レジャー
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レジャー 2007年04月27日 15時00分
青葉賞(JpnII 東京芝2400m 28日)藤川京子 ナタラージャが良血開花
青葉賞は良血馬ナタラージャが大物ぶりを発揮します。 まだ3戦のキャリアですが、一戦ごとに力をつけてきました。前走のアザレア賞はいつものモッサリしたスタートでしたが、前に出していって3番手の内を追走。後方からだった前2走とはうってかわり、好位からレースを進めました。スローの流れでもピッタリ折り合っていたし、馬群も大丈夫。とにかく、手応えが抜群なのは見ていても明らかで、直線は内から楽に抜け出しました。 若葉Sでは皐月賞馬ヴィクトリーと0秒5差(3着)の競馬をしているし、これでもまだまだ粗削りだから、将来性は十分に感じますね。ゲートは遅いけど、レースセンスは超一流。どんな流れにも対応できそうですし、距離が延びて、さらに味のある走りが見られそう。スケールの大きさから、このメンバー相手なら権利獲得のチャンスです。 兄ゴールドアリュール(GI4勝)も経験したダービー。同じ土俵に立ち、5着に終わった兄の雪辱を晴らすために、ナタラージャは全力で立ち向かいます。
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レジャー 2007年04月27日 15時00分
天皇賞・春(GI 京都芝3200m 29日)ファストタテヤマの大外一閃に賭ける
昨年のディープインパクトは別格として、2003〜2005年(3年)の馬連平均配当は約4万6000円という超高配当。今年も傑出した馬は不在。荒れる要素は十分にある。 ファストタテヤマの大外一閃に賭ける。 今回は好走の要因がそろいもそろった。まずは、京都への舞台がわり。菊花賞2着はもちろん、デ杯2歳S、京都新聞杯、万葉S勝ちとベストの舞台だ。 京都の高速馬場も合う。京都芝3200m3分15秒2の持ち時計はメンバー中2位で、時計勝負は大歓迎のクチ。過去10年の天皇賞・春の勝ち時計と比べても、上から3番目に位置する。 さらに、中2週は全6勝中3勝を挙げているように、一番力を発揮できるローテなのだろう。デ杯、京都新聞杯も中2週で勝ったものだ。 今年の流れも追い風となる。同世代のローエングリン、プリサイスマシーンが重賞勝ちと、人間と同じく競馬界にも高齢化の波が押し寄せているといえなくもない。 トップハンデを背負った前走・大阪〜ハンブルクC(上がり3F33秒2)の切れ味を見る限り、衰えなど皆無で、アッと驚く戴冠劇があってもおかしくない。
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レジャー 2007年04月26日 15時00分
天皇賞・春 美浦黄門こと本紙・橋本記者がトウショウナイト陣営を直撃!
王者ディープインパクトが引退して戦国の様相を呈す「第135回天皇賞・春」(GI 京都芝3200m 29日)のカウントダウンが始まった。どの陣営も虎視たんたんとチャンスをうかがうなか、美浦黄門こと本紙・橋本千春記者が白羽の矢を立てたのは、東の大将格トウショウナイト。管理する保田一隆調教師の胸には、悔し涙に暮れたふたつのシーンが去来する。一昨年4着、そして、99年のセイウンスカイ(3着)。不退転の決意で挑む保田師を直撃した。 −−まず、最終追い切り(6F77秒5→64秒0→50秒2→36秒8→12秒3)の感想をお願いします。 保田師「先週、併せ馬でハードにやっているので、今週は反応を確かめることに主眼を置いたが、ラスト1Fで仕掛けてからの反応はすごく良かった。使われながら体が絞れて、動きは前走からさらに良くなっている」 −−前走の日経賞を振り返ってください。 保田師「勝ち馬(ネヴァブション)より、2kg重い斤量を背負っていたし、体自体も多少重かった。それで半馬身差の2着だから、レース内容は悪くない。ここにつながるレースができたと思う」 −−4歳で挑戦した1昨年は4着でした。当時と比較して、どこが変わりましたか。 保田師「(コスモバルクに4馬身差をつけて勝った)昨夏の札幌日経オープンをきっかけに、ようやく骨折(一昨年の宝塚記念6着を最後に7カ月間休養)の後遺症が消え、それ以降、安定して走っている。良くなるまでに時間がかかったが、4歳時より格段にパワーを増している」 −−相手関係を分析してください。 保田師「昨年のディープインパクトのように傑出した馬はいない。実力拮抗したメンバーだし、展開ひとつでチャンスは十分あると期待しています」 −−勝つための“秘策”はありますか。 保田師「他の馬より反応(エンジンの掛かり)がワンテンポ遅いので、3角の下り坂を利用して早めにスパートする。それで差されたら仕方ない。長くいい脚を使えるし、あとはこの馬の力を信じるだけです」 −−最後に意気込みをお願いします。 保田師「やり残したことはないし、自信を持って臨める。東の代表として1着でゴールしたい。そして、おいしいお酒を飲みたいですね(笑)。応援してください」
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レジャー 2007年04月26日 15時00分
盾獲りへ サムソン視界良好
「第135回天皇賞」(GI 京都芝3200m 29日)まであと3日。ディープインパクトがターフを去り、過渡期を迎えた感のある古馬中長距離路線の主役を引き継ぐのは果たしてどの馬か。栗東キャップ・谷やんは最終追いで“超抜”の動きを披露した2冠馬メイショウサムソンに熱視線を送っている。 ディープインパクトの引退劇は、万人の競馬ファンを空虚と脱力感が果てしなく広がるブラックホールへと陥れた。が、しかし、時は再び駆け巡る!時代が欲するヒーローの誕生にそう時間は必要なかった。 ファンに夢を与え続けたディープの後継者は、前哨戦・大阪杯で完全復活を遂げた昨年の2冠馬メイショウサムソンにほかならない。 2005年夏の小倉デビュー戦から、06年暮れの有馬記念まで馬車馬のごとく走り続けること15戦。皐月賞、ダービーを無尽蔵なスタミナと類まれな勝負根性で極めたサムソンにも、いつしか多量の乳酸が蓄積し菊花賞を境に存在感は陰りを見せ始めた。 しかし、幾多の名馬がそうだったように、スーパーホースに運はつきものである。大阪杯直前の追い切りに駆けつけた元トレーナーの瀬戸口勉氏は「今から思えば昨秋はどこか馬に硬さがあったが、今は柔らかい動きで伸び伸び走っているな」とポツリ。瀬戸口さんの定年引退に伴い、移籍話を煮詰める最中、初めて出されたリフレッシュ放牧は、パワー再充電のターニングポイントになった。 そして、迎えたのが大阪杯だった。「転厩初戦で手探りの状態だったし、あくまで天皇賞に向かう過程での段階」。ジョッキー時代には春の天皇賞を2度制している高橋成師が鞍上に出した指示は、「後方から行かせば爆発的な末脚を駆使できるかもしれない」というものだった。ゆえに「意識的に後方からの競馬で折り合いに専念」する競馬となったが、先行して競り勝つ今までのレースぶりとは一変。勝負どころから“速さ”でまくって進出。なおかつ、石橋守騎手に「並べば強いサムソン」のセリフをレース後に連呼させた勝ちっぷりは、“ニューサムソン”誕生を鮮烈にアピールした。 「大阪杯を勝った時、オーナーから『これであなたの馬になりました』といってもらえたのは光栄だった」 まずは、ひと仕事やってのけた高橋成師は安どの表情を見せると同時に、目前に迫った大一番に向け、気持ちを引き締め直した。 「(追い切りで)これだけ目いっぱい(DW6F75秒6)に行けるというのは体調のいい証拠。責任は重大だが、100%近い状態に持ってこれたと思う。ぜひ、天皇賞を獲らせてやりたい。新しいサムソン誕生のためにも、もうひと踏ん張りしたい」 サムソン伝説第2章は春の天皇賞から始まる。
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レジャー 2007年04月26日 15時00分
しらさぎ賞 ベルモントノーヴァが重賞初V
25日、浦和競馬場で行われた「第45回しらさぎ賞」(SIII 1400m)は、3番人気のベルモントノーヴァ(牝6歳 船橋・出川克厩舎)が制し、重賞初制覇を飾った。勝ち時計は1分25秒1(不良) やや出遅れ気味のスタートだったが、先行馬2頭が引っ張るよどみない流れの中、中団から4コーナーを回ったところでポッカリとあいたインを突くと、直線で突き抜けた。 船橋に転入してきた当初に比べ、精神面で大人になり、馬体もふっくらと成熟しつつある。陣営は今後については、じっくり進めたいとのこと。今回の勝利で優先出走を得た「第11回スパーキングレディC」(JpnIII 川崎1600m 7月4日)などを視野に、ローテーションを考えていく予定だ。
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レジャー 2007年04月25日 15時00分
天皇賞・春(GI 京都芝3200m 29日) メイショウサムソン 春天へ死角なし
年明け初戦、そして転厩初戦でもあった大阪杯を快勝。順調な滑り出しを迎えたメイショウサムソンが、前哨戦を叩かれて青写真通りの上昇カーブを描いている。 「手探り状態だった」(高橋成師)という中で、しかも2冠馬という強大な肩書き。大阪杯を勝つには勝ったが、一方で“必勝”の2文字からくる仕上げすぎの不安がないわけでもなかった。 しかし、そこは“ビッグ・シゲ”たる同師の懐の深さだ。動じることなく「きちんと疲労が残らないような状態でもっていったから。レース後の攻め馬でも苦しそうな素ぶりは見せていないよ」。淡々と語るなかにも、師の自信が伝わってくる。 「状態さえ良ければ折り合いのつく馬だからね。こういう馬が厩舎にいると、スタッフ一丸となれる。期待に応えられるよう頑張ってほしいね」 今朝はDWコースで6F76秒5、終いも12秒2でまとめる圧巻の動きを披露。これで負けたら仕方がないというほどの仕上がり状態だ。
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レジャー 2007年04月25日 15時00分
天皇賞・春(GI 京都芝3200m 29日)マツリダゴッホが豪快デモ
昨年こそディープインパクトという不動の存在がいたため堅い決着となった「天皇賞・春」だが、03〜05年まで馬連は連続万馬券決着。昔と打って変わって荒れる傾向が強いだけに、ダークホースの動向にもきちんと配慮が必要だ。今朝は栗東と美浦の両トレセンで出走各馬の最終追い切りが行われたが、不気味な雰囲気を醸し出した馬が1頭。早めの栗東入厩で英気を養ってきたマツリダゴッホが、迫力満点のフットワークで絶好調をアピールした。 ようやく、ようやくこの馬に見合った舞台への参戦が許された。デビュー当初からGI級との評価を下され続けてきたが、幾多の不運に見舞われてきたサンデーサイレンス産駒・最後の大物・マツリダゴッホが、これまでのうっ憤を爆発させるようにこん身のデモンストレーションだ。 桜花賞時から自厩舎の馬を入れ替わり栗東に滞在させ、すっかり“プチ厩舎”の開業に成功した国枝軍団。調教ノウハウはもちろんのこと、関西でのつながりも広まりつつあり、今朝も親交の深い池江郎厩舎から併走馬としてフェルヴィード(3歳500万)をプレゼントされた。 ゴッホが5馬身追いかける形でスタートした追い切りは前を行くパートナーが粘り、併走遅れとなったが、6F79秒7の好時計を計時。終いもしっかりとした脚取りで、万全以上のデキをアピールした。 同馬に帯同し、栗東入厩している藤井調教厩務員は「こっちにきた当初はカイ食いが落ちて心配したけど、もう大丈夫。本番でも若干、数字は減っているかもしれないが、いい雰囲気をキープしていますから」と“作戦”の成功を強調。関東馬すべてが抱える長距離輸送という不安を見事払しょくしたという。 「とにかくゴーサインを出してからの反応がすごい。1週前だって、攻め駆けする相手にきちんと先着しましたからね。現時点で前走くらいの状態にはあります」 このひと追いで戦闘モードに拍車がかかるはず。休み明けを叩かれた上積みも考慮すれば、前走・日経賞からの一変が見込めるだろう。 その日経賞は0秒2差3着に敗れているが「前にもう1頭馬がいれば違ったでしょう。仕掛けが早かった?それは結果論ですけど、早いといえば早かったかもしれないですね」。小回りで直線に急坂のある中山だけに、仕方のない戦法。むしろ負けたことよりも、舞台がわりに希望を抱ける内容だったという。 「京都は合っていると思いますよ。坂の下りを利用できますからね。直線まで我慢してというのでなく、コーナーである程度、惰性をつけていく方がいい馬ですから」 札幌2歳S後の故障で朝日杯FS、皐月賞の出走を逃し、ダービーはあと一歩(青葉賞4着)のところで予選落ち、さらに菊花賞出走をかけたセントライト記念では落馬で競走中止…。新星のごとき評価を受けてはいるが、当初は2冠馬メイショウサムソンより断然の高評価を受けていたのだ。 「新馬を勝ったときから、厩舎全体で期待してきた馬。攻め馬の気配ならGIでも、って気になりますよ。距離が不安視されていますけど、青葉賞だって、距離じゃなく回りが敗因だと思っていますからね。うまく折り合えれば」 鞍上は長距離戦で無類の強さを発揮する横山典。それだけでも強力な追い風になるに違いないが、今回はそれに加えて平成の盾男・武豊が不在ときた。初めて運も巡ってきた感。悲願のGI制覇へ条件はそろった。
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レジャー 2007年04月24日 15時00分
重賞今昔物語(天皇賞・春) ここ一番に強かったイナリワンを振り返る
ここ一番で無類の強さを発揮した馬の“列伝”をつくれば、1989年の天皇賞・春を優勝したイナリワン(父ミルジョージ、美浦・鈴木清厩舎)は間違いなく、5本の指に入るだろう。 地方競馬(大井、福永二三雄厩舎所属)で天下を取ったイナリワンは、東京大賞典優勝を置き土産に、鳴り物入りで中央に移籍した。地方競馬の通算成績は14戦9勝。 「中央で天下(GI)を取る」。これがスタッフに課せられた使命だった。鈴木清厩舎に移籍すると、あわただしく栗東トレセンに飛んだ。春の天皇賞を優勝する4カ月前、真冬の1月のことである。 中央デビューを敢えて京都にしたのは、天皇賞を見据えていたからに他ならない。従って、初戦のすばるS4着、2戦目の阪神大賞典5着という結果にも、陣営は「ドンマイ、ドンマイ」と余裕があった。 そして、迎えた天皇賞は3角過ぎからまくり気味にスパート。一気に頂点を極める。中央初勝利が天皇賞という、サプライズな演出の裏にはいくつものドラマがあった。勝利騎手は武豊。そのコンビが決まった経緯を鈴木助手(現厩務員)は次のように語った。「ユタカのお手馬、スーパークリークが故障して乗り馬がいなくなった。そこで、即刻騎乗を依頼。ひとつ返事で快諾を得た。状態も最高に良かった」 有り余る勢いで、宝塚記念も優勝。GI2連覇を達成した。ここ一番に強かったイナリワン(柴田人現調教師)がトドメを刺したのは、この年の有馬記念。スーパークリーク(武豊騎手)と火の出るような叩き合いの末、ハナ差抑えて優勝。年間GI3勝が決め手となり、89年の年度代表馬にも選出された。 裏方に徹した鈴木さんは、「長所?小柄な馬だったが、全身バネのようだったし、勝負根性も抜群だった」と言う。そして、「どんな形にしろ、イナリワンにかかわることができたのは幸せだった。かけがえのない思い出になっている。乗っていてオーラを感じた馬は他にいない」としみじみと振り返った。 翌90年の宝塚記念(4着)を最後に引退。種牡馬になったが、そのDNAを受け継ぐ馬が出なかったのは寂しい。通算成績は11戦3勝(天皇賞・春、宝塚記念、有馬記念)。
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レジャー 2007年04月24日 15時00分
BUセール 佐々木主浩氏が“未来のダービー馬”を落札!
関西圏初となるJRA主催の育成馬調教セール「第3回ブリーズアップセール」が23日、阪神競馬場で行われ、出場馬全69頭中60頭が落札。売却率は前年比を下回ったものの、今年も例年通りの好評ぶりを見せた。 落札額1位はウインクアットデエンジャーの05(牝、父ボストンハーバー)で3050万円(購買者=東京都・里見治氏)。オーナーの代理でセリに参加した多田信尊氏は、「1歳のころから注目していたし、時計、動きともすごく良かった。思った以上に高額になったが、それだけ他の方も評価しているということでしょう」とコメントした。 この後は直接、美浦の古賀慎厩舎に入厩。「デビュー時期は未定」とのことだが、早い段階での活躍が期待できそうだ。 一方で、同セール出身(第2回)だったハロースピード(マリーゴールド賞)の弟が不売却に終わるなど、予想外の展開も…。 また、話題性で注目を集めたのは、元プロ野球選手の佐々木主浩氏がセールに参加したことだろう。 佐々木氏は“未来のダービー馬”リキアイワンダーの05(牡、父キャプテンスティーブ)を2900万円で落札。「セリなんて初めて。やりかたも分からなかったよ」と言う佐々木氏だが、アドマイヤの冠名でおなじみ、親交の深い近藤利一オーナーのすぐそばで高らかに手のひらを上げ、高額ランク2位の高馬を競り落とした。今後は美浦・河野厩舎でデビューを待つこととなる。 「ただ会長(近藤氏)と先生(河野師)が『いけ!』と言うその言葉通りに手を上げていただけ(笑)。自分の持っている車より高いんだなぁ…なんて思いながらね。まだ馬名は決めていないが、今は勝ち負けよりも、無事に走ってくれることを願いたい」 昨年、今年と2年続けて桜花賞出走(06年ダイワパッション、07年アマノチェリーラン)を果たしている同セール出身馬。佐々木氏がクラシックオーナーに輝く日も近いかもしれない。
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レジャー 2007年04月23日 15時00分
天皇賞・春 菊とは違う! サムソンが再び淀の長丁場に挑む
2強対決、あるいは混戦模様と評される「第135回天皇賞・春」(GI 京都芝3200m)。しかし、GIのタイトルホースはわずか2頭だ。距離適性うんぬんが騒がれているが、その実は、ほぼ“ただもらい”の状況にある2冠馬メイショウサムソン。ここをすっきり勝って、ディープインパクトの継承者を堂々と襲名する。 昨秋は勝ち星に恵まれず不振にあえいでいたが、今年初戦の大阪杯を快勝。瀬戸口師の定年→厩舎解散に伴っての転厩初戦という厳しい状況のなか、見事に復活の狼煙(のろし)を上げたメイショウサムソン。 「残り3Fでも、タレる(ズブさを見せる)ことはなかったし、併せてからはこの馬の持ち味をうまく発揮してくれた。手探り状態ではあったが、とりあえずホッとしたね」 大役を引き継いだ高橋成師は安どの表情とともに、“次”につながる勝利だったとも解説する。 「あのペースに折り合えたのも良かった。鞍上も話していたが、大阪杯は折り合いにポイントを置いていたから」 前半1000m通過は62秒2。これまで掛かり癖のあったサムソンだが、この超スローペースにきっちり折り合って見せたあたり、精神面での成長をうかがわせた。過去10年を振り返っても、天皇賞・春でこの62秒2よりペースが遅かったのは3度のみ。本番でのスムーズなレース運びにメドを立てたことは、大きな収穫となった。 また、前走の勝利で陣営に調整面の自信がついたのも大きなプラス。中間もしごく順調にトレーニングを積んでおり、1週前追い切りではDWコースで6F80秒8→64秒9→51秒7→38秒4→12秒4を計時した。師は「併せた相手があまり動かなかったなぁ」と不満を漏らしたが、サムソン自身は迫力満点のフットワークで好調をアピール。無論、その併走馬には楽々と先着を果たしている。 師は「まあ、今回はさらに距離が長くなるわけだから、あまりハードに追って時計を出す必要はないから」と気を取り直すと、「(ケイコは)やればやるほど食欲がおう盛になるのは心強いね。脚元にも心配のない馬だし、非常に調整がしやすい」と仕上がりに自信を見せた。 ここまでは思惑通りの臨戦過程。師の顔にも自然と笑みがこぼれる。 「前走だってこの馬のいいところが見られたが、もちろん、あれが最高のパフォーマンスではない。目標にしてきたレースだし、何とかいい結果を出してほしいね」 あの2000年の年度代表馬テイエムオペラオーも、4歳から大ブレークを果たしたのは記憶に新しいところ。父オペラハウスから受け継ぐ晩生の血が爆発するのはこれからだ。皐月賞、ダービーの2冠ですら“サムソン伝説”の序章に過ぎなかったことが、レース後に明らかになるだろう。
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