考慮して、馬なりに終始。全体時計は800m53秒0と目立つものではないが、道中は掛かる素振りも見せず、実にスムーズな走り。馬体もふっくらと見せており、桜花賞時とそん色ない状態を保っている。 初めての長丁場へ、2冠の栄光へ、自分自身を乗り越える準備は整った。
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レジャー 2007年05月15日 15時00分
オークス 打倒スカーレット ベッラレイアが怪気炎
マイル戦ですらかなり折り合いを欠いた桜花賞馬に対し、こちらは府中の2400mこそがベストディスタンス。TRフローラSを制し、一躍、スターダムにのし上がった西の“切れ者”ベッラレイアが、「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 東京芝2400m 20日)で勢力図を一気に塗り替えようとしている。今週から後半戦を迎える東京は外差しが決まりやすい馬場状態。自慢の豪脚が再びさく裂するか注目だ。 除外続きの不運で桜の舞台には立てなかったが、前走のフローラSで評判以上の強さを発揮。直線で行き場を失いかけながらも、4角12番手から“その他”を瞬く間にぶっこ抜いたベッラレイア。 「鞍上が馬の力を信じて乗ってくれているからね。着差もたったクビだけど、それ以上の強さを見せてくれたといっていいんじゃないでしょうか。最後なんて、追うごとにどんどんと加速している感じでしたから」(平田師) 距離は違えど、本番と同じ東京コースでの強烈なパフォーマンス。初の長距離輸送という課題を克服したのも大きかったとトレーナーはいう。 「環境の変化に戸惑わないか心配していたけど、何も問題なかったようだね。そういう周りの面を考えても、いい前哨戦だったと思うよ」 中間の調整もいたって順調だ。「レース後はさすがに疲れが出たけど、もう大丈夫」。1週前追い切りでも坂路800m52秒0→38秒1→12秒7の好時計をマークし、態勢はすでに八分ほど整っている。手綱を取った秋山騎手が「別に何もありませんよ。すごくいい感じですね」とVサインを出せば、師も「いい動きだったね。レース当週にやれば、きっちり仕上がるでしょう」と太鼓判を押した。 「折り合いにはまったく心配しなくていい馬なので、距離延長は望むところ。器用さのない馬だけど、その分、東京コースはいいからね。今回も終いを生かす競馬で」 桜花賞馬ダイワスカーレットについてはコメントを控えた指揮官だが、その言葉の節々に“適性では絶対こっち”との強い思いが見て取れた。持ち味を爆発させることができれば、自ずと結果はついてくるはずだ。
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レジャー 2007年05月15日 15時00分
重賞今昔物語 オークス 第63回優勝馬スマイルトゥモローを振り返る
今週は牝馬3冠の第2ラウンド「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 芝2400m 20日)が東京競馬場で行われる。桜の女王ダイワスカーレットが、史上11頭目の牝馬2冠馬に輝くか興味は尽きない。 さて、今回は2002年の第63回優勝馬スマイルトゥモロー(父ホワイトマズル、美浦・勢司和浩厩舎)にスポットを当てた。 桜花賞はアローキャリーの前に6着と後塵を拝したが、オークスは2着チャペルコンサートを1馬身半突き放す完勝で見事、桜のうっ憤を晴らした。ケイコ役の林助手は当時を振り返って、次のように話した。 「桜花賞まではごく普通の状態だったが、オークスはこれ以上ない最高の状態に仕上がった。これで負けたら仕方ないと、それぐらい自信があった」 一方、担当の横坂厩務員は、「GIに出走してくる馬はどの厩舎もこん身の仕上げで出走してくる。優勝できたのは目に見えない力が働いたから。馬の力は80%で残り20%は、厩舎のパワーが運を呼び込んだと思っている。開業3年目で厩舎のムードは最高に良かったし、全員のモチベーションも高かった」と感慨深げ。 孤掌(こしょう)は鳴り難し…片方だけで手は鳴らすことができないように、実力と運は表裏一体。横坂さんはこのことを言いたかったのだ。 吉田豊騎手の騎乗もあっ晴れだった。林助手が推測したジョッキーの胸の内は次のようなもの。「末脚で勝負することにこだわったのは500万特別(黄梅賞)を勝った時からだと思う。桜花賞の時もオークスを見据えて、直線勝負に徹して乗っていた。本人は、これで降板させられても仕方がないと腹をくくっていたはず。その成果がオークスで実を結び花開いた」 直線15番手から強襲。立ち木を倒すように伸びてきた末脚はまさに真骨頂。人馬一体となり、完全燃焼した胸のすくような勝利だった。 オークスで頂点を極めて以降は極度の折り合い難に苦しみ、スランプから抜け出せないまま04年の中山牝馬S(7着)を最後に引退→繁殖入りした。初産駒(牡、父ブライアンズタイム)は今年デビューする。 通算成績は14戦4勝(うち重賞はオークス、フラワーC)
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レジャー 2007年05月14日 15時00分
オークス スカーレット 2冠奪取へ視界良好
桜花賞馬はこのワタシよ!ウオッカのダービー挑戦が話題先行するなか、ひと足先に20日(土)、東京競馬場で「第68回優駿牝馬(オークス)」(JpnI 芝2400m)が行われる。2冠を狙うダイワスカーレットは、桜の“準ミス”に何やらヒロインの座を奪われてしまったかのようだが、あくまで「人は人、自分は自分」である。牡馬相手に内容が重視されるライバルに対し、こちらは結果まで問われる身。もちろん、それに応えられるだけの自信が陣営にはある。 難攻不落といわれたウオッカの牙城を見事に撃破。道中掛かりながらも1馬身半という決定的な差をつけ、第67代桜の女王に君臨したダイワスカーレット。 タイムも芝1600m1分33秒7と申し分ない数字に、松田国師は「前哨戦は後ろを走りましたから、地力アップを念頭に調整していました。アンカツさん(安藤勝騎手)も2回は負けたくなかったんでしょうね。きっちりとこの馬の力を引き出してくれました」と満面の笑みでファーストクラウンを振り返った。 そのウオッカの路線変更に加え、3強の一角をなしていたアストンマーチャンが春全休。樫は一転、勢力図が書きかえられることになったが、トレーナーは涼しい顔でこう戦力分析して見せた。「ウチのついてきたのはウオッカだけ。その後ろは大きく離していましたからね」とまずは桜花賞組をバッサリ。フローラSで直線一気を決めた新興勢力のベッラレイアに関しても、「強いとは思うけど、前走でも上がり(3F)は35秒台でしょ。スムーズにスイスイといって35秒ならいいですけどね」と、先行できてなおかつ33秒台の脚を繰り出す愛馬との力量差を強調した。 デビュー戦から王道を歩むことを義務付けられた血統馬らしく、ローテーションはすべてクラシックを見越したもの。もちろん、中間も調整に乱れはなく、1週前追い切りでは坂路800m52秒2→37秒3→12秒4。併走馬に楽々と0秒2先着し、さらなる地力強化の跡を見せている。 「さらにすごみを増したって?いや、もともとすごい馬でしたから(笑)。でも、確かに馬はまた良くなっていますよね。力いっぱい走り切ってしまうところがあるので、デビューから2000mを使ったり、いろいろローテーションを考えてきました。それがいい方向に向いてきましたね」 桜花賞の激走からひと月余り…。自信満々に胸を張る師の表情が、疲れらしい疲れもなく、順風満帆に樫に駒を進めてきたスカーレットの体調の良さを物語る。 「とにかく戦っていない組は、もっと強烈なパフォーマンスを見せてくれないとね。今年の牝馬はレベルが高いですが、ウチのはそこでGIを獲ったわけですから。うまく折り合えれば」 荒れに荒れている春の東京5週連続GIシリーズだが、そんな嫌な流れもどこ吹く風。桜の女王のプライドと2冠制覇へのゆるぎない自信…トレーナーの脳裏に敗戦の2文字はない。
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レジャー 2007年05月14日 15時00分
またしても大波乱 ヴィクトリアマイルはコイウタに軍配
「第2回ヴィクトリアマイル」(JpnI 芝1600m 東京 13日)は12番人気のコイウタが1分32秒5(良)の好タイムで勝利。先週のNHKマイルCに続き、春の東京“GI5連戦”はまたしても大波乱の幕切れとなった。管理する奥平師、鞍上の松岡騎手は、ともにこれがGI初勝利。悲鳴にすら近い歓声の中、高々と拳を天に突き上げた若武者のパフォーマンスが印象的だった。 NHKマイルCに続き、ヴィクトリアマイルも大波乱。12番人気のコイウタがゴール板を真っ先に駆け抜け、2、3着にもアサヒライジング、デアリングハートの伏兵陣が…。3連単は228万円超のビッグな配当が飛び出した。 「馬場の内側は伸びないので」。ほぼすべての騎手が口にしていた言葉だが、逆にこれを利用したのが松岡騎手だった。 「ボクも外に出そうとは思ったんですが、窮屈になりそうな雰囲気だったですからね。それで内に入れたんですが、ゴーサインを出してからはすごくいい反応をしてくれた」 ペースが予想以上に落ち着き、逃げたアサヒライジングが2着に粘る前残り。さらに有力各馬は外々へ…。ここで躊躇(ちゅうちょ)していたら、アタマまであったどうかは分からない。瞬時に下したジャッジが、コイウタを栄光の頂へと導いた。 もっとも、フロックとまではいえないにしても、有力馬たちが力を出し切れなかったのも事実である。「一瞬、来たかと思ったが、このペースでこの上がり。あれではさすがに厳しいよ」。9着に敗れたスイープトウショウの池添騎手がこう解説したように、後方からの馬は成す術なし。逃げたアサヒライジングに上がり3F34秒4を計時されては、上がり3F33秒6の鬼脚を発揮したスイープもお手上げだった。 要はこのレースだけで、勝ち馬の評価を額面通り受け取るのは早計というもの。レース後、「海外へは?」との問いに奥平師は「それは未知」と答えたが、まさにその言葉通り、この勝利は“参考記録”といえる。 むしろ評価を下すとすれば、勝ち馬でなく鞍上の若武者。皐月賞ではサンツェッペリンを2着に好走させ波乱を演出したが、とにもかくにもこの好判断に好騎乗だ。海外での武者修行を経て急成長を遂げた松岡騎手にこそ、世界での活躍が期待されるというものではないだろうか。 初のGI勝利にも落ち着いた表情で「この時期の牝馬だから、カワカミにもスイープにも付け入るスキはあると思っていた」と答える松岡騎手。すでに風格すら漂い始めた22歳には、計り知れない可能性が感じられた。
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レジャー 2007年05月14日 15時00分
47歳のあくなき挑戦 濱口楠彦騎手
心の底から“濱ちゃんスマイル”がこぼれた。今年4月23日から6月22日までの間、浦和・小久保智厩舎所属として期間限定騎乗で南関東に参戦している笠松競馬の濱口楠彦騎手が、8日の大井競馬2R(ネオノムラダイオー)で期間限定騎乗開始後18戦目にして、ようやく初勝利を挙げた。2000勝を誇る名手も戸惑いを隠せない環境の変化。その笑顔の下には隠れた苦悩があった。 似ている。いつも変わらずペロッと舌を出し、キュートな笑顔で首をフリフリしながら、立っているあの人に…。魔力の宿った微笑みを、不○家のシンボルキャラクターと重ね合わせてしまうのは記者だけではないはず。さすがは「濱ちゃん」の愛称で親しまれ、一部ファンから「笠松一の癒し系ジョッキー」とも呼ばれているだけはある。とにかく、この笑顔の吸引力はすごい。 1976年10月20日にデビュー。記者が生まれる前からすでに騎手として活躍している大先輩を、恐れ多くものっけからペコちゃん扱いしてしまったが、濱口楠彦騎手は地方通算成績1万6762戦2151勝(JRA通算53戦1勝)を誇る。いうまでもなく笠松のトップジョッキーの一人だ。 だが、そんな笑顔の絶えない“いぶし銀”は47歳を迎えたこの春、苦悩の日々を送っていた。「浦和は難しいですね」。騎乗1週目の浦和開催、積み上がる着外の数に、思わずため息をついた。人気馬に騎乗しての不甲斐ない結果もあっただけに、ファン、馬主、調教師ほか厩舎関係者…多くの期待を裏切ってしまったという責任を感じていた。 小回りで直線が短い。コースの規模は笠松と大きな差はないが、浦和は1600m戦が3角ポケットからのスタート、枠順の有利不利が大きいなど地元とはまた違った独特の難しさがある。「先行馬が粘ることが多かったり、先行していても他馬が競りかけてくるタイミングが早い」。“アウエー”の洗礼を受けたベテランはペース配分や仕掛けどころの見極めに戸惑いを感じていた。 昨年はJRAのワールドスーパージョッキーズシリーズ(阪神競馬場)に出場。第3戦のゴールデンサドルTをアドマイヤディーノで制してJRA初勝利を挙げるなど、騎手生活30年を超えてなお、その豪腕ぶりは衰えを知らない。そんな名手でも、「1勝できて、やっぱりホッとしましたよね」。初勝利を目指す新人騎手とかわらない、1勝の重みを改めて肌で感じたという。 「競馬は日々勉強です。本当にいい経験をさせてもらっている。勝負ですから心で泣いても、顔は笑っていたい」。勝利の後の会心の笑み見たさに、ついつい応援にも力が入ってしまう。笑顔の魔力にすっかりはまってしまっている記者だが、その懐の深さには見習うべきものも多い。
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レジャー 2007年05月12日 15時00分
ヴィクトリアマイル 藍子は大胆にコイウタ◎
『声援馬券2』の佐藤藍子は「第2回ヴィクトリアマイル」(JpnI 東京芝1600m 13日)の本命に大穴コイウタを果敢に指名した。「人間と同じく牝馬は難しい」としながらも、前走で復活の兆しを見せた4歳馬と心中する。連勝中と勢いある6歳馬ジョリーダンスとの組み合わせで、“歌って踊って”万馬券ゲットだ! 先週のNHKマイルCの3連単は970万ですよ。ハーっみたいな。改めて競馬は何がきてもおかしくないことが分かりましたね。その時の馬の状態とジョッキーの状態が噛み合えば、人気がなくてもくるんだなあと。そこまで意識はしていないけど、今週も荒れそうな予感がします。 ヴィクトリアマイルはぶっちゃけ、カワカミプリンセス、スイープトウショウは強い。けど、それじゃあ馬券的に面白くないじゃないですか。本命はコイウタにしました。 桜花賞ぐらいからずっと応援してたんですけど、さすが前川清さん、いい馬名をつけるなあと。昨年のオークスでは競走中止するなど、その後はあまりパッとしませんでしたが、前走のダービー卿CTでタメる競馬で2着と復活の兆しを見せました。騎手の松岡さん、調教師の奥平さんともに、いまノリにノッていますからね。若さに期待したいです。もちろん、大好きなフジキセキ産駒っていうのもあります。 あと、同等の評価をしたいのがジョリーダンス。マイルは持ち時計が大事なのかなあと思うんです。その点、ジョリーは3番目の持ち時計。スタートはもちろん、馬が持っている能力が最も発揮されるのがマイルですからね。あと、女の子ってカーッとなりやすいから、難しさが抜けて気性が落ち着いたのはいいですね。6歳でってのは遅いですけど(笑)。今週のテーマはコイ“ウタ”、ジョリー“ダンス”で、歌って踊って万馬券ですね(笑)。 ディアデラノビアも忘れてはいけませんね。実況泣かせの馬名!ワタシは連呼できませんもん。リーディングジョッキーの岩田騎手の手綱さばきに注目です。 やっぱり、スイープトウショウは外せませんよね。ワタシ、この馬、牝馬だとは思っていませんから(笑)。鞍上も知り尽くしているので、掲示板を外すことはないと思っています。 カワカミプリンセスも3連複のヒモにしましたけど、マイルが未経験でしょ?コーシローさん(武幸騎手)は追い込みというより先行のイメージがあるし、初めて乗るプレッシャーは相当なものでしょう。もし、大胆なことをして負ければ、もう乗せてくれないでしょうから。 長々と予想しましたけど、人間と同じで牝馬は「よう分からん」って感じです(笑)。とにかく、パドックでお尻がプリプリしている馬を買えっていうことですかねえ。 馬券は(4)と(17)の単勝に200円ずつ。馬連で(4)から(17)、(2)、(7)に200円。3連複は(4)(7)を軸に(17)、(2)に300円、(6)に400円の計9点で勝負します!
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