運とは8枠18番の枠順のこと。直線競馬は『外枠有利が定説』になっているし、内と外では最後の伸びが全然違う。もちろん、実力はあらためて説明するまでもないだろう。体質が弱く完成途上だったNHKマイルC3着は、潜在能力の賜物。手塚師は常々「大きいところ(GI)を獲れる馬」と期待を寄せていたが、オーシャンSの重賞初制覇はその序章でもある。
当初、予定していた高松宮記念は首に疲れが出たため大事を取って自重。ここで無理をしなかった英断が重賞連覇となって実を結ぶはず。初の直線競馬も短距離指向で使ってきた馬だけに、難なく攻略する。心技体のバランスが取れ、完成の域に近づいたこの馬の信頼度は高い。
強敵は地力強化の目覚ましいナカヤマパラダイス。強い3歳馬クーヴェルチュールが惑星。