レジャー
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レジャー 2007年07月04日 16時00分
七夕賞 ユメノシルシが重賞初Vへ豪快デモ
夏の福島競馬のオーラスは「第43回七夕賞」(GIII 芝2000m 8日)。ハンデ戦でフルゲートの大混戦。優勝賞金5000万円がかかるサマー2000シリーズの開幕戦でもあり、面白いレースが期待できる。注目は福島テレビオープンを快勝したユメノシルシ。逃げて勝ってきた馬が差し切りを決めたように、成長著しい。今朝の最終追い切りでも好気配を見せ、重賞初Vへ態勢は整っている。 福島テレビオープンを大外一気の差し切りで快勝。これまでの逃げ馬のイメージを完全に払しょくしたユメノシルシ。 「千八がどうかなというのがあったし、ウチのは外枠で内の方に行きそうな馬がいたからね。最初から中団くらいの予定だった。先を考えて、いろいろやってみようということ。うまくいった」と大久保洋師。「まだもまれた時にどうなるかは分からないが、競馬の幅が広がったのは確か。行く馬がいなければ行ってもいいし、逆なら抑える形でとね」 これで今年に入って6戦4勝、2着1回の充実ぶり。唯一、連対を外したのが春の天皇賞(15着)だが、それも「実になっている」と師はいう。「強いステージで、厳しい競馬を経験して鍛えられるということはあるんだよ」 暑い時季の中1週。強行軍の形になるが、「順調にきているし、もともと前走時が七夕賞を使うつもりで余裕をもたせたつくりだったから心配ない」と師。「距離が延びるのは歓迎材料だし、時計のかかり出した馬場も合う。ハンデ(56kg)もこんなもんだろう。全力投球でいく」と力強く締めた。 優勝賞金5000万円がかかるサマー2000シリーズの開幕戦。夢は始まったばかりだ。 【最終追いVTR】吉田豊騎手を背にWコースで併せ馬。6Fで1馬身追走したトウショウコーラルに4角でいったん追いつくと再び相手を前に行かせてからゴーサイン。ラスト1Fで2馬身ほどあった差を一気に詰めて併入した。切れ味は上々で中1週も気配は良好だ。
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レジャー 2007年07月04日 16時00分
プロキオンS(GIII 阪神ダ1400m 8日) ワイルドワンダーが久々の不安を一掃
2カ月半の充電を経て、復帰するワイルドワンダー。アンタレスSに続く重賞連覇に万全の態勢が整っている。 「前走後は短期放牧へ。このレースから逆算して戻したし、帰ってからも順調に乗り込んできた。予定通りきている」と尾形助手。6月中旬から時計を出し始め、2週前の21日には800m51秒9、ラスト1F12秒5をマーク。先週の27日には馬なりで50秒4→37秒1→12秒6と文句なしの動きを見せている。馬体に太め感もなく、気合乗りも上々。まずは仕上がったとみて大丈夫だ。 ダ1400mは<3010>。阪神にも勝ち星があり、おぜん立てはそろった感があるが、勝利の第一条件は?の問いに、「枠順」と即答した尾形助手。「これまで何度も外枠に泣いてきたからね。気性が勝っているので、前に壁をつくれないと行きたがってしまうんだ。今、本当に馬が充実しているし、距離短縮もプラス。ぜひ、真ん中より内の枠を引きたいね」 今年の最大目標に「マイルCS南部杯」(JpnI 盛岡1600m 10月8日)を挙げる陣営。「そのためにも、ここで賞金を加算したいんだ」と力が入っていた。 【最終追いVTR】相変わらずケイコはよく動く。今朝も久保田師自らがまたがり、坂路で800m49秒9。ゴール前で仕掛けられると、鋭く反応し1F12秒2でフィニッシュした。馬体にも張りがあり、デキは申し分ない。
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レジャー 2007年07月03日 16時00分
七夕賞 波乱含みのハンデ重賞の主役はフォルテベリーニ
稼ぎ時がやってきた。1番人気が苦戦する荒れる名物GIII「第43回七夕賞」(芝2000m 8日)。得意の夏を迎えたフォルテベリーニが重賞の惜敗続きにピリオドを打つ。小回り福島は昨秋の福島記念で2着した絶好の舞台。スタートから機動力をフルに生かしてチャンスをつかむか。 「とにかく、勝ちたいね」と蓮見助手は言い切った。目立たないどこにでもいる条件馬が大変身を遂げたのが昨年の春から夏。4月の福島で500万下を突破すると、5月は新潟、9月に小倉で1000万下を連勝した。一昨年の未勝利勝ちから通算すると一気の4連勝でステップを駆け上がった。 その後は勝ち鞍から見放されているが、昨年11月の福島記念で2着するなど、重賞で通用する地力は見せている。 前走の新潟大賞典は12着。デビューから16戦目で初めて掲示板を外したが、これにははっきりした敗因があった。 「前走は上がりの速い展開になったにもかかわらず、最後方からの競馬でしょう。あれではさすがにどれだけいい脚を使っても届かないよ」と蓮見助手は振り返った。 やはり、この馬の持ち味は軽快な機動力を生かした好位差し。「やっぱり前々でしぶとさを生かす競馬でこそ持ち味が発揮できる」と期待を込めた。その長所を最も生かせるのが小回りの福島。過去<1100>の実績がそれを裏付けている。 デキもいい。新潟大賞典の後はいったん放牧に出されリフレッシュ。早くからここを目標に定めてじっくり乗り込まれてきた。「万全の仕上がり」という通り、27日の1週前追い切りは栗東の坂路で軽快な走りを見せた。800mこそ計時不能だったものの、600mから43秒1→27秒3→13秒1を余力たっぷりにマークした。 「GI、GIIだとチョイ足らずだけにGIIIのハンデ戦こそが勝負なんだ。結果を残している競馬場もローカルばかりだしね。夏場のこのレースは本当の狙いどころだし、重賞初制覇を飾りたい」 秋を見据えたりしない。「夏」「ローカル」「ハンデ戦」。3つの優良キーワードが重なったここで完全燃焼してみせる。
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レジャー 2007年07月03日 16時00分
プロキオンS 東の新星ワイルドワンダーが再び西へ殴り込み
西高東低となって久しい競馬界だが、関東馬にだって意地はある。初夏の阪神競馬のオーラスを飾る「第12回プロキオンS」(GIII ダ1400m 8日)に、東の新星ワイルドワンダーが勇躍西下する。今年3戦すべてを関西圏で戦い抜き、2勝、3着1回と大暴れ。その勢いはとどまるところを知らない。 コーラルS、アンタレスSともに最速の上がり(3F)を計時。とくに初重賞制覇を飾った前走はメンバー中唯一の35秒台。適性距離とはいえない1800mでのものと考えれば、完全本格化なったといっていい。 尾形助手はここ2戦の好走の要因をこう説明する。「確かに前走は岩田さんが(前半)何とか我慢してくれたけど、内枠が良かった。外枠だと行きたいだけ行っちゃうので、内で砂を被る形の方がいい。ちょっとしたウンチクになっちゃいますけど、この馬にとって枠はものすごく大事」 その“悪い例”は昨年のマーチS(9番枠)。前半3番手追走で脚をなくし、持ち味の切れ味を発揮することなく5着に敗退している。一方、ここ2戦は“良い例”。8番枠、6番枠と内寄りの枠で連勝だ。今回も最大のポイントとなるのは枠順だろう。 もちろん、それ以前に態勢が整わなければ話にならないが、2カ月半の休養明けも用意は周到だ。27日には新馬戦以来となる蛯名騎手を背に、美浦・坂路800m50秒4(馬なり)と、相変わらずの“調教番長”ぶりを披露。「順調そのもの。前走後はすぐにここを目標にし、レースから逆算して放牧から帰した。千四は一番競馬がしやすいし、メンバーを見ても正直、力は上」と尾形助手は自信満々に話す。 1週前登録には25頭がエントリー。フルゲートは必至だけに、たとえ外枠を引いても馬群の中で競馬を進めることは難しくない注文だ。“アウエー”に強いワイルドワンダーが極上の切れ味をさく裂させる!
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レジャー 2007年07月03日 16時00分
ローカル回想記 今だから話せる20余年前のあの真相とは
ソ連のミグ戦闘機が函館空港に強行着陸、日本列島を震撼させたのは今から30年も昔のこと。 そのミグ戦闘機にあやかって命名された馬がいた。1984年の関屋記念を優勝したハヤテミグである。 名前に違わず、「並外れたスピードの持ち主だった」と話す鎌田準交厩務員。記憶の糸を手繰り寄せ、「ケイコはやればいくらでも動いた。新潟で調教レコードをマークしたこともある」と目を細めた。 夏が来ると、鎌田さんの脳裏にほろ苦い想い出が去来する。関屋記念に続き、重賞連覇が期待された新潟記念のレース当日に、何と出走取消(左後脚フレグモーネ)。それを、朝刊スポーツ紙にすっぱ抜かれてしまったのだ。 とっくに時効は過ぎ(?)、今だから話せるその真相とは…。「テキ(野平好師)が通院していた地元の歯医者で、うっかり不安をもらしちゃった。それを聞いた先生(医者)が、某スポーツ紙の記者に話した」ことが事件の発端だった。 鎌田さんはこの一件はとっくに水に流したという。しかし、こうして当時の話に及ぶと「あの時、どうしてオレに“アポ”を取ってくれなかったのか」という切ない思いがよみがえる。 あれからふた昔以上経った今も、寝耳に水だったすっぱ抜き事件は心の隅に、刺さったトゲのように残っていた。鎌田さんは皐月賞(1着ミスターシービー)でも悔しい思い(骨折の為、出走取消)を味わっていた。 まさに、悲喜こもごもだが、「ハヤテミグの一族を担当したおかげで、鎌田という名前を覚えてもらえた」と感謝の気持ちを忘れない。1つ上の全兄ハヤテタケル(中山大障害3着、東京障害特別2着)を担当したことも、かけがえのない思い出になっている。
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レジャー 2007年07月02日 16時00分
先週の新馬回顧 シャランジュ 新潟2歳Sへ視界良好
【福島】5日目(土)の芝1200m戦は410kgとメンバー一小柄な牝馬シャランジュ(父テンビー、母レパーティー=美浦・本間厩舎)が、4馬身差の圧勝劇を飾った。小さな体は根性の塊(かたまり)だ。勝ちタイムは1分10秒2(良)。 これほどの馬が、単勝9番人気と過少評価されていたのには、村田騎手も腑に落ちない様子だった。「ケイコでいい動きをしていたし、(性格が素直で)どんな競馬でもできると思っていた。期待通り」と胸を張った。 この日の勝利で夢は大きく膨らんだ。「千二のの馬じゃない。千六の方が競馬はしやすい」と村田騎手が言えば、本間師も「今日の馬場を考えれば時計は優秀だし、先につながるレース内容だった」と高い評価を与える。 2人は早くも新潟2歳S(JpnIII 新潟芝1600m 9月2日)を見据えていた。この後は、その2歳Sの前にステップを1回踏む予定だ。 6日目(日)の芝1800m戦はタケショウオージ(父コマンダーインチーフ、母タケショウティアラ=美浦・国枝厩舎)が良血馬を退けた。 スタートは出たなりで、後方を追走。3角から進出を開始すると、直線大外から一気に差し切った。 「初めて乗ったが、返し馬の感じが良かった。最後は体が沈んでいい伸びだった。(1番人気のダノンマスターズは)見えていたが、自分の馬の方が反応が良かった」と北村宏騎手。 1分50秒5(良)の勝ち時計は平凡だが、勝ちっぷりは鮮烈。次走の新潟2歳S(JpnIII 新潟芝1600m 9月2日)が楽しみだ。 【阪神】5日目(土)の芝1200m戦は、新種牡馬ファルブラヴ産駒の牝馬ビーチアイドル(母ビーチフラッグ=栗東・加用正きゅう舎)が1分9秒3(良)のタイムで逃げ切った。 「追い出して、また伸びた。思っていたより、能力が高い」とは武豊騎手だが、ゲートから真っ先に飛び出し、道中も楽な手応え。追い上げる2着のシゲルザスカイを3馬身半差突き放したのだから、スピードは相当だ。432kgの馬体も数字以上に重厚感があり、いかにもスピード馬の印象だ。 姉ビーチフェスタはダート戦で活躍したが、加用師は「この馬は芝もOK。いい根性をしている。距離も少しぐらいなら延びても大丈夫でしょ」。この後は小倉のフェニックス賞(オープン 芝1200m 8月4日)で、2連勝を狙う。 【函館】3週目で大物感を漂わせたのは6日目(日)の芝1200mを4馬身差で圧勝したエイブルベガ(牡、父アドマイヤベガ、母カネヤマシカダ=美浦・二ノ宮厩舎)だ。 「内枠なので前に行ったが、どう乗っても勝つと思っていた。最後は後ろがちぎれるのでブレーキをかけたぐらい」と藤田騎手は涼しい顔。無論、1分11秒1(良)の時計以上に中身は濃い。「古馬みたいにおとなしく、上で何もしなければ行かないほど」と言うAベガ産駒だけに距離が延びても問題はなかろう。 5日目(土)の牝馬限定戦(芝1200m)を制したのはアグネスタキオン産駒のリーガルアミューズ(母リーガルジョイ=栗東・領家厩舎)。 「自分から行く馬じゃないので」(安藤勝騎手)道中は仕掛けて先頭に。直線はしぶとい走りで、後続の追撃をきっちり封じた。V時計1分11秒5(良)は平凡だが、「まだキョロキョロして走るなど前向きさがないけど、使いながら良くなるタイプ。乗った感じはいいからね」と安藤勝は上昇の余地を見込んだ。次走はラベンダー賞(オープン 函館芝1200m 21日)の予定だ。
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レジャー 2007年07月02日 16時00分
函館スプリントS アグネスラズベリが初重賞制覇
サマースプリントシリーズ第1戦「第14回函館スプリントS」は、中団追走のアグネスラズベリが最内から鋭く抜け出し、1分8秒9(良)のタイムで優勝。6歳にして重賞初制覇を飾った。これで同レースは5年連続で牝馬が優勝。「夏に強い牝馬」の格言通り、今年も牝馬が制した。 「騎乗した時に、状態の良さを感じ取れた。今までの中で、一番いいデキだと思う。スタッフが素晴らしい状態に仕上げてくれたね」と角田騎手は自信を持ってレースに挑んだ。 「スタートが思った以上に良く、直線で前が開けば突き抜けてくれる手応えがあった。それにしても、うまく内が開いてくれた」末脚を信じての騎乗に、ラズベリも見事に応えた。 「今の状態なら、マイルでも通用すると思うが、とりあえず、次のキーンランドCに向けて頑張りたい」久々に踏んだ北の大地で角田騎手は愛馬ともに重賞連覇と夏のスプリント王を目指す。
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レジャー 2007年07月02日 16時00分
地方競馬 笠野雄大騎手の素顔に迫る
「男の子はたった3カ月で随分たくましくなるものだあな」日に焼けて以前よりたくましくなったように見える体つき、精悍になった表情を見て少しドキドキしてしまった。 少々間隔があいてしまったが、今回は船橋・柿本男厩舎所属の新人ジョッキー・笠野雄大騎手(19歳)を紹介したい。 「これは、やんちゃ坊主だな」那須の地方競馬教養センターで笠野雄騎手に初めて会ったときに、ピンときた。センターの先生方が総じて、「控えめでおとなしい」という今年の第85期生の中で、随所に見せる少年らしい笑顔がいたずらっ子のようで印象的だった。東泉良明センター所長が、「一番元気が良くて、技術的なセンスもあると思います」と評した“元気印”クンは、すぐに先輩ジョッキーたちにもなじんだ。 デビューから2カ月で17戦。初勝利はまだだが、「馬上での安定感がすごい。見習いたい」と目標に掲げた石崎駿騎手に付いて猛勉強を積んでいる。深夜1時には起床し、調教で1日15頭前後の馬にまたがる。「センターの馬とはまったく違うし、柿本先生には『乗り方が甘い』と注意されます。まだ馬に引っ張って行かれてしまって」と悪戦苦闘する毎日だ。 「あなたは赤が似合うから」“鶴のひと声”ならぬ母のひと声で勝負服は紅白に決めたという少年はプロとして独り立ちしようと奮闘の日々を送っている。その濃密な時間がコンガリと焼けた肌とリンクする。 「南関東の(騎手の)層が厚いところに穴をあけていきたい」目標に向かって一直線に突き進む。これから笠野騎手の表情がどう変化していくのか。ゾクゾクするような成長を期待している。
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レジャー 2007年07月02日 16時00分
ラジオNIKKEI賞 ロックドゥカンブが菊に名乗り
秋のクラシック戦線を占う「第56回ラジオNIKKEI賞」(JpnIII 福島芝1800m 1日)はキャリア2戦の南半球産馬ロックドゥカンブがスケールの違いを見せ付け、初重賞制覇を成し遂げた。勝因には同厩の南半球産馬キンシャサノキセキにはない素直な気性が挙げられる。 最終追い切り後、同厩の南半球産馬キンシャサノキセキと比較してどうかと堀師に質問が飛ぶと、「キンシャサに比べて成長は遅いけど、こっちは素直」という答えが返ってきた。その従順ぶりが如実に現れたレースだった。 折り合い難が成長を妨げているキンシャサに対し、ロックドゥカンブはコース、重賞ともに初物尽くしでも、掛かる素ぶりはほぼ見せなかった。馬なりのまま3角すぎで早くも先頭に立つと、直線は搭載エンジンの違いを見せつけ、1馬身半差の完勝だ。1分47秒7(良)の勝ち時計も、馬場状態を踏まえれば上々といえる。 「反応が鈍いイメージがあったので、早めに気合をつけた」とテン乗りだった柴山騎手のゴーサインに即座に反応。成長度こそスローだが、乗り手を選ばない従順ぶりは、キンシャサに唯一欠けている点ともいえる。皮肉にも1つ年上の“同郷”の先輩を押しのけ、あっさりと重賞を制覇した。 そして、南半球産=半年遅生まれの特権でもあるハンデ52kgも味方した。普段は冷静な柴山から「最後に外からこられたら、逆にもっと伸びた」と言うコメントが飛び出したのは、やはり、牝馬より軽いハンデの恩恵があったからこそだろう。 加えて、その柴山の福島経験も手伝った。今よりもっと酷い馬場だった昨年の福島牝馬Sを同厩スプリングドリューで制しているだけに、どこの馬場が伸びるのかは頭の中にインプットされていたのかもしれない。事実、荒れ放題の内よりちょっと外めの一番伸びるところをしっかりと走っていた。 これでデビュー以来、無傷の3連勝。次走は未定だが、類まれなレースセンスを持ってすれば距離、コース、馬場を問わないオールマイティー型として育つ可能性は高い。今春の牡馬クラシックが荒れに荒れたことで、混とんとする菊路線。既成勢力に脅威を与える伏兵が、みちのくの地で誕生した。
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レジャー 2007年07月02日 16時00分
スパーキングレディーC確定 円熟の6歳ベルモントノーヴァが中央勢を迎撃態勢
今週の川崎競馬のメーンは「第11回ホクトベガメモリアル スパーキングレディーC」(JpnIII 1600m 4日)。芝、ダートの両GIを含め、重賞13勝を挙げた女傑の名を冠した一戦にふさわしく中央のメイショウバトラーを筆頭に好メンバーが顔をそろえた。迎え撃つ南関東の筆頭はしらさぎ賞(SIII)を含め、目下3連勝中のベルモントノーヴァだ。交流重賞初制覇へ、円熟期を迎えた“新星(nova)”が燦然(さんぜん)と輝くときを待っている。 「馬が本当に変わった」。出川克師と石崎駿騎手は口をそろえてこう話す。具体的には、師は「馬体」の変化を。ジョッキーは「レースぶり」の変化を挙げた。 馬体についてトレーナーは大井から転厩してきた今年初旬、「環境の変化もあってか、少し神経質でカイ食いが細い。何とか馬体をもう少しふっくらさせたい」と話していた。試行錯誤しつつじっくり時間をかけ、現在は「ふっくらして落ち着きが出たし、本当に良くなったと思う」と目を細める。実際の体重に大きな変化はないが、パンと張ったトモなど全体に実が入ってグラマーになった。 フィジカル面の強化は同時にメンタル面にも好影響を与えた。レースでは「昔は砂を被ると全然ダメで、逃げか外からマクってた」と振り返る鞍上だが、「今は砂を被っても全然大丈夫」と厚い信頼を置く。強靭な精神力が備わったノーヴァは、初重賞制覇となったしらさぎ賞で、泥を思い切り被りながらもインを突き抜ける会心の勝利を挙げた。 ここに向けての臨戦過程もすこぶる順調だ。6月30日、船橋競馬場で行われた最終追い切りでは、単走で終い重点に追われ、5F64秒1→50秒2→36秒9→12秒0(左回り・稍重)を計時。「今までで一番いいと思う」と自ら手綱を取った石崎駿騎手も太鼓判を押した。 心身ともにひと回り成長し、熟女の魅力を開花させたノーヴァ。しらさぎ賞→スパーキングレディC→トゥインクルレディー賞→TCKディスタフへと続く牝馬重賞戦線の主役の座へ、一気に駆け上る。
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