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天皇賞・春 菊とは違う! サムソンが再び淀の長丁場に挑む

 2強対決、あるいは混戦模様と評される「第135回天皇賞・春」(GI 京都芝3200m)。しかし、GIのタイトルホースはわずか2頭だ。距離適性うんぬんが騒がれているが、その実は、ほぼ“ただもらい”の状況にある2冠馬メイショウサムソン。ここをすっきり勝って、ディープインパクトの継承者を堂々と襲名する。
 昨秋は勝ち星に恵まれず不振にあえいでいたが、今年初戦の大阪杯を快勝。瀬戸口師の定年→厩舎解散に伴っての転厩初戦という厳しい状況のなか、見事に復活の狼煙(のろし)を上げたメイショウサムソン。
 「残り3Fでも、タレる(ズブさを見せる)ことはなかったし、併せてからはこの馬の持ち味をうまく発揮してくれた。手探り状態ではあったが、とりあえずホッとしたね」
 大役を引き継いだ高橋成師は安どの表情とともに、“次”につながる勝利だったとも解説する。
 「あのペースに折り合えたのも良かった。鞍上も話していたが、大阪杯は折り合いにポイントを置いていたから」
 前半1000m通過は62秒2。これまで掛かり癖のあったサムソンだが、この超スローペースにきっちり折り合って見せたあたり、精神面での成長をうかがわせた。過去10年を振り返っても、天皇賞・春でこの62秒2よりペースが遅かったのは3度のみ。本番でのスムーズなレース運びにメドを立てたことは、大きな収穫となった。
 また、前走の勝利で陣営に調整面の自信がついたのも大きなプラス。中間もしごく順調にトレーニングを積んでおり、1週前追い切りではDWコースで6F80秒8→64秒9→51秒7→38秒4→12秒4を計時した。師は「併せた相手があまり動かなかったなぁ」と不満を漏らしたが、サムソン自身は迫力満点のフットワークで好調をアピール。無論、その併走馬には楽々と先着を果たしている。
 師は「まあ、今回はさらに距離が長くなるわけだから、あまりハードに追って時計を出す必要はないから」と気を取り直すと、「(ケイコは)やればやるほど食欲がおう盛になるのは心強いね。脚元にも心配のない馬だし、非常に調整がしやすい」と仕上がりに自信を見せた。
 ここまでは思惑通りの臨戦過程。師の顔にも自然と笑みがこぼれる。
 「前走だってこの馬のいいところが見られたが、もちろん、あれが最高のパフォーマンスではない。目標にしてきたレースだし、何とかいい結果を出してほしいね」
 あの2000年の年度代表馬テイエムオペラオーも、4歳から大ブレークを果たしたのは記憶に新しいところ。父オペラハウスから受け継ぐ晩生の血が爆発するのはこれからだ。皐月賞、ダービーの2冠ですら“サムソン伝説”の序章に過ぎなかったことが、レース後に明らかになるだろう。

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