落札額1位はウインクアットデエンジャーの05(牝、父ボストンハーバー)で3050万円(購買者=東京都・里見治氏)。オーナーの代理でセリに参加した多田信尊氏は、「1歳のころから注目していたし、時計、動きともすごく良かった。思った以上に高額になったが、それだけ他の方も評価しているということでしょう」とコメントした。
この後は直接、美浦の古賀慎厩舎に入厩。「デビュー時期は未定」とのことだが、早い段階での活躍が期待できそうだ。
一方で、同セール出身(第2回)だったハロースピード(マリーゴールド賞)の弟が不売却に終わるなど、予想外の展開も…。
また、話題性で注目を集めたのは、元プロ野球選手の佐々木主浩氏がセールに参加したことだろう。
佐々木氏は“未来のダービー馬”リキアイワンダーの05(牡、父キャプテンスティーブ)を2900万円で落札。「セリなんて初めて。やりかたも分からなかったよ」と言う佐々木氏だが、アドマイヤの冠名でおなじみ、親交の深い近藤利一オーナーのすぐそばで高らかに手のひらを上げ、高額ランク2位の高馬を競り落とした。今後は美浦・河野厩舎でデビューを待つこととなる。
「ただ会長(近藤氏)と先生(河野師)が『いけ!』と言うその言葉通りに手を上げていただけ(笑)。自分の持っている車より高いんだなぁ…なんて思いながらね。まだ馬名は決めていないが、今は勝ち負けよりも、無事に走ってくれることを願いたい」
昨年、今年と2年続けて桜花賞出走(06年ダイワパッション、07年アマノチェリーラン)を果たしている同セール出身馬。佐々木氏がクラシックオーナーに輝く日も近いかもしれない。