大椿氏は「くるくるパーって誰にでもするん?候補者だったら何でもしていいわけ?」と問いかける。「ある程度公人やから」と答える男性に、「公人やったら失礼なことをしていいわけ?女性候補者とか『こんな人に会うんやったら出たくないわ』って思うんよ」と反論した。
女性候補者に対しては、こうした侮辱のみならず、より深刻とも言える妨害行為が散見される。
4日、自民党から比例代表で立候補している杉田水脈氏が、街頭演説中に複数の男性から至近距離で怒声を浴びせられ、そのうちの1人から体を押されるなどの暴行を受けた。これに対し、杉田氏側は、公選法違反(選挙の自由妨害)と暴行罪に当たるとして被害届を提出している。
元NHKアナウンサーで、国民民主党公認で東京選挙区に出馬した牛田茉友氏は、7日、街頭演説などの日程の事前公表中止をXで発表。牛田氏を乗せた送迎車が長時間にわたって車両に追いかけられたとしている。
また、同じく東京選挙区から立候補している参政党新人のさや氏には、後援会宛てに、殺害を予告するメールが届いていた。
女性候補者への侮辱や選挙妨害の数々について、ネットでは「選挙妨害する男性のターゲットは女性候補者。こういう人は男性候補者にはいかない」「女性差別的な考えはね、令和の時代ではあり得ない」「こんな酷い選挙妨害許したら民主主義の根幹に関わる」といった声が上がった。
思想や考え方の違いはあれど、大前提として選挙の自由は守られねばならない。これ以上妨害行為が起こらないことを願うばかりだ。