安田記念は3年連続(8、4着)の挑戦だが、心技体が完成した今なら、三度目の正直を果たす可能性は高い。「以前は外からかぶされると嫌がるところがあり、枠順も外枠を希望したが、その点も解消され(枠順に)、今は神経質にならなくていい」と上原師は目を細める。
今年初戦の前走・ドバイデューティフリーは健闘及ばず3着に終わったが、「目標にされ、展開が厳しかった。よく頑張っている」と師は評価する。初の海外遠征を経験、またひと回りたくましさを増した格好だ。
「海外から帰国すると調子を崩す馬がいるので心配したが、国内にいたときと同じいい状態。変わらないのが一番」と話す上原師。
「香港馬は強いけど、相手にとって不足はない。常に乗り役が全能力を引き出してくれているからね」。安藤勝騎手と愛馬に全幅の信頼を寄せていた。
【最終追いVTR】坂路で1本ウオーミングアップを済ませ、Wコースへ。5Fから併走馬を3秒を追走する形でスタート。直線で内から馬体を併せると、楽な手応えのまま2馬身先着した。ハロー明けで走りやすい馬場だったにしても、5F61秒0は優秀。GI馬の貫録を見せつけた。好仕上がり。