レジャー
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レジャー 2007年07月17日 16時00分
ローカル回想記 元ジョッキー・竹原啓二助手の悲喜こもごも
元祖“ローカル男”といえば、増沢末夫騎手(現調教師)の代名詞だが、現調教助手(沢厩舎)の竹原啓二さんも人後に落ちない。竹原さんに、夏に活躍した愛馬のなかで、とりわけ印象に残っている思い出を語ってもらった。 年代順に紹介しよう。1991年の関屋記念を優勝したニフティニース(12戦7勝)は90、91年の夏の新潟競馬で(2)(1)(1)(1)(1)着と記録的な活躍をした新潟競馬の“申し子”だった。 「牡馬みたいなたくましい体をしていた。素直で乗りやすかったし、スピードは半端じゃなかった」と言う。関屋記念に続き、返す刀でセントウルSをレコードで制覇。重賞2連勝の快挙はまさにニフティニースの真骨頂だった。 一方、その半弟で94年の七夕賞を優勝したニフティダンサー(28戦7勝)は、「気性が悪くて走ることに集中しなかった。みんなが敬遠していた」と竹原さん。何しろ、馬優先主義の岡部騎手(現評論家)も音を上げた(?)ほどだったとか…。 全7勝中、岡部騎手とのコンビで勝ったのはデビュー戦の新馬1勝のみ。残りの6勝は竹原さんが手綱を取っている。癖馬とレッテルを張られたニフティダンサーも、ひとたび竹原さんが乗れば、借りてきた猫のようにおとなしく従順だった。 断腸の思いも経験した。「無事だったらダートのGIを勝てたと思う」竹原さんの表情が初めて曇った。93年の根岸Sを優勝したプロストライン(16戦7勝)のことである。 「とにかく、ダートはめちゃくちゃ走った」と言うように、93年夏の新潟の北陸Sをレコードで快勝。ダートの鬼の片鱗を示している。しかし、それから1年後に悲劇的な結末が待っていることなど、神のみぞ知るところだ。 翌年の夏、東海Sを勝ったあり余る勢いで臨んだ関越Sでレース中に故障(骨折)を発症し競走中止。その場で薬殺の処置が取られた。 これも、“ガラスの脚”と言われるサラブレッドの宿命…そう片付けるのは簡単だが、竹原さんの騎手人生の中で、喜びも悲しみも合わせ鏡のように切っても切れない。
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レジャー 2007年07月14日 15時00分
アイビスSD(JpnIII 新潟芝1000m 15日) 藤川京子 さらに成長したサチノスイーティーの連覇よ
福島開催が終了し、夏競馬もいよいよ本番。今週から新潟連続開催がスタートする。夏といえば牝馬の季節。本紙ではオーラスの新潟2歳Sに至るまでの8週間、女馬券師・藤川京子を“サマー・ナビゲイター”に指名。1面メーン予想を託す。その八番勝負の一発目は「第7回アイビスSD」(JpnIII 芝1000m 15日)。台風4号の接近もクソ食らえ!ズバリ、本命は連覇を狙うサチノスイーティーだ。 サマースプリントシリーズの第2弾。アイビスSDは◎サチノスイーティーが連覇を達成します。 昨年のこのレースでは、スタートを決めると馬なりで先頭に立ちグングン加速。素晴らしい手応えで後続馬を3馬身突き放す卓越したスピードを披露しました。外枠発走に51kg、レース前に雨が降って時計のかかる馬場になったのもプラスになりましたね。それにしても強い内容。3歳にして古馬相手に素質の高さを見せつけてくれました。 そして、4歳を迎えた今年。最も成長を感じた一戦が春のシルクロードSでした。 3角で不利を受け、4角では7番手まで後退。スピード任せの競馬をしていた以前のスイーティーなら、この時点でジ・エンドですが、直線は最内を突いて猛追し、勝ったエムオーウイナーに0秒3差まで詰め寄りました。随分、負けず嫌いな娘(こ)なんだなぁ…と、この闘争心の強さには関心しました。合わせて、単純にスピードを生かしていたころよりも、レースでの駆け引きがとても上手になりました。なだめれば我慢も利くようになりましたからね。 アイルラヴァゲインに敗れたオーシャンSにしても、4番手からしぶとく伸びて0秒1差2着。それまでは若い牝馬ということもあり、斤量を背負う機会の少なかったスイーティーでしたが、この時は55kgを見事に克服してみせました。 また、ここ2戦は番組の関係もあって、ダートに矛先を向けましたが、短距離は馬場を問わないことを改めて証明してみせました。道中は内外から他馬にこられ、決して楽な展開ではなかった京葉Sが0秒3差の完勝。そして、かきつばた記念は逃げてメイショウバトラーの2着。強力メンバー相手にダートでも2連対と、一年前とは比較にならないくらい底力はアップしています。 気になる台風の接近もかえってプラスです。今は高速馬場も走れる範囲にありますが、道悪好きのスイーティーにとっては何とも有り難いことです。2か月半の休養明けも気性的に心配ないし、前走で7kg減っていた馬体もすっかり回復。ここ目標に中間はじっくり乗り込まれ、状態は文句のつけどころがありません。昨年のサマースプリントシリーズの勝ち馬はすべて牝馬。とくにこのレースは牝馬が4勝と抜群の相性を誇ります。得意の平坦コースで磨きのかかったスピードをフル回転!今年も一直線に重賞をいただきです。
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レジャー 2007年07月14日 15時00分
アイビスSD(JpnIII 新潟芝1000m 15日)本紙・橋本は絶好の外枠を引いたアイルラヴァゲイン
勝負は時の運だが、実力に運が備わったアイルラヴァゲインが優勝する可能性は相当高い。 運とは8枠18番の枠順のこと。直線競馬は『外枠有利が定説』になっているし、内と外では最後の伸びが全然違う。もちろん、実力はあらためて説明するまでもないだろう。体質が弱く完成途上だったNHKマイルC3着は、潜在能力の賜物。手塚師は常々「大きいところ(GI)を獲れる馬」と期待を寄せていたが、オーシャンSの重賞初制覇はその序章でもある。 当初、予定していた高松宮記念は首に疲れが出たため大事を取って自重。ここで無理をしなかった英断が重賞連覇となって実を結ぶはず。初の直線競馬も短距離指向で使ってきた馬だけに、難なく攻略する。心技体のバランスが取れ、完成の域に近づいたこの馬の信頼度は高い。 強敵は地力強化の目覚ましいナカヤマパラダイス。強い3歳馬クーヴェルチュールが惑星。
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レジャー 2007年07月14日 15時00分
マリーンS(オープン 函館ダ1700m 15日)本紙・古谷は函館得意フィールドルージュでもう一丁
大沼Sを快勝したフィールドルージュ。昨暮れあたりから、勝負どころでズブく、差し届かないという競馬が続いていたが、得意の函館になるとレースぶりも一変。前走は向正面からロングスパートを決めている。別定戦で斤量も有利な今回は、連勝の可能性が濃厚だ。 サカラートは8kg増が微妙に影響し、追ってからが案外だった。しかし、ひところのスランプから抜け出しつつある状況から、馬体が絞れてくれば、地力の高さで巻き返しは必至。 キクノアローは時計の速い京都ダートを得意にしていることから、初の函館ダートも大丈夫だろう。
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レジャー 2007年07月14日 15時00分
博多S(小倉芝1800m 15日)本紙・谷口は末脚強烈タマモサポートが差し切る
ハナ差届かなかったものの、福島テレビオープンで見せた鋭脚は間違いなく一級品のタマモサポートに自信の◎。 ハミ受けが敏感なため、折り合い面に難点があるが、ラジオNIKKEI賞勝ち、そして、前走の2着と福島千八に抜群のコース相性を誇るように、小回りでコーナーを3回通過する条件では課題の折り合いもピタリ。直線は必ず矢のように飛んでくる。 小倉コースは初見参となるが、そのはまりの舞台と酷似している千八なら、心配無用だろう。出走かなわず無念の除外に泣いた七夕賞のウップンを豪脚一閃で晴らす。 カネトシツヨシオー、ロックスピリッツが相手。
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レジャー 2007年07月13日 16時00分
越後S(新潟ダ1200m 14日) 藤川京子 トーセンブレイクは力が違うわよ
越後Sは◎トーセンブレイクがスピードの違いを見せつけます。 前走の京葉Sは10着。1番枠でいい位置が取れず、直線も不利を受け、チグハグな競馬になってしまいました。でも、最後はジワジワと伸びてきていましたから、着順だけで片づけてはいけません。初のオープン戦でもありましたので、スムーズさを欠けばこんなものでしょう。 500万から準オープンまで一気に3連勝。前々走は楽に逃げて最後は独走、0秒4差の圧勝でした。3走前は好位2番手から抜け出して2着馬に0秒5差。これまで想像以上の強さを発揮してきています。 3走前はダ1200m1分9秒7と時計も速く、4歳にして本物になってきました。弱かった馬体がしっかりしてきたことが一番で、素質が開花した印象です。ここは準オープンへの降級戦でもありますし、楽しみな一戦です。 エアアドニスは叩き3戦と走りごろ。復帰後の末脚には見どころがありますし、流れひとつで差し切りのチャンスは十分あります。 連勝中のスリープレスナイトの勢いも魅力です。<3210>と底を見せていませんし、斤量差を生かせば古馬相手でもヒケを取りません。
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レジャー 2007年07月13日 16時00分
越後S(新潟ダ1200m 14日)本紙・橋本はスリープレスナイトがV3
強い3歳馬スリープレスナイトの勢いは誰にも止められない。 2連勝の中身も濃い。前々走は休み明けもなんのその、2着以下を0秒4差突き放し子供扱いだ。そして、昇級戦、古馬混合など厳しい条件が重なった出石特別も終わってみれば、0秒3差の圧勝劇だから恐れ入る。 出遅れ癖が玉に瑕(きず)だが、いずれも底力でカバーしており、スケールは大きい。とりわけ、ダートは4戦3勝、2着1回と底を見せておらず、いったいどこまで強くなるのか見当がつかない。 これほどの馬にクラスの壁などあるはずもない。据え置きの52kgはアドバンテージだし、3連勝を達成する。 相手はトーセンブレイク。休み明けは割引材料だが、休養前にこの条件を勝っており、実力でカバーして不思議はない。差す競馬が板についたエアアドニスが単穴だが、△勢の食い込みも。
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レジャー 2007年07月13日 16時00分
道新スポーツ杯(函館芝1200m 14日)本紙・古谷はナンヨーノサガ中心
ナンヨーノサガに◎。パドックでマウスネットを着用して落ち着かせている馬で、気性的に滞在競馬の方が良い。休む前は、エムオーウイナーと0秒5差の競馬もあり、実績的には見劣りしない。前走こそ追ってから案外だったが、TVh杯では出遅れながら、外から良い伸びを見せており、四位騎手への乗りかわりも魅力だ。 これに、2走前は先着しているサララが強敵。こちらも前走は追って甘かったが、珍しく先行したことも影響した。末にかけた方が良く、見直しが必要。休み明けを叩かれつつ良くなってきたワイルドソニックが次位。4kg増量がカギだが、力は互角。
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レジャー 2007年07月13日 16時00分
九州スポーツ杯(小倉芝1800m 14日)本紙・谷口はニルヴァーナの巻き返し
開幕週の小倉で高速決着かと思いきや、台風が急接近。豪雨がもたらすコースコンディションが読みにくいが、いずれにせよ、先行馬有利なのは確かだ。 本命はニルヴァーナ。断トツ人気に支持された前走(5着)は将来を見据えて、鞍上の武豊が控える競馬を試してみたが、結果は周囲の馬に気を使ってスタミナを消耗。いざ、追い出されてもサッパリ反応できなかったが、今回はその反省点を踏まえ、「500万、1000万と連勝した時のような競馬をする」と陣営。兄にGI馬ゴールドアリュールを持つ逸材だけに、ここは即座に軌道修正する。
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レジャー 2007年07月12日 16時00分
セレクトセール ノーザンファームが全頭完売
11日、北海道・苫小牧市で行われた「セレクトセール2007」(最終日)は、ミリオンホースが6頭誕生したものの、初日、2日目をわかしにわかした“アドマイヤ”の総帥・近藤利一氏は1億円以下の馬を7頭落札するにとどまった。代わって最終日を盛り上げたのは、GI馬フサイチリシャールの母と祖母の産駒だった。意外にも近藤氏が購入した馬とこの2頭には、ある共通点があった。 この日の最高額1億5500万円で落札されたのは「ラスティックベルの2007(牡、父アグネスタキオン)」。ラスティックベルは現役時、重賞を4勝した名牝・フサイチエアデールの母で、エアデールの代表産駒フサイチリシャールの祖母にあたる。 購入したのは株式会社ジェイ・エイチ・エス。「ラスティックベルの2007」を生産したノーザンファームの秋田博章場長は「この血統の中では抜けている馬。タキオンというよりもサンデーサイレンスに近い柔軟性があり、筋肉もしなやか」と大絶賛する一頭だ。 そして、2番目の高額馬は、そのラスティックベルの孫でリシャールの全弟「フサイチエアデールの2007(牡、父クロフネ)」。1億3500万円で競り落とした(有)ローズヒルは初日(1歳)に「フサイチエアデールの2006(牡、父クロフネ)」を1億4000万円で競り落としており、全兄弟2頭をダブル購入した。 「フサイチエアデールの2007」を管理する予定の白井師は「雰囲気がいいね。いやあ、こんな高額だとしびれるわ。マイルぐらいまでは持つと思う」と期待を寄せた。 ところで、この2頭…。初日、2日目と話題を独占した近藤利一氏が落札した高額馬とは共通点がある。それはノーザンファームの生産馬ということである。 近藤氏が3日間で購入した21頭中18頭が実にノーザンF生産馬。近藤氏は「とにかく今年の生産馬はデキがいい」と手放しで褒め、秋田場長も「予定通りのセリだった。3日間で全頭が完売するのは今までで初めて」と目を丸くするほどだ。 この日をもってセレクレセールは全日程を終了した。今年の主役は近藤氏でもラスティックベル一族でもなく、ノーザンファームだったといえるかもしれない。
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